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NT Live Frankenstein その6

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ナショナル シアター ライブ「フランケンシュタイン」


続きです。


ヴィクターとエリザベスの結婚式。
使用人たちが祝福の歌をうたっています。
その間をぬってエリザベスとメイドのクラリスがベッドルームに入ってきました。
ドレス姿のエリザベスは夜のための着替えをします。
とてもきれいですよ、とクラリスが言いますがエリザベスは言います。
「あの人、私の触ろうとしないの。近くにも寄ってこないし、式のあとにかろうじて話しただけだわ。」
「彼は昔から変わった方でしたよ。」
「私、何かやってしまったのかしら?」
「何もしていませんよ。男はみんな結婚式の夜はナーバスになるものです。
彼らのほとんどは何の経験もないのですから。」
「私は緊張していないわ。」
「そうですね。でもあなたはまだ何も知らないからです。最初は誰でもショックを受けるものです。」

そんなおしゃべりをしながらエリザベスの支度が整いクラリスは部屋を出ます。

ヴィクターがピストルを手に、険しい表情で部屋に来ました。
彼の後ろにいる2人の使用人もマスケット銃を持っていました。

「ヴィクター!」エリザベスが声をかけますがヴィクターは使用人に「報告しろ」と命令します。
彼らは家のまわりや湖をパトロールしていました。
彼らが異常がないことを報告すると「外で待機してくれ。私もすぐに行く。」と使用人を下がらせます。
「ヴィクター、何が起きているの?」
「安全のためにすべてのドアを守らせている。」
「なぜ?何が起きているの?教えてちょうだい。」
「もっと早く言うべきだった。」
「そうよ!」

「実験のひとつだったんだ、エリザベス、信じるのは難しいと思うし説明している時間もない、
だが、純然たる事実として言うと、私は人間を作ったんだ。」
「え?作ったって何を?」
「人間だ。そしてそいつに命を吹き込むことに成功したんだ。」
「もう一度言って。」
「人間を作ったんだ!」
「その人に命を授けたって事?」
「そうだ。私のクリーチャーに命を授けたんだ。」
「あなたのクリーチャー。」
「信じていないな。」
「あなたがクリーチャーを作ってそれに命を授けたと言うのだったらもちろん、それを信じるわ。」
そしてエリザベスは突然笑顔になり、
「それはパペットようなもの?」と言います。
「違う、ちゃんとした男だ。けだもののような男なんだ。」
「ばかげているわ。あなたは電気的なたまごのようなものでクリーチャーを作ったと言ってるの?
それで、それが何をしてるの?」
「私を追っているんだ。」

両方ともベネ博士。

「ヴィクター、あなたはずっとひどい病気だったのよ。スコットランドであなたは神経が衰弱したの。」
「いいか、そいつは外にいて、私を滅ぼしたいと思っているんだ。
私はそいつをおびき寄せ、そいつが私を殺す前に殺さねばならない。」
「つまり、あなたはここにおびき出そうとしてるの?」
「奴がこのために来るという事はわかってた。つまり、」
「結婚式に?あなた彼に招待状を送ったの?リストにはなかったわよ、ヴィクター。」
「これは冗談なんかではないんだ、エリザベス。私を信じてほしい。」
「あなたが何らかの怪物を作ったということを?」
「そうだ。」
「なぜ?」
「今、なんて?」
「なぜ、作ったの?」
「構想があったからだ。完璧なヴィジョンが!私は自然界の後をついて行き彼女の隠れ家に入り、
彼女の秘密を奪って次第に暗くなっていく世界に突如光をもたらしたんだ。私はやったんだ!」
「私はあなたの才能を疑ったことはないわ。」
「私は死を打ち負かしたんだ。生きたものを作ったんだ。」
「だけど、そんなに生き物を作りたかったのなら、なぜ子供を作らなかったの?
そうすればもっと早く結婚できたのに。」
「いや、そうじゃない。」
「普通はそうやって命を作るのよ、ヴィクター。」
「私は科学の話をしているんだ。」
「違うわ、それはあなたのプライドだわ。私に神の領域にトライしたと話しているのなら失敗してるわ。」
「私はあなたに楽園を見つけた。だがりんごを食べてしまった。私たちはもう戻れないんだ。」
「あなたは自然の秩序に干渉したのよ。電気とガスの神様を崇拝してカオスへ導いたんだわ。
あなたが作った男性のどこがいけないの?」

ヴィクターはピストルを手に取ります。

両方ともベネ博士。

「私は家のまわりを警備する。愚かにも作り出してしまったモノを始末したらあなたのところに戻ってくる。」
「行かないで、お願い、私を抱いて。」
「これを終わらせたら、エリザベス、あなたを愛することができるだろう。」

ヴィクターが部屋から出て行きました。
すると突然、クリーチャーがベッドの中から飛び出してきました。
驚く彼女の口を素早く手で塞ぎます。

「叫ばないで。あなたを傷つけるような事はしない。助けてほしいけだ。叫ばないでくれ。」
エリザベスが頷きます。
「俺が誰だかわかるか?」
恐怖に慄きながら再び頷きます。
「俺の見た目について何か言ってたか。」
エリザベスは頭を振ります。
「あなたは好奇心が強い?エリザベス。」
彼女はゆっくりと頷きます。
「叫ばなければあなたを解放する。」
クリーチャーはゆっくりと手を離しますが彼女はクリーチャーに背を向けたまま動きませんでした。
「振り向いて俺を見てくれ。」
彼女は振り向くと思わず息をのみます。
「助けてほしいんだ。俺は苦情がある。」
「ヴィクターがこれを・・・?」
「彼は頭がいいだろう?」
「天才だわ!」
「そう思う。」
エリザベスは興味深そうにじっと見ながら次第に近づいて行きます。
「あなた、名前は?」
「俺の名前?そんな贅沢なもの、彼はくれなかった。」
クリーチャーはそう言いながら身をかがめ「触って」と言います。
エリザベスが少し怯えると彼女の手を取って自分の頭に手をやります。

JLMクリーチャー。

「どうだ?」
「温かいわ。」
そしてクリーチャーはエリザベスの手を自分の胸におきます。
「ここは?」
「心音だわ。」
「あなたと同じだ。」
そう言ってエリザベスの胸に手をやりにやりと笑います。
「やめなさい。今すぐに手をどけなさい。」
エリザベスはそう言ってクリーチャーの目をまっすぐに見るとクリーチャーはすぐに手をどかします。

「苦情があると言っていたわね。」
「マダム、あなたの夫は良い人だけど、彼は約束を守らなかった。
もしあなたの子供が俺のような見た目だったら子供を見捨てるか?」
「子供を見捨てる事なんてしないわ。」
「本当に?」
「ええ、本当よ。」
「どんなに不快だとしても?」
「見捨てないわ!」
「ヴィクターは俺を見捨てたんだ。俺の見た目がこんなだから。俺が普通と違うから。」
「もしヴィクターがあなたをそんなふうに扱ったのなら私が彼に話をするわ。
あなたはそうして欲しいんでしょう?」
「彼はベッドに来ないのか?」
「彼は自分のした事に責任を取らなければいけないわ。それに・・・」
「あなたを求めないのか?新婚初夜なのに?」
「・・・それに私たちはハンディのある人たちのために常に立ち上がらないといけない。」
「まったくだ。虐げられている人の声を聞いてほしい。」
「あなたの望みは何?」
「俺は生まれたいと頼んでいないが生まれた以上は生きるために戦う。
全ての命は平等で尊い。彼は俺に不足しているものをくれると約束したが彼は約束を破った。
俺は友達が欲しかっただけなのに!」
「私が友達になるわ。どうかしら?」
「あなたが?」
「もしあなたが助けを必要としているなら、私たちに何ができるか考えるわ。」
クリーチャーはベッドに座ります。
「隣りに座って。何もしないから。約束する。俺は善悪の区別を教えられた。」
エリザベスはじっとクリーチャーを見つめます。
「信じなれないわ。あなたはとても驚異的だってわかってる?」
「俺が?」
「そうよ。」
クリーチャーが手を伸ばしてエリザベスの手を取ると彼女はクリーチャーの隣に座ります。


終わりませんでした。すみません。
次で本当に終わります。

NT Live Frankenstein その7

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ナショナル シアター ライブ「フランケンシュタイン」


ラストです。
かなり長くなってしまいましたが、最後に感想も書きました。


ベッドの上に仲良く座るふたり。
「もしかして俺も天才なのか?」
「あなたは何が得意なの?」
「俺は、同化が得意だ。見たり聞いたりして学ぶんだ。
最初は何も知らなかったけど徐々に破滅の方法、憎む方法、辱めや屈辱の方法を学んだ。
そしてマスターからとうとう他のいなかる生物にはない最高のスキルを学んだ。
うそをつく方法だ。」
「うそ?」
「今夜、俺はある人物に会った・・完璧だ。理解してくれてありがとう。
だが彼は約束を破った、だから俺も破る。エリザベス、本当にすまない。」
「何を・・」

瞬間、エリザベスはドアに向かって逃げ出しますが、気づくのが遅すぎました。
クリーチャーはエリザベスをベッドの上に投げ出し、そのまま彼女をレイプします。

その時、ヴィクターが部屋に飛び込んできます。
「ヴィクター!」エリザベスが叫びます。
「エリザベス!」

クリーチャーはそのままエリザベスの首を捻り殺してしまいます。
「No!」ヴィクターが叫びます。

クリーチャーは窓に飛び乗ったあとヴィクターに向かって振り返ります。
「彼女はすごく良かったよ!」
ヴィクターはピストルをクリーチャーに向けます。
「俺を撃て!俺を殺せ!」
クリーチャーが叫びます。

JLM博士。

ヴィクターは引き金を引けませんでした。
そしてクリーチャーは窓から立ち去ります。

ヴィクターはエリザベスを抱きしめます。
そこにクラリスと使用人が入ってきました。
「旦那様!」
「彼女を私の部屋に運んでくれ!」ヴィクターが叫びます。
「彼女はもう死んでいますよ。」
「運ぶんだ!」
「だけど、旦那様、彼女は・・・」
「私は彼女を戻せるんだ、クラリス、まだ呼び戻せる!」
ヴィクターは使用人たちに運ぶよう命令をし、同時にクラリスが部屋を出ます。
「早くするんだ!私は生き返らせる設備を持ってる。彼女はまだ温かいし血も失っていない。早く!」
使用人たちがエリザベスを運ぼうとしたその時、お父さんがクラリスと一緒にやってきます。

「ご主人様、彼を止めてください。」
「ヴィクター、何をしようとしているんだ。お前はまだ病気なんだよ。やめなさい。」
「ご主人様、エリザベス様が亡くなったんです。」
「何てことだ、かわいそうなエリザベス。お前が殺したのか?」
「違う!」
「今すぐ彼女をベッドに置いてカバーをかけてあげなさい。」
使用人たちはそのようにします。

「私はエリザベスを戻す事ができるんです。」
「どういう事だ?」
「彼女を生き返らせるんです。私を信じてください。」
「お前は何を言っているんだ。」
「彼は狂っています、旦那様。」
「私は狂ってなんかいない。あなた方の理解を超えた力を持っているんだ。
それでも狂っていると言えるのか?」
「何て不信心な事を、ヴィクター。いいかげんにしなさい!」
ヴィクターはクリーチャーが立ち去った窓に向かい叫びます。
「私はいつでもお前の後ろにいるからな!」
「彼を止めなさい。」お父さんが言います。
ヴィクターは逃げようとしますが使用人たちに制止されます。
「何たる事だ。最初はウィリアムで次がエリザベス、こんなにも死が続くとは。
ヴィクター、お前は心が病んでいる。」
「私は最高の知性を持っているんです!卓越した知性です。」
「彼を連れて行きなさい。もう顔を見たくない。彼は怪物だ。」

使用人たちがヴィクターを連れ出します。
お父さんはその場に跪いて泣き崩れます。
「神よ、御赦しを。」
「落ち着いてください、ご主人様。」
「私はこの世に何をもたらしてしまったのだ?」
「最善を尽くしましたよ。」
「私は失敗してしまった。」

場面が変わります。
クリーチャーが一人で登場します。
スクリプトの説明はこうあります。
「北極圏の氷冠。荒れ狂うブリザード。大きな月を見下ろす場面。
クリーチャーはほとんど何も着ていませんがずだ袋を担いでいます。
寒さに悩まされている様子はありません。彼は私たちに話しかけます。」
「私たち」とは客席です。

「俺の心はまっ黒で最低だ。かつて俺の心は美しい夢でいっぱいだったが今は復讐の溶鉱炉だ。
3年前に生まれたとき、太陽の熱が嬉しくて笑い、鳥の鳴き声に涙した。世界は俺の豊饒の角だった。
(豊饒の角は、その中から豊かな実りが尽きる事なく湧き出でてくると言われる神話です。)
それが今では霜と雪の荒れ地だ。」
クリーチャーはずだ袋から銀のカラトリー、皿、ピューターのゴブレットとナプキンを取り出し
氷の上に広げていきます。そして新鮮な肉を皿の上に置きフラスコからワインを注ぎます。

「息子は父になり、支配者が奴隷になる。俺はタタールとロシアを通り抜け黒海を横断し、
彼をここまで導いてきた。大天使を通り過ぎ氷の上までたどり着いた。
俺たちはこれからもずっと北へ向かうんだ。彼の犬は死に補給品も使い果たされた。
だが俺たちは協定を守らなければいけない。彼は俺を破滅させるために生き、俺は導くために生きる。
来なさい、フランケンシュタイン!
俺は夢を見た。壮大な空の下、俺たちは山を越えてハイキングをしているんだ。
俺たちは一緒に歩きながら俺に生きる方法を教えてくれるんだ。間違いを回避する方法や女性に求婚する方法を。
そのために彼を見つけ出したのに俺を追い払った。なぜそんな事をしたんだ。なぜ俺を追い払ったんだ。」

そこに毛皮に包まれたヴィクターが現れます。彼は凍傷を負っていました。
後ろには犬ぞりがありヴィクターがそれを引いていますがかなり衰弱していました。

「来なさい!どうした?ああ、寒いのか?見捨てられたような気がするか?」
ヴィクターはあまりにも疲れ切っていて答えることができませんでした。
彼はクリーチャーの方によろめきます。
「来なさい、偉大な探検家よ。食い物だよ。アザラシの肉だ。探検家の食い物だ!」
ヴィクターは這いながら皿に顔を近づけて食べ始めます。
クリーチャーは座ってそれを見ていました。

「あなたは才能を欲した。見てごらん、創造主よ、見てごらん。
なぜあなたは俺を犯罪者のように扱ったんだ。」
「お前は俺の妻を殺した。」
「あなたは私のものを殺した。私を追いつめた彼らが犯罪者だ。
それとも、彼らは高潔なクリスチャンで俺は蹴飛ばされて堕胎した?
その倫理はどこにあるんだ。それは愚かさへの侮辱だ。どの馬鹿が偏見は乗り越えられると言ったんだ?」
「お前は自分自身でそれを招いたんだ。」
「俺が?どうやって?俺は作られたいと望んだか?袋の中の汚らしいものから
俺を作るよう頼んだか?俺は異質だ。異質だとわかってるんだ。
俺はみんなと同じであろうとしたんだ。だけど俺は違うんだ!
なぜ俺は誰かではありえないんだ。なぜ人間は俺を嫌うんだ。
俺を憐れんでくれたのはエリザベスだけだ。美しいエリザベス。
まだ彼女の唇の感触が残っている。苺のような唇。彼女の温かい息遣い、彼女の太もも・・・」

ヴィクターはクリーチャーの足元に向かって進もうともがきますが、
衰弱している彼は倒れてしまいます。

「立ち上がれ!極点に行くんだ。磁石の発生源に。発見だ。
どうだ?暗闇に光をもたすんだ。立って、立って!」
ヴィクターはそりを引いたまま雪の中でうつ伏せになります。
「マスター?」
ヴィクターは動かないままです。

「マスター、死んだなんて言わないでくれ。もう体力がないのか?まだ始まったばかりだぞ。」
クリーチャーは「awake」とヴィクターの腕を持ち上げます。
「おいていかないでくれ、俺を独りにしないで。あなたと俺は2人でひとつなんだ。」
クリーチャーは跪き、そっとヴィクターを抱きかかえます。
「あなたが生きてるうちは俺も生きるんだ。あなたが死ぬなら俺も死ぬ。マスター、死とは何だ?
どんな感じがするんだ。俺も死ねるのか?」
「俺の残酷な行為を許してくれ、フランケンシュタイン。お願いだ。
衝動に突き動かされて自分を止めることが出来なかったんだ。
月が俺を引き込んだ、孤独な月が。もう戻ることはできない、このまま進むだけだ。
マスター、ワインだ、飲んで。」

クリーチャーはヴィクターの口元に赤ワインを流しますが、ワインは雪に中に流れていきます。
クリーチャーは嘆き悲しみます。

上段、JLM博士とベネクリーチャー。下段、ベネ博士とJLMクリーチャー。

「俺はあなたに愛されたかっただけなんだ。俺の心すべてであなたを愛していたのに。俺の哀れな創造主。」
すると突然ヴィクターが息を吹き返します。
「マスター!やはりあなたは俺を愛してくれているんですね。」
「愛とはなんだ。私にはわからない。」
「俺が教える!」
「お前は私より愛を理解している。お前にある感情が私にはないのか?」
「わからないからじっくり考えよう!」と嬉しそうなクリーチャー。
「愛をわかちあえるチャンスはいつもあったのに、私はそれを遠ざけていた。
人のぬくもりをバラバラに切裂いてきた。
憎しみなら理解できる。無と絶望だ。私の運は尽きた。だがお前が存在の意義をくれる。
お前と進み続けよう。歩き続けるんだ。お前を破滅させなければ。」
「Good boy. その意気だ!俺の不幸な血統を終わらせるんだ。」

クリーチャーが離れていくとヴィクターはそりを持ち上げてクリーチャーの後を追います。
「来なさい、科学者よ。俺を破滅させるまで。自分の作品を破滅させるんだ。来なさい!」
ゆっくりと進むヴィクターの前で飛び跳ねるクリーチャー。

The End.


