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Sherlock 3-2 The The Sigh of Three その8

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Sherlock Series 3 Episode 2

Written by Steve Thompson
Steven Moffat
Mark Gatiss
Directer by Colm Mccarthy

S3E2の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


「ごめんなさい」グラスを落としたシャーロックは代わりのグラスをもらいながらも、
頭の中ではマイクロフトの声が響きます。
「ここで何かが起こる。」
結婚式を進めながら懸命に考えるシャーロック。
「君は今この部屋をコントロールしているんだ。それを失うな」
マイクロフトの言葉に、一旦ゲスト全員を座らせます。
そしていきなりテーブルを飛び越えると、「これからパート2に入ります。パート2はもっとアクションを入れます」
そう言いながらゲストの間を歩きます。
テーブルを飛び越える場面、ジェレミー・ブレットさんホームズがこれと同じような事をやってたのを観ました!
身のこなしがステキだったです。
しかし、このテーブルを軽々飛び越えちゃうのもスゴイけど。
ここからのシャーロックは更にリアクションが面白くて見どころ満載です。


シャーロックはゲストの間を歩きながら「かげろう男」が誰なのか考えます。
「誰がわざわざ手間をかけてまで結婚式に行くのでしょうか。あ、皆さんですね。結婚式は素晴らしいですよね。私も好きです」
このあたりは推理をしながら自問自答している部分とそんな自分の言葉をフォローしている部分があるので、
傍から見ると変な人になっています(笑)私の訳もアレなので更にシャーロックの言動がオカシイです。
「彼なにやってるの?」とメアリーさんも心配しています。

「そしてジョンも素晴らしいです」と今度はいきなりジョンを指さすのでちょっとびっくり。
「彼のジャンパーの(上着の事?)深さや複雑さに関しては一晩中話すことができます。そして彼は料理ができます」
この後、エンドウ豆の事をごにゃごにゃ言って「エンドウ豆ではなかったかも。ジョンではなかったかもしれません」
と言ってますがベネさんこのあたりのセリフを忘れたらしいという話なのでアドリブかもしれないですね。
「でも誰よりも美しい声を持っています」
そう言いながらゲストを見渡し「対象が多すぎる!多すぎる!」と思わず叫び、
「ごめんなさい、ジョンについてのジョークが多すぎます」とフォロー。
そして「ジョン!」と呼びかけ、場面は再びマインドパレスに変わりマイクロフトが言います。
「犯行の目的」
そして会場。
「どこまで話しましたっけ?そう・・・」
マインドパレスのマイクロフト。
「ものすごく労力を使っている」
会場のシャーロック。
「スピーチですね。話を続けましょう」
マインドパレスのマイクロフト。
「全てが示唆するもの」

「殺人」
そう言ったあとシャーロックはすぐに「僕、殺人て言いました?つまり結婚って言ったんです」
ジョンは下を向いてため息ついてるし(笑)
そして突然ジャニーンに話しかけ「この人どう?」とゲストの男性の後ろに立ち、プロファイリングしていきます。
実はその隙に後ろ手でグレッグにメールを送っていました。
「ジェフ、トイレだ。」グレッグに向かって言うシャーロックに「グレッグだ!」
もはや頭に「G」もついてないしw
「トイレに行ってくれ」とお願いするシャーロックに「何で?」と聞きながら届いたメールを確認するジェフ、いえグレッグ。
「わからないけど、きっと君の番だからだ」
グレッグはシャーロックからのメールに「ここを封鎖しろ」と書かれていたので
「そう言われてみると実は行きたかったんだ」と席を立ちます。

「シャーロック、今日中にスピーチは終わるの?」と、とうとうジョンから言われてしまいます。
シャーロックは「みなさん、もう一言話してスピーチを終わります。」と営業スマイルで言うとジョンのほうを振り向き
「ヴァチカン カメオ」と言います。
「何?」とメアリーさんに「戦場になるという意味なんだ。誰かが死ぬ」
マインドパレスのマイクロフトが「絞り込め!絞り込め!」と繰り返すと、
「お前じゃない!」とシャーロックは自分の頬を平手打ちし、
「君なんだ、いつも君が」とジョンを指さし、
「いつも君が僕を正しく導いてくれるんだ」

その言葉を受けジョンは立ち上がると「何をすればいい?」と探偵助手というより戦士の顔になっています。
「もうしてくれたよ。君は命を救っただろう?」
シャーロックはそう言うと再びゲストの方を振り向き「ごめんなさい、話を少し戻します」と笑顔で言い、
次に真顔で「ゲームをしましょう、殺人を。」と言います。

この時のシャーロックの顔が無駄にエロいなあ、と思うのですが・・・・
「ゲームをしよう」なんて、違う意味で誘ってる?としか思えない私の頭がオカシイですか?

「シャーロック」何やらハドソンさんの声がしますが、
「誰かが結婚式で殺される事を想像してください。誰を選びますか?」
シャーロックが言うとハドソンさんが「あなたはみんなに選ばれると思うわよ」と言います。
「誰かハドソンさんのグラスを手の届かない所に置いてください」とシャーロックは続けて
「もっと重要なのは結婚式でしか殺せない人物は誰なのかということです」
その瞬間、ゲストの頭の所に浮かんでいたテキストが「MAYFLY MAM」から「TARGET?」に変わります。
「大抵の人間はどんな場所でも殺すことができる」
「僕はよく友人や同僚の殺人を計画しました。」
「僕はジョンに毒を盛りました。彼はなんでも食べるから簡単です。薬品と化合物をまぜるんです」
ここでジョンがちょっと憮然。
「水曜日、一日中気を失っていましたが気づかなかったし僕は手がかりを残しません」
「レストレードも簡単です。今までその誘惑に負けた人がいなかったのは奇跡です。」
「僕は兄の家の鍵を持っているので押し入ることができます。そして気が向いたら彼を窒息させることもできます」
ここで「うんざりする」と言ったトムの手にモリーちゃんが何か刺して(笑)黙らせます」
「もう一度言います。ここでしか殺せないのは誰でしょうか?」
「つまり、あまり外に出ない誰かです」
「この例外な外出を前もって知り計画を立てた誰かです。」
「またとない機会です。外で殺すことは困難であり、私生活にもそのチャンスはないのです。」
「誰も知らない所に住んでいるか、警備されている家か、誰かに脅迫されている可能性もあります」
こうしてシャーロックは当てはまる可能性のある人物を見つけます。

ショルト少佐でした。
「ショルト少佐は来ないと思う」
「どこに住んでいるのですか?」「あまり知られていない辺ぴな場所だよ」
「マスコミに叩かれている。君よりもたくさん脅迫されている」
ジョンの言葉やショルト少佐との会話を思い出すシャーロック。
「世捨て人?家にわずかなスタッフがいるだけだ」
マインドパレスでの女性たちとの会話。
「仕事は?」
「警備」「コック」「看護師」「メイド」
会場でシャーロックは誰にも気づかれぬようそっとショルト少佐にメモを渡します。
「秘密保持契約書にサインしているはずだ」
マインドパレスで。
「誰にも言えない秘密はある?」
全員「無いわ」
メモには「あなたです」と書かれていました。
「しかしもうひとつ疑問がある。より大きな疑問だ。」
「どうやってこの場所で殺すのか」
「計画があるはずだ」
その時アーチーが「ホームズさん」と呼びかけます。

「アーチー。君の見解は?正解だったら首なし修道女をあげよう」
「透明人間だよ」
「誰が、何を、なぜ、いつ、どこで?」←ものすごく早口なシャーロックなんですけど早口言葉か何か?
「透明人間が透明なナイフでやるんだよ。近衛兵を殺そうとしたように。」
その言葉に閃くシャーロック。
221Bの壁いっぱいに貼られた資料を見ながら「計画」と「リハーサル」の文字が目に入ります。
そして血を流し倒れているベインブリッジ。

「計画だけじゃない、リハーサルもいていた。」
その時、シャーロックの後ろでショルト少佐が席を立ち会場を出ていきます。
それに気づいたシャーロックは急いで「花嫁と花婿に乾杯」とグラスを手に取りゲストを無理やり乾杯させます。
殺人を未然に防ごうと頑張りつつジョンの結婚式を壊さないようベストマンの務めをシャーロックなりに(笑)
果たそうとしているんですね、きっと。
「ショルト少佐が殺される。誰がどうやって殺すのかわからないけど殺されるんだ」
シャーロックがジョンにそう告げると少佐の後を追い、ジョンもメアリーに「ここにいて」とキスをして席を立ちます。
「気を付けて」そう言いながらもメアリーさんもしっかりとジョンの後を追います。

わーん、余裕で終わらなかった(泣)
続きます。次で終わるようにまとめます。頑張ります。

Sherlock 3-2 The The Sigh of Three その9

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Sherlock Series 3 Episode 2

Written by Steve Thompson
Steven Moffat
Mark Gatiss
Directer by Colm Mccarthy

かなり長くなってしまいました。
E2はこれで最後です。


S3E2の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


部屋に戻りスーツケースから銃を取りだすショルト少佐。
部屋に続く階段ではジョンがシャーロックに「なんで部屋番号を思い出せないんだ。全て覚えているんじゃないのか」と
怒ってるとメアリーさんが「207号室よ」と階段を駆け上っていきます。

「ショルト少佐!」シャーロックが部屋のドアを叩きます。
「狙われるのはこれが初めてではありません。準備は出来ています」
ドアの向こうから少佐が言います。
「少佐。私たちを中に入れてください。」ジョンが話しかけますが
「ドアを蹴破るわ」とメアリーさんが物騒な(笑)事を言うので「私は銃を持っていますよ。」と少佐。
「そこは安全ではないんです。誰かはわからないけど密室でもそいつを防ぐことはできないんです」
シャーロックの言葉に「透明なナイフを持った透明人間だろう」と少佐。
「僕は彼の手口がわからないのです。そいつは必ずまたやりますが僕はそれを止めることができません。」
「では解決しなさい」
「え?」
「あなたはかの有名なホームズさんだ。解決できると思いますよ。手口を説明できたらドアを開けますよ」
それを聞いていたジョンが言います。「時間がないんですよ、少佐。とても危険なんです」
「君もだ。君もここに居る限り危険なんだよ。どうか私を一人にしてくれ。
世間の評判と違い、私は誰かを巻き添えにするのは容認できないんだ」
その時、メアリーが「解決して」とシャーロックに言います。
「は?」とシャーロックに「解決すればドアを開けるって言ってるじゃない」
「今まで解決できなかったのにどうやって今解決するんだ」
「今やらなきゃいけないからよ。」
「何を言ってるんだ。ジョン、君の妻を何とかしろよ」
するとジョンが「彼女が正しいよ。」と言うので「君は変わったな!」と怒り出すシャーロック。
「黙れ。君はパズルを解いているわけじゃない、今まで一度もそんな事はしていないだろう。
君はドラマクイーンなんだ。そしてそこに今にも死んでしまう男がいるんだ。The game is on. 解決するんだ!」
ジョンのDo it!な喝が入るとシャーロックはすぐに閃き、謎を解きます。さすがドクター(笑)

「公正な立場で言うなら彼もドラマクイーンだよ」
シャーロックがメアリーに言うと「知ってるわ」とメアリーさん。横でジョンが心外そうな顔をしてました。
シャーロックはドア越しに少佐に向かって説明を始めます。
「誰もあなたを殺しに来ません。残念な事にあなたは数時間前に既に殺されています。」
「何だって?」
「ベルトを外さないでください。」
そしてジョンに向かって
「ベインブッリジは僕たちが会うる数時間前に彼のベルトを通して刺されていたんだ。
ウェストの高い位置にきつく締められたベルトだ。細い剣を押し通すのは簡単だし気づかれないだろう。」
ジョンはうんうんと頷きながら「ベルトを身体にきつく締められていればいいけど外したら・・・」
「その通り。遅延型の殺人だ。いつどこにいてもアリバイが作れる。」シャーロックはそう言うと少佐に呼びかけます。
「それでは私の軍服に殺されるのか。何てふさわしい。」少佐はゆっくりと椅子から立ち鏡の前に立ちます。
「事件は解決したのだからドアを開けてください。約束ですよ。」メアリーが言います。
「私は軍服無しの人生なんて想像もできない。この状況を受け入れよう。大勢の人が私の死を望んでいるのなら反論はしない。」
少佐はそう言うとベルトに手をかけます。

「やめろ、ジェイムズ!今すぐやめるんだ」ジョンがドア越しに怒鳴ります。
「ホームズさん、私とあなたはよく似ている。」少佐がシャーロックに話しかけます。
「そうですね、そう思います」とシャーロック。
「人には死ぬのに適切な時があると思わないか?」
「もちろんあります。」
「そしてその時がきたらしっかり受け止めるべきだ。軍人のように。」
「もちろんです。でもジョンの結婚式でやるべきではない。私たちは絶対にしないですよね?
私たちはジョン・ワトソンに対してそんな事はしません。」
シャーロックの言葉に目を閉じる少佐。
「ドアを壊すぞ」ジョンが言うとメアリーが「待って」と止めます。
その瞬間、ドアが開きショルト少佐が姿を現します。
「私は治療を受ける必要があると思う」少佐の言葉に「そうです。私はあなたのドクターです」と答えるジョン。

ジョンとメアリーが部屋に入り、シャーロックもふっと息を吐いてからそれに続きます。

ジャニーンとシャーロックがワルツを踊っています。
「うん、いいよ。ターン時に気をつけて」とシャーロックがアドバイス。
「私たちなぜダンスの練習をするの?」とジャニーンが聞くと、
「僕たちはみんなの前で踊らないといけないからだよ。そして君のダンスは最低だった。」とシャーロック。
「あなたは良い先生でそして素晴らしいダンサーね」と笑いながら言うジャニーンにシャーロックが爆弾発言(笑)
「僕、君に秘密を打ち明けてもいい?」
「どうぞ」
「僕、ダンスが大好きなんだ、昔から。」
「本当?」
「見てて」
シャーロックはちょっとだけキョロっと周りを見てから突然くるくるとまわります。ちょっとww

「まだ捜査で役に立ったことないんだけどね。そんな事件がくるといいな」
「あなたが(あなた?)でなければよかったのに」
「わかってる」
そこにジョンがやってきます。
「シャーロック、助かってよかったよ。だけど僕の結婚式で殺人犯たちが暴れるなんて。」
「殺人犯はひとりだよ。それに殺人未遂犯だ。」そしてジャニーンに「ジョンは大げさなんだよ。君もジョンと住んでみる?」
そこにグレッグがカメラマンを連れてきました。
シャーロック「カメラ見せてもらってもいいかな」とカメラマンと向かい合います。
「車で家に帰るところだったんですよ」とカメラマンがカメラを渡します。
カメラに入っている画像を見ながら「いいぞ、完璧だ」と言うので「何だよ、教えろよ」とグレッグさん。
「自分で見てみれば?」とカメラをグレッグに渡すとジョンが「殺人犯が写ってるの?」と聞きます。
「写っているものじゃなくて写っていないものが問題なんだ」とシャーロックが言うと
「その自慢げな態度は良くないって前に言ったよな?」とジョンが釘をさします。
シャーロックはちょっと頷き(素直だw)
「結婚式でいつも写ってない男がいる。そいつはカメラバッグを持ちながらどこにでも自由に動き回れるんだ」
そう言って動けないように手錠をカメラマンにかけます。
「ジョナサン・スモール。今日は代理のカメラマン。そしてかげろう男だ。」
ジョナサンの兄弟がショルト少佐の軍隊で死んだ兵士だったので復讐のために女性たちから結婚式の情報を得て、
カメラマンとしてショルト少佐に近づいたのでした。

「ホームズさん、あなたが逮捕するべきは僕じゃない、殺人者はショルトだ。僕じゃない。
もっと早く殺すべきだったよ、賢くなんてやるんじゃなかった。」笑顔が怖いジョナサンでした。
「君はもっとはやく運転するべきだよ」シャーロックがジャニーンに腕を差し出すと腕を組みながらジャニーンとその場を立ち去ります。

ダンスタイムです。
シャーロックのヴァイオリンでジョンとメアリーさんが踊っています。

グレッグさんの顔がとろけてます(笑)

「みなさん、夜の部が始まる前に一言だけ言わせてください。」シャーロックがマイクの前で話し始めます。
「先ほどの事をお詫びします。危機的状況になりそれを対処しなければなりませんでした。」
「しかし、もっと大事な話を。今日2人が誓いを立てるのを見ました。僕は今まで一度も誓いを立てたことがありません。」
「なので皆さんの前で最初で最後の誓いを立てます。」
「メアリー、ジョン。何があってもどんな状況でも僕はいつも必ず傍にいることを誓います。」
「あなたたち3人のために」← あ!
「あ、すみません。2人です。数え間違えました。2人ですよ。」
「それよりダンスタイムです。音楽を流して。さあ踊って。恥ずかしがらずに」
シャーロックはそう言いながら舞台から降りるとジョンとメアリーのところに行きます。
「ごめん。あれは予想外の推理だった」
シャーロックはそう言いながらメアリーが妊娠してる事を告げます。
「食欲の増加、味覚の変化。そして気分が悪いと言っていた。サインは出ていたんだ。The Sigh of Three.」
「メアリー、妊娠検査を受けた方がいいと思う」その時「黙ってろ」とジョンが言います。
「何で僕より先に気づくんだ。僕は医者なのに」とジョンが言うと、
「今日君は非番だろ?非番なんだよ。パニックを起こすな。」とシャーロック。

「起こしてないよ」ジョンが言うと「私がパニックよ」とメアリーさん。
妊娠がわかったとき、少し青ざめた表情だったのが気になります。
「とにかく落ち着いて。パニック起こす理由なんて無いんだから。」とシャーロックに
「分かったような事を言って」とジョンが言うと「分かってるさ」とシャーロック。
「君たちは世界で一番素晴らしい親になるよ。練習してきただろう。」
「練習って?」とジョンが聞くと
「もう僕は必要ないな。本物の赤ちゃんが生まれるんだから」

シャーロックがいろいろ自覚をしているのがものすごく切ないです(涙)
そしてシャーロックとジョンは目を合わせて笑います。

シャーロック、こんな風に笑えるようになったんだね。
でもその後笑顔が消えて少し悲しそうな表情をします。そして二人にダンスしてきなよ、と言います。
「あなたは?」とメアリーさん。「3人で踊るわけにがいかないよ」と言うジョンに「そうだよ」とシャーロック。
「では踊りましょう、旦那様」とメアリーさんに「僕がダンスを教えたから大丈夫」とシャーロックが言うと
「ベーカー街でカーテンを閉め切ってね。一度ハドソンさんが来たけど。」ジョンはそう言いながらダンスに行きます。

それを笑顔で見送りますがやっぱりすぐに悲しそうな顔になります。
そしてはっとしたように顔を上げまわりを見渡すと沢山の人たちが楽しそうに踊っていて、
自分の居場所が無いような、そんな表情をしています。迷子になった子供みたいです(泣)

ジャニーンを探しますが彼女はシャーロックがお薦めした男性と楽しそうに踊っています。

シャーロックはさっき演奏した「ワルツ ワトソン夫妻へ」と書いてある楽譜を封筒に入れます。
最初のほうでシャーロックが作曲してましたよね。

そうして一人静かに会場を後にします。


E2はこれでエンディングです。
次はE3ですがその前にE2の感想を書きたいと思います。

Sherlock 3-2 The The Sigh of Three 感想です

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Sherlock 3-2 The The Sigh of Three ちょっとだけ感想です。




内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


感想と言うより私の勝手な解釈なのですが。

今回のエピソードはシャーロックがずっとジョンジョン言って終わった感じでした(笑)
E1E2はシャーロックが頭脳は天才だけど普通の事に関してはものすごく子供な面をバーンと出してきて、
E1はジョンの前で死んでみせたのに、ロンドンに戻ることになった時にジョン驚くかなーなんてお気楽だし、
許してもらうために、「爆弾解除できないどうしよう」なんてシャレにならない嘘つくし。
でも肝心な事は何も言わないんだなあと。

飛び降りた経緯やトリックをペラペラと説明しているシャーロックに「HOWじゃなくて何故やったのか言え」と
怒られた時に「君を守るため」って言えば簡単なのに言わないんですよね。

ジョンが死の覚悟をしたときにやっと許されてしかも「君は最高で一番賢い男だ」なんて言われたけど、
「奇跡を起こしてって君のお墓に言ったんだ」と言われた時も「だから君のために戻ってきたんだよ」とは言わない。

更に「君は僕のベストフレンドだからベストマン頼むね」とジョンに言われて「ありがとう、光栄だよ」とか、
「僕の親友も君だけだ」とかも言わない。
そんな普通の受け答えなんて考えもつかないんでしょうね。子供だから。
でも、許してくれてありがとう、親友だって言ってくれて、ベストマンに選んでくれて嬉しい。
僕もジョンが大好きだし親友だし君のためなら何でもするよ!という気持ちをシャーロック語で現したのがE2なんですよね。
3倍どころか、100倍返しな応え方ですがこれだけでも今までシャーロックにそんな存在がひとりも居なかったのがわかります。
よっぽど嬉しかったんですね、親友発言が。

なので結婚式の準備もものすごく頑張っていて、事件と同じように壁にスケジュールとか席次とか貼っていましたが、
事件と同格扱いってシャーロックにとったらものすごく優先度が高いわけです。
ナプキンのところは健気すぎて泣けましたけど。

メアリーさんが「今までと変わってしまう事が不安なのよ。」と仰っていましたが、
これは反社会病質者というよりは自閉症の症状です、シャーロック。
私の会社で数人の所謂知的障がい者を雇用していて一時彼らと一緒に仕事をしたのですが、
環境が変わると不安になる、特定の部分の記憶力がすごい、瞬時に自分にとって敵か味方か嗅ぎ分ける、
一度心を開くととことん懐いてくる、自閉症の子たち(子といっても大人だけど)はそんな特徴を持っていました。
まんまやん(笑)
でもシャーロックは振りをしているだけでそうやって自己防衛しているように見えます。

シャーロックは子供だけどバカではないのでいろいろ分かっているところもせつないです。
他人に嫌われたり疎まれたりしているのも自覚しているし(S3のシャーロックは結構みんなに愛されていますけど)
冒頭で「結婚ていろいろ変わるのよ」とハドソンさんに言われ「ジョンは変わらないよ」と言うんだけど、
ジョン愛用の椅子を見つめて寂しそうにしてたり。
あ、ショルト少佐のドアの前で「君は変わったな」って怒ってるのはこれの流れだったりして(笑)

自分は不快な奴だからみんなに嫌われる。だからジョンにベストマンだって言われても理解できなかったとか。
そしてやはり極めつけは最後の「本当の赤ちゃんができたからもう僕は必要ないでしょ?」だもん。
それであんな悲しい表情されちゃったら、私の心臓が持ちませんw



この時にジョンが言った「3人では踊れないよ」の言葉がどうにも気になるんですが、気にしすぎ?
それにしても冷たいぞ、ジョン。踊ればいいじゃん、踊れば!
そうそう、ショルト少佐の事、僕聞いてないよーと拗ねたのも可愛かったです。

それと、マインドパレスもとても印象的でした。
特にマイクロフトが何度も登場し、厳しい口調でシャーロックを導いていくところは
兄弟の力関係や繋がりがよくわかりました。きっと小さい頃からこんな関係だったんでしょうね。
でも最後の最後でシャーロックが「お前じゃない、ジョンなんだ」と言うのがいいんですよ。
解決できるわけないだろうと少し後ろ向きなシャーロックにジョンがマイクロフトのような導きではなく、
力技でシャーロックの閃きを引き出してしまうのも最高です。

余談ですが私はベネさんの、特にシャーロックの横顔が大好きでつい横顔ばかり集めてしまいます。
でも右側より左側を見せた横顔のほうが好きです。S1E2のブラインド越しですが最初にこれ観たとき転がりましたもん(笑)


ごめんなさいと、そしてありがとうの気持ちの集大成があの誓いという形になって終わるE2ですが、
次の「His Last Vow」なんてタイトルだけ見ても嫌な予感しかしなかったのは私だけではないはず(笑)

それにしても、
221Bでカーテンを閉め切って練習した2人のダンスが見たかったわ。

と、いうわけで書きたいことたくさんあったはずなんですけどいざ書こうとするとダメですね。
まとまりのない文章ですがひとまず感想は終わりにして次回からE3を更新していきます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その1

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

S3がNHKBSプレミアで5月に放送することが決まったんですね。
ずいぶん先の話ですが何はともあれちゃんと日本語で放送されるのはメデタイ!
その頃にはもうこのブログの事も忘れているとは思いますがNHKの訳を聞いて「あれ?」と思っても比べないでね(被害妄想)

ところでE3の聖典ネタは少しですが私でもわかるものがあったのでそこも楽しかったです。
全体のベースは「犯人は二人」でマグヌッセンは恐喝王ミルヴァートンなんですね。
だからあのラストなのかなーと思ったりもしていますが、ニワカな私がここで語ってもよろしくないので
感想書くころまでにはもう一度ちゃんと読んでおきます・・・たいです。

先日、自分がUPしたE1を改めて見かえしたのですが私にしては結構さくっとまとまっていて、
それに比べてE2はほとんどスクリプトじゃねーの?これ(笑)本当に浮かれっぷりがよくわかりますね。
E3はもう少しキレイにまとめられれば、と(毎回出来もしないのですが)考えていますが、
シャーロックの言動にウヒョウヒョしてしまうと一言一句書きたくなって結局また長くなってしまうかもしれません。
いつも行き当たりばったりですがよろしければまたしばらくお付き合い下さい。

会議室。
「記録のためですのでフルネームを仰ってください」と話すスモールウッド議員に
「チャールズ・オーガスタス・マグヌッセン」と答えるマグヌッセン。
「あなたの首相への影響について説明してください」と言われ「英国首相ですか?」と答えるマグヌッセンに
「あなたが知っている英国首相でしたら誰でもいいですよ」と議員が言います。
影響力など無いと否定するマグヌッセンに今年、ダウニングストリートで7回も会ってますよね?と議員。
(ダウニングストリート10番地は首相官邸があります)
民間の新聞社の経営者で外国人であるマグヌッセンが頻繁に英国首相と会合の場を設けている事で、
何か影響を与えているのでは、という懸念のしている議員ですが会話しながらもマグヌッセンの視界に議員のデータが現れます。
エリザベス・スモールウッド
既婚
支払い能力有り
元体操選手
Porn Preference(性的嗜好):ノーマル
Vices(これよくわからなかったです。悪徳とか非行なので犯罪歴?):無し
Pressure Point(弱み):検索中と出てマグヌッセンは眼鏡をはずしてふきふきし、もう一度かけ直すと
スモールウッド議員の弱みは「夫」と出ました。
「何か影響を与えたのでは?」と聞く議員に「いいえ、私は素晴らしい記憶力を持っているので」と言います。

マグヌッセンは自宅らしき建物の階段を降りスモールウッド議員のファイルを調べています。
そしてスモールウッド議員のオフィスにマグヌッセンがやってきます。
調査以外で私たちが会うのはよくないと言う議員にマグヌッセンは議員の夫の過去に浮気した相手の名前を言い、
夫がその女性と文通していたこと、更にその女性が15歳だった事、そしてその手紙を持っていると話し、
自分はニュースを取り扱っているからと脅します。
更に議員の顔をべろんと舐めて「Claire de la Lune」とコロンの銘柄を当てます。ひえー、気持ち悪!さすがマグヌッセン。

帰りの車の中で議員はマグヌッセンに舐められちゃった顔を拭き取りながら三日月型の容器に入ったコロンをつけます。
そしてマグヌッセンには誰も逆らえない事を危惧しそしてベーカー街に行くようドライバーに指示をします。

ジョンが夢を見ています。
それはS1E1の冒頭でジョンが見ていたものと同じ場面の戦場から、初めて一緒に殺人現場へ向かうきっかけとなった
221Bでのシャーロックとの会話になっていきます。
「君は沢山の怪我人を見てきた?ひどい死体も?」
「一生分見たよ」
「もっと見たい?」
「もちろん」
その時ドアをたたく音がしてジョンは飛び起きます。
その瞬間「the game is on」とシャーロックの声が響きます。

S1E1冒頭のジョンは戦場の夢でうなされていましたがこれは恐怖でトラウマになったのではなく戦場を失った事が原因で、
戦場が恋しかったんだ、戻りたかったんだということが後にわかります。
S3E1冒頭では飛び降りるシャーロックの夢をみていますが、この時はシャーロックを失ってしまった事で苦しんでいて、
今回は戦場とそしてシャーロックとの会話が夢に出てきて、更に「the game is on」という声がしたのは、
シャーロックが与えてくれる戦場や探偵助手として過ごしたシャーロックとの生活が恋しいという事で
平和な結婚生活では満たされない何かを表現しているのかと思うとものすごく楽しいです(笑)

ドアを開けると「早くにごめんなさい」とケイトが泣きながら立っていました。
メアリーが「入ってもらったら?」と言って中に入ってもらいます。
ジョンがコーヒー(紅茶かも)を出すと「アイザックの事ですって」とメアリーさんに
「旦那?」ジョンが言えば「息子さんよ」とメアリーさん。
このあたりは「唇のねじれた男」ネタで、原作ではケイトの夫なんですよね。
ちょっとわかったからってすぐ調子に乗って説明する私です・・・・すみません。

ケイトの息子アイザックがまたいなくなった、夕べから帰ってこないと訴えます。
アイザックはドラッグの常習者でした。
「それでシャーロック・ホームズに会いたいのかな?でもしばらく彼を見ていないんだ」とジョン。
「1ヶ月くらいね」とメアリーさんに「シャーロック・ホームズって誰?」とケイト。
「ほら。こういう事もあるのよね」とメアリーが言います。
アイザックがいつも友人とたまり場にしている場所があると言うケイトに場所を聞くジョンでした。
出かけようとするジョンに「本気なの?」とメアリーさん。
「だってケイトは警察に行かないだろうし誰かがアイザックを連れ戻さないと」とジョンに
何で急に?とメアリーに「何でもないよ」と叫んでから、今のは叫んでないことにしておいて、とジョン。
ジョンもある意味中毒ですからねー。
メアリーが一緒に車に乗ろうとするので「君は来るなよ、妊娠してるんだから」と言うジョンに
「行かないでよ、妊娠してるんだから」と言いながら車に乗り込むメアリーでした。

教えてもらった住所の廃墟に着くとジョンがトランクからタイヤレバーを出してジーンズに差し込んでいるので
「何それ?」とメアリーさんに聞かれ「タイヤレバー」と答えるジョン。
「ここにはヘロイン中毒者がいっぱいいるし、それにタイヤを修理したい奴がいるかもしれないだろう?」
そう言いながらも「もし何かあったらここから離れてくれ、僕は大丈夫だから」とかっこいいジョン。
「ジョン、あなたちょっとセクシーよ」とメアリーさんに「わかってる」と言って廃屋に向かいます。
この場面でこの言葉を言えるメアリーさんも只者じゃないなと思いましたが・・・苦笑


ドアを叩くと中から怪しい男が顔だけ出します。
何か用?と言いますが「失礼」と言いつつ乱暴に入り込むジョン。
「入るなよ」と言っても「友達を探してるんだよ。特定の友達なんだけど見てない?」と歩き回るジョンなので
「出て行けよ、ここは入っちゃいけねえんだよ」と言う男に「アイザック・ホイットニーを見なかったか?」とジョン。
とうとう男はナイフを出してきますが軍人でずっと死と隣り合わせの戦場にいて、
しかも探偵助手としても場数を踏んできた人にとっては、こんな男は幼稚園児みたいなものです。
「アイザックを見なかったって聞いてるのにナイフを出したって事はそれがヒントか何か?パントマイム?」とジョンに、
「行けよ、それとも切られたいのか」と言うので「そこからじゃ切れないだろ、やりやすくしてやるよ」と男に近づくジョン。
「さあ、集中しろよ。アイザック・ホイットニーだ。」と言うジョンに「よし、自業自得だからな」と男が言うと、
ジョンは素早く男を倒します。ジョンがかっこいいです!
呻く男に「まだ集中できない?」とジョンに「俺の腕を折った!」と言うので「ただの捻挫だよ」と答えますが
「何か潰れた感じがするんだ」と情けない声を出すので、
「僕は医者なんだ。捻挫のさせ方も知ってるんだよ。それでアイザックはどこにいるんだ」と冷静に聞きます。
「知らないよ。多分上だ」とやっと言う男に「ほら、簡単だっただろう?」と膝をポンポンしてあげます。
「お前頭おかしいよ」と叫ばれ「いや、昔もっとすごい犯罪者を相手にしていただけだよ」と言いながら
ジョンは階段を駆け上がるとそこには薬で朦朧とした人たちがたくさん寝ころんでいました。

異様な雰囲気の中、ジョンはアイザックを見つけます。
「やあ、アイザック。ほら起き上がって」と話しかけるとアイザックは朦朧としながら「ドクター。ここはどこ?」と聞くので、
「地球のクズと一緒に宇宙のケツの終わりにいるんだ(arse-end of universeがわからないので直訳です)僕を見るんだよ」
「僕のために来てくれたの?」とアイザックに「ここに僕の知りあいがいると思うか?」と言ってるジョンの後ろで!