舞台はこれで終わります。最後は2人でゆっくりと消えていきます。
余談になりますが、このあとのカーテンコールで出演者がお辞儀をしますが、
この時のベネディクトが輝くような笑顔で(笑)
しかも、博士の時は毛皮のフードがお辞儀するたびにぽふっとかぶさるのがツボでしたね〜。
でもこれはみな同じ印象を持っていたみたいなのでちょっと安心(笑)

さて、ここから感想です。

結局、スクリプトのセリフをほとんど訳した形になりましたが、
宗教的なものや詩的な表現が多いのできっとあちこち間違っていると思いますが、
毎度の事なのでもはや言い訳はしません(笑)
そして、どうせなら最初からちゃんと訳せばよかったーとちょっと後悔しています。
日本語字幕になかったセリフがたくさんあって、とても興味深かったですし、
これを踏まえてもう一度観たいと思いました。

ジョニー・リー・ミラーとベネディクトはかなり対照的な印象でした。
おつきあいしてくれた友人たちも両方観たのですが、
「クリーチャーも博士もベネさんだと上品できれいになるね」と言っていました。
そうなんです!
つまり、JLMのファンを敵にまわすような発言ですが正直に言ってしまうと、
JLMは「がさつ」なんですよ。
言いかえれば、人間味あふれたキャラクターなんです。
特にクリーチャーは彼が演じると本当に可愛くて子供のようでした。
対するベネディクトは完全にイッっちゃてるんですね。博士もクリーチャーも。
なのでベネディクトのほうが矯正不可能な怖さを感じました。

私はベネディクト博士のほうがしっくりきましたね。
とにかくこの博士、人を愛せない人間だということがひしひしと伝わってくるんですよ。
どこか壊れている天才、それでいて子供のような仕草もあちこちあって。まさしくサイコパス。

JLMの博士はエリザベスと結婚してちゃんと家庭を持てばかなり更生するんじゃないかと思えますが、
ベネ博士は、もう絶対無理だろうと(笑)しかもこの人そんなことこれっぽっちも望んでいないし。
そんな博士が唯一心を開き対等に会話ができたのがクリーチャーなのかなーと。

クリーチャーも同様にJLMはあどけなさとか無垢な部分を感じるので、
ちゃんと愛情を持って教育すればまっとうな人間になりそうに思いますが、
ベネクリーチャーはこのまま人類から隔離しないとものすごく危険な雰囲気です。
裏がありそうな頭の切れるクリーチャーです。
最初にベネクリーチャーから観た友人も「ベネクリーチャーのほうが怖かった。」と言っていました。

最後は主人と奴隷の立場が逆転したように思わせていましたが、
クリーチャーがヴィクターを先導し、彼を生かしていくという意味では逆転かもしれないです。
博士はこれからクリーチャーを通じて愛を教わっていくでしょうね。
ラストのクリーチャーのセリフ、JLMだと本当にせつなくていじらしくて、
「愛されたかった」との言葉がしっくりきました。
でもベネクリーチャーだと本当にそう思ってるの?と疑わしくなります(ヒドイ)

全ての不幸の始まりはやはりヴィクターがクリーチャーをおいて逃げ出した事でしょう。
あそこでちゃんと対応していればこんな事にはならなかったので、
最後にふたりで旅立っていくのはもしかしたらヴィクターの償いなのかもしれません。

原作では、ヴィクターは救出した船で死んでしまいクリーチャーは行方不明の結末なので、
この舞台はかなりいろいろな事が想像(妄想?)できる希望を持ったラストですね。

下世話な話ですが、
私はJLMクリーチャーから観たのですが、エリザベスをレイプする場面がものすごくリアルで、
これ、ベネクリーチャーもやるの?とちょっと慄いていましたが、
ベネディクトはまったくもって淡泊でした(笑)
だからJLMの博士も、本当は女好きなんじゃないの?とか思っちゃうんでしょうね。
いえ、そこが人間味を醸し出す要因だと思いますよ。

そして!
忘れてはならない博士の衣装。ベネディクトは本当に時代物の衣装がよく似合っていて、
画像がほとんど無いのが心底残念でなりません!
ベネさんにまったく興味のない友人も「似合う。」と呟いたくらいですから。
特に結婚式のあとの衣装が好きですね。
今回そこの場面もYoutubeから無理やりキャプチャーして貼りましたが、小さくて小さくて(涙)

しかし、4回も観たくせにこんな感想しかし書けずに申し訳ないです。
ひとまずここで終わりにしますが、
舞台を観た方もそうでない方も感想を頂けたら嬉しいです。

ツーショットまとめてみました。

Sherlock Series 3 Special Features その11

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「THE FALL」

特典映像ラストになります。


S3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


最近「SHERLOCK」のミニエピソードのようなスペシャルをクリスマスに向けて製作する噂が流れましたが、
マーティンのインタビューの中で出た話題で「作りたいね」なニュアンスだった感じですか?
ちゃんと調べたわけではないので真偽はわかりませんが、もし本当だったら踊っちゃいますよ、私。

ところで先日ふと自分のブログ内のランキングに目が留まりまして。
あくまで自分のブログの記事の閲覧数のランキングなのですが、
1位はなんとダントツでSherlock S3E1の「The Empty Hearse」その1でした。
今でも見てくださる方がいるなんてとてもありがたいです。

S3の始まりだしあのモリーちゃんとのキスシーンもコマ送りのように画像いっぱい貼ったからですかね。
で、2位はというとその2を通り越してその3なんですよ。その2なんてほぼ圏外で(笑)
何でだろう、その3て何が書いてあったけ?と久しぶりに自分の記事を見てみたら、
そこにはモリアーティとの例のあの場面が!
ちょw君たち!
と、自分で貼っておいて誰ともなく突っ込んでしまいました(笑)

記事と言えば、大昔にUPした「ベルグレービアの醜聞」の昨日の閲覧数が
すごい事になっていたのですが、きっとBSで再放送したからなんでしょうね。
この頃UPした記事は翻訳しているわけでもなく画像もただただ貼っているだけの
どこに出しても恥ずかしい浮かれっぷりがわかる内容なので、ちょっと死にたくなりました(笑)

ワード検索で来ていた方がほとんどなのでさぞがっかりされたと思います。
そういえばバスカヴィルの途中でS3を始めたので、中途半端に終わったままでした。
せめてライヘンバッハはちゃんと翻訳してUPしたいと思ってたりもしてるので、
この特典が終わったらどうにかしたいですね。

そして、今更ながらケースブックを購入してしまいました。
私は結構Amazonのレビューに左右される性質なのですが翻訳版のレビューがあまりにもひどくて
とても購入する勇気がなかったんです。で、気が付いたら英語版購入してましたよ(泣)
どうするつもりなんでしょう、私。

ものすごく長い前置きになりましたが、ここからスタートです。
タイトル通りシャーロックが飛び降りる場面から始まります。

もう何度観てもこの場面と「Prepared to Do Anything」の曲はつらいですね(涙)


モファットさん。
「我々がSeries2を始めたときにはどのように終わらせるかも決めていた。
実際にシャーロックをビルから落とすことも決めていたから彼は飛び降りて死ぬことになるんだ。
我々はドイルがやったようにごまかす事はしたくない。
ワトソンの腕の中で確実に彼を死なせるよ。
彼は間違いなく死んでるし、まさしくそのラストを撮影したんだ。」
マークさん。
「死んでないけど(笑)」
モファットさん。
「シャーロックはそこに立ってるんだ。どうやって戻るかは話せないけど。」

マーティン。
「シャーロックが死んだという事ははっきりしてた。それは疑いようがなくて、
その後、最後に彼に会って聞くんだ。『ところで、それどうやったの?』」

そしてロケ地に集まったファンガール。
「たくさんの説があるのよ!」

ベネディクト。
「みんなコートの事に気がついてないよね。要するにフライングスーツなんだよ。」

【Theory1】By ベネディクト。
「約100フィート落ちる事によって滑空できるんだよ。」

ファンガール。
【Theory2】
「代役か、
【Theory3】
レッジの上に着地した
【Theory4】
もしくは受け止められた」
【Theory5】
「群衆がいたでしょ。彼らは全員グルなんだと思う。」

マーティン。
「道を歩いていると呼び止められて聞かれるんだ。『彼はどうやったんだ?』って。
本当に知らないんだ、気取っているわけじゃないよ。」

ファンガール。
【Theory6】
「少しの間脈を止めるための薬を使った人がいるの。息はあるんだけど脈は止まるのよ。」
【Theory7】
「多分、腕の下にボールを入れたのよ。」
マークさん。
「何ヶ月もずっと国際的な話題になったんだよ。」
ファンガール。
【Theory8】
「ジョンの視点、それからそれがおきる前にジョンが頭を打ってる。
シャーロックが自分で自分を殺すって言ったのを聞いてる。
それは全て彼の頭の中の事なのよ。
シャーロックは屋上からモリアーティを落としたんだと思うわ。」
【Theory9】
「シャーロックは以前、モリーに会いに行ってるから、モリーもグルね。」

ルーちゃん。
私は1年半、ずっとたくさんの人に『教えることはできないの』って言ってきたのよ。
マーティン。
「見解は次々と出てきてた。すごく良い説もあったし、ばかばかしい説もあったよ。」

マークさん。
【Theory10】
「グラビティブーツ、
【Theory11】
大きく膨らませた尻(?)
【Theory12】
ペガサス、
【Theory13】
TARDIS(Dr.Whoに出てくるタイムマシンですね。)」
「予想以上に素晴らしいレベルだと思うよ。」
モファットさん。
「壮大だよ。」


「TARDIS」は私もイラストを見ましたが面白かったです。
それにしてもみんなよく考えますね。

続きます。

Sherlock Series 3 Special Features その12

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「THE FALL」


先日、小説新潮のBSプレミアムのシャーロックS3放送の特集で、
プロデューサーや翻訳家などのインタビューを読んだのですが興味深かったですよ。
ここのところ立て続けに出ている雑誌の中では一番面白かったです。
(まだ全部読んでないけど・・・)
やっぱりSherlockの翻訳は通常のドラマより時間も手間もかかるようです。
言葉遊びも多いしなにより正典から引用されているセリフもかなりあるので、
きちんと確認しながらやり、更にそれを日本向けにアレンジするそうです。

やっぱり素人の付け焼刃翻訳と違ってちゃんとしてますね。
私なんてほとんど何も考えずに直訳してるだけなんで(汗)

放送日が近づいてきましたね。
私はきっと邦訳を見て、この記事を踏まえながら恥ずかしさにのたうちまわると思います。(笑)
そしてもし次にSherlocik関連で訳をUPするときはその辺もちゃんと勉強してからにしようと、
とりあえず決心してみるものの、多分無理です(笑)


続きです。

【Theory14】
「シャーロックが落ちたところはプレートかコンクリートでできたスラブのようなものがあって、
その下はネットになっているんだ。だから彼は大丈夫だったんだよ。
ジョンが起き上がった時、モリーか彼女の友人とかが歩道にプレートを戻したんだよ。
シャーロックは伏せていてたくさんの血が広がっていたから仕掛けはもう見えなくなっていたんだ。」


マーティン。
「もしみんなが現実の死や殺人に多くの時間を費やしていたら、
僕たちは2週間で全てを解決するよ。
みんな本当に彼がどうやったか知りたがっていたんだから。」


モファットさん。
「みんな『ライヘンバッハの滝』を観たら楽しくて夢中になってるよ。
そこにはシャーロックがやった事に特定の方向を指し示す要素があるんだ。」

マークさん。
「明らかにそれは可能でなければばらないよ。」
モファットさん。
「我々もちゃんとした正当な説明が必要だという事に気が付いたから、役にたったよ。
エキスパートが参加している舞台であれほどの騙しをどう成功させる?」

マークさん。
「コンサルタント能力があるシャーロックの自殺専門家たちがいるからね。
諮問自殺専門家だよ(笑)」
モファットさん。
「諮問自殺専門家・・・」
マークさん。
「彼はベーカー街2222に住んでいるんだ。」
モファットさん、爆笑。
マークさん。
「まさに最上階だね。」

Jeremy Lovering @ S3E1 Director
「シャーロックがバーツの屋上から飛び降りた時ジョンはアンバランスステーション
(救急車の車庫のような建物です。)の陰にいたんだけど、誰もが彼は死んだと思った。
我々はそうではないと知っているけど。
このエピソードではそれについていくつかの説明をするんだ。
昨日、そのうちのひとつを撮影したんだけど、それはファンの頭の中にある説のひとつだ。
(妄想ってことでしょうか笑)」→

→「今は3つ目の撮影をしていて、それが正解になるんだ。
彼はエアバッグの上に落ちるんだけどジョンはその間アンバランスステーションの陰にいるから見えないんだ。
そしてエアバッグはすぐに遠くへ運んだんだ。
ひとつ目のはフェイクだよ。
バンジージャンプをして、戻った反動で窓を通り抜けるやつだ。」

Steve Lawes @ Photography Director
「別にカメラを3台用意しているんだ。今日は2つの大きなスタントをやるからね。
4台で撮影するよ。違うアングルでいくつも撮ってハイスピードカメラも使う。
今日はほとんどスタントなんだよ。


ここでアクションの声がかかりウィルさんがエアバッグに飛び降りる場面になります。
Will Willoughby @ Sherlock Stunt Double

「完璧だよ。
あの高さから確実にやるからまず彼の代役がどんな方法でやるか確認するんだ。
自分のためではなく、できるだけベンが安心してできるようにしたいからね。」

監督さん。
「まずはスタントマンがやってみて、ベネディクトが不安なくできる方法を使うんだ。

ベネディクトが実際に飛び降りる場面。
ウィルさんが「大丈夫だった?」と声をかけ、「大丈夫。」とベネディクト。

Toni Staples @ Assistant Director
「彼、ドキドキしていたわよ。脈を測ったのよ。屋上に行ったからまたやるの。」
再びベネディクトが飛びおりる場面。
「肩を正面に向けて落下するときは右足を少し前に出すんだ。」とアドバイスされています。


Jean-Claude Deguara @ VFX Supervisor
「CGIを使う撮影の予定はないんだ。
大部分はカメラで捕えるつもりだけど取り出しや挿入が必要になるかもしれないからここにいるんだ。」

Matthew Mcdougal @ Compositor
「彼が落ちたときに建物の表面に見えるバンジーコードのシーケンスは
実際の場面からワイヤーを消してCGのバンジーコーに置き換えるんだ。
シャーロックが映っていないビルの画像を撮ってワイヤーを塗りつぶし、
ベネディクトに重ね合わせる作業をしてCGのバンジーコードケーブルがついた画像に置き換えるんだよ。
バンジーコードは完全にフェイクのCGで本物に見えるように織り目なんかを入れて本物に見えるようにしたんだ。」

Deguaraさん。
「シャーロックのすごい部分はほんの少し強化をしながらカメラですべて捕えようとするところだ。」

Mcdougalさん。
「ベネディクトが窓を通り抜ける一連のショットはグリーンスクリーンの前で撮影したんだ。
最初のショットはスタントマンを使ってシュガーグラスで出来た窓を通り抜けたけど、
ガラスとよく似た効果が得られたよ。2度目にベネディクトを撮影した。
ガラスの破片を実際に彼のジャケットや髪の毛においてスタジオにある窓を通り抜けた。
そこで実際に彼とやりとりしたんだ。
最後のショットを編集する時、ベネディクトが本物のガラスを通り抜けるように見せるために
本物の窓ガラスを壊したんだ。」


続きます。

8月の家族たち

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原題:August: Osage County(2013年)

Director: John Wells
Writers: Tracy Letts


Sherlockの続きの前に忘れないうちに書きます。
行ってまいりました、日比谷シャンテ。
かなり満席だったと事前に教えて頂いていたので2日前にTOHOで事前購入しましたが、
小さい映画館とはいえやはり満席だったので購入しておいてよかったなーと。