「ハロー、ジョン。ここで会うとは思わなかったよ」むっくりと起きだしそう言ったのはシャーロックでした。
ジョンがあ然としながら振り向くと「僕のためにも来てくれたの?」とのん気なシャーロックですがジョンの顔が怖いです。


キレイにまとめると言ったのは誰なんだ・・・
続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その2

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


BBC限定ボックスがやっと届きました。
DVDはリージョンとかが面倒なのでBlu-rayを購入したんだけどPCでは観れますがPS3では再生できなかったわ。
ソニーだからかしら。
英語字幕も出るし特典映像もありましたがクリスマスのミニエピソードが入ってなかった・・・くすん(涙)
角川版ではちゃんと入るかなー。


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


続きです。

待機していたメアリーの車にやってきたのはアイザックひとりでした。
「ジョンはどこ?」とメアリーが聞くと「けんかしてる」と言うので「誰と?」と言ったところで、
「いい加減にしてくれ、ジョン。僕は捜査中なんだ!」とシャーロックが怒鳴りながら建物からドアを蹴破って出てきます。
「1ヶ月だ。たった1ヶ月なのにやったのか」と怒るジョン。
「仕事なんだ。」
「”シャーロック・ホームズが麻薬窟にいた”なんて、どう見られると思うんだ」
「僕は潜入捜査官なんだよ」
「違うだろう!」
「ああそうだよ、今は違うよ!」と仲良し、いえ喧嘩するふたりでした。
シャーロックの最後のセリフは潜入してたのに台無しにしやがって!と怒ってるようです。
そこに二人のところまで車を動かしたメアリーに「早く乗りなさい」と言われ乗り込んでいると、
ジョンに痛い目にあわされた男が近づき「頼むから乗せて。腕が折れてるみたいなんだ」と言うので
メアリーがお断りしますが「いいよ、乗れ。捻挫だけど」とジョンが言います。

「みんなを家まで連れて行く?って事?」とメアリーさん。
アイザックとシャーロックが乗っている後部座席に乗り込みシャーロックの顔を見るなり「大丈夫?Shezza」と言います。
「Shezza?」とジョンが言うと「僕は潜入捜査官だったんだ」と過去形(笑)
「マジで?Shezza?」と笑うメアリーさん。
「Shezza」の意味を結構頑張って調べたのですが、結局「ニックネーム」という事しかわかりませんでした。
今時のシャーロックのニックネームらしいのですが・・・・うーん、あまり意味は無いのかしら・・・・うーーーーん。

「家じゃなくてバーツに行く。モリーを呼ぶよ。」と言うジョンに「なんで?」とメアリーさん。
「なぜならば、シャーロック・ホームズは瓶におしっこを入れないといけないからだよ」とジョンに、
(ジョンがちょっと楽しそうに見えるのですが・・・)
つまり尿検査なのですがその時のシャーロックのこの顔。


そしてバーツ。
シャーレに入った黄色い液体が画面に大きくバーンと映し出されるのですが、
うわー、シャーロックのおしっこだよー!とちょっとドキドキした私は決して変態ではありません。
「どう?彼は無実?」とジョンがモリーに聞くと「無実?」と苦笑いしてシャーロックの前に立つと突然ビンタを3発喰らわせます。
モリーちゃんw さすがにジョンもちょっとびっくり。
「よくも生まれ持ったその才能を無駄にすることが出来るわね!よくも愛する友達を裏切ることができるわね!」
「謝りなさい!」と憤るモリーですが
「君の婚約がダメになって残念だよ。だけど指輪をはめてなくてよかった。」と素直に謝れないシャーロックに、
「やめて。今すぐやめて!」とモリーちゃん。
「あんな所に行く前に僕に電話すれば良かったんだ、ちゃんと話せば良かったんだよ」と怒るジョンに、
「落ち着けよ。全て捜査のためなんだ」とシャーロック。

「こんな事までするなんてどんな捜査なんだ」とジョンが聞くと、
「僕は君がなぜ自転車で通勤するようになったのか聞きたいね」と質問を質問で返すシャーロックですが、
「これはゲームじゃないんだ。」と答えないジョン。
「つい最近、確固たる決心でやってるみたいだけど」と続けるシャーロックに「興味ないね」とジョン。
すると例の男がメアリーに手当てを受けながら「僕は興味ある」と言いつつ「いてっ!」
「ごめん、動くからよ。でもただの捻挫だから」とメアリーさんに「ああ、誰かにやられたんだ。ある男にね」とジョンを見ます。
シャーロックもちょっと驚いてジョンを見ます。
「麻薬が欲しい中毒者にやられたんだろう。」とジョンに「ああ、ある意味ではそうだろう」とシャーロック。
男は「彼のシャツでしょ」と言うので「え?」とシャーロックが男の方を見ると「折り目だよ。違う?」と続けます。
「シャツの前側に二つ折り目がついてる。最近畳んだようだけど新しいシャツじゃない。
今朝は急いでシャツを着たんだな。あんたのシャツは全部そんな風に畳んであるんだ。」
「なぜか?多分あんたは職場まで毎朝自転車で行って、そこでシャワーを浴びてシャツを着替えるからだ。」
「だからあんたのシャツは全部畳んであるんだ。すぐに準備できるように」
初めてジョンがシャーロックに会った時、いきなり推理を始めたようにこの男も次々と披露していきます。
その間、楽しそうなシャーロックとは対照的にジョンは憮然とした表情をしています。

「悪くない」シャーロックが言います。
「更に推理すると」続ける男にシャーロックの「おいおいすげーな」みたいな顔が可愛いったら。
「自転車通勤は最近始めたんだ。なぜなら内股がちょっと擦れてるから」の推理に
「いや、彼はいつもそんな風に歩くんだよ。前に聞いたと思うけどもう一度君の名前を教えてくれるかな」とシャーロック。
「ウィグって呼んで」
「違うね」
「じゃ、ウィギーだよ」
「Nope」
そこで男はあきらめたように「ビル。ビル・ウィギンスだ」と言います。

「良い観察眼を持っているな、ビリー」勝手にビリーって呼んじゃうシャーロックでした。
ここでシャーロックの携帯の着信音が鳴ります。
「やっとだ!」とシャーロックに「何が?」とモリーちゃんと「良いニュース?」とビリー。
「ああ、素晴らしいニュースだ。最高だよ。僕の麻薬常習の件が新聞に載りそうなんだ。」
「The Game is on」「ちょっとだけ失礼するよ。」
と、シャーロックは嬉しそうに一旦部屋から出ていきます。


続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その3

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

東京は前日の暖かさから急変して昨日は雪が降りました。
短時間だったけど結構本格的な雪だったのでちょっとびっくりです。
寒暖の差も激しい上インフルエンザも流行しているようなので体調を崩さないよう、
みなさまもご自愛くださいね。

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



221Bに向かうタクシーの中。
「チャールズ・オーガスタス・マグヌッセンの名前は聞いたことあるよね?」とシャーロックが聞くと
「ああ、新聞社をいくつか持っている人だろう?僕はその新聞読まないけど」とジョン。
「ちょっと待って。他の人たちは?」シャーロックに、
「メアリーはアイザックたちを家に送っていったし僕は君を家まで連れて帰ってるところ。そう言っただろう?」とジョン。
「他人の会話はフィルターかけちゃうんだ」
「知ってるよ」
「愚かな無駄話が入ってこないようにしてるんだ。ハドソンさんの話は半永久的に消音してるけど。」

221Bに着くなり「兄ちゃん、何しにきたんだ」と言いながらタクシーを降りるシャーロックに「僕が払うんですね?」とジョン。
「あいつがノッカーを真っ直ぐにしたんだ。脅迫神経症だからいつもそうするんだよ、本人気づいてないけど。」
そう言いながらまたノッカーを曲げるので「何で君はそれをやってるの?」とジョンが言うと
「何を?」とシャーロックに聞かれ「何でもないよ」とジョン。似た者兄弟だからね。

「これはシャーロック。また刺激的なものを再開してるな」といきなりマイクロフト。
「ここで何してるんだ」と不機嫌なシャーロックに「僕が電話したんだ」とジョン。
「昔の習慣に誘惑されたからな。ルビー叔父さんのようだね。だけど女装癖のほうが賢い生き方かもしれないよ」
女装する叔父さん?

シャーロック「君が電話を?」に「そうだよ、僕が電話したんだ」とジョン。
「Bloody Phone」や「Bloody Doctor」とか時々「Bloody〜」て出てくるのですが、これ強調したり語句を強めたりする時に
使うちょっとしたスラングらしいです。最初知らなくて何だろう?と悩みました(笑)
「もちろん、彼がかけてきたんだよ。さて、シャーロック。時間節約だ。私たちはどこを探せばいいかな?」
マイクロフトの言葉に「私たち?」といやーな顔。

そこに2階から「ミスター・ホームズ」とアンダーソンの声がするので「ふざけんな!」と階段を上がるシャーロックでした。

「アンダーソン!」と叫ぶシャーロックに「すまない、君のためなんだよ。」とアンダーソン。
アンダーソンと一緒にいた女性が「これが彼ね。もっと背が高いって話だったけど」と言っているとマイクロフトが入ってきます。
「君のちょっとしたファンクラブの人たちだよ。礼儀正しくしなさい。彼らは信頼できるからね。
お前がフラットと呼ぶゴミ捨て場にもちゃんと捜索に参加してくれるのだから。
お前は近頃有名人なのだから、シャーロック。麻薬を常習している余裕など無いだろう。」
シャーロックはフードを被るとソファにまるまって「僕は常習なんてしていない。」と反論。
そこに「ちょっと、僕の椅子はどこ?」とジョンが言います。
「キッチンへの視界を遮断してたんだ。」とシャーロックに「そっか、それなら椅子がなくなって良かった。」とジョンが卑屈(笑)
「君が出て行ったから良い機会だったんだ。」とシャーロック。
「何か見つけたか?何も無いか」マイクロフトにシャーロックは「あるわけないだろう!」
「寝室のドアが閉じられているな。お前は夕べ家にいなかったのに。」マイクロフトはシャーロックの寝室のドアの前に立ちます。
「さて、彼の母親が直接命令しなければわざわざドアを閉めるなんて事を絶対にしない男なのに何故だろうか。」
それを見たシャーロックは慌てて起き上がり「わかった!やめろ!やめるんだ!」と叫びます。

「私たちの両親に電話をしなければならないな。もちろんオクラホマにいる。
薬物乱用の騒ぎで彼らのラインダンスを邪魔するのは初めてではないがな。」と辛辣なお兄ちゃん。
シャーロックの薬物は過去にもいろいろあったんですね。かなり深刻な状況もあったから兄ちゃんここまで来てるし、
ジョンも話を聞いたりして知ってるから電話したのかも、とか妄想してますw
「これはあんたが考えているような事じゃなくて捜査のためなんだ」シャーロックが言うと
「何の捜査なのか説明しなさい。」とマイクロフトに「マグヌッセンだ」とシャーロック。
「チャールズ・オーガスタス・マグヌッセン」シャーロックの言葉に顔色が変わるマイクロフト。

それからアンダーソンに向かって脅しをかけます。
「君たち、この名前は聞かなかったことにしてくれ。もし外に漏らしたらMI5が君たちのコンピューターから
逮捕に必要な証拠を見つける事になるよ。返事はせずにすぐにここから出て行きなさい。」
MI5は情報保安部でMI6は秘密情報部になっていて今回は「British security service」だったのでMI5かなと勝手に解釈してます。

そしてシャーロックにも「お前を脅す事にならなければいいのだが」と言うと、
「お互いそうなったら厄介ですよね」と言うジョンに吹き出すシャーロック。
「マグヌッセンはお前には関係のない事だ。」
「つまり、彼はあんたのものだと?」
「彼は私の保護下にあると考えてくれ。」
「僕はあんたが彼の言いなりだと思うけど。」
「もしお前が私に逆らってマグヌッセンのところに行けばそれはそのまま私を相手にするということだ。」
「わかった。じゃあ、何か気づいたら知らせるよ。あとは何を言うんだっけ?ああ、そうだ。バイバイ。」
とシャーロックがドアを開けます。
去り際に「愚かな事だ。私の弟よ。」とマイクロフトが言うとシャーロックは突然マイクロフトの腕を締め上げます。

「お兄様、僕がハイになってる時に脅かさないでね。」などと言っているとジョンが間に入ります。
「マイクロフト、何も言わずに出て行ってくれ。彼は今すぐあなたの腕を折ることができるし、そうなると僕も少し心が痛む。」
シャーロックが手を離し奥に行くとマイクロフトが目で追うので、
「いいから何も言わずに消えてくれ。」と落ちていた傘を拾って渡します。

マイクロフトが出ていくとジョンは「マグヌッセン?」と話しかけますが、
「今何時?」とシャーロックが言うので「8時くらいだよ」と答えると「奴と3時間後に会うんだ。風呂に入らないと。」
そう言ってシャーロックがバスルームに向かうと「君は捜査のためだって言ったよね」とジョン。
「そうだよ」
「どんな事件なんだ」
「すごく大きくてそして良識ある人間が関わったらとても危険な捜査だよ。」
それを聞いたジョンは「君は僕を事件から離そうとしてるのか?」と聞きますが、
「まさか、違うよ。僕は君を雇おうとしてるんだよ。」そう言いながらバスルームに入ると、
「それと僕の寝室には入らないでね」と念を押します。

そう言われると入りたくなるのが人の性。ジョンはそっと寝室に近づきます。
すると突然寝室のドアが開き中からジャニーンが出てきました。あのブライドメイドのジャニーンです。
「あら、ジョン。」と出てきた彼女は彼シャツ一枚の格好でした。
「ジャニーン?」とその時のジョンの顔が・・・

「みんな行った?叫んでるような声が聞こえたけど。」とジャニーンに「ああ、彼らは消えたよ」とジョン。
「いけない、こんな時間だわ。遅れちゃう。何か口論してたみたいね。マイクだったの?」とジャニーンに、
「マイク?」とジョン。「そうよ。彼のお兄さん。いつも喧嘩してるけど。」ジャニーンが言うと
「マイクロフト?」としつこく確認するジョン。「みんな彼の事そう呼んでるの?」と聞かれ「そうだよ」と答えます。

「よかったらコーヒー入れてもらえる?」と言われ「もちろん。」とジョン、ちょっと卑屈(笑)
でもジャニーンに悪気はまったくないので笑顔で「ありがとう」だし、すれ違いざまに、
「あ、メアリーは元気?結婚生活はどうなの?」とか聞かれ「彼女は元気だし、結婚生活も素晴らしいよ」張り付いた笑顔のジョン。

更に「コーヒーは向こうよ。あ、シャールはどこ?」の言葉に「シャール」と繰り返すジョンの顔が怖いです。
確か映画版は「シャーリー」と呼んでいたように記憶してますが、私は「シャーリー」の方が可愛くて好きなんです。
で、やっぱりマイクロフトはマイキーでしょ(笑)

「お風呂に入ってるけどすぐ出てくるよ」と言うと「いつもそうよね。」とジャニーンはバスルームに入って行きます(!)
「おはよう」とか言いあって笑いあうふたりの声を聞きながらジョンの顔が凍ってますが、気持ちわかるわ(笑)

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その4

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



お風呂から出てきたシャーロック。

「僕にいくつか質問がある?」
「うん、ひとつかふたつあるよ。当然だろう。」
ジョン、バスルームから寝室に入るジャニーンを見ながら
「彼女出来たの?」
「出来たよ。なあ、マグヌッセンだ。マグヌッセンはサメみたいなんだ。奴を説明するにはこれしか言いようがない。」
「ロンドン水族館のサメの水槽に行った事ある?ガラスの前で。平らな顔、死んだような目をして浮遊している、それが奴なんだ。」
「僕は殺人者やサイコパス、テロリストにシリアルキラーとやりあってきたけど、マグヌッセンのような気持ち悪さは無い。」

シャーロックが一生懸命マグヌッセンの説明をしますがジョンの答えは
「そっか、できたのか」ジョン、笑顔だけど目が笑ってないよー。
「え?何が?」
「ガールフレンド」
「何?ああ、ジャニーンと付き合ってるよ。わかるでしょ。」
「うん。そうなんだけど、つまり、恋愛関係?」
と、聞かれた時のシャーロックの顔が「何でそんな事聞くの?」な顔です。

「・・・・そうだよ。」
「君と、ジャニーンが?」
「うん。」
「詳しく説明してくれない?」←ジョン、しつこいw
「えっと、僕たちはうまくいってるよ。とても肯定的な関係。」
「それ本で読んだ知識?」
「みんな本読むでしょ。」
このあたりの二人の会話はさすがモファットさんファンのツボ押さえてるなーと。あ、私のツボか?

その時、支度を終えたジャニーンが入ってきます。
「OK, Bad Boys. ふたりともお行儀よくしててね。」
そうしてシャーロックに近づき「シャール、あなた夕べどこに行ったか教えてくれない?」
「仕事だよ。」「仕事?」その時のジョンの顔が!

ジャニーン、シャーロックのお膝の上に座りながら、
「言うまでもなく、本当のあなたの姿を知っているのは私だけだからね。覚えておいてね。」
「誰にも言うなよ。」
「言っちゃうかも。」そしてジョンの方を向いて「メアリーにはまだ言ってないの。驚かせたくて。」
「ああ、驚くと思うよ。」
「でも、私たち一緒にディナーするべきよね。近いうちに。私の家でね。こんな汚いゴミ捨て場じゃなくて。」
「Yeah!すごいね。ディナー!Yeah」とジョンは声も笑っていません(笑)
「いけない、急がないと。」ジャニーンはシャーロックのお膝から降りて出口に向かいます。
そしてジョンに「会えて嬉しかったわ。」と言うので「こちらこそ」と社交辞令まるわかりの態度のジョン。大人なのに・・・
シャーロックはジャニーンのためにドアを開けながら「ステキな一日を。後で電話して。」と言います。
「そうね、ステキな人に出会わなかったら電話するかもね。」と言ってシャーロックとキスするジャニーン。

この時ずっとジョンが百面相してるのが面白すぎです。さすがリアクションキング!
しかし、E1のモリーとのキスシーンがものすごくセクシーだったのに、このシーンはやっぱりエロくないんですよね。
ベネさんがちゃんと使い分けてるって事でしょうか。やれば出来るって事?←ヒドイ・・・

「私のために犯罪を解決してね。シャーロック・ホームズ」
そう言いながらジャニーンが出て行きます。最後まで笑顔でお見送りしてたシャーロックですが見えなくなると豹変!

使用中(左)と使用後(右)ちょっと変わりすぎですw

そしていつもの調子に戻るとジョンに説明をします。
「マグヌッセンが新聞社のオーナーだという事は君も知ってるだろう。だけど彼はそれだけではないんだ。」
「彼は自分の権力や財産を使って情報を得ているんだ。それによってより大きな富と権力を手に入れる。」
「それに彼は西欧諸国に影響力のある人物の弱みを握っているんだ。これは誇張ではないぞ。」
「彼は恐喝のナポレオンだ。そして彼は禁断の知識のために難攻不落の建物を造った。名前は『アップルドア』。」
「そしてこれがアップルドアだよ。」と説明とともにPCに映したデータを見せます。

真剣な顔で聞いたいたかのように見えたジョンですが発した言葉はこれです。
「ディナー。」
「え?ディナーって何?」ちょっと何言ってるかわからないよーとシャーロック。
「僕とメアリーがディナーに呼ばれてる。で、座ってワインを飲む。」
「本気か?僕は君にこの家が西欧諸国を支配してるって話をしているのに、君はディナーの話?」

そう言われてジョンは「わかったよ、その家の話をしよう。」
その言葉にシャーロックは気を取り直して説明を続けます。
「ここは世界中の慎重に扱うべき危険な情報がある宝庫なんだ。
秘密や不祥事を集めたアレクサンドリア図書館だけどコンピューターには何一つ保存していない。」
アレクサンドリア図書館は世界中の文献を集めるために作られたと言われています。
「彼は頭が切れる。コンピューターはハッキングされるからだ。紙ベースの書類をこの家の最下層に保管している。」
「そしてそれがそこにある限り誰もが個人の自由なんて幻想になってしまう。」

シャーロックが説明しているとハドソンさんがノックをします。
「ドアベル鳴ってたけど。聞こえなかったの?」
「冷蔵庫に入ってる。ずっと鳴ってるから。」とシャーロックが言うと「それはドアベルのせいじゃないわよ」とハドソンさん。
「誰ですか?」とジョンが聞くとハドソンさんが怯えたような顔をするのでシャーロックの表情が変わります。

「ミスター・ホームズが上にお上がりくださいと言ってます。」
1階でハドソンさんが怯えながら対応しますがその時彼女を読みとる画面が出ます。

マルサ・ルイーズ・ハドソン 旧姓シソンズ
大家
未亡人
半脱アルコール依存症
元ストリッパー
借金21%
重要な地位ではない
弱み マリファナ
こんなデータでした。 こわーい。

そしてアレの登場です。

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その5

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

E2の記事のタイトルが「The The Sign of Three」となっているのに昨日気づきました。
なぜ「The」がふたつ?
なので今更ですが慌ててこっそりなおしました。お恥ずかしい限りです。
普段の私の仕事っぷりがわかりますね(涙)


221Bに入ってきた2人のSPがシャーロックとジョンのセキュリティチェックをします。
「どうぞ、やってください。」と両腕を広げるシャーロックですがジョンが動かないのでSPに「どうしました?」と聞かれます。
「ちょっと時間くれないかな?」とジョンに「大丈夫だから」とシャーロック。
そしてSPがしゃがんでジョンの足元からチェックしていき、「あの、えっと、教えるべきかな・・よし・・」と
ブツブツ言っているとSPがジョンのポケットからナイフを見つけ、更にタイヤレバーも。
そう言えば、アイザックを救出する時に仕込んでましたよね。
それを見たシャーロックが「え?」って顔のあとに「ヤバイ」って感じの表情です。

じっと睨むSPに「君に会えて嬉しくないわけじゃないよ。」などとよくわからない言い訳をしていると、
「その男は僕が保証するよ。彼は医者なんだ。」とシャーロック。
「僕が誰だか知っているなら彼の事も知ってるだろう。」と続けるとドアの方に向き直して、
「そうでしょう?ミスター・マグヌッセン」と言います。

「僕たちはあなたのオフィスで話をすると理解していましたが。」とシャーロックに、
「ここが私のオフィスだよ。」と部屋の奥に進みながらジョンを読みとります。

ジョン・ヘイミッシュ・ワトソン
アフガニスタン 退役軍人
開業医
性行為の嗜好 ノーマル
借金10%
重要な地位ではない
弱み ハリー ワトソン、姉、アルコール依存症
メアリー モースタン 妻
これ見たとき誰もが思ったと思うけど、シャロックは弱みに入っていないんですよね。
うん、まー、わかるんだけど…何か寂しいわ。

「まあ、今はそんなところか。」と独りごちるマグヌッセンに「?」って顔のシャーロックが可愛いいわ。

「僕はエリザベス・スモールウッドさんから彼女の夫の手紙に関して仲裁するよう依頼をされました。
先日、あなたはその手紙に関して彼女に圧力をかけましたね。彼女は手紙を返してもらいたいとの事です。」
「言うまでもなくその手紙はあなたにとって実用的用途は無いでしょうからその事を念頭において・・・」
シャーロックはマグヌッセンとの交渉を進めようとしていますがマグヌッセンはシャーロックの読み取り真っ最中です。

シャーロック ホームズ
諮問探偵
性行為の嗜好 ノーマル
財政 不明
兄弟 マイクロフト ホームズ MI6 (ここで初めてマイクロフトがMI6だと出てくるんですね)
表向きの死亡 2011-2013
弱み REDBEARD バスカヴィルの犬 アヘン ジョン ワトソン アイリーン アドラー ジム モリアーティ

このデータを読み取ったマグヌッセンが思わず吹き出すので驚きながら「僕が何か言いましたか?」とシャーロック。

「いや、違うよ。読んでたんだ」とマグヌッセンが更に「かなりたくさんあるな」と言うので、不審そうな顔してます。
そしてマグヌッセンが「Redbeard」と発したのでシャーロックが一瞬、動揺する表情を見せます。

「すまない、君、何か話してたよね。」と完全にマグヌッセンのペースな感じです。
「I・・・」と咄嗟に言葉が出ませんでしたが気を取り直して話を進めます。
「僕は先日受けた依頼に基づいて彼女に代わって・・」とここで突然マグヌッセンが「バスルームは?」と言いだします。
「キッチンの向こうです。」とSPが言うと「わかった。」とマグヌッセン。
シャーロックは警戒しながらも更に話を進めます。

「僕は手紙の返還に関して交渉するよう依頼をされました。あなたが重要な書類はコピーを作らない事はわかっています。」
と言っているのにマグヌッセンは「それってフラットの他の部分も同じなのか?」と言いだします。
SPが「何がですか?」と聞くと「バスルームだよ。」とマグヌッセンに「はい、そうです。」と答えると、
「では多分使わないな。」と言います。
「僕の事を交渉人として受諾していただけますか?」と頑張るシャーロックですが、
「エリザベス・スモールウッドさん。私は彼女が好きですよ。」とマグヌッセン。
「ミスターマグヌッセン、僕を交渉人として受諾していただけますか?」と冷静に繰り返すシャーロック。

「彼女は気骨ある英国人だ。」とマグヌッセンはテーブルを足で前に押し出します。
「英国人の良いところは・・・」そう言いながらシャーロックに近づくと後ろのSPが暖炉の金網を外します。

「飼いならされているところだね。まわりすべてに謝罪をしている。ひたすら小さい頭を下げている。」
そしてマグヌッセンは暖炉をトイレ代わりにしたのでした。マグヌッセン、殺す!(笑)

「ここでは君の好きなようにしていいんだよ。誰も止めないさ。草食動物の国だからね。
私は世界中で取引をしているが、全ては英国から始まるんだよ。ここでうまくいくと次は本物の国で取引する。
英国は西欧諸国のペトリ皿だな。
あの手紙は後で必要になるかもしれないからまだ私が持っておくとレディ・エリザベスに伝えてくれ。
それじゃ、さよなら。」
とマグヌッセンはひと通り話した後、帰ろうとする足を一旦止め「それはそうと」そう言いながら、
スーツの内ポケットから手紙らしきものを見せ、「この手紙、面白いよ。」と帰って行きます。

「ちくしょう!」ジョンが悔しがりますがシャーロックは「奴は通常ではない事をやったの気が付いたか?」と言います。
「ああ、ちょっと忘れられないことをやってくれたよな。」とジョンが言えば「そう、あいつは僕たちに手紙を見せた。」とシャーロック。
多分ジョンは暖炉におイタしたあの事を言ったのでシャーロックの言葉を聞いて「あ、そう…」とちょっと脱力。
「奴は手紙をロンドンに持ってきていた。口で何と言おうとも奴は取引する準備はできているんだ。
マグヌッセンは他人の弱点を確定させてから取引をするんだ。奴がプレッシャーポイントと呼んでいるものだ。
で、あいつは僕が麻薬中毒で脅威にはならないと疑いも無く信じているんだ。
そしてもちろん、手紙は奴のオフィスの金庫にあるだろう。あいつは今夜7時から10時まで英国のマーケティンググループと
食事に出る予定なんだ。」といつもの早口で捲し立てるシャーロック。
「君、あいつのスケジュールがどうしてわかるんだ。」
「知ってるから。じゃ、今夜会おう。僕はちょっと買い物してくるから。」
そう言ってそそくさと部屋から出ていくシャーロック。
「今夜って何が?」
「メールで説明する。」
「予定が空いてたら僕がメールするよ。」
「君は空いているよ、僕、調べたよ。」
そう言いながら外に出るシャーロックと後に続くジョン。
「銃は持ってくるなよ。」
「何で僕が銃を持ってくるんだ?」
「それか、ナイフとかタイヤレバーとか。あと腕を捻挫させるのもしないほうがいいよ。状況次第だけど。」
「僕が一緒に行くと思ってるのか?」
「家から外に出る時期でしょ、ジョン、君は結婚してから7ポンド太ったし自転車通勤しても減量はうまくいかないよ。」
「4ポンドだよ。」
「僕とメアリーは7ポンドだと思ってるよ。じゃ、後でね。」

シャーロックはタクシーに乗り込みながら軽く言いますが、ジョンの眉間の皺が深いです。うむむ。

続きます。

閑話 ミスティック・アイズ鑑賞

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Wreckers

Director: Dictynna Hood (as D.R. Hood)
Writer: Dictynna Hood

ちょっと合間に閑話です。

ネタバレ含みますのでご注意ください。


2月8日(土)東京も朝起きてみれば一面銀世界でしたが映画を観てきました。
もうアホかと。自分でも自答しながらも上映スケジュール的にこの日を逃すと観に行けないし、
午前中どうしても外出しなければいけないし、そして最近気象庁の警報はちょっと怪しいし。
いや、もう言い訳なんですけど。
とにかく、ものすごい吹雪の中渋谷まで行ってきました。

同行を約束していた友人と夕方待ち合わせをしていたのですが、
ドタキャンされても仕方が無い心境だったんですけど、ちゃんと来てくれました。雪の中ご足労かけました(涙)
しかも映画館、すかすかでしたけどね。あまりに人がいないので寒いくらいでした。

そんなわけで、
感想と考察を正直に書いてみます。

田舎の狭い村の怖さって万国共通なのかもしれません。
原題の「wreckers」は「壊す人」の意味がありますが、映画に出てくる人はみんな壊す人であり壊れている人でもあります。
なぜ壊れているのか・・・あの村に住んでいるとみんな壊れるのかも。

ベネディクト演じるディヴィットとクレア・フォイ演じるドーンの夫婦はディヴィットの故郷の村で暮らし始めます。
ドーンは子供が欲しいと強く願っていますがなかなか出来ないので夫婦で病院の検査を受けたりしています。
ある日、ディビットの弟、ニックが現れ一緒に住むようになります。ショーン演じるニックは心の病を抱えているのか、
夜中に奇妙な行動を起こし都度ディヴィットがニックを抱きしめながら宥め、その姿に違和感をを持つドーン。
ニックの存在が夫婦のバランスを崩していきます。
そしてストーリーは兄弟の友人ゲイリーとシャロン夫婦とも関わりながら進んでいくのですが・・・

兄弟の過去がこの映画のひとつの軸になっていて、その過去はゲイリーや兄弟たちの口から少しずつ語られていきます。
まずはニックが兄弟の母親(父親だったかも)を突き落したという過去をディヴィットがドーンに話すのですが、
実は突き落としたのはディヴィットで理由はニックが虐待されていたからとニックがドーンに話します。
虐待されていたことは近所の人からも聞かされていたのでこれは真実だと思われます。
ニック曰く、兄が自分を助けたのは自分を支配したいからだと言います。

次に実はディヴィットには子種がない事がわかります。
病院では一時的なものかもそれないと言われますがディヴィットが昔の彼女と時もそうだったと言います。
ドーンはなぜ最初にはなしてくれなかったのか、と嘆きます。
そしてその日、ドーンはゲイリーとセックスします。この時点では既にシャロンもニックとやってます。

ある日柵の中で飼っていた鶏を同じく飼っていたワンコに噛み殺されてしまいます。
ディヴィットはニックのせいにしますが、後にディヴィットの仕業だとニックが言います。
この真相は明らかにされません。

また、ニックが夜中に喚いたり変な言動をすると必ずディヴィットがニックを抱きしめ落ち着かせます。
心に問題を抱えている人の奇行に対して家族が抱きしめて安心させるのは普通だと思うのですが、
ドーンの心に何かひっかかるものがあるように感じです。

つまり、ニックの心が壊れていると思わせておいて実はこの中で一番壊れているのはディヴィットなんじゃないかと。
ニックは親から虐待を受けていましたが実はディヴィットからも虐待、しかも性的な虐待を受けてたのかもしれません。
なので、何かとニックの世話をやいていたドーンが最後ニックを突き放したのは、
ディヴィットが本当に愛しているのは、と言っても異常な愛ですが、固執しているのはニック?・・・という疑念からなのかもしれません。

なのでドーンの妊娠が分かった時、ディヴィットがそれを受け入れ生んでほしいと言うのは、
ニックとの子供だと思っていたからなのかなと。実はゲイリーとの子供なのですが。

最終的にニックは姿を消し、ドーンとディヴィット、シャロンとゲイリーも元の鞘におさまり、
子供も生まれ平和な日常に戻ります。それが冒頭にも出てきた場面に繋がります。
が、最後にゲイリーがドーンの子供を抱きかかえる場面でディヴィットは真実に気づいたかのように見えます。
そこで映画は終わるのですが最後の最後、ディヴィットが子供を高い高いする感じで少し放り投げるところが、
ディヴィット、子供本当に放り投げちゃうんじゃ、などとひとりでひやひやしてました。

と、ここまで全て私の勝手な妄想です。
映画では明確にはせずにぼかしているところが多々あるのでいろいろ考察できます。

最後に邦題の「ミスティック・アイズ」の意味ですが、
ディヴィットが意味ありげにドーンやニックに視線を向ける場面が多いのでそういう意味なのでしょうか。

それにしても、ずっとドーンとニックがそういう関係になるんだとばかり思っていたので、
ゲイリーとそうなるとは意外でした。ゲイリーがドーンを狙っていたのはミエミエでしたけど。
そして、ゲイリーが「次は誰と寝るの?」とドーンに言うところは、やっぱり狭い村は恐ろしいと思いましたね。

もう一度、ちゃんとゆっくり観たい映画なので日本版DVDが出るといいなあ。

ひどい妄想な感想でごめんなさいです(汗)

Sherlock 3-3 His Last Vow その6

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



CAMさん新聞社オフィスビル。
テレビではジョン・ガーヴィー議員が汚職で逮捕されたというニュース速報が流れます。
ガーヴィー議員はこのエピソードの冒頭でスモールウッド議員と一緒にマグヌッセンを尋問していた方です。
ビルの入口でジョンがキョロキョロしていると後ろからシャーロックが話しかけます。
「マグヌッセンのオフィスは最上階にある。彼の居住用ペントハウスの真下になる。そこまでに14層のセキュリティがかけられていて、
そのうち2つはこの国では合法ではないものだ。僕たちがどうやって侵入するのか知りたい?」
「僕たち、それをやるわけ?」
「もちろん。それをやるんだ。」

「マグヌッセン専用のエレベーターは彼のペントハウスとオフィスに直通している。彼だけが使えるエレベーターで、
キーカードが必要だ。彼以外の人間がアクセスすると自動的に警備員に知らせがいく。」
シャーロックは説明をしながら一枚のカードを出します。
「これは一般用のキーカードだ。昨日盗んでおいた。食堂までしか行けないけど。
もしこのカードでエレベーターに乗ろうとしたら、どうなると思う?」

↑仮想のシャーロックがカードを使います。
「そうだな、停止のアラームが鳴って君は警備員に連行される。」
「その通り。」

「そのままとある小部屋に運ばれ、君はボコボコにされるんだ。」とジョンが続けると
「そこまでの描写は必要ないでしょ?」とシャーロックに「暇つぶしだよ。」とジョン。

「でも、もし僕がこうしたら・・・」
そう言いながら携帯電話にカードを重ねるシャーロック。

「もし君がキーカードを携帯電話に長時間接触させてたら、カードの磁気の部分が壊れて使い物にならなくなるよね。
よくある事だよ。キーカードと携帯電話を一緒にしないようにね。
で、今僕がこのカードを使ったらどうなる?」
「壊れてるから機能しないだろう。」
「でも、この場合は違うカードではなくデータの壊れたカードとして知らせが行く。
では、もし壊れていたら彼らはどうしてマグヌッセン本人じゃないとわかる?本人でも連行するのか?」
「それは無いな。」
「では彼らは何をする?何をしなければならない?」
「彼かどうか確認をするんだ。」

「あそこ、カメラがドアの右側、目の高さのところにある。カードを使った人物の映像がマグヌッセンのオフィスにいる
彼のスタッフのところに直接映し出される。信頼のおけるスタッフによって通されるんだ。
この時間だと、ほぼ確実に彼のPA(個人秘書)がそれをやる。」
「それが何の助けになるんだよ。」とジョンが聞くと、
「ヒューマンエラーだよ。僕さっき買い物してきたんだ。」
シャーロックはそう言って胸のポケットをポンポン叩くと、エレベーターに向かいます。
「さあ、行こう。」シャーロックはカードをシステムにかざします。
それを見たジョンが「君、マグヌッセンに全然似てないってわかってる?」と言うと
「今回はその事がかなり有利なポイントなんだ。」とシャーロックが答えます。
マグヌッセンのオフィスで映像を見たのはあのジャニーンでした。