今回は女友達3人で行ってきました。
いつもお付き合いいただいている観劇好きのMiちゃんはもちろんOK、
STIDからつきあってもらっているRちゃんはThird Starで懲りたようで(笑)
しばらくご一緒していなかったのですがこの映画はテレビでもかなりCMしていたらしく
「観たかったの」というお言葉をいただいたのでベネディクトが出演することはあえて言わなかったのですが、
ベネさんが登場した途端、隣の席からすごい視線を感じました(笑)いや、騙してないってw


そんなわけで女3人、それぞれ思う事のあった映画でした。
あらすじと感想を書いてまいります。

あらすじのあとはネタバレになりますのでご注意ください。


この映画の製作にはジョージ・クルーニーもクレジットされているんですね。
タイトル通り家族の話なのですが人物相関がちょっと複雑だったので、
これを把握しながら観るのは結構大変だったです。


まずはこの映画の中心となるメリル・ストリープasヴァイオレット。
メリル・ストリープは本当に凄かったです。
怪演とも言えるその演技にひたすら圧巻されました。

そしてヴァイオレットの娘たち。
長女のジュリア・ロバーツasバーバラ、次女のジュリアン・ニコルソンasアイビー、
そして3女のジュリエット・ニコルソンasカレン。

ヴァイオレットの妹、バーバラの伯母にあたるマーゴ・マーティンデイルasマティ・フェイと
夫のクリス・クーパーasチャールズ、息子のベネディクト・カンバーバッチasリトル・チャールズ。
リトル・チャールズはバーバラたちの従兄弟にあたります。

長女バーバラの別居中の夫にユアン・マクレガーasビル、娘のアビゲイル・ブレスリンasジーン。
3女カレンの婚約者、ダーモット・マローニーasスティーヴ。

ヴァイオレットの夫、バーバラたちの父親にサム・シェパードasベバリー。
この方どこかで見た事あると思ったらライトスタッフのイェーガーさんでした。
最後に、家族ではないけでベバリーは雇い入れた住み込みの家政婦、ミスティ・アッパムasジョナ。


そしてあらすじです。
ベバリーによるT.S.エリオットの詩の朗読から始まります。
この詩は「The Hollow Men」邦題「うつろな人間たち」なんですが、ちょっと調べてみましたので
あらすじの後に書きますね。

オクラホマに暮らすアルコール依存症のベバリーは癌を患ったヴァイオレットの世話をしてもらうため
ネィティブアメリカンのジョナを雇い入れます。
それを知ったヴァイオレットは彼女を「インディアン」と言って嫌悪します。


そして8月。
ひとり地元に残っていたアイビーからベバリーが失踪したと知らせがあり、
バーバラ家族と伯母夫婦がオクラホマに集まります。

強い薬を常用していてフラフラのヴァイオレットはオクラホマを離れていったことで
バーバラを責め、家庭の事で問題を抱えるバーバラはイラつき、ふたりは衝突します。

ベバリーの死体が湖から発見され、葬儀のためカレンとその婚約者、
伯母夫婦のリトル・リチャードもやってきます。

お父さんがバス停まで迎えに行くのですがなぜ死にそうな顔をしているかと言うと
寝坊して葬儀に間に合わなかったんですね。
それでごめんなさいと謝っている息子と「髪の毛くらいとかせよ」と櫛を貸しながら
慰めるお父さんでした。

本音のぶつかり合い、そして探り合いの中、それぞれ抱えている問題が少しずつ明るみになっていきます。

バーバラは夫の浮気が原因で別居中、娘はちょっとグレ気味。
地元に残ったアイビーはヴァイオレットやマティ・フェイから化粧しなさい、男を作りなさいと
あれこれ言われながら実は現在秘密の恋愛中。
カレンは婚約者を連れて幸せそうですが、この婚約者結婚歴3回、仕事も怪しく、
果てはジーンにマリファナを教えようとする危ない男。
マティ・フェイの息子、リトル・リチャードは世渡り下手で現在無職のだめんず。

そんな家族たちの裏に隠された秘密が明るみになり・・・・。



ここからネタバレになります。


ヴァイオレットの薬物依存にブチ切れたバーバラは家中の薬を全て破棄し、さらには過剰処方した医師の元へ行きます。
医師は「軽い認知症の症状がある。クスリの常用が原因と思われる。」と診断します。

カレンの婚約者スティーヴはその夜、庭でジーンにマリファナを与え挙句は服を脱がせようとします。
その様子を見つけたジョナはスコップでスティーヴを殴ります。
騒ぎに気づいたバーバラとビル、そしてカレンも庭に出てきます。
ジョナが事情を話すとビルは怒り、バーバラはジーンを叱りつけ頬を叩きます。

ジーンを責めたりしないけど彼女にも責任はあるわよね。
バーバラにそう言いながらカレンはスティーヴと家を出て行きます。
そしてビルとジーンも翌朝家を出ますが、帰る先はバーバラの元でく別居を続けると言います。

アイビーの相手は従弟にあたるリトル・リチャードでした。
ふたりは数日後NYに行く約束をしています。
葬儀の夜の夕食会で意を決したLリチャードがアイビーとの関係をみんなに公表しようとしますが、
アイビーに止められます。その場では公表しなかったものの何かを察する家族たちです。



そんな中、リビングでふたりきりになったLリチャードがアイビーに歌をうたう場面が
あの「Can't Keep It Inside」By ベネディクト・カンバーバッチです。
この場面、何度も予告で観ていましたがスクリーンで観るとまた一段と・・・・自重自重(笑)

マティ・フェイ役のマーゴさんがインタビューで、
この場面ベネディクトは本当に頑張ったんだと絶賛しておられました。

そこにマティ・フェイがやってきます。
彼女は無職で頼りないLリチャードを責めますが、そこに元祖リチャードもやってきて
そんなマティ・フェイを怒ります。

「お前たちはみな、ベバリーに対する敬意がない、他人に対しても同じだ。
結婚して38年、Lリチャードが生まれてうまくやってきたが、
これ以上を息子を蔑ろにするなら39年目はないと思え!」ちょっとうろ覚えですがこんな感じ。
いつもマティ・フェイの尻に敷かれているようなリチャードですがやるときにはやります!
そうは言ってもLリチャードの頼りなさっぷりはヤバいです。
ヴァイオレットがさらっと「アイビーは負け犬に弱いからね」と言う場面がありましたが、
流石ママはわかってらっしゃる。

マティ・フェイはバーバラにアイビーとLリチャードの仲を止めてくれと言います。
実はLリチャードはリチャードではなくベバリーとの間に出来た子供、
つまりLリチャードはアイビーの異母弟なんだと告白します。おお!そうきたかーの展開です。
そして伯母家族もいったん引き揚げます。

事実を知ったバーバラはヴァイオレットにNY行きを話すというアイビーを止めます。
でも事実を教えるわけにはいかないので、会話の途中を割って入ったり挙句は朝食のお皿を投げ飛ばしたり
かなり暴挙に出ますが、「実はリチャードと・・・」と話し始めるアイビーに、
「そうなの、あんたの弟なのよ」とヴァイオレット。彼女は全て知っていたんですね。
驚くバーバラとアイビー。
事実を知ったアイビーは傷つきながらも「NYには行くわ」と家を出て行きます。

更にヴァイオレットはバーバラに打ち明けます。
ベバリーはその事で悩んでいたけど自分が知っている事実は教えなかった、優位に立ちたいから。
ベバリーが失踪した時に居場所を記した書置きがあった、そのホテルに電話してくれとあったが、
お互いに何かあった時のためにと財産を預けていた貸金庫を開けることを優先したヴァイオレットが
その後で電話をしたが、既にベバリーはチェックアウトをしておりその後死体で見つかった事。

ヴァイオレットは幼少の頃とても貧しかった事や、
彼女の母親からかなり意地悪をされていた過去がありました。

「自分たちのように生きてくるとお金が大事だと思うのよ。」
ヴァイオレットはそう言います。

ベバリーの死の真相を知ったバーバラは車に飛び乗り家を飛び出します。
ひとり残されたヴァイオレットはジョナの部屋に行き彼女に縋り泣きます。

バーバラは途中車を停めオクラホマの景色を見ます。
そして意を決したようにある方向へ車を走らせます。

ここで終了です。


ラストは観客の捉え方にまかせるようなちょっとぼかした最後になっていました。
この映画のあと、私たち女3人でディスカッションした話を踏まえてちょっと考察です。


まず、
Lリチャードがオクラホマに来る前、まだベバリーが失踪のレベルの時だったと思いますが、
Lリチャードは無職なのよ、どうしようもないわよとマティ・フェイの話を受けて、
ヴァイオレットだったと思うのですが「あのこはリチャードではなくベバリーに似ているわ。」と言っていました。
その会話で既に友人Miは「Lリチャードはベバリーの子供だ」と気づいたそうです。
Miちゃん、かの「シックスセンス」の時もかなり早いうちから「死んでいるのはブルースウィルスの方だ。」
と気づくくらい勘の良い人で、まったく気づかなかった私たちはホントにびっくりでしたが、
事実を知った時にあの驚きを体感できないMiちゃんは少し損していると思います(笑)

なぜベバリーは浮気したのか。
気性の激しいヴァイオレットからちょっと逃避したかったのかもしれません。
なぜ相手がその妹だったのかと言うと、閉鎖的な土地に住んでいたからでしょうか。
これミスティックアイズの時も同じような事が起こっていて閉鎖的な土地って怖いと思いましたが。

もしかしたらリチャードは種なしで、その事を妻に隠していたのかなーと。
だから妻が妊娠した時その事実に気付き、だからこそ溺愛したのかしらね。

アルコール依存の父親と薬物依存の母親を見て育ったバーバラは、
必要以上に堅物になり人に厳しくなってしまいます。
そして、夫ビルの浮気もそんなバーバラからの逃避だったのでしょうか。

最後のヴァイオレットの告白を聞いてバーバラの呪縛がとけたように思います。
母のようになりたくないと家を出て違う人生を歩んでいたバーバラですが結局は同じ末路を辿っていると、
気がついたからこそ、車の方向を変えたんでしょうね。
行先は、おそらくビルの元だと思います。

そしてこの物語の影の軸にはT.S.エリオットの本でした。
冒頭で「ゆっくり読みなさい」とベバリーから譲り受けたジョナ。
最後、ヴァイオレットがジョナを呼ぶ場面でジョナが読んでいた本がそれなんですね。
ベバリーはその本を通じてジョナに何かを託したのではないかとMiちゃんの考察でした。
私も同感です。

さて、ここでベバリーが朗読した「うつろな人間たち」と一部を記載します。
(※水野幹夫さんの「ことばのレシピ」から引用させていただきました。)

我らはうつろなる人間
我らは剥製の人間
藁の詰まった頭をもたれかけあいながら
風に吹かれる干草のように
地下室の床、壊れたガラスの上を走るねずみの足音のように
囁き交わす乾いた言葉に意味はなく

形無き輪郭、色無き影
項垂れた力、動き無きジェスチャー

まっすぐな目をして彼方の死の王国に渡ったひとびとが
よしんば我らを覚えていたとしても、
それは荒ぶれた魂ではなく
うつろなる人間
剥製の人間としてであろう

We are the hollow men
We are the stuffed men
Leaning together
Headpiece filled with straw. Alas!
Our dried voices, when
We whisper together
Are quiet and meaningless
As wind in dry grass
Or rats' feet over broken glass
In our dry cellar.

Shape without form, shade without colour,
Paralysed force, gesture without motion;

Those who have crossed
With direct eyes, to death's other Kingdom
Remember us -- if at all -- not as lost
Violent souls, but only
As the hollow men
The stuffed men.

そして村上春樹さんの「海辺のカフカ」にも引用されていました。
「うんざりさせられるのは想像力を欠いた人々だ。
T・S・エリオットの言う「うつろな人間たち」だ。
その想像力の欠如した部分をうつろな部分を無感覚な藁くずで埋めて塞いでいるくせに、
自分ではそのことに気づかないで表を歩き回っている人間だ。
そしてその無感覚さを、空疎な言葉を並べて、他人に無理に押しつけようとする人間だ」

体裁を繕っただけの人生を歩んできた家族たちがオクラホマに集結し、
事実をつきつけられ、再び離れていく。
家族たちはどこに向かうのか、果たしてどんな結末が待っているのか。
そんな映画だったのかなーと思います。

それにしてもベネディクトは発音を変えていたり姿勢も猫背になっていたりで
相変わらずそ役を体現していました。

↑しつこい?

この映画、本当に女優陣が強力なので男優の影が薄かったです(笑)
そんな中で、もしあの中ので誰か男性を選ばなければいけないとしたら誰にするか?
と話しになった時満場一致でリチャード(お父さんよ)でした。

考察の余地がたくさんある深い映画だったのでとても一度観ただけでは理解できなかったです。
機会があったらまた観たいですね。

Sherlock Series 3 Special Features その13

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「THE FALL」



昨日の明け方、すごい地震があってびっくりしました。
テレビでは東京23区が震度5弱となっていて2度びっくりしたのですが、
5弱は千代田区のみで私の住んでいるところは震度3でした。
それでも震源が近いので下から突き上げるような揺れでしたけどね。

続きです。


Steve Lawes @ Photography Director
「朝天気が良くて、夜に雨が降ってもコンテを撮り続けるよ。満足できるベースを決めないといけないから。
明日は晴れるみたいだから地面を濡らさないといけない。今日撮影したものとマッチするようにね。
時々、ほんのわずかだけど空気中に雨が混ざるんだ。
うまく切り抜けられるか、何ができないか言わば精通していないといけない。」

Sue Vertue
「屋外で撮影すると秘密を保持するのがとても難しいの。
私たちが人形にフェイスマスクを被せたときに記者の1人が言ったの。
『スタントはとても危ないから人形を使うんだね』
彼らは細かい情報を繋ぎ合わせて全貌を知ろうとしてるけど何が本物かそうでないか、
見分けることができないのよ。誰かがロープで降りてくるのを見て命綱のあるスタントなのか、
落下から生き残った方法なのか見分けられないの。」

マークさん
「これはシャーロックの復活について書かれた新聞だよ。」

モファットさん
『Benedict Jumper-batch』

マークさん
「いいね。」
モファットさん
「うん、好きだな。すごくいいよ。」
マークさん
『Sherlock, don't be a dummy』
モファットさん
『Sherlock's a fall guy』
「どっちが上手かな。」

マークさん
「これの役立つところはスタントを撮影するためにはベネディクトにいろんな装備を取り付けて
落下させなければいけないという事だ。
そして明らかに人形を使ったスタントでやらなければならないし、実際どれもおかしくはない。」
モファットさん
「ビルから誰かをほうり投げるふりをして、誰も死んでいない事を確認しないと。」
マークさん
「そうだね。」
モファットさん
「最後の日でない限りは構わないよ。」

マークさん
「本命の撮影のリハーサルをしていたんだけど、撮影を始めたらすごい雨が降ってきて、
ベネディクトはワイヤーで吊り下げられていたから傘を持って行ったんだ。
そうしたら突然おびただしい数のストロボが一斉に光ったんだ。Ohって感じだったよ。」
モファットさん
「昔の空を飛ぶ傘のトリックだね。」

マークさん
「本当にメリーポピンズのようだったよ。幻想的だった。」
「ベネディクトはとても熱心に全てのスタントをこなした。
そして本当に自分から思い切り飛び降りたんだけど
『ベネディクトはとても動揺していると内部の人が言っていた。』とみんなが言うんだ。
まったくフェアじゃないよ。」
モファットさん
「内部の人っていうのは大体間違ってると気づいたよ。」
マークさん
「うん。」
モファットさん
「そして記事を書く連中と同じ事を考えているんだ。独自の方法でやっているだけなのに。」
マークさん
「内部の人って誰?彼らがこの事を創作したって君が言った時、彼らって誰?って思ったんだ。
多分存在するんだね。」
モファットさん
「実際にいるんだよ。」
マークさん新聞を読み上げます。
「『No hit, Sherlock. It's magic!』ダレン・ブラウンがマーティンに魔法をかけたようだ。」

モファットさん
「そう、マーティンだからできたんだ。
彼はとても有名な映画スターだから、彼の選んだ有名人による額のマッサージが必要だったんだよ。
合理的だと思うよ。」
マークさん
「マーティンはあの日とても疲れていたのが真相だけどね。」
モファットさん
「そうなんだよ。」
スーさん
「私たちは少しだけちょっとした偽装をしたの。本当に楽しかった。
言及されるようなことはまったく起こらないよううまくやったわ。」


Jeremy Lovering @ S3E1 Director
「スクリプトを読んだとき、それを見る場合と同じように2分もかからずに説明が得られるんだ。
そして明らかにこう思うんだ。『Oh my God、彼はこのようにやったんだ。すごいよ。』
それからバンジージャンプで『これは本当なの?』って思うよ。
文書を見ると偽装がたくさんあって、基本的には彼がどうやってやったか、或はやらなかったって事なんだ。」

E1ラストの場面です。
John「Sherlock, you are going to tell me how you did it?」
「How you jumped off that building and survived?」

「シャーロック、どうやったのか教えてくれるよね?」
「どうやって屋上から落ちて、助かったんだ?」

今回(も、ですね)あまりうまく訳せなかったです。すみません。。。
続きます。

Sherlock Series 3 Special Features その14

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「THE FALL」


何と!NHKがニコ動で「Many Happy Returns」を配信してるんですね。
しかも字幕付きですよ。字幕!
「エピソード0 幸せな人生を」ってタイトルなんですが・・いえ、間違ってはいませんが何か微妙w
しかしなぜニコ動なの?BBCがYoutubeで配信したからマネっこ?
でもやっぱりS3本編の前にこれは絶対必要だと思うので嬉しいです。
これを観るとジョンの傷の深さがよくわかってせつないですが。

S3放送まであとわずかですね。
嬉しい反面、ちょっとビビりモードになってきてます。
「訳、間違ってるよ」コメントがものすごくいっぱいきたらどうしよう。。。
もちろんあちこちいろいろ間違っていると思うのでその際はどうかやさしく指摘してくださいね。
あ、でもやっぱり今のうち謝っておきます。すみませんでしたーー!