「シャーロック、ここで何してるの?」と驚くジャニーン。
そしてその声を聞いたジョンも「え?待てよ、それって・・・」と驚きますが、
ジョンを制止して「ハイ、ジャニーン」と笑顔のシャーロック。

「僕を入れてよ。」と囁くシャーロック。
「バカ言わないでよ、出来るわけないでしょう。」
「僕にこんなマネさせないでよ、みんなの前でこんな事。」
「みんなの前で何をするの?」ジャニーンが聞くとシャーロックは一旦深呼吸。

そしてポケットから指輪の入ったケースを出します。

最後ににっこり笑顔。この時のジョンのリアクションが相変わらず秀逸です。

全力で女性を口説くシャーロック・ホームズはやっぱりセクシー路線だよねーと思いきや、
何ですか、このかわいこぶりっこは(笑)

指輪を見たジャニーンも笑顔ですぐにシャーロックを通します。

「わかった?人間が存在する限りその数だけ弱点も存在するんだよ。」とエレベーターに乗ろうとするシャーロックに
「あれジャニーンだよね。」とジョン。
「もちろん、ジャニーンだよ。彼女はマグヌッセンのPAなんだ。重要なポイントだよ。」とシャーロック。
「オフィスに入るために婚約したのか?」
「うん。君の結婚式で彼女に会えたのは幸運だったよ。君のおかげだと言えなくもない。」
「待てよ、シャーロック。彼女は君を愛してるぞ。」
「知ってる。さっきも言ったけどヒューマンエラーだ。」
ジャニーンの気持ちを「ヒューマンエラー」と言っちゃうシャーロック。すごくらしいけど、ジャニーンが報われないわ・・・
「行ってどうするつもりなんだ。」
「もちろん結婚するわけではないよ。」
「彼女に何ていうつもりなんだ。」
「彼女との関係は、彼女の上司のオフィスに侵入するための策略だったと話すよ。
そうすれば彼女も僕と会うのをやめるだろう。でも、女性に関しては君の方がエキスパートだと思うけど。」

オフィスに入りますがジャニーンの姿がありません。

「彼女どこに行ったんだ?」とジョンに「ちょっと失礼だよね、僕プロポーズしたのに。」とシャーロック。
奥に入っていったジョンは倒れているジャニーンを見つけシャーロックを呼びます。
「気絶しているのか?ホントにそんな事あるの?」
「頭を殴られてる。呼吸はしてるな。」ジョンは診察しながらジャニーンに呼びかけます。
「もうひとりいる」シャーロックは倒れている警備員を見つけます。
「彼は助けが必要か?」とジョンにシャーロックは男の推理をします。
「前科者。このタトゥーは白人主義者のものだ。こっちはほっといていいからジャニーンのそばに。」

「ジャニーン、僕の声をよく聞いて、僕の声が聞こえる?」とジョンが介抱しシャーロックは現場の観察と推理です。
まずはマグヌッセンの椅子の温度を調べまだ温かいことを確認します。
「おい、奴らはまだここにいるぞ。」とジョン。
「マグヌッセンもいるんだ。椅子がまだ温かい。奴はディナーのはずなのにまだこのビルにいる。上の階だな。」
とシャーロックにジョンが「警察を呼ぼう」と言うので、
「僕ら不法侵入してるのにか?君は本当にこういうの苦手だな。」とシャーロック。
「いや、待て。」とシャーロックは残り香に気づき、様々な香水が浮かびます。

やがて「Claire-de-la-lune」と確定させますが「何で僕はこの香りを知ってるんだ?」
「メアリーがつけてるよ。」とジョンが言うと「違う、メアリーじゃない。他の誰かだ。」
その時上の階から物音がします。シャーロックはジョンの呼びかけにも答えず階段を駆け上がります。

ペントハウスに入るとマグヌッセンの話し声が聞こえてきます。
「ここに来たことをあなたの夫はどう思うでしょうね。あなたの愛する夫。公正で尊敬に値する英国人。
あなたの夫は何て言うんでしょうね。」
声のする方に近づいていくとマグヌッセンは膝をついて何者かに銃で脅されていました。
「あなたは真実を隠すためにこんな脅迫をするんですか?そんな事を彼が望みますか?」
マグヌッセンが震えながら訴えています。

「それと、もしあなたが殺人を犯すなら香水は変えた方がいい。スモールウッドさん。」
シャーロックが銃を持った女性の背後から近づき話しかけると、
「え?誰だって?これはレディ・スモールウッドではないよ、ミスター・ホームズ。」とマグヌッセン。
その時、女性が振り向きます。

メアリーでした。

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その7

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


マグヌッセンのオフィスに侵入する彼のPAと婚約するエピソードはグラナダ版の「犯人は2人」に出てくる
ミルヴァートンのメイドと婚約する話をアレンジしているようです。
国によって違うと思いますが一般的に「秘書」は肩書きではなく担当業務なんですね。
「Personal Assistant」や「office administrator」など外資系で多くみられるこの呼称は
ポジションとして名刺に記載している方も多いですが「秘書」はあまり見ないですね。
あくまで一般企業での一般秘書の話ですが。

で、秘書と言うと仕事ができてキレイで颯爽としているイメージですが実際はメイドと同じようなものです。
なので、現代版でメイドからPAに変わったところでなんら違和感はございません(涙)
スーツを着ててもやってる事は用務員です。
あ、全国の秘書さん、某企業のとある秘書の話ですので気を悪くしないでくださいね。

ところで失礼ながら、メアリーさんの殺し屋ルックは何となく迫力ないんですよね。
多分私の中の女性工作員やら殺し屋のイメージが最近アンジェリーナ・ジョリーなのでそう思うのかも。
何だかんだ言ってもアンジーさんはかっこいいし迫力ありますもん。

前置きが長くてすみません。
ここから本編です。


メアリーの姿を見てシャーロックはメアリーと出会った時に読み取った様々なテキストを思い出し、
その中の「Liar」(うそつき)を浮かび上がらせます。

「ジョンは一緒なの?」メアリーの問いかけにシャーロックが言葉を失っていると、
「ジョンはどこ?」と再び聞かれ「下にいる」と答えるシャーロック。
そこにマグヌッセンが「それで何をするんだ?お互いキスでもするのか?」と言いますが、
シャーロックはそれには答えずメアリーに話しかけます。
「そいつが君の何かを手に入れているのなら、僕に手伝わせてくれ。」
だけどメアリーは「それ以上1歩でも近づいたら私はあなたを殺すわよ。」と言います。
「いや、ミセス・ワトソン。」シャーロックのこの言葉に一瞬はっとするメアリー。
「君はそんな事はしない。」そう言いながらほんの少しだけ近づいた瞬間、メアリーの銃から弾が発射されます。

「ごめんなさい、シャーロック。本当にごめんなさい。」
「メアリー?」とシャーロックが言うのと同時にメアリーがマグヌッセンに銃を向けます。

そこで突然アラームが鳴り響き場面が暗くなり、どこかの階段を駆け下りるシャーロックの場面が一瞬映ります。

この階段は、ここからシャーロックは生き延びるためにマインドパレスを探り始める事を表しているんだと思います。

そしてすぐにマグヌッセンの部屋に戻りモリーが現れます。
「映画みたいに血が噴き出るわけではないし衝撃で後ろに吹き飛ばされるわけでもないの。」
そして突然明るい部屋に変わり、
「衝撃は広範囲に広がらず集束するからそのエネルギーはまわりにほとんど伝わらないの。
あなたがじっとしていたら弾は身体を突き抜けていく。」
そう言いながらモリーは目の前に横たわる死体の上にかけられたシーツを捲ります。
その死体はシャーロック自身でした。
「そうなると確実に死ぬから、だから集中しないとダメなの。」モリーちゃんそこでシャーロックを平手打ちします。
その瞬間、マグヌッセンの部屋にいるメアリーが見えます。

そして「集中よ」ともう一度平手パンチをして再び明るい部屋へ。
「あなたの有能なマインドパレスを使うために意識がなくなるまであと3秒だけあるから、だから考えるのよ。
さあ、あなたの死因は何?」
「大量失血だ。」
「その通り。だから全てがこのひとつの選択にかかってるのよ。前に倒れる?それとも後ろに?
どちらに倒れるか決めないといけないの。」

そこで場面はまたマグヌッセンの部屋に戻りアンダーソンも現れます。
「穴はひとつ?ふたつ?」とアンダーソンに「え?」とシャーロック。
「銃弾はまだあなたの中にある?それとも貫通した傷がある?銃にもよるけど。」とモリーが説明します。
するとシャーロックはいろいろな銃を思い浮かべ「これか?それともこれ?」と検証します。

「何という事だ、シャーロック。」
マイクロフトの声と共に彼の執務室に変わります。
「銃なんて関係ないだろう。バカを言ってはいけない。お前はいつもバカだったな。実に失望したよ。」
「僕はバカじゃない。」反論するシャーロックは子供の姿でした。

「お前はひどくバカな少年だ。ママとパパはとても苦悩していたよ。なぜなら銃は関係ない無いからだ。」
「なぜ関係ないんだ。」
「部屋に入った時に部屋中を見ただろう。お前が殺された時、お前の後ろには何があった?」
「僕はまだ殺されてないよ!」
「その確率が高いって事だ。小さな兄弟よ。」
ここで元のシャーロックに戻りマイクロフトとマグヌッセンの部屋にいます。

シャーロックの後ろには鏡がありました。
「もし銃がお前の身体を貫通していたら何か聞こえるはずだろう?」
「鏡が打ち砕かれる音だ。」
「お前はその音を聞いていない。だから・・・」
「銃弾はまだ僕の中にある。」
そこでアンダーソン「だから僕たちは彼を後ろに倒す必要がある。」
そしてモリー「同意するわ。シャーロック、あなたは背中から落ちる必要がある。」
アンダーソン「今は銃弾がボトルの栓になっている。」
モリー「銃弾が流血を止めてるの。」
アンダーソン「だが、もし圧力がかかったり衝撃を加えてしまうと銃弾を入射口から押し出してしまうかもしれない。」
モリー「それに背中に引力も働いてくれるわ。」
「今よ、落ちなさい。」

その瞬間、あのライヘンバッハのエピソードでシャーロックがバーツの屋上から飛び降りる場面と同じ曲がかかるんです。
モリーちゃんのセリフが「Fall, now」なのと、死に向かうシャーロックという事なのでしょうか。
でもこの曲聞くと心臓がドキドキしてしまうパブロフの犬な私です。
そしてシャーロックが後ろに倒れるんですが、下の画像わかります?

シャーロックが倒れていくのと一緒に部屋も傾いて奥にある植木が右から左に滑り落ちていくんです。
でも実際は、本当にシャーロックが倒れているだけで植木は陰で動かしているだけというちょっと複雑なトリックでした。

そんなわけで続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その8

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


前回のモリーちゃんのセリフが難しくていつも以上に意味不明な文章になっちゃいましたが、
私ではあれ以上どうする事も出来ないので要約すると「後ろ向きに倒れないと死ぬわよ。」て事で流しておいてください。
そのうち日本語版が出たらこっそり直そうと思います(笑)


後ろ向きに倒れると突然アラームの音が鳴り響きます。
「この音は一体何だ?何が起きてるんだ?」
「あなたはショック状態になるの。そしてあなたは死んでしまうのよ。」とモリーちゃん。
「僕は何をすればいい?」
するとマイクロフトが現れます。
「もちろんショック状態を防ぐんだ。この馬鹿げた宮殿の中にはお前が落ち着くことのできるものが何かあるだろう。
それを見つけなさい。東風が来るよ、シャーロック。東風がお前を捕まえに来る。」

ここは聖典「His last bow(最後の挨拶)に出てくるセリフで、ホームズがワトソンに「east wind coming.」って言っているんですね。
ちなみにイギリスでは東風は嵐を連れてくるんだそうです。

シャーロックは更に階段を駆け下ります。
ある扉を開けるとドレスを着たメアリーがシャーロックを撃ちます。

「痛みを封じ込めるんだ。」マイクロフトの声が響く中、違う扉を開くとワンコが座っています。
そのワンコが「Redbeard」でした。
この名前はE2でシャーロックとマイクロフトが電話で会話をしている時にマイクロフトがこの名前を口にし、
今回はマグヌッセンがシャーロックの弱みとして認識していました。

「やあ、レッドベアード。ここにおいで。いい子だ。おいで。」
レッドベアードを呼んでいるシャーロックは時々子供の姿になっています。
そしてレッドベアードを抱き寄せながら大きいシャーロックが呟きます。
「あいつら、また僕の悪口を言ってるんだ。つまらないよ、レッドベアード。」
シャーロックの子供時代を妄想してちょっと涙なんですが、この場面、かわいくて大好きです。

突然その場で後ろに倒れるシャーロック。そしてそれはマグヌッセンの部屋で倒れるシャーロックとシンクロしています。
そこにモリーが現れます。
「ショック症状が起きなければ、痛みを感じるようになる。あなたの身体には穴が開いていてひどい内出血がおきているの。
痛みをコントロールする必要がある。」
モリーちゃんの言葉にシャーロックは再び階段を降りて行きます。

そして辿り着いた小さな円形の部屋でシャーロックは目に涙をためながら必死で「コントロール!コントロール!」と叫びます。

その時、部屋の隅にいた男に気づきます。モリアーティでした。
拘束服で繋がれたモリアーティがシャーロックのマインドパレスの最下層の一番奥に存在していました。

「お前。お前は痛みを感じたことがなかったな。なぜ感じないんだ?」とシャーロックに
モリアーティはゆっくりと振り向きながら言います。
「お前はいつも感じているな、シャーロック。」
そしてシャーロックに飛びかかりながら(鎖で繋がれているので届きません)
「でも怖がることはないんだ!」と言うと、苦しみだすシャーロックに
「痛み・・・悲しみ・・・喪失・・・死・・・全て良いものだよ・・・全てね。」と囁きます。

「シャーロック!シャーロック!聞こえるか?」
ここでマグヌッセンの部屋に戻り、ジョンがシャーロックの頬を叩きます。
「何があったんだ」ジョンの言葉にマグヌッセンがのっそりと起き上がりながら
「彼は撃たれたんだ。」と言います。マグヌッセン、生きていたんですね。
「うそだろう・・・シャーロック。誰が撃ったんだ!」ジョンは電話で救急車を呼びます。

マインドパレスではモリアーティがマザーグースを歌っています。
「It's Raining」の替え歌ですが子守唄のつもりなのでしょうか。
# It's Raining 「雨降り」
# It's Pouring 「土砂降り」
# Sherlock is Boring 「シャーロックは退屈」
# I'm Laughing 「僕は笑ってる」
# I'm Crying 「僕は泣いてる」
# Sherlock Dying 「シャーロックは死んでる」

「シャーロック!しっかりするんだ。シャーロック。」
救急車の中でジョンは懸命に話しかけます。

マインドパレス。
「さあ、シャーロック。ただ死ぬだけなのになぜできない?あとほんのひと押しなんだから、早くしろ。」

そしてシャーロックの心臓が止まります。

「死ぬってステキだろう?誰にも邪魔されないんだ。ハドソンさんは泣くだろうな。パパとママも泣くだろうな。
そして『あの女』も泣くだろうし、ジョンは泣いて泣いて大泣きするだろう。僕はジョンの事が何より心配だよ。
あの女房だし。君は彼を失望させるんだ、シャーロック。ジョン・ワトソンは間違いなく危険にさらされてるぞ。」
モリアーティの言葉にシャーロックが突然目をあけます。

そしてシャーロックが渾身の力で床を叩くと、生体モニターが反応します。
「まさかここで回復するわけじゃないよね?僕が何か言ったから?おい。」
モリアーティもびっくりです。
そしてシャーロックは部屋を飛び出して行きます。

力を振り絞って階段を上るたびに生体モニターの反応が顕著になっていき、
それを見た医者たちも治療を再開します。
そうして221Bの扉が見えたとき、シャーロックは息を吹き返します。


ジョンが危ないと聞いただけで生き返っちゃうなんて、一体どこの二次創作なんだと思いましたが(笑)
人間は死に直面すると自分の記憶からものすごいスピードで生き残る方法を探るそうです。
なのでシャーロックがマインドパレスを彷徨うのも理にかなっているんですね。
それにしてもまさかのモリアーティ。シャーロックはモリアーティも一番下のあんな小部屋に住まわせていたんですね。
今まで、シャーロックに関わる人がいろいろ出てきているマインドパレスですがジョンだけがいません。
これも今後何かに結びついてくるんでしょうか。

ここでようやく半分です(笑)
E1はその5までなのにE2はその9までかかってしまったのですが今回はその比じゃなかったです。
単純に計算してもその16まであります。ひえー!

続きます。

閑話 お詫び

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何と!先日私のPCが壊れてしまいました。
先週の金曜日にバッタリと倒れてしまい緊急手術を余儀なくされどうなるかと思いましたが、
何とか日曜日に復活しましたがPCがないと何も作業ができず、今日のUPに間に合いませんでした。
ちょっとした文章だけなら携帯からでも書けるんだけど画像UPとかはさすがに無理だったわ。
ブログを始めてからずっと2日に1度のUPを堅守してきたのに(誰にも頼まれてないけど)
しかも週末に何もできないのは痛いっす。
そんなわけで、すみませんがもうしばらくお待ちください。明日か明後日にはUPできると思います。

ところで、だからというわけではありませんが土曜日にフランケンシュタイン観に行きました。
私は六本木の19:00の回だったのですがほぼ満席だったように思います。
今回はベネディクト、博士バージョンです。
詳細は感想としてベネディクト、クリーチャーバージョンを観てからまとめようと思っていますが、
それにしてもベネディクトさん、博士の衣装がよくお似合いでステキでした。

ジョニーさんのクリーチャー、すごく良かったので逆バージョンも楽しみです。
同行した友人も逆バージョンも観たいと言っていましたが、ダブルキャストの醍醐味ですよね。

それでは〜。

Sherlock 3-3 His Last Vow その9

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

先日PCが故障してしまったのですが、おそらく原因は2月8日の大雪のあとの月曜日にPCを抱えたまま
思いきり背中から転んだのが原因のようです。
バナナの皮に滑って転ぶマンガのようにそれは見事にいきましたよ。

通勤途中だったので会社についてすぐにPCの電源を入れたらちゃんと起動したしその後も難なく使えていたのですが、
金曜日に突然意識不明になってしまいました(涙)ちなみに私のお尻にはしばらく痣が残りましたけど(笑)
皆さんもどうぞ気をつけてくださいね。


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


病院に駆けつけるメアリー。
「意識戻ったんだ、持ちこたえたよ。」とジョンに「本当?」とメアリー。
「ミセス・ワトソン。君はすごいトラブルに巻き込まれてる。」
「本当に?何故?」
「意識が戻った時、彼最初に何て言ったと思う?」ジョンの問いかけに首を振るメアリー。
「メアリーって言ったんだ。」
2人は笑いながら抱き合いますがメアリーの心中は穏やかではない様子です。
その頃マグヌッセンは例の部屋でメアリーのファイルを取り出し「悪い娘。本当に悪い娘だ。」と言います。

シャーロックが寝ているとメアリーがやってきます。
「彼には言わないで。シャーロック、私を見て。彼には絶対に言わないでね。」
意識が朦朧としているシャーロックはぼんやりとメアリーの姿を見ていました。


そして、朝やっと意識がクリアになってきたところに新聞記事が目に飛び込んできました。

「Shag a lot Holmes」(Shagはセックスの意味なのとSherlock Holmesをもじってヤリまくりホームズてな感じ?)
「ベーカー街で一晩に7回」そしてジャニーンがあの帽子を被った写真の見出し「彼は私に帽子を被らせるの」
新聞を見せながらジャニーン、
「私、家を買うの。あなたのおかげでかなりお金を儲けたのよ。復讐もできてお金も儲かるなんてこたえられないわね。」
「マグヌッセンに僕の情報を渡してないだろうな。」
「彼のライバルには渡したわ。彼カンカンに怒ってたけど。シャーロック・ホームズ。あなたは冷酷な裏切り者で、
人を操る最低な奴ね。」
「君もなかなか貪欲な日和見主義でゴシップにその身を売る女だな。」
「じゃあ、おあいこね。」
「そうだな。・・・どこに家を?」
「サセックス・ダウンズ」
「いいね。」
「ゴージャスよ。蜂の巣があるの。でもそれは取り除いてもらうのよ。」
ここでシャーロックが痛そうにするので、
「痛そうね。モルヒネを再開させたほうがいいわ。私、点滴の操作盤をいじっちゃったかもしれないし。」
「あとどのくらい復讐するつもりだよ。」
「ほんの少しだけよ。」
ここでシャーロックは手元にある操作盤でモルヒネの量を増やします。

「あなたにとってここは夢のような場所ね。クスリを点滴してもらえるんだもの。」
「仕事には適さないけどね。」
「しばらく仕事はできないでしょう、シャール。あなたは私に嘘をついてた。嘘ばかりだった。」
「僕たちの繋がりを利用しただけだよ。」
「いつ繋がったかしら。一度でもあればよかったのに。」
「結婚するまで待とうと思ってたんだ。」
「それは実現しないわね。」
ここ、シャーロックのヴァージン疑惑が再燃しそうな発言ですが(笑)
でもこれはシャーロックの思いやりかもしれないですね。
マグヌッセンのオフィスに侵入するために騙したわけなので、この上最後までというのはボンドじゃあるまいし、
彼なりに一線を引いた優しさなのかなと思ったりもします。

「もう行かなくちゃ。」そう言ってジャニーンは立ち上がるとシャーロックのおでこにキスをします。
「あなたにあまり長く話をさせてはいけないのよね。それと『The One Show』のインタビューがあるんだけど、
まだ話を作り上げてないのよ。」
その時のシャーロックの「Oh!」な顔が面白いです。
ドアのところでジャニーンは立ち止まり、「もうひとつ」と言います。
「あなたが私を騙さなければよかったのに。あなたがどんな男か知ってるし、私たち友達になれたのにね。
ジョンとメアリーによろしく伝えておくわ。」

ジャニーンが出ていくとシャーロックはモルヒネの量をゼロにします。
そうして目を閉じ、再び開けると目の前にはメアリーがいます。

「彼には言わないで。」メアリーの言葉です。
「メアリー・ワトソン。君は何者なんだ。」
メアリーが銃を撃った瞬間、シャーロックはマインドパレスから戻ります。

「シャーロックの感覚がどのくらい正常なのかわからないんだ。クスリで麻痺してるから何を話しているかよくわからないんだよ。」
お見舞いに来たグレッグに話すジョンはグレッグが携帯を手に持っているので
「あ、ここでは携帯使えないよ、知ってると思うけど。」と言うと、
「電話は使わないよ、ビデオを撮るだけだ。」とグレッグさんは弱ってるシャーロックを撮影するのが好きなんですね(笑)
しかし、病室に入るとシャーロックの姿はなく窓が開いていました。

「それで、彼はどこに行ったの?」ジョンと電話で話すメアリーが聞くと、
「このロンドンでシャーロックを見つけるなんて。神のみぞ知るだ。」とジョン。

「彼の隠れ家は3つある。パーラメントヒルズ、カムデンロック、そしてダグマーコートだ。」
ジョンと病院を後にしながら電話で話すレストレード。
「隠れ家は5つあるんだ。キューガーデンの中にある窓のない緑の家とハムスレッド墓地の傾いた墓だ。」
マイクロフトはレストレードにそう話すと手で「行け」と指示をします。

「ゲスト用の寝室。と言っても私の寝室だけど。彼にはスペースが必要だって事になって。」とモリーちゃん。ええっ!(笑)

「ビッグベンの時計の裏側よ。」とハドソンさんにメモを片手に聞き込みをするジョンが、
「それは彼のジョークだと思うけど。」と言うと「いいえ、そうは思わないわ。」とハドソンさん。

「レンスターガーデンだよ。そこが彼の極秘の隠れ家だよ。」とアンダーソンがメアリーに話します。
「そこは誰もしらないんだけど、ある夜に彼を尾行したのよ。」と一緒にシャーロックの部屋を捜索した女性が言うと、
「後ろを歩いてただけだよ。」とアンダーソンに女性も「そうそう、歩いてただけよ。」
それを聞いたメアリーの顔がちょっと怖いです。

221Bにレストレードとジョンがいます。
「シャーロックは誰が撃ったか知ってたんだ。銃創が胸の方なんだから誰が撃ったか見えてたはずだ。」とジョンに
「なぜ奴はそれを言わないか。自分でそいつを追跡しようとしてるからだ。」とグレッグ。
「そいつを守ってるのかも。」
「守る?なぜ?」
「或は、他の誰かを守ってるか。だけどなぜ気にかける?彼はシャーロック・ホームズなんだぜ?
彼がわざわざ守ろうとしてるのは誰なんだ。」
ジョンはそう言うとソファに座ります。座ってからそれが自分のソファだと気づいて2度見すると肘掛をポンポンします。

邪魔だからと撤去されたソファをシャーロックが戻した理由、いろいろ考えられますよね。
メアリーの正体にジョンが気づいたらきっとここに戻ってくる、という理由は私も考えましたが、
多分シャーロックはジョンの習慣で必ずそこに座るだろうと予測して、テーブルの上にこの後出てくるある物を置いたんだと思います。

「何かわかったら電話してくれ。俺に隠すなよ、ジョン。電話しろよ、わかった?」
レストレードはそう言って帰ります。
ハドソンさんが心配そうに「紅茶いる?」とジョンに言います。
「ハドソンさん、なぜシャーロックはここにソファを戻そうと思ったのかな。」
「ああ、そうなの。彼、またここにあなたのソファを戻したのよね。いいじゃない、その方がずっと見栄えがいいわ。」
ハドソンさんが話している時、ジョンはサイドテーブルの上に置いてある香水に気づきます。
それは三日月の形をした「Claire-de-la-lune」でした。

その瓶をじっと見つめるジョンに「どうかしたの?ジョン。」とハドソンさんが話しかけてると、
ジョンの携帯電話が鳴ったので「あなたの携帯じゃない?」と手に取ります。
そして「シャーロックからよ、ジョン。早く出て。」とジョンの目の前に電話を持ってきますが、
ジョンはずっとその瓶を見つめるばかりでした。


続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その10

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



セリフの中で地名などの名称が出てくると念のために実在するのかどうかネットで調べるのですが、
シャーロックの隠れ家として出てきた「Leinster Gardens」(レンスターガーデンズ)はWikipediaがあって、
シャーロックがメアリーに説明する内容もそれに沿ったものでした。
そして最後にちゃんとシャーロック「His Last Vow」の撮影に使われたと書いてありました。


アンダーソンが話していたシャーロックの極秘の隠れ家、
レンスターガーデンズに向かうメアリーは途中でホームレスに声をかけられます。
「小銭分けてくれませんか?おねーさん。」
「ないわ。」
「そんな事言わないで、おねーさんは他のみんなとは違うでしょ。」
そこでメアリーは足を止めて小銭を箱の中に入れるとその男に腕を掴まれます。
「シャーロックを探すルールはひとつ。彼があなたを見つけるんだ。」
そう言いながらメアリーに携帯電話を渡します。
ホームレスはビリーでした。
「あなた、今はシャーロックのために働いてるの?」
「路上生活はもうやめたんだよ。」ビリーがそう言うとメアリーは「そうは見えないけど。」
そこでビリーに渡された電話が鳴ります。シャーロックからでした。

「どこにいるの?」
「僕の姿が見えない?」
「私は何を探せばいいの?」
「嘘を。ありふれた風景の中に隠されている嘘のレンスターガーデンズはほとんど誰も気づかないし、
長年住んでいる人たちも見たことがない。
だがもし君が僕の考えている人間なら、それを見つけるのに1分もかからないだろう。
家だよ、メアリー。家を見るんだ。」
「どうして私がここに来ることがわかったの?」
「君は他の人が気にもとめない人間と話すとわかっていたからだ。」
「私は抜け目なくやってると自分で思っていたわ。」
「君は常に巧妙だよ、メアリー。僕はそれに期待してたんだ。僕は君がたどり着けるように情報を仕込んだんだ。」
つまり、アンダーソンは利用されちゃったって事ですね(笑)
そしてメアリーは目的の建物を見つけます。
「30秒だね。」とシャーロック。
「この建物は何なの?」
「ドアノブもなく、郵便受けもない。窓はペンキで描かれたものだ。23-24 レンスターガーデンズ。空き家だ。
ロンドンの地下鉄を作るために何年も前に取り壊されたが古い蒸気機関車の煙を排気するために壁の部分だけ残した、
見せかけの家だ。誰かを思い出さないか?見せかけだ。」
と、突然家の壁一面にメアリーの写真が映し出されます。

「ごめん、僕どうしても芝居がかっちゃうんだ。入りなよ、ちょっと狭いけど。」
「あなたはここを所有してるの?」
「うん、クラレンスハウスの人喰い女とのカードゲームで勝ったんだ。もう少しで僕は腎臓を失いかけたが、
運よくストレートフラッシュがきたんだ。あの女は大したギャンブラーだったよ。」
クラレンスハウスってかつてエリザベス女王の住居で今はチャールズ皇太子の公邸のクラレンスハウスでしょうか。
だとしたら人喰い女って英王室の人?このあたりの聖典ネタに関しては最後にまとめたいと思います。

中に入ると暗く細長い廊下の先にシャーロックらしき人影がありましたが会話はずっと電話のままです。

「あなたの望みは何なの?シャーロック。」
「メアリー・モースタンは死産だった。1972年10月の事だ。彼女はチズウィック共同墓地の墓の中にいる。
5年前、君は彼女の名前と誕生日をもらい、それ以来メアリー・モースタン本人になりかわった。
だから君にはそれ以前からの友人がいないんだ。」
ここでエピソード2の場面の回想になります。
「見たところ、君の方のゲストが少ないからもう少し何とかしてよ、メアリー。」
「友達はたくさんいるけどみんな孤児なのよ。」

現在。
「昔からあるテクニックだ。スキップコードだとすぐにわかる人種にはよく知られたテクニックだな。」
ここでエピソード1、ジョンが拉致された時の回想です。
「最初はただの聖書のスパムメールだと思ったけど、でも違うわ。これスキップコードよ。」
現在。
「そして並外れた記憶力」とシャーロック。
再びエピソード2の回想。シャーロックがショルト少佐の部屋番号を思い出せなかった場面です。
「なんで部屋番号を覚えてないんだよ。君は全部記憶してるんだろう!」と怒るジョンと、
「いくつか情報を削除する必要があったんだよ。」とシャーロックとの間をメアリーが走り抜けながら
「207号室よ」と教える場面です。

そして現在。
「あなたがゆっくりしすぎだったのよ。」とメアリー。
「君はどのくらい射撃がうまいの?」
「そんなに知りたい?」そう言ってメアリーは銃を出します。
「もし僕がここで死んで君の顔が前面に映し出されたビルの中で僕の死体が見つかれば、
スコットランドヤードでさえ、そこからちゃんとたどり着くさ。
僕は君の射撃がどのくら正確なのか知りたいんだ。さあ、見せてくれ。医者の妻であることに少し退屈してきたはずだ。」
メアリーはコインを上に放り投げるとそれを撃ち抜きコインに穴を空けます。
そしてシャーロックはメアリーの後ろ、廊下の先の人影と反対方向から姿を現します。
「それ見てもいい?」
「あれはダミーだったのね。そうね、よく考えるとかなり見え透いたトリックだわ。」
メアリーは床に落ちたコインをシャーロックの方に向かって蹴ります。
シャーロックはコインを拾うとかざしながら穴を見ます。
「それなのに6フィート向こうの僕を殺せなかった。僕を入院させるには十分だったが殺すには足りなかった。
ミスではない。荒療治だったんだ。」そしてシャーロックは「事件を引き受けよう。」と言います。
「何の事件?」
「君のだよ。なぜ最初に僕のところに来なかったんだ。」
「嘘をついていた事をジョンに知られたくなかったのよ。彼は傷つき、そして私は永遠に彼を失ってしまう。
そんな事をさせるわけにはいかないのよ、シャーロック。」
そこでシャーロックが踵を返そうとするので、
「お願い。どうかわかって。私には彼しかいないのよ。だからそんな事はさせないわ。」
だけどシャーロックは「ごめん、これはそんな単純なトリックじゃないんだ。」と言うと廊下の電気を点灯させます。

メアリーはうしろで廊下の先にいた人影が動き出す気配を感じます。
振り向くと、そこにはジョンがいました。

ちょっと!ジョンが!ジョンがかっこいいんです!このシリアスな場面ですみません。でもかっこいいし、どうしよう(笑)
表には出さない分、腹の底から怒っているジョンの表情がものすごく怖いです。
シーツらしきものを被っていたジョンはゆっくりと立ち上がると髪の毛を整え、そのままメアリーの近づきます。
どうも私は髪の毛をパサパサやるのが好きみたいです。

ジョンには言わないでとあれほどメアリーが言ったのにね。
でもジョンにとって危険かもしれないのに、そのまま黙っている事はできないシャーロックにとって、
ジョンはやっぱり一番なんですよね。ジョンにとっての一番はそうじゃないみたいなのが悲しいですけど(涙)

「さあ、話しあって解決してくれ。早急にね。」シャーロックが言います。


続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その11

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

昨日は2月21日、221Bの日だったんですね。
私は昨日フランケンシュタインを観に行ってきました。221には関係ないですね(笑)
ちなみに今日は猫の日です。にゃんこも大好きです。

さて、遅くなりましたが続きです。
レンスターガーデンズでジョンがメアリーの正体を知った後、場面は突如ホームズ家に移ります。
なので、あれ?と思われた方、スキップしたわけではないですよ(笑)
あのシリアスな場面から一転してるんです。

クリスマスのホームズ家。
BGMは「Hark! The Herald Angels Sing」クリスマス讃美歌であのメンデルスゾーン作曲です。
ホームズパパは家の前の薪を運び、キッチンではホームズ兄弟とママがいます。
「頼むよ、まだ2時だ。少なくとも1週間はクリスマスやってる気分なのに何でまだ2時なんだ。苦痛だよ。」
マイクロフトが文句を言っています。
その奥でシャーロックが読んでいる新聞の見出しには「スモールウッド卿自殺」と書かれています。
エリザベスさんのダンナ様、自殺してしまったんですね。