と、いうわけでグダグダと続けてきたSeries3も今回で終わりです。
最後まで怪しい邦訳でしたが、S4までにはもう少し勉強しておきたいと思います。(ホントか?)


ベネディクト。
「実を言うとすごく近いセオリーがいくつかあったんだ。ほんと、近いよ。
モリーの関与とか、スカッシュボールとか、ホームレスネットワーク。
みんなすごく抜け目ないよ。
全部繋ぎ合わせて実際に観てみると『ほら、やっぱりね!』ってなると思う。」

マークさん。
「我々がE1で試みたのは、すごく精巧なセオリーが世の中にこれだけあるという一種の実況なんだ。」

【Thery16、17】
E1でのアンダーソンのセオリーを受けてのレストレードのセリフです。
「A bungeerope, a mask, Derren Brown?
Two years and the theories keep getting more stupid.
How many more have you got for me today?」
(バンジーのロープにマスク、そしてダレン・ブラウンだって?
2年間でセオリーがさらにバカげたことになってるぞ。今日はあといくつ俺に聞かせてくれるんだ?)

マーティン。
「シャーロックはかなり知られているよね。彼が架空のロンドンにいる事も。
だから架空のロンドン市民も、『彼はどうやって助かったんだ?』って状況だよ。」

マークさん。
「我々は多くの真相をぼかした。
だけどその一方で最後にはしかるべき場所でシャーロックがアンダーソンに話した方法が
事実として一般的に広く認知されたんだ。
今や事実上、シャーロックのファンだというアンダーソンがそれを聞いて
『えー、ちょっとがっかり。』って言うんだ。
さらに『俺だったらそんなやり方はしないよ。』と言う。
だが、これらはとても優れていて私自身楽しんだし、決してありふれた説明ではないよ。」

そのアンダーソンとシャーロックの会話です。
A「No, I'm not saying it's not clever but...」
(いや、バカにしているわけじゃないけど・・・)
S「What?」
A「Bit disappointed.」(ちょっとがっかりしたんだ)
S「oh, everyone's a critic.」(みんな評論家なんだな)

モファットさん。
「自分が間違ってないと思っても突然正しいかどうか疑問に思ったりするよね。」
マークさん。
「する、する。」
モファットさん。
「つまり、シャーロックはシャーロックなんだって事をなぜ彼が伝えてるのか?」
マークさん。
「John Neville の『A Study in terror』という、切り裂きジャックが出てくる
シャーロックホームズのすごいドラマがあったよね。最後にファンタスティックな仕掛けがあるんだ。
シャーロックは切り裂きジャックが誰なのか明らかにしたんだけどネタバレはしないでおく。
そして彼は燃えさかる建物の中でAdrienne Corriと一緒に閉じ込められるんだ。
で、彼は信じられないことに逃げないんだよ。」
※これはエラリー・クイーン著書のいわゆるバスティーシュの話ですね。
ジョン・ネヴィルさんがホームズを演じていて、私も以前ちょっとだけYoutubeで観ましたが
ものすごく画質粗くてよくわからなかったです(笑)邦題は「恐怖の研究」です。

モファットさん。
「そしてベーカー街に戻った場面でワトソンが聞くんだよ。
『どうやったんだ?君、どうやって脱出したんだ?』
で、『何しろ僕は頑丈だと言われてるんだよ』とホームズが言う。それだけ。
言いかえれば『ヒーローとはそうしたものだよ』ってなる。」
マークさん。
「それで、我々はそれをポンと入れたわけだ。」

E1ラストのシャーロックのセリフです。
「You know my methods, John. I am known to be indestructible.」
(僕のやり方を知ってるだろう、ジョン。僕は頑丈だと言われているんだ。)

マークさん。
「我々は壮大な脚本にしようとしたんだ。そしていいところで、『こうやったんだよ』って言う。
さらにシャーロックが嘘をついている可能性は外した。我々と同じようにね。」
モファットさん。
「笑」
マークさん。
「今もだけど。」


ここで終わりです。
さすが最後はシャーロキアンらしい会話で終わりましたねこのふたり。
それにしても、最後のシャーロックのセリフがバスティーシュネタだったとは。
そして今回の特典の訳、本編以上に自信がありません(涙)
自分で書いてて意味不明だったところいっぱいあるのであまりこれを信じてはイケマセン。

そんなわけで、新年から始めて気づいたら5か月経ってました(笑)
「バスカヴィルの犬」途中で放ってしまったままですので、次から続きやります。
日本語版S3を観たらまたちょくちょく感想めいた事も書くと思いますので
またおつきあい頂けたら嬉しいです。


閑話 最近のいろいろ

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バスカヴィルの前にちょっと近況?を。



前回も書きましたが「Many Happy Returns」の配信が始まりました。
これを観ると去年のいよいよ感を思い出して、またワクワクしています。
やっぱりこれを観ないとS2からS3への繋がりが弱くなってしまいますよね。
特にアンダーソン(笑)
S3本編でいきなり無職だわ、シャーロックの追っかけやってるわでワケわかりません。

去年書いた記事から画像を引っ張り出してきました。
このジョンの表情が本当にせつないです。。。
シャーロックはテレビ越しをさらにテレビ越しで観ているので写り悪いんですよね(悲)

思えばS1E1、ジョンとの初対面の時もウィンクしていましたが、
この時のウィンクはかなり表情もやわらかいですよね。
そして「Game is back on」
この言葉をここで持ってくるSherlockのスタッフはやっぱりすごいなーと。

今日、ライヘンバッハの再放送で、再来週24日はいよいよS3放送日。
当日はネット上、特にTwitterや巨大掲示板の実況は盛り上がりそうですね。


話は変わりまして、「Met Gala 2014」
今年のドレスコードは「ホワイトタイ」だったそうで、参加した男性陣はみなさん「正装」でしたが、
その中でもベネディクトの燕尾服は美しかったですね。
協賛しているVogueのアン編集長と「SATC」のサラ・ジェシカ・パーカーさんがインタビューで、
100%完璧だったのはベネディクトだけだと仰っていました。

だって似合うもん。品が良いんだもん。

ホワイトタイもかなり厳しくそして沢山のルールがあるんですね。
それを全てクリアしていたのがベネさんだけらしいですよ。さすが!
考えてみるとわが日本の民族衣装「着物」も正装となるとものすごーく細かいコードがあるし、
やはり名前のごとく正しい装いは大変ですね。

ところで、ベネさんは「Golden Nymph」にノミネートされましたが、
10年前のGolden Nymph受賞の時のフォーマルとの比較画像がネットでもかなり流れていました。
「ホーキング」の時ですが、私もいくつか画像を持っていたので作ってみました。

さすがに若いわ。この頃は若干「着られている」感がありますね。
いつもコメントをくださるYam Yam さんも「兄ちゃん」と言っていましたが、
今ではすっかり英国王室のプリンスな雰囲気になっています。


先日「8月の家族たち」をUPしたのですがそれを見た友人から、
「リチャードなのかチャールズなのかはっきりしてよ」と言われ、記事を見かえしたら
「リチャード」が途中から「チャールズ」になっていて慌てて修正しました。
何でだ?私(笑)

この映画を観た帰りはベネさんの歌がいい感じで頭の中でループしていたのですが、
夕飯を食べたお店でなぜだかアナと雪の女王の「Let it go」がずーっとかかっていたんです。
それこそオリジナルから松たか子バージョンまで。
この歌は本当に一度聞くと頭から離れない、恐ろしい歌なんです。
私の友人、知人、みなさん同じことを言ってるし、きっと誰もがそうなんでしょうね。
なので、その時点で頭の中のベネディクトはすっかり消え去り、しばらく「let it go」でした(涙)

このオリジナルはイディナ・メンゼルさんが歌ってるのですが、イディナさんの歌声大好きなんです。
アメドラ「Glee」でレイチェルの生みの母親役で出演されていて、
レイチェル役のリア・ミシェルの声も一度聴いたらやみつきになるくらいステキな歌声ですが、
2人が一緒に歌った時はイディナさんが圧倒的にうまいなーと感じました。
しかし、「アナと雪の女王」ものすごい動員数なんですね。びっくり。



最後に私の仕事のお話。
来週ポーランドで会議があるためGW前に私のボスの飛行機やホテルを手配したのですが、
先週、急きょ取引先など数人も追加になり再びホテルの手配をしようとしたんです。
ところが、どこも満室で全然とれないし、空きがあっても通常の4倍くらいの金額になってまして。
今の時期はフルシーズンなので毎年混む時期ではあるらしいのですが、
それにしてもこの週だけ異常に満室なんですよ。

来週何かイベントがあるのか?と現地の人や外務省のHPも見たりしたのですがわからずで。
そうしたら何とベネディクトのポーランド入りのニュースが入ってきてものすごくびっくり!
え?まさか、これのせい? だとしたらベネディクト効果凄すぎるんですけど(笑)
てか、こんな事なら誰かのスーツケースに忍び込むべきだったかしら。。。

ちょっとだけ近況でした。

閑話 Sherlock Fanmade 動画

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引き続きもうひとつ閑話です。


昔、ラッセル・クロウ版ロビンフッドのトレーラーにひとめ惚れし、
その後、トレーラーで使われた曲をアレンジした某アメドラのfanmadeトレーラーを見つけ
またしてもひとめ惚れし、いつかこんな動画を作りたいなーと思いつつ幾星霜(笑)

こういう作業がものすごく好きで一日ずーっと作業していられるオタク体質な私ですが、
動画にまで手を出してしまうと本当に睡眠時間がなくなってしまうので自重してきました。

が、今年のGWはかなり長い休暇となったので長年の思いをぶつけるべくちょっとだけのつもりで作ってみたんです。

嵌りました。

ムービーメーカーなので大したものは作れませんが、かなり真剣に2日かけて作ってしまいました。
もちろんSherlockの動画です。

友人に見せたところ「クドイ」と言われたシロモノですがこのブログを見て頂いてるみなさまにお見せしたいと思い、
ドン引かれるのを覚悟でYoutubeにこっそり限定公開しました。
内容はS2E3「The Reichenbach Fall」のトレーラーのつもりでしたがほとんどあらすじと化しています。


実は曲のアレンジは冒頭に書いた某アメドラの動画をそっくり(無断で)マネしているので
限定公開にしています。限定なのでリンク先でしか観れませんので下記リンクからお入りください。

SherlockDicomadeV5

ここまで書いて何か妙に緊張してきましたが(笑)
ご覧になる方はどうか寛大なお心でよろしくお願いいたします。


次こそバスカヴィルをUPします。

Sherlock 2-2 The Hounds of Baskerville その1

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「バスカヴィルの犬」

Director: Paul McGuigan
Writers: Mark Gatiss,


バスカヴィルの途中でS3が始まってしまいずっと放っていたのですが、
嬉しいことに読んでくださっている方がいらっしゃったので、張り切って再開します!
ですがかなり間も空いた上にS3から画像の貼り方も変えたので最初からやりなおそうと思います。
何が違うのかというと、画像がより多くなっています。それだけです(笑)
きっといつものようにのろのろ続くと思いますが、
よろしければおつきあいのほどよろしくお願いいたします。


夕暮れの森の中で子供が何かに追われるように走っているところから始まります。
途中出会ったワンちゃんを連れたおば様に「大丈夫?迷ったの?」と聞かれますが、
犬を見た途端悲鳴を上げ、ひとり佇む男性に画面が変わります。

OP終了後、Speedy'sのウィンドウに何とワンちゃんたちがいるんですよね。
こういうさりげないネタも好きなんです。


ドアが開いたのでジョンが振り返るとそこには銛を片手に血まみれのシャーロックでした。
「それで地下鉄に乗ったのか?」とジョンが聞くと「乗せてくれるキャブがなかったんだ。」と
乗車拒否されたらしいシャーロック。普通は逮捕されちゃうレベルではないのか?これ。

キレイになって部屋に戻ってきたシャーロック(まだ銛は持ち歩いていますが)、
「何かある?」とジョンに聞きます。
新聞に記事を読み上げるジョンはそこに掲載されているシャーロックの写真を見つけつつ更に続けます。

ウロウロと部屋の中を歩き回るシャーロックですが「重要な事件はないのか?」と叫ぶと、
ジョンに向かって「アレが必要だ。」と言います。
「John, I need some. Get me some.」

そんなシャーロックにジョンは「No」の一言。
食い下がるシャーロックですが、「何があろうときっぱりやめるって話し合っただろう?」とジョンは
「君が根回ししたから半径2マイル内で君に売る人はいないよ、覚えてる?」と続けます。
「ばかばかしいアイデアだ。誰が考えたんだ。」とシャーロックにジョンはあてつけるように咳払い。
「ハドソンさん!」とシャーロックは叫びそのまま部屋中を探し始めます。
「聞けよ、シャーロック。君は本当によく頑張ってるよ。だからあきらめるな。」
ジョンが宥めますがシャーロックは「どこにあるんだ。」と探し続け、
最後には「Please」とジョンを見ます。

しかしジョンはそっけなく「ダメ。」と一言。
「来週の宝くじの番号教えるから。」シャーロック必死です。
そこにハドソンさんが入ってきます。

「あらあら」というハドソンさんに「僕の秘密の備蓄どこにやったんだ。」とシャーロック。
「あなた、私に何も触らせないでしょ。本当はそうしたいんだけど。」
「僕の家政婦じゃないでしょ!」
「違うわよ。」
シャーロックは呻きながらバタバタと部屋を歩き再び銛を手にするので、
ジョンがハドソンさんにお茶を飲ませるよう合図をします。

「お茶でもどう?銛を置いて。」とハドソンさんが言うと「お茶より7%強いモノが欲しいんだ。」と言いながら
ハドソンさんに銛を向けて「またチャタジーさんと会ったんですか?」と推理を始めます。
チャタジーさんはSpeedy's の店主ですね。
「新しいドレスなのに袖に小麦粉がついている。パンを焼くのにその服は着ない。」
ジョンが「シャーロック・・・」と諌めようとしますが、止まりません、シャーロック。
「親指に削りかすのあと。スクラッチカードだな。」そして鼻をくんくんさせて、
「Kasbah Nights.(多分Kasbahという香水だと思います)月曜の朝からすごく際どいな。
そう思わないか?僕のブログに香水の識別について書いてあるから読んだ方がいい。」

「やめて」とハドソンさんの言葉も聞かず更に続くシャーロックの推理。
「彼と船旅に行くのはやめたほうがいい。彼には『Doncaster』で出会った妻がいる。僕しか知らないけど。」
(Doncasterはサウス・ヨークシャーにある町ですが、
この時シャーロックはサウス・ヨークシャー訛りで「Doncaster」と言っています。)
「シャーロック!」とうとうジョンが声を張り上げ、ハドソンさんは何の事かわからないわ!と部屋を出て行きます。
そしてシャーロックはカウチにまるまります。このまるまりがすごーく可愛いんですよね。

「何をやってるんだよ。」と怒るジョンに「君にはわからないよ。」とシャーロック。
「謝って来いよ。」
「謝る?」
「そうだよ。」
「君が羨ましいよ、ジョン。」
「何でだよ。」
「君の思考はとても穏やかで単純でほとんど使われていない。
僕のは暴走したエンジンだ。発射台で立ち往生してバラバラになるロケットみたいなんだ。」
そして「僕には事件が必要なんだ!」と叫びます。
「君、解決したばかりだろう。銛でブタを刺して。」負けずにジョンも叫びます。
「それは今朝の話だ。次はいつ来るんだ。」とイライラするシャーロックに「ウェブサイトには?」とジョン。
シャーロックはジョンにPCを渡し、届いている依頼の内容を話し始めます。
余談ですが、PCを渡された時のジョンの顔がものすごくツボでw