「マイキー、これあなたのラップトップ?」とホームズママ。おー!マイキー出ました(笑)
「そうだよ、自由な世界の安全保障はこれにかかっているんだ。今はその上にじゃがいもが乗っているけど。」
「そんなに大切ならその辺に出しっぱなしにしないでよ。」
「なぜ、こんな事してるんだ。いつもはやらないのに。」
「だってシャーロックが退院したのよ。私たちにとってとてもハッピーな事じゃない。」
「私もハッピーなのか?それはチェックしてなかったな。」
「失礼な言い方しないで、マイク!」
「マイクロフトがママがくれた名前だから頑張って最後まで発音してくれないか。」
何、この母子漫才はw
そこになぜかビリーが「ミセス・ホームズ」と呼びかけてバンチを渡します。
「あら、ありがとね。」とバンチを飲みながら「なぜあなたがここにいるのかよくわからないんだけど。」とママに、
「僕が招待したんだ。」とシャーロックが言います。
「僕は彼の弟子なんです、ミセス・ホームズ。彼が死んだら仕事と持ち物を受け継ぐんです。」
ビリーの言葉に「違うよ。」とすかさずシャーロックが言うと、
「あ、そうだよね。少しばかり助手をしてるだけです。」とビリーに「それに近いな。」とシャーロック。
ビリーをずっと眺めてるママに「もし彼が殺されたりとかしたら。」とビリーが続けるので、
「そろそろ黙った方がいいぞ。」とシャーロックに言われ「わかった。」とちゃんと黙るビリーです。

「お前が連れてくる友達は愛らしいな。」と相変わらずシニカルなお兄ちゃんにママが怒り出します。
「やめなさい。あの子は誰かに撃たれたのよ。私が必ずそいつを見つけ出して恐ろしい目にあわせてやるわ。」
そして紅茶を手に取り「これはメアリーの分だったわ。すぐ戻ってくるからね。」とそう言いながらキッチンを出ます。
同時にシャーロックはカウントダウンを始めます。
「Count Down 7:36」

「メアリー、ここにいたのね。紅茶よ。」ママがメアリーにビリーが淹れた紅茶を渡します。
何とメアリーはホームズ家にいました。
その後ろでパパが暖炉に薪をくべています。
「もしお父さんがハナ歌を始めたらちょっと小突いてあげて。そうすればやめるから。」
メアリーは「The Dynamics of Combustion」というタイトルの本を読んでいます。燃焼力学という意味でいいのかしら。。。
「これあなたが書いたの?」とママに聞くメアリー。
「やだわ、昔書いたつまらないものだから読まなくていいわよ。数学も今ではひどく愚かなものに思えるわ。」
そう言いながら「ハナ歌やめなさいよ。」とパパに注意しながら部屋をあとにします。

パパの蝶ネクタイがクリスマス仕様でものすごく可愛いです!
「妻は完璧な変人だったけど天才だったんだよ。」とパパ。
「数学者だったんですか?」
「子供のためにすべてをあきらめたんだ。私は彼女と議論することもできないんだ。私は頭が良いわけではないからね。
でも彼女は信じられないくらいセクシーで魅力的なんだよ。」
「まあ。ではあなたが常識人なんですね。」
「君もだろう?」
そこにジョンが入ってきたのでメアリーは咄嗟に本を読むふりをします。
「あ、ごめんなさい。あの、僕は・・・」
「2人きりのほうがいいかな?」
「もし、差支えなければ。」
「もちろん構わないよ。私は向こうを手伝ってこよう。」

部屋の外にはシャーロックがいました。
「あのふたりは大丈夫なのか?」とパパが心配そうです。
「彼らにだっていい時もあれば悪い時もあるさ。あなたもよくわかってるでしょ?」コートを着ながらシャーロックが言います。

ここで場面は再びレンスターガデンズの最後の場面に戻ります。

「今すぐベーカーストリートに。」
221Bに戻るジョンとメアリー、そしてシャーロック。
心配して待っていたハドソンさんがひとりひとりに優しく声をかけます。
ここから先はずっと会話なのでここも会話形式にします。
Sはシャーロック。Jはジョン。MはメアリーにHはハドソンさんです。(そんなこと書かなくてもわかりますよね笑)
H「ジョン。メアリー。ああ、シャーロック。どうしたのひどい顔よ。」
S「あなたのキッチンからモルヒネを持ってきてくれ。僕のは使い果たしたんだ。」
H「モルヒネなんて持ってないわ。」
S「ならなんでここにいるんだ!」珍しくハドソンさんに大声を出すシャーロック。
H「どうしちゃったの?何があったの?」
J「いい質問だ。」
S「ワトソン夫妻がけんかを始めるところだ。だが早く終わらせてくれ。僕たちにはまだ仕事があるんだ。」
J「いや、僕は質問がしたいんだ。今まで僕が出会った人間はみんなサイコパスなのか?」
S「・・・そうだ。」ここでメアリーも頷きます。

↑「みんなサイコパス?」と聞かれ目をキョロっとさせてちょっと間をおいてから「そうだ」と答える、
シャーロックの顔がいつもの事ですが可愛いと言っちゃう私です(笑)そして頷くメアリーさんの表情も良いです。

S「これで解決だな。では・・・」
J「うるさい!黙ってろ。笑いごとじゃない。今回は違うぞ。」大声を出すジョンにハドソンさんがびくっとしてます。
S「僕は冗談なんか言ってない。」
J「君だ。」そう言ってジョンはメアリーの方を見ます。

J「僕が何かしたか?なあ、僕の何が君を引き寄せたんだ?」
S「全部だ。」
J「黙ってろって言っただろう、シャーロック。」
S「違う、本当に全てなんだ。君が今までしてきた事全てがこの結果になってるんだ。」
J「シャーロック、あと一言でもしゃべったらモルヒネも必要のないようにしてやるぞ。」
S「君は戦場に行った医者だ。君は郊外の町に住んだが1ヶ月もしないうちにコカインのアジトに乗り込んで、
ジャンキーを叩きのめした。君のベストフレンドはクスリで恍惚感を得るかわりに犯罪を解決してるソシオパスだ。
ちなみにそれは僕の事だ。ハロー。そして穏やかな大家さんは麻薬カルテルをやってた。」
H「私の夫のカルテルよ。私はタイピングしてただけよ。」
S「ストリップダンサーだった。」
H「もしあなたがYoutubeを観たんだったら・・・」ここでシャーロックはハドソンさんに被せるように叫びます。
S「ジョン!」

S「君はそんな生き方の依存症なんだ。君は危険な人物やそういった状況に異常なまでに惹きつけられるんだから、
恋に落ちる相手がその手の女性でも別に驚くことではないだろう。」

「でも彼女がそうだとは思わなかった。なぜ彼女なんだ?」
「なぜなら、君が彼女を選んだんだからだ。」

今回はジョンも自分と向き合うんですね。

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その12

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


今回221Bでの会話の場面が多いので似たような画像が多く自分でどれがどの場面なのかわからなくなってたりします(笑)
なのでいつにも増して同じような画像を貼り散らかしている状況です(汗)


「君が彼女を選んだんだ」シャーロックの言葉にジョンブチ切れます。
J「なんで全て僕のせいなんだ!」そう叫んでテーブルに蹴りを入れるジョン。
H「ちょっと、ご近所があるのよ。」
S「ジョン、冷静に答えてくれ。彼女は何だ?」
J「僕の嘘つき妻?」
S「違う、そうじゃない。彼女は何だ?」
J「出会った時から僕に嘘をつき、僕の子供を身ごもっている女性か?」
S「違うんだ、このフラットや部屋での話じゃない。今、ここの、目の前の彼女の事だ。」

J「わかった。君の方法でやろう。いつもの君のやり方だ。」とジョンは椅子を出します。
J「座れ。」
M「なぜ?」
J「彼らはみなここに座るんだ。ここに来る人たちはそれぞれの話をしに来る依頼人だ。メアリー、今の君はそれだよ。
君はここに座って話をする。僕たちはここに座って話を聞く。その結果依頼を受けるかどうか決めるんだ。」
そうして、ジョンとシャーロックがそれぞれ定位置に座るとメアリーも依頼人の椅子に座ります。

場面はクリスマスのホームズ家に戻ります。
J「大丈夫か?」
M「あら、今日は私たち会話ができるの?本当にクリスマスだわ。」
ジョンがUSBメモリーをポケットから取り出します。
M「今?」
ジョンがうんうん頷きます。頷く顔がかわいーったら(笑)
M「嘘でしょう?1ヶ月も沈黙してたのに、今それをするの?」

再び221B。
メアリーがメモリーをテーブルに置きます。表面には「AGRA」と書かれています。

S「AGRA。それは何だ?」
メアリーはジョンに向かいます。
M「私についての全てがそこに入っているの。もし私を愛しているなら、私の前でそれを読まないで。」
J「なぜだ?」
M「それを読んだらきっと私との関係を終わりにしたいと思うから。私はそんなの目の当たりにしたくないわ。」
ジョンはしばらく考えたあと、メモリーをポケットにしまいます。

そしてメアリーはシャーロックを見ます。
M「どのくらいわかってるの?」
S「君のスキルから君はスパイ、或いはスパイだった、という事。君の発音はイギリス人そのものだが、
君はイギリス人ではないだろう。君は何かから逃げている。君のスキルを駆使して存在を消していた。
マグヌッセンはその秘密を知っているから彼を殺しに行ったんだ。そして君は彼に接近するために、
ジャニーンと友人になったんだろう。」
話しながらシャーロックがとても苦しそうにします。
M「あら、あなたも同じでしょう。」
J「二人とも何やってるんだよ。君たちが結婚すればよかったんだ。」ジョン、思わず突っ込み。
M「マグヌッセンの持つ秘密は私の一生を刑務所の中で過ごさせることが出来るの。」
J「だから君は彼を殺しに行ったと言うのか?」
M「マグヌッセンのような人たちは殺されるべきだわ。だから私のような人間が存在するのよ。」
J「完璧だな。それで君は殺し屋だったのか?なぜ気が付かなかったんだろう。」
M「あなたは気づいていたわ。だから私と結婚したのよ。シャーロックの言う通り、あなたはそういったものに惹かれるのよ。」
ふたりのやりとりを聞いているシャーロックの表情がちょっと困ったような感じでニヤニヤしてしまいます(笑)
いや、シリアスな場面なのに余計なコメントばかりで本当に深くお詫びします。

S「それでメアリー、マグヌッセンが持っている君自身についての書類を取り戻してほしいだろう。」
M「なぜあなたが私を助けるの?」
S「君は僕の命を救ったからだ。」

J「ごめん、ちょっと、何だって?」
S「マグヌッセンのところで君と遭遇した時、君は問題を抱えていた。」
S「もっと具体的に言うと、目撃者がいたんだ。」
シャーロックの呼吸がかなり苦しそうです。
ここでマグヌッセンのオフィスでの回想になります。

メアリーに銃を突き付けられたマグヌッセンの「あなたは何をするつもりだ?」のセリフから
シャーロックがメアリーに銃を向けられる場面まで一気に飛びます。
「私たちを殺すのか?」とマグヌッセンが言ったところでシャーロックの説明が始まります。
「その問題を解決するのは簡単だ。手っ取り早く僕たちを殺して立ち去ればいいんだ。」
ここでメアリーがシャーロックの眉間に銃を撃ち、続けてマグヌッセンも殺します。
S「だが、君の感情が勝ったんだ。正確に計算された射撃で僕を行動不能にした。
おそらく僕を黙らせることで時間を稼ごうとしたんだ。もちろんマグヌッセンの事も撃たなかった。
あの夜、僕たち二人ともビルの中に入り込んでたから君の夫が容疑者になってしまうからだ。
君はマグヌッセンが警察に通報せずに君が関与した事実を脅迫に使うだろうと踏んだんだ。それが彼の手口だから。
そして君はまた侵入と同じ方法で立ち去った。」

シャーロックはここまで説明したあとジョンに向かって「他に何かあるか?」と言います。
J「どうやって君の命を救ったんだ。」
S「彼女は電話で救急車を呼んだ。」
J「僕が呼んだんだ。」
S「彼女の方が早かった。」
メアリーが救急車を呼んでいます。
S「君が僕を見つけるまでさらに5分はかかっただろう。それから君が救急車を呼んでいてもその間に僕は死んでいた。
ロンドンの救急車が到着する平均時間は・・・」
ここで救急隊が部屋に入ってきます。
「誰か救急車を呼びましたか?」

S「8分だ。モルヒネ持ってきた?電話で頼んだんだけど。」
「銃撃にあったそうですね」と救急隊員に
「そう、先週の事だ。でも僕は内出血をしてるみたいだ。僕の脈、すごく不安定なんだ。心臓の再始動が必要かもしれない。」
これってAEDの事でしょうか?
崩れ落ちるシャーロックを支えるジョン。
シャーロックは苦しそうにしながらジョンに呼びかけます。

↑これ救急隊のスキンヘッドが邪魔だなーと思ったのは私だけではないはず!
「ジョン、重要なのはマグヌッセンの事だけだ。メアリーを信じろ。彼女は僕の命を救ったんだ。」
「彼女は君を撃ったんだぞ。」とジョン。ですよねー(笑)
「君の言う通り一貫してないな」そう言うとシャーロックはそのまま倒れてしまいます。
ジョンは救急隊員に「シャーロックを、彼を連れて行ってくれ。」と言います。
その奥で黙って状況を見つめるメアリーでした。

・・・ジョンて医者だよね・・・?処置とかしないの・・・?

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その13

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



その11でママがビリーからもらって飲んでいた飲み物を「紅茶」と書きましたが「パンチ」でした。
飲み物については今回も少しだけ出てくるので混乱を避けるため、訂正しました。すみませんです。

再び場面は現在のホームズ家。
メアリーとジョンが話し合いをします。

「それで、それ読んだの?」とメアリーが聞くと「ちょっとこっちにきてくれないか?」とジョン。
「嫌よ、読んだのか教えて。」とメアリーは言いますが「いいから、来て。」と譲らないジョンなので、
椅子から立ち上がろうとするメアリー。でも少しお腹が重そうなのでジョンが助けようとしますが、
「大丈夫よ。」と立ち上がりジョンに近づきます。
メアリーと向かい合ったジョン。
「君に何て言おうかずっと真剣に考えていた。これから言う事は、メアリー、慎重に選んで準備した言葉だ。」
「わかったわ。」
「君の過去は僕には関係ない。君の未来に関わることが僕の誇りだ。これが僕の言いたいこと、知ってほしいこと全てだ。」
そしてメモリーの暖炉の中に投げ入れます。

「これは読まなかった。」ジョンがそう言うとメアリーは泣きながら「あなたは私の名前も知らないのよ。」と言いますが、
「メアリー・ワトソンで十分だろう?」とジョン、男らしいです。
「どうしよう、信じられないわ!もちろんよ。」
「僕もそれで十分だ。だけど、まだ君に怒っていないわけではないからな。」
このあたりジョンが囁くように話すんですよ。これがまた卑怯なくらいドキドキしますw
「わかってる。」
「すごく怒ってるし、時々それが表面に出ちゃうかもしれない。」
「わかってる、わかってるわ。」
「これからずっと芝刈りは君がやるんだぞ。」
「いつもやってるわよ。」
「僕がやってるんだ。」
「やってないわ。」
「子供の名前は僕が選ぶぞ。」
「そんな事させないわ。」
「わかったよ。」そして2人は抱き合います。

なんですかねーこの恋愛映画は(笑)それにしても今シリーズのジョンのかっこ良さは半端ないです。
シャーロックはまだ8歳な感じですがジョンだけ年相応になっちゃいました(泣)

その頃、ホームズ兄弟はお外でスモーキングタイムでした。

「お前がマグヌッセンの件を諦めてくれてよかったよ。」とお兄ちゃん。
「よかったのか?」とシャーロックに、
「今でも気になってるんだが、今回はいつもの謎を解くような件ではない。なぜお前は彼を嫌うんだ?」と言うと、
「奴は様々な人間の秘密を握っては餌食にしてるからだ。あんたはどうなんだ?」とちょっと怒り気味。
「彼は重要人物には大して損害を与えてないからね。賢明だよ。彼は実業家にすぎないんだ。
だが時には役立つこともある。必要悪だ。お前が退治すべきドラゴンではないよ。」
「ドラゴン・スレイヤーか。僕の事をそう思ってるのか?」
「お前が自分をそうだと思っているんだ。」
その時、ママが突然外に出てきます。
「あんたたち煙草吸ってるの?」怒るママ。

咄嗟に煙草を後ろ手に隠す兄弟ですが、
「吸ってないよ。」と言うお兄ちゃんに対し「マイクロフトだよ。」と兄ちゃんのせいにするシャーロック。
何と言うか弟の習性ですね。かわいいけどw
ママがじろりと睨みをきかせつつ中に戻るとすぐに煙を吐き出すシャーロックでした。君たちは高校生か(笑)

「お前に仕事の依頼があるんだが、断ってほしいんだ。」
「お言葉に甘えてお断りします。」
「了解した。そう報告するよ。」
「何の仕事だったんだ?」
「MI6だよ。もう一度東ヨーロッパに潜入してほしいそうだ。おそらく命を落とすことになる極秘任務だ。6ヶ月くらいだろう。」
「じゃあ、なんで断らせたんだ?」
「それも魅力的だったが、お前は近くにいたほうが役立つからな。」
「役立つ?どう役立つんだ。」
「ドラゴンがいるだろう。私の考えではないが。」マイクロフトの言葉に何か考えている感じのシャーロック。
「さて、私は家の中に入るよ。」と不味そうな顔をして煙をはくマイクロフト。