「ミスター・ホームズ、ブルーベルがどこにもいないの。どうかお願いです。助けてください。」
この依頼はシャーロックのブログにも載っていましたね。
カースティ・ステープルトン、8歳の女の子です。一生懸命お願いしているのに、
うさぎだったからか「話にならない」とシャーロック冷たいです。
「ブルーベル?」とジョンが聞くと「うさぎだ!」と叫んでます。
「カースティによるとブルーベルの体が妖精みたいに光って翌朝消えたんだそうだ。
小屋はロックがかかっていて侵入の形跡は無し。」と変なアクションつきで説明するシャーロック。
「よく考えたらスゴイ事だな。レストレードに電話してうさぎが逃げたと言おう。」

「マジで?」とジョンに「それか、クルードをやろう。」とシャーロック。推理ゲームですね。
「嫌だ、君とは2度とやらない。」
「何でだ」
「被害者が犯人だなんてあり得ないだろう?」
「それが唯一の解答だ。」
「そんなルールはないんだ。」
「ルールが間違ってる!」シャーロックが叫ぶのと同時にドアベルがなります。

「呼び鈴だ」ジョンが言えば「あの鳴らし方は」とシャーロック。
そして2人揃って「依頼人だ。」


この場面大好きなのでついつい長引いてしまいました。
続きます。

Sherlock 2-2 The Hounds of Baskerville その2

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「バスカヴィルの犬」

Director: Paul McGuigan
Writers: Mark Gatiss

前回、カウチにまるまるシャーロックがかわいい!と書きましたが
冷静に考えるとまるまってる姿に違和感がない男性30代、というのもどうなんでしょう。。。


続きです。

221B。
テレビではダートムアのドキュメンタリーが流れています。
この土地にあるバスカヴィルの施設を映し出しながらリポーターが「生物化学兵器研究所」と紹介し、
政府の陰謀を仄めかしています。
第2次大戦以降、この研究所では「遺伝子変異による動物兵器の開発」をしている噂が断たず、
怪物が存在すると言われている、とリポーターが話します。
シャーロックはテレビの画面と向かい側に座る依頼人、ヘンリーに交互に視線をやりながら
指だけイライラと動いています。

画面はヘンリーへのインタビューに変わります。
「僕は子供だった。湿原にいた。暗かったけど確かに見たんだ。父を殺した何かを。」
そしてヘンリーが9歳の時に描いた絵が映ります。
シャーロックはそこでテレビを消し「何を見たんだ?」と聞きます。
「これからそれを言うところだよ。」とヘンリーが言うと、
「テレビのインタビューではなく、編集されていない話を聞きたい。」とシャーロック。

「そうだよね、ごめん。」そういいながらナプキンを出して鼻を拭くヘンリー。
「ゆっくりでいいよ。」とジョンが気遣いますが「でも、早くしてね。」とシャーロック。
「ダートムアをご存知ですか?ちょっと荒涼としていますがとても美しい所なんです。」
「興味ないから先に進んで。」
そうシャーロックが言った時のジョンがちょっと怖いです。

「母が死んだあとよく父とそこを散歩したんです。」とヘンリーが続けると
「お父さんが殺された夜の話をしよう。どこで殺されたんだ?」
「Dewar's Hollow と呼ばれる地元では有名な場所で・・」とここでヘンリーがシャーロックを見ると
「続けて」と言うように首を傾げるので「古い言葉で悪魔の事なんです。」ヘンリーが言いますが、
シャーロックは片眉を上げて「それで?」とだけなのでジョンがちゃんとフォロー。
「君はあの夜、悪魔を見た?」ジョンの問いかけにヘンリーは「Yes」と答えます。
「巨大で、まっ黒な毛皮で、赤い目をしていた。そいつが父を捕らえて引き裂きバラバラにした。」
シャーロックはヘンリーをじっと見つめます。

「それしか覚えてない。次の日の朝、湿原を彷徨っているところを僕は保護されたんだ。
父の死体は見つからなかった。」
ヘンリーの言葉を受けて「オオカミかな?」とジョンがシャーロックに話しかけると
「遺伝子実験かも。」とシャーロックがバカにしたように言うので、
「あなたは僕を笑うんですか?ミスター・ホームズ」とヘンリー。
「なぜ?冗談なのか?」
「僕の父はバスカヴィルで怪物が生み出されているといつも訴えてみんなに笑われていた。
少なくともテレビの人たちは真剣に話を聞いてくれたんだ。」
「そして僕が思うにデボン州観光旅行促進の役に立った。(ダートムーアはデボン州です)」
表情も変えずに皮肉炸裂のシャーロックをジョンが食い止めます。
「ヘンリー、お父さんの事件は20年前の事だ。なぜ、今依頼を?」
ヘンリーはシャーロックに向かって答えます。
「ミスター・ホームズ、全て笑いごとだと思っているなら僕の助けになるとは思えない。」
ヘンリーがそう訴えて席を立つと代わりにシャーロックがジョンの質問に答えます。
「昨夜、何かが起こったからだ。」
「昨夜って何が?」ジョンが再び聞くと、ヘンリーも立ち止まり「何で知ってるんだ?」と言います。
「知ってるんじゃない、観察しただけだ。」
シャーロックの言葉にジョンがちょっとうんざり顔です。「始まったよ」って感じですかね?

「君は今朝始発の電車でデボンから来た。電車の中でまずい朝食とコーヒーを摂った。
通路をはさんだ向かいの席の女性を気に入ったが今は気が変わった。
ただ、君は今日最初の煙草を切望している。座りなさい、ミスター・ナイト。
そして煙草を吸いなさい。僕も喜ぶ。」
ヘンリーは呆然としながらジョンの顔を見ますが、ジョンはため息するだけでした。
再び椅子に座りながら「なぜ、わかったんですか?」と聞けばジョンが、
「大したことじゃない。」と言いますがシャーロックは構わず続けようとします。
「パンチされたチケットのクズ・・・」
「シャーロック、今はダメだ。」
「いいだろう、ずっとここに閉じ込められてるんだから。」
「君はひけらかしているだけだ。」
「もちろん、それが僕の仕事だ。」そう言うとヘンリーに向かいます。

「君は電車でコーヒーをこぼしナプキンで拭き取った。その染みから、君がミルクを飲まなかったとわかる。
更にその上にはケチャップも。君の唇や袖にもついている。電車で出される朝食と言ったらおそらくサンドイッチだろう。」
「なぜ朝食がまずいとわかるんだ?」
「電車の食事なんてまずいに決まっている。」まだまだ続きます。
「ナプキンにある手書きの文字は女性特有のものだ。文字の角度から通路の向こう側の座席から書いたことがわかる。
そして彼女が電車を降りた後、これは想像だが、君はこぼしたコーヒーをナプキンで拭き取った時に、番号が滲んでしまった。
だから自分のペンでなぞった。しかしさっき君はそのナプキンで鼻を拭いた。もう彼女に興味がない事がわかる。
君の指はニコチンに染まっていて今は指が震えている。それが何のサインなのか僕にはわかるんだ。
電車では吸えないし、キャブでここに来る前にも吸う時間はなかった。」
「今は9時15分。そろそろ我慢の限界だ。
エクセター発(デボン州にある町です)ロンドン行きの始発は5時46分だ。
始発に乗らなければならない重要な何かが昨夜起こった。間違いはあるか?」

しばし呆然のヘンリーは一言「No」とだけ言い、それを聞いたシャーロックが営業用スマイル。
(だって目が笑ってないし。。。)
「完璧だ。驚いたな、話には聞いていたけど。」
「それが僕の本業だ。」
そして突然ヘンリーの方に乗り出すと「さあ、もう黙って、煙草を吸って。」と真剣に言います。
メモをとっていたジョンがその様子を見て眉をひそめながらもヘンリーに質問します。
「ヘンリー、君は7歳で既にご両親を亡くしているんだね。」
その時シャーロックは煙草を吸い始めたヘンリーに近づくと勢いよくヘンリーの煙を吸い込みます。
(この場面初めて観たときはあまりにもコントっぷりなSherlock(ベネディクト)に衝撃を受けましたよー)

ヘンリー固まりつつも「そうです。」と答えジョンもきりっと医者的発言をします。
「かなりトラウマになっただろう。君の傷ついた心が話を創作したかもしれない・・」
再びヘンリーの煙を吸い込むシャーロックですがその姿に呆然としながらも話を続けるふたりでした。
「・・どうかな?」とジョン。
「それはモーティマー先生も言っていました。」
「誰?」とジョンに「彼のセラピストだ。」とシャーロック。
「そうです。」とヘンリーが答えると「明白だ」と再びニッコリとシャーロック。

「ルイーズ・モーティマー。彼女は僕が自分と向きあわないといけないと考えています。
それがダートムアに戻ってきた理由です。」
「ヘンリー、君がデュワーズ窪地に戻った時何があったんだ?
君はセラピストのアドバイスを聞いてそこに戻り、今は諮問探偵に相談をしている。
君を変えたものは何だ?」
「窪地は奇妙なところなんだ。自分の中に冷たい恐怖を感じる。」
「詩が読みたくなったらジョンが彼女に送ったメールを読むから大丈夫。」
ジョン、爆発5秒前のような深呼吸(笑)
「何を見たんだ?」
「足跡。父が殺された場所にあった。」
その言葉を聞いてシャーロックはあきれたように椅子の背もたれに寄りかかります。
「男?女?」ジョンが真剣に質問をすると「どちらでもない。それは・・・」とヘンリーの言葉を遮るように
「足跡?それだけか?」とシャーロック。
「だけど、それは・・・」
「悪いけど、モーティマー先生の言う通りだ。それは子供の頃のトラウマが作り出した妄想だ。
つまらん!さよなら、ミスター・ナイト。煙草をありがとう。」
「だけど足跡はどう説明を?」
「他の動物だって足跡はつくだろう。それだけだ。君とデボンに行ってお茶でもおごるよ。」
シャーロックはそう言うとキッチンに行くのでヘンリーは振り返り叫びます。
「ミスター・ホームズ、その足跡は巨大なハウンドなんだ!」
その言葉を聞いて立ち止まったシャーロックは「もう一度言ってくれ。」と言います。

「僕が見つけた足跡は・・・」
「違う、ちゃんと正確に、今言った言葉を繰り返してくれ。」
「ミスター・ホームズ、その足跡は巨大な・・・ハウンドだ。」
その言葉を聞いたシャーロックが突然「依頼を受ける。」と言うのでジョンが「何だって?」と突っ込みます。
「興味深い事件をありがとう。」そう言いながらシャーロックはいつものポーズをとりながら再びリビングへ。
「いやいや、ちょっと待て。さっきまで足跡なんて退屈だって言ってたのに今は興味深い?」
再びジョンの突込みです。
「足跡は関係ないよ、ジョン、君は相変わらず何も聞いていないな。バスカヴィルは知ってる?」
「何となく。それって極秘中の極秘だろ?」
「そこから始めよう。」シャーロックの言葉に「それじゃ、ダートムーアに?」とヘンリー。
「いや、僕は忙しいから行けないけどかわりに優秀な助手を送るよ。」
シャーロックはジョンの肩をポンポンと叩きます。
「理解力は無いけど情報収集に関しては信頼できるんだ。」
「何言ってるんだよ君は。事件なんて抱えてないだろう。ちょっと前まで退屈だって文句言ってたじゃないか。」
「ブルーベルだよ、ジョン。僕にはブルーベルの事件があるんだ。暗闇で光るうさぎだ。」
そしてシャーロックはヘンリーに向かって「NATOが騒いでいるんだ。」と大真面目な顔。
「ちょっとすみません、あなたは来ないんですか?」とヘンリーが言うと、
シャーロックはジョンに向かって例のあの顔です(笑)私の大好きな場面です!

これ、一応残念そうな悲しげな表情らしいですよ。見えないけど(笑)
それを見たジョンは「ああ・・・わかったよ。」と言ってマントルピースの向かいます。
そうして骸骨のビリーを持ち上げ中から煙草を出し、シャーロックの方へ放り投げます。

結局、いつの間にか勝負になっていたんですね。ジョンが隠していた煙草を出す時のこの嬉しそうな顔は、
「煙草が吸える!」ではなくて「勝った!」という表情ですもんね。
そしてシャーロックはそれを一旦受け取りますがすぐに自分の肩越しに投げちゃいます。
「もう要らないよ。僕はダートムーアに行く。」
そしてリビングの出口に向かって歩きながら「ヘンリー、僕たちは後から行く。」と言います。
「え?来てくれるんですか?」と状況がよくわからないヘンリー。
「20年前の失踪に巨大なハウンド。これを逃す手はないだろう。」シャーロック、Game is on!


続きます。

Sherlock 2-2 The Hounds of Baskerville その3

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「バスカヴィルの犬」

Director: Paul McGuigan
Writers: Mark Gatiss

昨日、「Sherlock Uncovered」が放送されましたね。
シリーズごとにUSのPBSで放送されたものをまとめたものだと思います。多分。。。(笑)
S3のものは無料配信と有料配信があってAmazonやiThunesでDLできますが、
残念な事にJPのアカウントではできません。AmazonはわかりませんがAppleはUKでした。



続きです。


ジョンが大きなバッグを2つ持って外に出るとSpeedy's からハドソンさんの声が聞こえてきます。
「一緒に船旅なんていくつもりなかったのね!」

「隠し妻のことがバレたみたいだね。」
タクシーのドアを開けて待っているシャーロックにジョンが言うと
「イスラマバードの件を知るのが楽しみだな。」とシャーロック。
チャタジーさんはここにも奥さんがいるようです。やり手です。
「パディントン駅まで。」


ダートムーアの美しい風景が広がります。
シャーロックがランドローバーを運転しています。

スクリプトをUPしてくださっているサイトを読んでいたらこの場面のコメントに
2人が「Yellow Car」をやっていなかったらすごいがっかり。。と書いてあって、
何だと思ったら「Cabin Pressure」ネタだったのね(多分ですが)
Cabin Pressureというベネディクト出演のBBCのラジオドラマの中で「Yellow Car」というゲームで遊ぶシーンがあるんです。
うん、ふたりがそれで遊んでいたら楽しいかも〜。

大きな岩の上にいるシャーロックにジョンが地図をみながらこの辺りを説明します。
「あれがバスカヴィル、あれがグリンペンヴィレッジ。であれがデュワーズ窪地。」
ジョンの指さす方向を見ながら確認するシャーロックは「あれは?」と一方向を指さします。
ジョンは双眼鏡を覗きながら答えます。
「地雷原かな。バスカヴィルは軍事基地だから誰も立ち入らないようにしてるのかも。」
「なるほど。」

このシャーロックは舞台役者ような出で立ちで反則なくらい(笑)かっこいいんですよ。

2人がお泊りする「The Cross Keys」の駐車場に車を停めると、
「BEWARE THE HOUND」(ハウンドにご用心)の看板のとなりでフレッチャーがツアーの勧誘をしています。
「ツアーは1日3回です。みんなにも教えてください。命が惜しければ夜は湿原に近づかないで。
よく来るのであれば覚えていてください。」

入口に向かいながら歩いている時にシャーロックがコートの襟をたてるので
ジョンがじっと見ていると「寒いんだ」と一言。
「Boutique Rooms & Vegetarian Cuisine」と書いてある入口から中に入って行きます。
フレッチャーがハウンドのマスクをかぶり唸り声をあげた瞬間、ヘンリーのパパが襲われている場面に変わります。
「バスカヴィル」は演出もすごいと思うの。

ヘンリーはカウンセリングの最中でした。
「このあたりの部分は相変わらずだけど今回は文字がみえた。」ヘンリーがモーティマー先生に話します。
「LibertyとIn。I、N。Liberty IN。どういう意味だと思う?」


ジョンがチェックインしている間、シャーロックはパブをうろうろしています。
オーナーのゲイリーが「ダブルベッドルームじゃなくてすまないね。」と言いながらジョンにカギを渡します。
「僕たち、違・・・」と言いかけたジョンですがゲイリーのニッコリぶりに黙ってお金を渡します。
「今お釣りを」とゲイリーがレジに向かいジョンが視線を落とすと一枚の伝票が目に入ります。

「Undershaw Meat Supplies」と書いてありお肉やさんの伝票だったのでジョンはこっそりその伝票を抜き取ります。
このふたりのやりとりで「Ta」と出てくるのは「Thank you」の省略なんですね。
私はずっと「タ」って何だろうと思ってました(笑)
ゲイリーからお釣りを受け取ると「地図にあるドクロのマークは何?」と聞きます。
「ああ、あれね。」
「海賊?」
「グリンペン地雷原と言われているところだよ。」
「そうなんだ。」
「君の考えているようなものではなくて、バスカヴィルの実験場なんだよ。
80年も続いているけど、そこに何があるかなんて本当は誰もわかっていないんだ。」
ずっとパブをウロウロしていたシャーロックはテーブルの上にあるものに興味を示しています。

これですよ、これ。私の大好きなシーンです。
何だかおしゃれな雑誌に出てくる一枚のフォトグラフな雰囲気なんです。

「爆発物?」ジョンはまだゲイリーと話しています。
「爆発物だけじゃないんだ。そこに侵入すると運がよければ吹き飛ばされるから、
散策するときは気をつけて歩きなよ。」
「サンキュー、覚えておくよ。」
「観光にはマイナスだから悪魔のハウンドには感謝してるんだ。あのドキュメンタリー観たか?」
「観たよ。」
「ヘンリー・ナイトと彼の魔犬に感謝だ。」
「目撃したことある?」
「俺はないけどフレッチャーが見たそうだよ。彼は魔犬のツアーをやってるんだ。知ってる?」
ゲイリーは外にいるフレッチャーを指さすと会話を聞いていたシャーロックも外を見ます。

「商売には役に立つね。」
「忙しくなったよな、ビリー。」
「そうなんだ、モンスターハンターがたくさんくるよ。今はツイッターですぐ広まるからね。」とビリー。
「エールが切れた。」とゲイリーに言うと「わかった。」と取りに行きます。
「魔犬やバスカヴィルやらで夜も眠れないね、ゲイリー。」ビリーが言うと、
「子供のように寝てるよ。」とゲイリー。
ビリーはジョンに向かって「嘘だよ、彼はいびきをかくんだ。」とビリーが言うと、
「Hey, wheesht!」とゲイリー。wheeshtはスコットランドの俗語で「Quiet(静かに)」だそうです。
「君の彼もイビキかく?」とビリーに聞かれたジョンは「・・・チップスもいくつかくれ。」とスルー。
ラブラブな彼らを前に否定する気力もないようです、ジョン(笑)

外に出たシャーロックは途中テーブルに置いてあった誰かの飲み残しのドリンクを手にフレッチャーのところに行きます。
彼のポケットには何かのレースの新聞が差し込んでありました。
「同席してもいいかな?」とシャーロックに「どうぞ。」とフレッチャー。

「これ、嘘だよね?本当はハウンド魔犬なんて見てないんだろう?」とシャーロック。
「君、新聞記者?」
「いや、ただの好奇心。で、見たのか?」
「多分ね。」
「証明できる?」
「あんたに話す義理はないよ。失礼。」そう言ってフレッチャーは席を立ちます。
その時、ジョンが「ヘンリーに電話・・」と言いながらシャーロックの向かい側に座ります。
すかさずシャーロックは「賭けは無しだ。悪いね、ジョン。」と言います。
するとフレッチャーが「賭け?」と食いついてくるので、
「僕の計画には暗闇が必要だ。あと30分もすれば・・・」とシャーロックが続けると、
「ちょっと待てよ、賭けって何だ?」とフレッチャー。
「ジョンと50ポンド賭けたんだよ。君が魔犬を見たことを証明できないって。」
するとジョンはすぐに状況を理解して「そう、パブの人が君がそれを証明でいるって言ってたから。」と合せます。
咄嗟に状況を判断して対応できるジョンの能力は軍隊仕込みでしょうか。スゴイです。

それを聞いたフレッチャーはシャーロックに向かって「じゃあ、あんたの負けだよ。」と言います。
「見たんだよ、1ヶ月前に窪地でね。霧が深くて客も少なかったんだ。」
「証人はいないだろう。」
「いないけど、」
「ダメだね。」
「待てよ。」そう言ってフレッチャーはシャーロックにスマートホンの画像を見せます。
シャーロックは「それじゃ証拠にならないよ。」と鼻で笑います。
「悪いな、ジョン。僕の勝ちだ。」
「待てよ、これだけじゃないんだ。みんな窪地には行きたがらない。嫌な感じがするからだ。」
「憑りつかれてると言うのか?それを信じろと?」
「そうじゃない、あそこには何かがいるんだ。バスカヴィルから逃げてきた何かが。」
「クローンのスーパードッグか?」
「かもな。あそこは長年何かを噴霧してるか、水に何かを入れてるんだ。」
「証拠はその画像だけ?」

シャーロックが言うとフレッチャーは少し考えたあと、話を続けます。
「国防省で働く仲間とある週末、釣りに行く約束をしたけど彼は来なかった。
夜、彼に会ったときまっさおな顔をして『今日、恐ろしいものを見たんだ、フレッチ。』と言ったんだ。
『2度と見たくないものを』と。彼は秘密の軍事基地にいたんだ。ポートダウンかバスカヴィルかも。
その研究所で恐ろしいものを見たと。犬くらいのネズミ、そして犬は・・」
フレッチャーは足跡を模った石膏を見せ、「犬は馬のように大きかった。」と言います。

「50ポンドだったね。」とジョン。
シャーロックは無言でお財布からお金を出しジョンに渡し、席を立ちます。
フレッチャーは「サンキュー」とドヤ顔でした。

続きます。

Sherlock 2-2 The Hounds of Baskerville その4

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「バスカヴィルの犬」

Director: Paul McGuigan
Writers: Mark Gatiss

いよいよ今週S3が放送されますね。
でも、BS観れない方たちはDVD発売まで更に待機なんですよね。うむー。
ところでS4について相変わらず情報が錯綜しているようです。
でも錯綜する原因をマーク・ゲイティスさん自ら作っていたりするのでやっぱりこの人たち面白がってるなーと(苦笑)


続きです。

ふたりはバスカヴィルにやってきます。
シャーロックはジープを運転しものものしい警備を観察しています。
ゲートで止められ、許可証の提示を求められ当たり前のようにIDを渡します。
それを見ていたジョンが「君、どうやってここの許可証を?」と聞くので、
「バスカヴィルだけの許可証じゃない。マイクロフトのだ。これは全ての場所にアクセスできるんだよ。
ずいぶん昔に盗んでおいた、念のためにね。」
「Brilliant!」
「何か問題が?」
「捕まるだろ。」
「まだ大丈夫だよ。」
「5分で捕まるよ。『Hi、僕たち最高機密の軍事施設のまわりを散歩しようと思ってきました。』
『Great! どうぞ入ってくれ。ちょうどケトルが沸いたところだ。』撃たれなくてもそんなところだ。」
(ケトルが沸くのところは、ケトルは警察が包囲するという意味もあるそうなので比喩かもしれません。)

その時、「問題無し」とIDが返されゲートを通過します。
「マイクロフトの名前は文字通りドアを開けた。」
「言っただろう、彼は英国政府そのものなんだ。不正がバレるまで20分ある。」
ジープを停め、施設まで案内されます。歩きながらシャーロックはパトロールしている軍人などを観察しています。
そこに伍長のライアンズがやってきました。
「 Are we in trouble?(何か問題があるのか?)」とライアンズに
「Are we in trouble, sir.」と「サー」をつけろとシャーロック。敬語をつかえと言っています。
「Yes, sir, sorry, sir.」
「出迎えか?」
「あなたのIDがすぐに表示されたので、ミスター・ホームズ。警備のライアンズ伍長です。
何か問題がありましたか?」
「そうでない事を願っているよ、伍長。」とシャーロックに
「今まで査察はありませんでした。何も問題はありませんでしたし。」と伍長。
そこにジョンが助け船を出します。

「抜き打ち検査は聞いたことあるか?」
ジョンの方を見る伍長にジョンはIDを見せます。
「第五ノーサンバーランド歩兵連隊のワトソン大尉だ。」
それを見た伍長はすかさず敬礼をします。
英国陸軍の階級だと伍長はかなり下っ端で大尉はそれより10クラスくらい上の階級の幹部クラス、
いわゆる将校なので、それはもう偉いんです、ジョン。
ちなみに大尉のすぐ上は少佐になり、企業でいうとほぼ役員クラスです。

「バリモア少佐が快く思っておりません。お二人に会いたいそうです。」
「悪いが我々にはあまり時間が無いのですぐに取り掛かる。」
何しろ20分しかないのでジョンがそう言いますが、ライアンズがまだ何か言いたそうなので、
「That’s an order, Corporal.(これは命令だ、伍長)」と伝家の宝刀を出すジョン。
もちろん大尉から命令をされれば伍長は逆らえません。
「Yes, sir.」ですぐに実行です。
それを見ていたシャーロックが嬉しそうです。

最初のセキュリティシステムにIDを通すとシャーロックは腕時計を見ます。
ここからシステムのセキュリティ承認の要請がスタートします。
「久しぶりに命令をしたよ。」とジョンに「楽しかった?」とシャーロックが聞くと、
「Oh yeah」と答えます。何?この人、かっこいいんですけど〜(笑)

もう一度セキュリティを通るとエレベータ−のドアが開きます。
システムは「マイクロフトホームズ、承認保留」の表示が出ています。

エレベーターに乗りライアンズが−1のボタンを押しますが、−2、−3、−4、Bまである事にシャーロックが気づきます。
そして地下1Fに到着するとたくさんの動物が迎えてくれました。
シャーロックはケージの中を観察しながら「どのくらいの動物がここにいるんだ?」と聞き、
「多数です。」とライアンズが答えます。
ケージを見ながらくるりと1回転するシャーロックの立振る舞いは本当に優雅です。
研究所の中は白で統一されていて、更にライトの効果もとてもステキだし。

「これまでに逃げたことは?」と更に質問。
「逃げるにはエレベーターを使わなければなりませんが彼らはそこまで賢くありません。」とライアンズに
「人間が手助けをしない限りはね。」とシャーロックが言います。ほんのり尋問してます。
そこに男がやってきます。フランクランド博士です。
ライアンズは査察だと説明します。

「ああ、新顔だね。素晴らしい。だがここから出られなくならないよう注意しないと。」
とフランクランド博士は「タップを調節しにきただけなんだ。」とすぐに立ち去ります。

「このエレベーターはどのくらい下まで行くんだ?」とジョンも質問します。
「かなり下まで行きます。」
「下には何が?」
「廃棄物置き場です。」ライアンズはそう言うと違う部屋に案内します。
フランクランド博士がエレベーターの前からこちらを窺っている様子を見せ、
シャーロックも博士を見ています。

歩きながらシャーロックはあらゆるものを観察しジョンは質問を続けます。
「ここでは何を研究してるんだ?」
「査察をされるのですからご存知かと思います。」とライアンズに突っ込まれますが、
「専門外だから。」とジョン頑張ります。
「幹細胞の研究から風邪の治療薬まであらゆる研究です。」
「だが主には兵器?」
「はい、何らかの兵器の研究です。」
「生物、化学・・」
このジョンのセリフ「Biological, chemical」はNBCの事を言ってるのかもしれませんね。
「nuclear, biological, chemical (核、生物、化学)」の兵器です。
それに対し、ライアンズはこう答えています。
「ひとつの戦争が終わるとまたあらたに始まります。新たな敵との戦いに備えて我々は準備をしなければなりません。」
セキュリティシステムにライアンズがIDを通し続いてシャーロックも通すとふたたび時計を見ます。

ここでシステムが「query query query」の表示になります。疑いあり、問い合わせ中、な感じだと思います。

シャーロックをお猿さんが出迎えます。
「OK、マイケル。次はハーロー3を試しましょう。」と指示を出す女性にライアンズが
「ステープルトン博士」と話しかけます。
ライアンズのうしろでシャーロックが「ステープルトン」と呟きます。

「誰?」と博士が聞くので「最優先事項です。上層部からの命令で査察です。」とライアンズ。
「本当に?」と博士が言うとシャーロックは博士の正面に立ちます。
「質問に答えてもらいます。バスカヴィルでのあなたの任務は?」
そんなシャーロックを見て博士が吹き出すように笑います。
「質問に答えて。」とジョンが言うと「機密ですので私が自由に話すことはできません。」と答える博士に、
シャーロックは笑顔で「あなたは間違いなく自由ですよ。」と言った後すぐに笑顔を消し、
「私はあなたがそのままでいることをお勧めしますよ。」と言います。
「あらゆる研究をしているの。主に遺伝子の掛け合わせをしているけど。」
博士の『遺伝子』という言葉に反応したシャーロックはポケットから手帳を出し文字を書きながら
「僕はあなたの名前を知っている。」と何だか嬉しそう。
「まさか」と博士。
「人々は偶然の一致などあるわけがないと言う。彼らは何と退屈な人生を送らなければならないんだ。」
シャーロックはそう言うと「BLUEBELL」と書いたメモを見せます。

ジョンはセリフがあまり無いので目立ちませんが、見てると相変わらずリアクションが面白いです。

続きます。

Sherlock 2-2 The Hounds of Baskerville その5

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「バスカヴィルの犬」

Director: Paul McGuigan
Writers: Mark Gatiss

BSではありますが今夜いよいよ日本初放送ですね。
のんびりとバスカヴィルを書いている場合ではないような気もしますが(笑)
放送を観たらまた感想を書こうと思っています。


続きです。

「BLUEBELL」と書いて見せたシャーロックに博士は「私の娘と話しを?」とちょっとびっくり。
「なぜブルーベルは死んだんですか?」とシャーロックにジョンが「え?うさぎ?」と気づきます。

「内側からロックされた小屋から消えるのは常に示唆的なんだ。」
「うさぎ?」ジョン2度言ってるし(笑)
「内部の犯行なのは明らかだ。」とシャーロックに「まさか」と博士。
「何故か?暗闇で光ったからだ。」シャーロックがそう続けると、
「何の話をしているのかさっぱりわからないわ。あなたは何者?」と博士。
その時、セキュリティシステムの画面に「alert(警告)」の文字と、
「potential level 5 security breach(レベル5のセキュリティ違反の可能性)」が表示されます。

時計を確認しながらシャーロックは「さて、じゅうぶんに見せてもらったよ、伍長。ありがとう。」と言います。
「これで終わりですか?」と伺う伍長に「終わりだ。出口はこっち?」と早々に出口に向かうシャーロック。
ちょっと待って!と博士が叫びますが構わず歩くシャーロック。
「うさぎを調べるためにここに来たのか?」とジョン少しお怒りモードです。
システムは「URGENT (緊急)」と「refer holmes, mycroft(照会:マイクロフトホームズ)」に変わります。
ここでシステムからスタートした連絡が最後はディオゲネスクラブにいるマイクロフトまで
リレーションされる場面がすごく凝っていてかっこいいんですよね。

モバイルを確認したマイクロフトの表情も秀逸です。

エレベーターのある部屋に入るとマイクロフトからテキストが入ります。
「What are you doing? M(何をしているんだ M)」
それを見たシャーロック「23分。マイクロフトも鈍くなったな。」

エレベーターのドアが開くとそこにはフランクランド博士がいました。
ちょっと驚きつつエレベータに乗り込み1Fの到着すると待っていたのはバリモア少佐でした。

あたふたしている伍長に「これはとんでもなく無法な行為だ。なぜ私に話を通さない?」と少佐。
少佐、「bloody outrageous」と言っています。非常に憤慨しています。
ここでジョンが「バリモア少佐ですね?」と握手を求め、無視されるも話を続けます。
「良かったですよ、我々はとても感心しています。ですよね?ミスターホームズ。」
「ええ、とても。」そう言いながらシャーロックは受信されたテキストを見ます。
「What's going on Sherlock? M(何が起こってるんだ、シャーロック M)」
「バスカヴィルにおける重要な点はこの官僚的なナンセンスを撤廃させる事だ!」
バリモアが文句を言いますが、
「悪いが少佐、政府の新しい政策だ。永遠に監視が届かないままの状態には出来ない。
あなたにまで及ぶかどうかはわからないが。」そう言いながらジョンに「止まるな」と小声で言います。
と、突然ライアンズが緊急ボタンを押しドアをロックします。
「IDが不正だと連絡がありました。」

「それは本当か?君たちは何者だ。」とバリモアに
「何かの間違いではありませんか?」とジョンが言いきりますが、
IDを見たバリオアが「明らかにマイクロフトではない」とバリモア。
「コンピューターエラーですよ。全て報告しなければならない。」と頑張るジョン。
「一体どうなってる?」とバリモアが叫んだところでフランクランド博士が近づくと
「大丈夫だ、少佐。私はこの紳士が誰なのか知ってるよ。」と言います。
「知ってるのか?」とバリモアに「すぐにわからなかったよ、ここで会うとは思わなかったから。」と博士。
博士の思わぬ発言にシャーロックが戸惑っていると、博士は続けて
「また会いましたね、マイクロフト。」とはっきり言い握手を求めます。
その言葉にびっくりのジョンと、ひきつり笑顔で応対するシャーロック。

「WHO会議でミスターホームズと会ったんです。あれはブリュッセルだったかな・・・」
バリモアもジョンも驚いたままで、シャーロックもちょっとだけ考えたのか一拍おいてから
「ウィーンだ。」と博士に合せます。
そしてバリモアに「彼は確かにマイロフト・ホームズだ。エラーに違いないよ。」と言います。
バリモアはライアンズに合図をしロックを解除させ「何かあったら責任を取ってもらいますよ」と博士に言います。
博士は少し笑いながら「私が彼らを案内するよ、伍長。」と言いながら3人で外に出ます。
それをじっと見つめるバリモア少佐でした。

セキュリティシステムに表示される画面がとても効果的に使われてドキドキする場面でした。
それにしてもシャーロック、博士の助けがなかったらどうしていたのかしら。
やっぱりお兄ちゃんの出番?

研究所の外に出た3人。
「ありがとう」とシャーロックがお礼を言うと「ヘンリーナイトの件だね?」と博士。
「そうだと思ったよ。彼が助けを求めていたのは知っていたが、
まさかシャーロック・ホームズのところに行くとは思わなかった。」
博士の言葉にシャロックが少し笑うと、
「ああ、心配はいならいよ、君の事は知っているんだ。いつもウェブサイトを見ていてね。
君は帽子をかぶっていると思ってたけど。」と博士。
「僕の帽子じゃない。」とシャーロックが言うと博士はジョンに向かって
「帽子がないとわからないよね」と言うので「僕のじゃない」とシャーロック。

「あなたのブログも好きですよ、ドクターワトソン。」博士は話を続けます。
「Oh,cheers!(ありがとう)」とジョンに「ピンクの事件やアルミの松葉杖!」と博士。
「ヘンリーナイトを知ってるのか?」とここでシャーロックが本題に戻します。
「彼の父親をよく知ってた。父親はこの研究所についていろいろとおかしな事を言ってたけど彼とは親友だったよ。」
博士はそう言うと後ろを振り向きバリモアがこちらの様子を窺っているのを確認し、
「ここでは話せない。」と言うと胸のポケットからメモを出し、
「私のcell number(携帯番号)だ。ヘンリーのために出来ることがあれば電話してくれ。」
シャーロックは少し訝しむような目をすると「あなたはここで何の研究をしているんですか?」と尋ねます。
「それを話したら私は君を殺さないといけない。」と言いながら笑う博士。
「それは荷が重いな。」とシャーロックは続けて「ステープルトン博士について教えてくれ。」と言います。
「同僚の悪口は言えないよ。」と博士に「褒める気はないわけだ。」とシャーロックは
「連絡します。」と言いながら立ち去ります。


続きます。

Sherlock 3-1 空の霊柩車 感想

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BSのタイトル通りにしてみました(笑)


やっと日本語放送が開始されました。と、いっても3話しかないんですけど(悲)
何はともあれ今までネタバレ回避をされていた方は本当にお疲れ様です。
早くから堂々とネタバレをブログにして迷惑でしたよね、本当にすみません。


今回私は英語音声、字幕表示で観たので吹き替えの日本語がどうなっていたのかわかりませんが、
「Fu・・」と「Cough」を繋げて「Fuck-off」にする場面、日本語はどうするのかな?と思っていたら、
「ぜっ・・・」とシャーロックが言った後、ジョンが診察しながら「こうですか?」で「絶交」となっていました。
すごーい、不自然じゃないし技ありだよ!とちょっと感動しました。
もちろん原語の持つ遊び心には届かないと思いますが、まさかNHKが「Fuck-off」とか放送出来ないですしね(笑)


いつも小さいPC画面で観ていたので大きなテレビ画面で観れたのは嬉しかったです。
冒頭のセビリアの場面、暗いから小さい画面だとよくわからなかったのですがこれもクリアできました(喜)

再会前、マイクロフトとシャーロックの会話の日本語は少し物足りなかったですね。
原語だとシャーロックの世間とのずれ具合と兄の皮肉がかなり強力だったように思います。

そしてジョンの髭、これはシャーロックが死んでメアリーと出会ったことで今までの人生と決別し、
新しい人生を進む決心をした象徴だからこそ、シャーロックと再会したあとにあっさり剃ってるのかなあと。
と、今更な既出の考察ですが(汗)

あらためてジョンとの再会のシーンのマーティンの演技は圧巻でした。

ジョンはずっと変わらない、僕を待っているんだと信じながらモリアーティの組織壊滅のため、
ひとり頑張っていたんだと思うと健気で(涙)
まあでもジョンには怒る権利も殴る権利もありますから、気の済むまでやっちゃってください。

結局はお互いがお互いを守りたいための結果なんだと思いますが。
最初の感想で、シャーロックは「ジョンを守るため」と言えばいいのに言わない、と書いたのですが
よく考えてみれば言ったところで「なんでそれを言わなかったんだ、なんでひとりでやったんだ。」と
更にジョンの逆鱗に触れそうだし、何よりジョンにもっと負担をかけちゃいそうですね。
自分の友人が死の偽装をして、それが自分を守るためだと知ったらショックだと思いますよ。


マイクロフトとの推理ゲーム、ここの部分は日本語観てもまだよくわからないところがありました。
私もこの会話は長いわ難しかしいわであまりちゃんと訳していないのでちょっと頑張ってみます。

この顔というかお口がかなり気いっています。なんなんでしょうね、この口は(笑)

テロとモラン卿。
よく考えてみればこの部分もちょっと?なんです。
だって、マイクロフトの部下が命を落としたほどの組織とテロ計画の末路がこれですよ?
ウェストミンスター爆破計画自体ものすごい事なんですけど、そんなすごい爆破をするときに、
遠隔操作とは言えのんびりと単独でホテルにいるかなー。

この必殺!マインドパレスな場面は本来はすごい緊迫感のある場面なんですがいつ観ても和んでしまいます。

そして、「Fall」の真相。
最後にシャーロックがアンダーソンにそれなりのセオリーを語っていますが本当の真実は明らかにしていません。
ここも正典に準えてるんでしょうね。尚且つ最後にきちんとシャーロックに皮肉を言わせてるし。


ベネディクトの両親とマーティンのパートナー出演はどうなんでしょうね。
シャーロックの両親登場自体正典ファンの間では不評の声もよく聞きましたが。

ママと対峙するシャーロックの困った顔。
ママには頭が上がらないホームズ兄弟、BBC版Sherlockのいちファンとしては和んだりもするのですが、
S1の頃と比べるとどうしても主旨が違ってきてるような、両親の登場は必要だったのかやっぱり考えちゃいますね。
子供のように我儘で尊大で不器用で、でもすごくCuteなシャーロックの生活感は、
「ベルグレービアの醜聞」くらいがちょうど良いバランスだったかなーとも思います。


などと偉そうに書いちゃってますが、
E1は伏線もその回収も推理もきちんとしてたし見せ場も沢山あったしとても面白かったです。
こうして観るたびにあらたな発見や考察も出来るのも楽しいですよね。

そんなわけでひとまずここで終わります。

閑話 F1第6戦 モナコGP

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とにかく早いとこUPしたくて取り急ぎやっつけですが書いてみました。


先日コメントでベネディクトIn Monacoのスケジュールを教えて頂いたときに、
F1モナコGPもそのあたりだから観戦に行くかしらね?などと盛り上がっていたら、
まさかのビンゴでしたね〜、Yam Yam さん、情報ありがとうでした。

私は唯一自信を持ってお届けできるものがF1なので前回同様またいらぬ与太話が混ざりますが、
どうかご容赦のほどよろしくお願いいたします。

実は予選はテレビで観たのですが決勝はまだ観ていません。あれ?
更に今回は映像も入手していないのですが何とかF1サイトから画像とインタビュー内容集めてきました。
そう!そうなんです!観戦だけかと思っていたらまたポディウムのインタビューをしたんですよ。
モナコGPはカンヌ映画祭もあっていつもあちこちで観戦しているセレブの様子が映し出されるので
ベネさんもそんな観戦セレブの1人かしら〜などと思っていたのでびっくり。
てか、ありえないです。そもそもポディウムインタビュアーは、ほぼF1関係者なので、
俳優さんのインタビューってあったかしら?なレベルなのにしかも再登場とか元F1レーサーでも
一部の人しかないですね。そんなにベネディクトが気に入ったのか?バーニーさんは(笑)


さて、モナコです。モンテカルロで乾杯です(古)
正直言いますと、モナコGPはファンにとってそんなにテンション上がるレースではありません。
もちろんF1の聖地ですし、道幅ものすごく狭い難易度超高い公道サーキットなんですが、
狭いゆえにオーバーテイクが難しいコースでもあります。
セナとマンセルのように伝説のレースもありますし、面白かったレースもありますが、
近年はかなりつまらなくなっているように思います。
事故やトラブルは多いですけどね。
あの狭くて難しいコースをF1マシンで走ってること自体、驚くべき奇跡とか思っちゃいますけど。

なので面白いのは予選から決勝のスタート迄で、スタートで何もなければほほ90%の確率で、
予選一位がそのまま優勝します。Pole to Win です。
それでも人気が高い理由のひとつはあの雰囲気だと思いますし、やはり一度は訪れてみたいです。
あの公道を走りたいですね。そしてクルーザーから観戦できればもう死んでもいいくらいです(笑)

今年の優勝は何とニコ・ロズベルグです。私の愛するニコちゃんが2年連続で優勝です。
もはやモナコマイスターです(笑)
彼は元ワールドチャンピオンのケケ・ロズベルグの息子なので所謂2世ドライバーです。
ケケはフィンランド、ママはドイツ人で、本人の国籍もドイツですが生まれも育ちもモナコです。
マレーシアGPでは2位だったのでベネディクトのインタビューのツーショットこそ私にとっては奇跡でしたが、
まさかの奇跡2回目!怖いわww

前置きが超長くて本当にすみません。
それではベネディクトのインタビューの内容を拙訳の意訳ですが書いていきます。
インタビューのまとめ記事からの引用なので短いです。

1位のニコ・ロズベルグへのインタビューです。
BC「Nico, congratulations.ホームでの優勝はどんな感じですか?
ルイス(ハミルトン)とはずっと接線ですが今日はルイスをおさえて勝ちました。それはどうでしたか?」
NR「今日はとても特別な日です。ルイスがずっとプッシュして私にプレッシャーをかけましたが、
冷静さを保ち勝つことができました。チームが素晴らしいマシンを与えてくれました。
チームのおかげで私はとても幸せです。」

2位、ルイス・ハミルトンへのインタビューです。
BC「congratulations.モナコボーイ(ニコ)にやられてしまいましたね、ルイス。
どうですか?56周目にあった事を話していただけますか?あなたの目に何が?」
(ハミルトンは目がちょっとおかしかったそうです。)
LH「はい、ちょっとバイザーで・・・しかしそれは重要ではありませんでした。
今日はチームのために1位と2位を獲得できて良かったです。」
BC「リカルドがあなたの右側のすぐ後ろから追いかけてきていました。それはどうでした?
あなたは2番からスタートし、2位になりましたが・・・チームメイトをどう思っていますか?
みんな知りたいと思います。」
LH「私はすごいペースで、あなたもわかると思うけどとても強さを感じましたが、
オーバーテイクをするのが非常に厳しいサーキットですから・・・」
BC「信じられないほどスリリングで素晴らしいレースでした。」
LH「ありがとうございます。幸いな事にミスをしませんでした。」

3位のダニエル・リカルドへのインタビューです。
BC「ダニエル、見事でした。」
DR「会えて嬉しいです、ベネディクト。」
BC「レースについて少し聞かせてください。あなたはずっと3番目を走っていました。
ピットストップの戦略について教えていただけますか?」
DR「まず最初にモナコのポディウムに上がれて本当に嬉しいです。」
BC「ここは初めてなんですか?おめでとうございます。」
DR「はい、ありがとうございます。スタートは良くなくて、5位まで下がりました。
ちょっとストレスだったのですが、ベッテルの問題が起きたので4位に上がりました。
そしてセーフティカーが走っている時にライコネンのタイヤがパンクしたので3位を受け継ぎました。」
ピットストップの戦略を聞かれているのにまったく答えになったいないリカルドさんでした(笑)
この後ちゃんと答えたのかもしれませんが。。。

以上です。
半分以上私の与太話で看板に偽りありです。本当にすみません(涙)
次はバスカヴィルか、S3E1の感想その2のどちらかになります。


最後に私信です。
いつもコメントありがとうございます!
今日頂いたもののお返事は明日になってしまいますが、少々お待ちくださいね。

Sherlock 3-1 空の霊柩車 感想 その2

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しつこく感想です。
E2放送前にUPしようと思いまして。

放送終了後、いろいろな方の考察を読みつつあらためて私も考えてみました。
なぜシャーロックはジョンに死の偽装の理由を言わなかったのか・・・
偽装中せめてジョンにだけでも教えてあげれば良かったのに、と思うのですが、
シャーロックが死なないとジョンやハドソンさん、レストレードが殺されてしまうので、
逆を言えば、シャーロックが死んでいる間は無事だって事なんですよね。

だからシャーロックは2年間モリアーティの組織壊滅に勤しんだわけで、
もしジョンにこっそり知らせたとしても万が一、それがモリアーティ側に漏れてしまったら・・・
そう考えるとやっぱりシャーロックは言えないしジョンの演技では無い悲しみが、
シャーロックが死んだことの証明になるんですよね。

シャーロックは再開後も理由を話すことは無かったけど彼がどんな思いで2年間を過ごしたのか、
そんな事も話せないほど過酷だったのかなぁと、そんな事を思いました。
もちろんジョンもとても辛かったと思うし、でもジョンの事はみなが気遣ってくれたけど、
シャーロックの心情を知る人はほとんどいないし、本人もそれで良しとしちゃってるところがまた(涙)

さて、話は変わりまして
推理ごっこをするホームズ兄弟の会話、日本語放送を観てもよくわからなくて、
私もE1の訳をUPする時にこの会話は長いこともあってかなりすっ飛ばしていたので、
今回あらためてこの部分だけ訳してみました。
向かい合ってゲームをしている場面です。

M「かなり興味深い事ばかりだが、テロへの警戒は危機的レベルに引き上げられた。」
S「退屈だ。 あんたの番だよ。」
M「有力な情報によると攻撃は近いという事だ。」
S「秘密のテロ組織が攻撃の予定を立てているのが有力な情報なのか。
秘密のテロ組織は攻撃をするものだろう?奴らにとってはゴルフと同じだよ。」
M「エージェントが命がけでとってきた情報だよ。」
S「彼はそんな事をするべきじゃなかったんじゃないか?自分を誇示しようとしただけでしょ。」
M「お前のマーカーたちは怪しげな行動をしていないのか? お前の番だ。」
S「してないけど、マイクロフト、僕を信じろよ。僕はちゃんと解決するから。
だが、重要なのはブログに奇妙な言い回しがあったり、突然地方に旅行に行ったり、
交際相手募集の広告が紛れ込んだりする事だ。 あんたの番。」
M「首相にはお前がこの事件を捜査すると個人的に約束した。」
S「僕だけじゃない、僕たち二人でやるんだ。」
ここでブザーが鳴ります。

M「ああ、くそ!」
S「おっと。傷ついた心を扱えなかったな。いかにもよく物語ってるよ。」
M「利口ぶるな。」
S「懐かしいな。『利口ぶるな、シャーロック。僕の方が利口なんだから』」
M「私の方が賢いからね。」
S「僕は自分がバカだとずっと思ってた。」
M「私たち2人ともお前がバカだと思っていたんだよ、シャーロック。
他の子供たちに会うまではね。」
S「そうだよ、あれは間違いだった。」
M「ひどかったな。彼らは何を考えていたんだ。」
S「多分、友達を作らせようとしたんだ。」
M「友達ね。確かにお前は今、そういったものを手に入れようとしてる。」
S「あんたはそれだけはやらないんだな。」
M「もしお前がバカに見えるのだとしたら、普通の人間がどんな風に見えるか想像できるか?
私は金魚の世界で生きているようなものなんだ。」
S「そうだけど、僕は2年も離れていたんだ。」
M「だから?」
S「いや、わからないけど、あんたは自分が金魚なんだと気づいたかもしれないと思ったんだ。」

M「話題を変えよう。」
S「安心しろよ、マイクロフト、君の地下組織が企んでいるものが何であれ、
解決の鍵は一見重要ではなかったり、奇妙な事の中にあるから。」
ここでハドソンさんが登場。
M「そんな話をしていたら・・・」マイクロフトの言葉に笑っちゃうシャーロック。

H「信じられないわ。未だに信じられない。彼がまたその椅子に座ってるなんて。素晴らしいと思わない?ミスターホームズ。」
M「自分を抑えるのがやっとですよ。」
S「ああ、本当にそうだよね。」
H「彼はあなたに会えて心の底では密かに喜んでいるのよ。」
M「どっちの事を言ってます?」
H「2人ともよ。」ハドソンさん退場。
S「何か違うゲームをやろう。」
M「なぜ私たちはゲームをしているんだね?」
S「ロンドンのテロへの警戒が危機的レベルに上がったし、暇つぶしをしているだけだ。
推理をしようよ。僕がいないときにクライアントが来て忘れていったんだ。どう考える?」
シャーロック、帽子をマイクロフトの投げます。
M「私は忙しいんだ。」
S「えー、やろうよ、昔みたいに。」
マイクロフト、帽子の匂いを嗅ぎます。
M「勝つのはいつも私だ。」
S「だから抵抗できないんだよね。」

M「しょっちゅう旅行をしている心配性で、感傷的で、不健康な習慣から抜け出せない、
ひどい口臭のする帽子に魅力など感じないね。」
マイクロフト、帽子をシャーロックに投げます。
S「孤独もあると思わないか?」
M「なぜ彼が孤独だとわかるんだ。」
S「彼?」
M「一目瞭然だ。」
S「なぜ?帽子のサイズで?」
M「バカな事を言うな。頭の大きい女性もいるだろう。
彼は最近髪をカットしている、内側の汗染みのところに短い髪の毛が付着してるのがわかるだろう?」
S「ショートヘアの女性だっているぞ。」
M「確率の問題だ。」
S「ショートヘアの女性と話したことないだろう、ああ、そもそも女性と話したこともないか。」
マイクロフトちょっと声を大きくして、
M「彼が健康ではないことが染みでわかる。彼が感傷的なのは、帽子を3度も修理しているからだ。」
マイクロフト、帽子をシャーロックに投げます。
S「5回だ。うまく修理しているな。帽子の値段よりも高くついているからかなり帽子に愛着がある。
だがこれは愛着どころではない。通常、感傷的なものを示すのは2か所の継ぎあてだ。だが5か所だ。
5は脅迫観念の行動だ。強迫神経症だよ。」
M「それは無いだろう。お前のクライアントは置き忘れをしたんだ。強迫神経症がそんな事をするか?」
マイクロフト、再び帽子を投げながら話を続けます。
M「継ぎあては広範囲にわたって色あせているから、彼は海外で着用している。ペルーだ。」
S「ペルー?」
M「これはCHULLOだよ。アンデスのクラシックな帽子だ。アルパカで作られている。」
S「違う。アイスランドシープウールだよ。」
M「違う?」
S「よく似ているが、特徴があるんだ。もしあんたがちゃんと見ていたらわかったのに。
僕のブログに様々な天然繊維の引張強度について書いてるんだ。」
再びハドソンさん紅茶を持って登場。
H「差し迫った必要がありそうね。」
シャーロックは話を続けます。
S「彼は心配性って言ってたな?」
M「左側のボンボンに噛んだ痕がある。この男が神経質な傾向にある事を示しているが・・・」
S「だが、習慣から抜け出せないタイプの可能性もある。なぜなら、右側のボンボンには噛んだ痕がないんだ。」
M「まさに。」
シャーロック、においを嗅いで、
S「においを嗅ぐと彼の口臭の状態がすぐにわかる。」そう言いながら「すごい!」と変な顔してます。
M「初歩的な事だよ。」 Elementary、出ました(笑)
S「だが、彼の孤独を見逃したな。」
M「そうは思わない。」
S「一目瞭然だよ。」
M「どの点が?」
S「誰が見てもわかるさ。」
M「教えてくれ。」
ここでシャーロック、変な口をする場面です。好きなんです、この口が(笑)

S「顔に鼻があるのと同じように・・・・」Plain as the nose on your faceと言いかけていると思います。
M「教えろ!」
S「だから、こんなバカな帽子をかぶる奴に人づきあいの習慣があるわけないだろう?」
M「そんなことは無い。おそらく彼は人と違っていても気にしていない。
必ずしも孤独を感じているわけではないよ。」
S「まさしくだな。」
M「何て言った?」

S「彼は人と違うとして、それが何だと言うんだ?なぜ彼は気にかける?
あんたの言う通りだ。」シャーロック、帽子をかぶって、「なぜ誰もが気にかけるんだ?」
「He's different, so what? Why would he mind? You're quite right. Why would anyone mind?」
このシャーロックのセリフ、かなり重要だと思うのですが、訳してみてもあまり意味がわかりませんでした(涙)
私の訳が違っている可能性大なので、原文を載せてみました。。。他力本願です。誰か〜!

M「私は孤独ではないよ。」
S「そんな事よく言えるな。」
M「さあ、差支えなければ仕事に戻るよ。ではこれで。」
マイクロフトが部屋を出る時にシャーロックがウィンクをして、ハドソンさんが笑っています。
S「そうだな、仕事に戻ろう。」

・・・何だか徒労に終わったような気が・・・(悲)
そんなわけで終わります。つぎこそはバスカヴィルの続きだと思います。
でもE2放送間近なんですよね(笑)

Sherlock 3-1 空の霊柩車 感想 その3

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バスカヴィルって言ったのに。。。すみません。
E2放送前にあとちょっとだけだけ書かせてください。

前回のホームズ兄弟の会話の拙訳ですが、最後の部分がわからずHelpしたら
早速、応えていただきました。本当にありがとうございます!
そして私の一方的な考察にも反応いただいて嬉しいです(感涙)

「Gold Fish」金魚のくだり、日本語では「金魚」という言葉出ていなかった気がしますが、
シャーロックの「自分が金魚なんだと気づいたかもしれない」のところ、
確か「友達」となっていたと今更思い出しました。「つまり金魚の友達を作れたかもしれない」って事かしら。
そっかー、シャーロックにジョンと言う友達が出来たからという事ですよね。すみませんです。

ところで、地下鉄の中で爆弾のタイマーをストップさせた時の時間が残り1:29〜30だったのですが
これ、何だかわかります?

2人が出会った日が1月29日で221Bに行った日が、ピンクの研究なんですがそれが1月30日なんですって!
そんな情報を目にしたとき、思わずジョンのブログを確認してしまいました。偶然?なわけないですよねw
こんなネタ仕込む方も気づく方もスゴイとしか言いようがありませんが、何?この007は(笑)


それにしてもジョンはよくさらわれますね。
最初のエピソード、ピンクの研究の時はそのスキルでシャーロックを助けたのに、
これ以降はさっぱりで、何だか寂しいです。
天才的頭脳を持ったシャーロックと軍隊仕込みの度胸とすご腕射撃のジョン。
このバランスが良かったので、またこの展開があればいいなー。

ふたりとも若いわ!

そんなわけで短いですがこれで終わります。
次こそはバスカヴィルを・・・・と思うのですが明日E2放送なんですよね。
うーん。。。どちらにしろまだまだ当分ここもSherlock祭りです。

Sherlock 3-2 三の兆候 感想

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昨日は眠れない夜を過ごした方も多いと思います。

2年間死んだふりしてジョンを守るため必死に頑張ってやっと帰れたらこれですよ。
マイクロフトが迎えに行くほど危ない目にあって、やっと終わらせて、
ケーキの中から飛び出して脅かそうかな?なんてものすごくはしゃいでいたのに、
221Bにはジョンがいなかったんです(涙)

いろいろなところで散々言われていますがS3はシャーロック視点なので、
ジョンの感情がイマイチわからないのもせつない要因ではありますよね。
これも正典に準えているのかもしれません。

以前、モファットさんがシャーロックについて、
シャーロックは感情が邪魔だと思うほど感情豊かなんだと仰っていたそうです。
私がE2の記事をUPした当時も何人かの方から、シャーロックはソシオパスではなくて、
ソシオパスのふりをしているだけで、そのほうが都合がいいからだよね、というコメント頂きました。
みなさん、本当に鋭いです。

結局、ハドソンさんが話していたマーガレットが先にひとりで帰ってしまうのが現実になったとか、
ジョンのソファをさみしげに見つめてるのは、だからE3でアレしたんでしょうね。(とりあえず伏せます)

シャーロックはジョンに赦されるばかりか「ベストフレンド」と言われてしまったので
ジョンの気持ちに応えるべく奮闘しますよね。

他人を守るどころか他人を思いやる事までしようとするシャーロック。
結婚式の当日、マイクロフトが「Red Beard」(赤ひげ)の話を出したのは、
常に戦場に身を置いている人間にとってそんな感情は時には命取りになってしまうので、
マイクロフトなりの警告かもしれません。
そんな親の心子知らずのシャーロックは最後の誓いまで立ててしまうのですが。

もうシャーロックはマイクロフトの深い愛に見守られながらレストレードと組めばいいのに。。。
と、思うのですが残念ながらそこにシャーロックの幸せは無いんですよね。

ところで、吹き替えではRed Beardのところで赤ひげを犬と言ったとか聞いたのですが本当ですか?
本当ならちょっとそれはどうなんですか?
この部分、原文でもこの時点で犬とは明記していないですよね。

そして、邦題なのですがこれも別に無理に「兆候」にしなくても
「サイン」でいいんじゃないかしら。「サイン」て言葉、今では普通に使われてるんだし。
「3つのサイン」とか、「3のサイン」でも(笑)
そもそもこのタイトルの元ネタって「4人の署名」なんでしょ?
だから当時は「3人の署名」なの?な感じでミスリードもあったわけなのに、
これだとただのネタバレですやん。。。

それと気になったのは最後にシャーロックがダンスしてきなよ、とジョンに言うところで
メアリーが「あなたはどうするの?」とシャーロックに言うと、
ジョンが「3人では踊れないよ。」と言うのですが、「3人では無理だろう」な感じになっていて、
個人的には、シャーロックとジョンのこれからの関係を暗示しているように思っていたので、
ちゃんと「できない」と言ってほしかったなー。。。なんて偉そうに言ってみました(細かい)

冒頭の手柄を放棄してまでシャーロックのHelpに駆けつけるレストレードの深い愛情に感動しつつ、
Red Beardなど、シャーロックの過去に何があったのか?と思わせるような事が多いので、
このあたりも明らかになればいいなーと今後期待してます。

もう既に読んでいらしゃる方も多いかと思いますが、
結婚式のあとのジョンのブログを訳しました。

結婚式でメアリーの妊娠が分かった時にシャーロックが
「本当の子供ができたからもう僕は必要ないでしょ。」と言って、
ジョンをダンスに送り出したあと、気がつけば誰もそばにいなくて。
みんなを守るために必死で頑張ったのに、2年に間にみんなそれぞれ大切な人が出来ちゃっていて、
独りになっちゃったシャーロックの姿はもう涙なくしては見れません(涙)
なのでこのブログを読むと「ジョンのばかー!」と言いたくなります(笑)


8月11日
The Sign of Three

Wow!!!!!何という日だ!!!!今までにない最高の結婚式だった!!!!!
シャーロックは素晴らしかった!愛は素晴らしい!
フワフワと浮かぶ雲、小鳥たちも素晴らしい!驚くほどだ!
全てここに書くつもりだ!だって僕はとても文章がうまいし、みんなもこのブログが好きだし!
ボードゲームをしたり、Eastenders(イギリスのテレビ番組)を観ながらサンドイッチを食べて
お茶を飲んで、いくつかの平凡な事柄について書きたいと思う。

すまない、これ以上は無理だ。
ジョンを完璧に模倣して書こうとしたけど人生はあまりにも短い。
2年以上死んでいた者として言うならね。
みなさん、こんばんは。シャーロック・ホームズです。
ジョンは今、Sex Holidayなので今日は書くことができない。失礼、ハネムーンだ。

我々はSex Holidayと呼ぶことを許容されていないようだ。
ジョンと彼の妻がSex Holidayに行ってると子供たちに話しちゃいけないらしい。
彼らはどこかで太陽が輝く暑いビーチでカクテルか何かを飲むことに決めた。
正直に言うと彼がこのことについて話すことを僕は阻止していた。
彼女についても同じだ。
彼らは2人ともそれぞれ完璧に許容できる友人だけどその話になると僕は死んでいた方がマシだった思う。
だけど、彼らがお互いを見つけ、そしてお互いを幸せにするので僕はとても満足だ。
それはとてもいいことだろう?
それに重要な事から僕の気を逸らす無意味なおしゃべりがなくなって僕だけの場所ができるのはとても嬉しい。

とにかく、僕は結婚式のビデオをシェアすると決めた。
結婚式のビデオと写真だ。
残念ながら殺人未遂の写真はないんだ。
ジョンの次の結婚式で殺人未遂があったら必ず写真を撮ると僕は約束する。

それではごきげんよう。

Sherlock Holmes.
Consulting Detective and Best Man.


コメント

部分的にはいいけど、僕は結婚式の記事を読むためにここにきてるわけではないよ。
theimprobableone

素晴らしい日だったようだね。
行けなくて本当に残念だった。おめでとう!
Mike Stamford

sorry john :(
Harry Watson

僕のブログを書くのはやめろ!2度目の結婚式なんてやらないぞ!
John Watson

彼女とSex Holidayを楽しんでいるときに君がネットをしてるって奥さんは知ってるのか?
Sherlock Holmes

ええ、知ってるわよ。
Mary Morstan

LOLZZ!
Dame Latif

Awh!ステキね。
Donna Staveley

メアリー、僕少し調べたんだけど君はシーフードを避ける必要がある。
Sherlock Holmes

SHERLOCK! SHUT UP NOW!
Mary Morstan

ちょうどジョンからテキストがきたから黙るよ。
Sherlock Holmes

え?シーフード?
Jacob Sowersby

なぜみんなこれにコメントをするんだ?
ジョンの知り合いですらない人もいるのに。
Sherlock Holmes

僕たちは彼を祝福してるんだよ。
Jacob Sowersby

しかし、君はインターネットに時間を費やすよりもっと他にやることがあるのでは?
Sherlock Holmes

君が独身の理由はこれか?
Sherlock Holmes

シャーロック、君はまた失礼な事をしてるぞ。
John Watson

ジョン、あなたまたブログを読んでいるの?
Mary Morstan

Sorry:)
John Watson

なぜみんなここにくるのか僕には理解できない。外に行って何かを見つければいいのに。
Sherlock Holmes

Pot. Kettle. Black.
(ポットもやかんも煤けて黒い、目くそ鼻くそだということわざです。)
Mike Stamford

はははー!マイクの勝ち!
Dame Latif

何を言ってるのか理解できない。
Sherlock Holmes

君がなぜここにいるのか聞いてるんだよ。
Bill Murray

あなたは俳優のビル・マーレイ?
Sherlock Holmes

そのビル・マーレイじゃないよ。
Bill Murray

ダーリン!!!
ステキな写真であなたの奥さんもとても素晴らしいわ!!
2人にビッグハグを!
結婚式に行けなくてあらためてごめんなさい。テッドの脚がまた、だったの。
本当に行きたかったのよ。だって美しく素晴らしい胸が打ちひしがれるような、
不変の愛を祝福したかったの。
2人にビッグハグを!ぐちゃぐちゃのビッグハグを!Xxxxxxxxxxxx
Stella and Ted

これは出来ないな。
Sherlock Holmes

誰も僕が言及した殺人未遂に気づかなかったのか?みんなどうしたんだ?
Sherlock Holmes

当たり前だろう、mate。
(mateは仲間とか相棒とかの意味があります)
Mike Stamford

君は「mate」という言葉をよく使うな。
それは君が中産階級の中年であることに過剰反応しているからだ。
君は若くてクールに見られたいと思っているからだ。
Sherlock Holmes

誰かほかに分析してほしい人は?
Sherlock Holmes

頼むよ。
theimprobableone

LOL!!
theimprobableoneが分析されたがってるよ。
Jacob Sowersby

君たちはまったくばかげている。
君たち誰も僕に殺人未遂事件について尋ねてこない。
ジョンが以前このブログに載せた2つのケースが今日の事に結びついたのに。
Bloody Guardsmanは素晴らしい特徴を持つ殺人未遂だった。
かげろう男では僕は理由ではなく方法を推理した。
僕は結婚式の最中に両方の答えを見つけた。
ベインブリッジはベルトからとても細い剣で刺された。
ベルトがきつく締めらている間はそれが肉を結びつけていた。
だがベルトを外した時、彼は死に至る。そうやって刺殺を遅らせる。
彼は結婚式での殺人のためのリハーサルに過ぎないことが明らかになった。
かげろう男はベインブリッジを殺そうとしていた。
彼はもう一人の潜在的犠牲者に近づくために女性と寝ていた。
彼は彼女たちを通して犠牲者がジョンとメアリーの結婚式に出席することを知った。
Sherlock Holmes

僕がどのようにこれを導き出したか誰か聞きたい人はいるか?
潜在的犠牲者が誰だったのかなど。
Sherlock Holmes

誰かいないか?
Sherlock Holmes

ジョンがここにいれば僕に尋ねるんだ。
僕がどのようにそれを導き出し、何に結びついているかいつも聞いてくる。
Sherlock Holmes

とても興味はあるけど今日はデートなんだ。
theimprobableone

誰もいないのか?
Sherlock Holmes

Sweetheart、私がそこに行くからクルードで遊ばない?
Mrs Hudson

どうしてもと言うなら。
Sherlock Holmes


ハドソンさん(涙)
繰り返しになっちゃいますが、シャーロックは決して独りではなく、
シャーロックをきちんと受け入れて愛情をもって接しくれる人がいるんですよ。
でもそこにシャーロックの幸せはないのかと思うとね。。。

Sherlock Series3 Top Page

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記事ではないです、すみません。

このブログのSherlock S3カテゴリーの記事がかなり膨大になってきて、
私自身、さかのぼって見るのがとても面倒になってまいりました。
本当はエピソードごとにカテゴリー作ればよかったんですが、
今更、ページごとに紐づけるのも気の遠くなるような作業なので、
そうだ!Top Page を作ってリンクを貼ろう!とさっき思いつき、思い立ったが吉日でやってみました(笑)
よろしければご活用ください。



SHERLOCK MANY HAPPY RETURNS

SHERLOCK 3-1 The Empty Hearse

SHERLOCK 3-2 The Sigh of Three

SHERLOCK 3-3 His Last Vow

SHERLOCK Series 3 Special Features

でも画像は貼る(笑)
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