家に向かって歩き出すマイクロフトに
「あんたに必要なのはロータールだな。まだまだ初心者の吸い方だ。」とシャーロック。
その時、マイクロフトはドアの前で足を止めると神妙な顔つきで話を続けます。
「やはり、お前を失うと私も悲しんだよ。」
その言葉を聞いたシャーロックは思わず煙を全部吐き出してしまいます。
「一体どうしたんだ。僕は何て返せばいいんだよ。」
「メリークリスマスでいいよ。」もうこのあたり、涙なしでは。。。兄ちゃんの愛が深すぎる(涙)
「クリスマス、嫌いなくせに。」
「嫌いだよ。パンチに何か入っていたかもしれないな。」
「絶対そうだよ。中に入ってもっと飲めよ。」

そして場面はジョンとメアリーに変わります。
「きっとシャーロックが私たちをここに連れてきて彼のママとパパに会わせたのには理由があるのよね。」とメアリー。
「ステキな2人だ。結婚生活の良いお手本だから僕たちに見習わせようとしたんだな。
つまりシャーロックの策略だよ。いつも予想外の事をするんだ。」
ジョンがそう言った瞬間、突然メアリーが倒れます。
「メアリー。何て事だ。メアリー?ここに座って、僕の声が聞こえる?」
メアリーをソファに寝かせるジョン。
そこにシャーロックが入ってきます。
「メアリーの紅茶、飲んでないな。あ、それとパンチも。」そう言いながらキッチンに向かって歩き出すシャーロック。
「シャーロック?」
追いかけるジョンはみんなが寝ている状況に異変を察知します。
「君は僕の身ごもっている妻にクスリを盛ったのか?」と怒るジョン。

「大丈夫。ウィギーは優秀な薬剤師だ。」ビリー、ちゃんとウィギーって呼んでもらえてるのね。
「僕がちゃんと計算して奥さんに飲ませたんだ。子供にも影響ないよ。僕が彼女をみてるから大丈夫。」とウィギー。
「彼が観察しながらみんなを回復させる。彼の本職もそんな感じだし。」とシャーロックに、
「一体全体、君は何をしたんだ?」とジョン。
「悪魔と取引をしたんだ。」

ここで回想です。
入院中のシャーロックですが、レストランで食事をしています。
そこにマグヌッセンがやってきます。
「病院にいなくていいんですか?」
「ちゃんと病院にいるよ。ここは食堂なんだ。」
「そうなんですか?」
「僕はそう思ってる。座って。」
マグヌッセンは「ありがとう」と言ってシャーロックの向かい側に座ります。

「ずっとあなたの事を考えていたんだ。」とシャーロックが言うと、
「私もあなたの事を考えていましたよ。」マグヌッセンも応えます。
「本当に?」点滴装置のボタンを押しながら答えるシャーロックをずっと見つめるマグヌッセン。
「僕はアップルドアが見たいんだ。あなたの持っているみんなの秘密が全て保管してあるところ。僕を招待してくれないか?」
「私がそんな不用心に見えますか?」
「あなたは見かけよりかなり不用心だと思うよ。」
「そうですか?」
「秘密を漏らすような活気のない目だ。いや、そんな事はないな。」
シャーロックはそう言うとマグヌッセンから眼鏡を取ります。

「あんたはこれで読み取っている。ポータブルアップルドア。どんな機能になってるんだ?USBメモリー内蔵?4Gワイヤレスか?」
シャーロックは眼鏡をかけてみます。眼鏡すごく似合いますよねー。
だけどすぐに外し「ただの普通の眼鏡だ。」と言います。
「そうですよ。」
そう言いながらマグヌッセンは再びシャーロックを読み取ります。
ここでマグヌッセンの眼鏡に何も仕掛けがない事がわかります。
弱み:モルヒネ

「あなたは私を過小評価している、ミスターホームズ。」
「じゃあ、僕を感心させてよ。アップルドアを見せてくれないかな。」
「全てのものには値段がつきます。私に何を提供してくれるんですか?」
「クリスマスプレゼントを。」

「クリスマスプレゼントに何を頂けるんです?ミスターホームズ。」
「僕の兄だ。」
この時のシャーロックの表情が少し哀しそうな何とも言えない表情なんですよね。

そして現在。
「何てことだ。頼むから気が狂ったんじゃないと言ってくれ。」ジョンが叫ぶと、
「そう思ってくれていいよ。」とシャーロックはマイクロフトのパソコンを持ち出します。
その時ヘリコプターの音が近づいてきて家の前に降り立ったのでジョンが外に出ます。
後ろからシャーロックもついてきて「来るか?」とジョンに聞きます。

「どこへ?」
「君の妻を安全にしたい?」
「もちろんだ。」
「いい返事だ。僕たちはものすごく危険な事をしようとしているんだ。
一歩間違えれば僕たちは国家安全保障への裏切りと、反逆罪で投獄される。
マグヌッセンはかつて僕たちが遭遇した中でも最も危険な人物だし僕たちにとって状況は完全に不利だ。」
「でもクリスマスだ。」ジョンの言葉に、
「同感だ。」と言ってからシャーロックはすぐに気づきます。
「あー、君は今日がクリスマスだって言ってるのか。君、拳銃は持ってきた?」
「何で君の両親の家でのクリスマスディナーに僕が拳銃を持ってくるわけ?」
ジョンがそう言いますが、「君のコートの中?」とシャーロックがジョンにコートを渡すと、
「そうだよ。」とすかさず返事をするジョン。
この2人の呼吸がいいんですよね!2人のこんなやりとりがすごく久しぶりに感じます。
「じゃあ、行こう。」
「僕たち、どこに行くんだ?」
「アップルドアだ。」

シャーロックの言ってるクリスマスは面白い事件があると「今日はクリスマスー」の事ですよね。
懐かしいです。
やっぱりこうやって2人が事件を解決すべく危険なところへ赴く姿を見るとワクワクします。

いよいよクライマックスが近づいてきましたよー。
続きます。
もしかしたら続きは土曜日かもしれません。

Sherlock 3-3 His Last Vow その14

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

毎度の事ながら怪しい訳、怪しい日本語が多いです。
今回はほとんどマグヌッセンがひとりで喋っていますのでシャーロックの表情などはほぼ私の主観です。
細かく変化するシャーロックの表情をできるだけ画像にしましたので何となく読み取っていただければと思います。


ヘリコプターからアップルドアを見下ろすシャーロックとジョン。
セキュリティサービスの男たちに迎えられ案内されたところにマグヌッセンがいました。

そしてマグヌッセンは男たちを下がらせます。
「飲み物はいかがですか?とてもレアで高価なものですが。」
シャーロックは何も答えずマグヌッセンの横に座ります。

「ああ、あれはあんただったんだな。」
シャーロックは目の前のモニターに映し出された映像を観てそう言います。
そこにはガイフォークスの篝火の中に閉じ込められたジョンを助け出すシャーロック、E1のあの場面が映し出されていました。

↑これわかります?半透明のモニターが浮いてるんです。
「そうですよ。あなたの弱みをみつけるのはとても大変でしたよ、ミスター・ホームズ。
クスリが弱みというのは信じられませんし、それが公表されてもあなたは構わないと思っているでしょう?」
マグヌッセンの言葉に「どうかな」な感じの表情をしてます。
映像をじっと観るジョンを見つめるマグヌッセン。
「だが、ジョン・ワトソンの事は気にかけていますね。あなたは囚われの姫君を救う英雄だ。」
その時ジョンは「あんた、そのために僕を焼こうとしたのか。」と詰め寄ります。
「決してそんな事はしませんよ、ドクター・ワトソン。私は傍観者です。殺人者ではありません。」
そして立ち上がりジョンと向かい合うと「あなたの奥さんと違ってね。」と言います。

睨むジョンにほんのり笑顔を見せながらマグヌッセンは話を続けます。
「取引きとはどういうものか、あなたに説明しましょう、ドクター・ワトソン。
こういったものを理解する人たちにとってマイクロフトはこの国において最も権力のある男です。私を除いてね。」
シャーロックはずっと無言でマグヌッセンの話を聞いていますが表情はちょっとバカにしてるような感じです。
マグヌッセンは更に話を続けます。
「マイクロフトの弱みは探偵で麻薬中毒の弟、シャーロック。
シャーロックの弱みは彼のベストフレンド、ジョン・ワトソン。ジョン・ワトソンの弱みは彼の妻。
私がジョンの妻を手に入れれば、マイクロフトを手に入れる事になるのですよ。」
そしてマグヌッセンは再びシャーロックの隣に座ります。
「私はクリスマスに彼が手に入る。」
「ギフトじゃない、交換だ。」そう言いながらシャーロックは持ってきたラップトップをマグヌッセンに渡します。
「それは失礼しましたね。だが、もう手に入れたようなものですよ。」

マグヌッセンはラップトップを抱えながら言いますが、
シャーロックは立ち上がるとマグヌッセンと向かい合い「パスワードがかかっている。」と言います。
「パスワードの見返りにあんたが持っているメアリー・ワトソンという女性に関するデータを渡してくれ。」
「ああ、彼女は悪い人です。沢山の人間を殺しました。私が見たものをあなたも見るべきですよ。」とジョンに言うと、
「そんな必要はない。」とジョン。
「そんな事を言わずに、楽しんではどうですか?楽しいですよ。」
そんな事を言われたジョンの顔が無表情ですごーく怖いです。

「だったら僕たちに見せてくれない?」とシャーロックに、
「アップルドアですか?秘密の保管室を?あなたの欲しいものは何です?」
「あんたが持っているメアリーの全てだ。」
するとマグヌッセンは突然笑い出し「正直なところ、もっといい物が貰えると期待してたんですが。」と言います。

「そう?そのラップトップから見つかると思うけど・・・」そこにマグヌッセンが被せるように話し出します。
「GPS機能内臓でしょう?
そろそろあなたのお兄さんが盗まれたのに気づいてセキュリティサービスをこの家に向かわせているでしょう。
到着したら彼らは私の手にあるこの機密情報が入ったラップトップを見つけます。
彼らはあらゆる理由をつけて私の保管室を捜索しこの種の情報を次々と発見します。
その結果、私は投獄されあなたは無罪となるでしょう。
そしてあなたは小さな臭いアパートでサイコパス夫婦と犯罪を解決する生活に戻ります。
マイクロフトは長い間このチャンスを窺っていました。彼はとてもあなたの事を誇りに思うでしょうね。」
そう話すとグラスの酒を一口飲むマグヌッセン。
「あんたはそこまでわかっていてもこれを阻止する事はできない。」
そうシャーロックが言うと「では、私がなぜ笑っているのか私に質問してくれませんか?」とドヤ顔のマグヌッセン。

そこでジョンが「なぜあんたは笑顔なんだ?」と一歩前に出ながら聞きます。
「なぜなら、シャーロック・ホームズは大きな間違いを犯しています。
彼が愛する者の人生や大切にしているもの全てを壊すような間違いをね。」

↑マグヌッセンの話を聞きながら微妙に変わるシャーロックの表情です。

そこまで言うと立ち上がり「アップルドアの保管室を見せましょう。」と歩き出します。
そうして部屋に入り大きな扉の前に立ちます。ここは最初の頃にも出てきました。

「私の保管室の入り口です。ここに全てを保管しています。」
そう言いながら扉を開けるとそこは一脚の椅子だけがおいてある小さな部屋でした。
これを見たシャーロックもさすがに驚いた表情です。

「OK。それでどこに保管庫があるんだ?」とジョンが聞くと振り向きながら大げさな表情で、
「保管庫?何ですかそれは?この建物の下にそんなものはありませんよ。」
そしてゆっくりと椅子に座ると「全てここにあるんです。」と言います。

「アップルドアの保管室は私のマインドパレスの中にあります。」マグヌッセンはそっと眼鏡に触れます。
「あなたはマインドパレスをよくご存じでしょう?シャーロック。
あなたは情報を格納するためにそれをイメージ化して記憶していますね。
私はここに座って目を閉じるだけです。そうして私の保管室に降りて行くんです。」

ここで、マグヌッセンが螺旋のような階段を降り図書室のような部屋に入るとファイルを探し始めます。
このエピソードの中で時々出てきていましたが扉の先はすべてマグヌッセンの記憶の中のイメージでした。
「保管室の中ならどこにでも行けます。私の記憶ですから。」
そうして椅子に座った現実のマグヌッセンが手を伸ばしファイルが入った抽斗を開ける仕草をすると、
更に保管室のマグヌッセンがその中からひとつのファイルを取り出します。

「ミセス・ワトソンのファイルを見てみましょう。」
この時、シャーロックが目を閉じ絶望的な表情をしますがジョンはちょっとバカにしたように笑っています。

「これは私のお気に入りのひとつです。」そして笑いながら話し続けます。
「とても刺激的ですよ。CIAで暗殺の仕事をかなりしていたようです。
ああ、今はフリーになって少しやってるんですね。悪い娘だ。」
ここでマグヌッセンはファイルを見ながら更に笑います。大笑いです。
「おお、彼女はとても危険な人ですね。あなたがなぜ彼女を好きなのかわかりますよ。」

そうしてマグヌッセンは抽斗を閉め2人に向かって手を広げると「わかりましたか?」と言います。

「じゃあ、ここに書類は一切ないのか?」とジョンが聞くと、
「時には書類を送りますよ。そうしなければならない時はね。だが大部分は私が記憶しています。」と答えます。
「理解できないんだけど。」とジョンが言うと、
「それTシャツにプリントするべきですね。」とマグヌッセン。(「I don't understand.」と書かれたTシャツ?なぜTシャツ?)
「全部記憶していると?」続けてジョンが質問します。
「要は知識ですよ。知るということは所有するという事です。」とマグヌッセン。
「それだけじゃ証拠にならないぞ。」ジョンが更に突っ込むと、
「証拠?私が証拠を必要としますか?バカですね、私はニュース屋ですよ。
私が証明をする必要はありません。それを印刷しさえすればいいんです。
ニュースと言えば、明日あなた方は大きく取り上げられますよ。国家機密を私に売ろうとした事でね。」

シャーロックはずっと黙っています。無言で時々目を閉じ厳しいような悲しいような表情をします。
マグヌッセンは立ち上がり、「外に行きましょう。」と元の場所に戻ります。
「間もなく彼らがここに到着するでしょう。あなた方が逮捕される瞬間を見るのが楽しみです。」
マグヌッセンが行ってしまうとジョンがシャーロックの方を見て話しかけます。
「シャーロック、何か計画はあるのか?」
だけどシャーロックは何も答えず一点を見つめています。

「シャーロック?」ジョンは呼びかけますが何も反応が無いのでひとりでマグヌッセンの後を追います。
ジョンが去った後、シャーロックは再び目を閉じます。

せ、せつなすぎるよシャーロック(涙)もう、ジョン笑ってる場合じゃないし!

続きます。あと2回くらいだと思いますが心情的にはこれ以上進みたくないです(泣)

Sherlock 3-3 His Last Vow その15

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Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

前回に引き続き、マグヌッセンが喋ってる他はセリフの無い場面が多いので
そのあたりは出来るだけ画像と説明を入れてみましたが、
今回は最大の山場なので私の余計なコメントは抑え気味にしてます(笑)

外に出たマグヌッセンとジョン。

マイクロフトたちがまだ来ないので「時間がかかっていますね。」とマグヌッセン。
「僕にはまだ理解できない。」とジョンが言うと、
「その言葉をTシャツの後ろにプリントしますか?」とマグヌッセン、だからなぜTシャツ?
「物事を理解するだけですよ。仕事はどうです?私はあなたの小さな戦士の顔がとても好きですよ。」
このあたりでシャーロックも外に出てきます。
「その顔を叩きたくなります。ちょっとこちらに来てください。ほら、メアリーのためですよ。顔をよこしなさい。」

そう言われてジョンは確かめるようにシャーロックを見ますがシャーロックは黙って頷くだけでした。
そして近づくジョンに「少し前かがみになって顔を突き出して。頼みますよ。」
ジョンがその通りにすると笑い出すマグヌッセン。
「さて、叩いてもいいですか?あなたの顔を叩くんです。」
ジョンは俯きながら「何言ってんだ、このおっさん。」と言っているかのように首を振り嘲笑します。
「私はこれが好きなんですよ。毎日やりたいくらいです。こんな風にね、ジョン。」
そう言うとマグヌッセンはジョンの顔を指ではじきだします。
何も言わずただやられているだけのジョン。そして俯くシャーロック。

「私はメアリーが苦痛を与えたり殺したりした人たちを知っているんです。
彼女を憎んでいる人たちがどこにいるかも知っています。どこに住んでいるかも、電話番号も知っています。
全て私のマインドパレスに入っていますよ、全てね。
今ここで電話をかければあなたの人生は終わるかもしれませんね。やりましょうか?」
その言葉にシャーロックは顔を上げマグヌッセンを見つめながら話を聞いています。

「あなたが顔を叩かせないとやりますよ。
私はこうしていろんな人を手に入れるんです。いろんな国も。私は知っているからです。目もやっていいですか?」
そう言いながら楽しそうに笑います。

「目をあけていられますかね?メアリーのためですよ。ちゃんとあけて。」
ここでジョンは「シャーロック。」と呼びますががシャーロックは、
「彼の好きなようにさせてくれ。すまない。そのままやらせといてくれ。」と言います。
それを聞いたジョンは一瞬笑います。そしてマグヌッセンはジョンの目をめがけて再びはじきます。
「目をあけて。難しいですか?」そう言うと体勢を戻します。
「ジャニーにも一度やったんです。彼女はすごくおかしな事を口にしてましたよ。」
マグヌッセンが言ったその時、ヘリコプターの音がします。

建物を囲うように武装したセキュリティサービスたちが次々と現れ、ヘリコプターからマイクロフトが呼びかけます。
「シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソン。その男から離れなさい。」
それを聞いたマグヌッセンは「さあ、いよいよですね。」と言います。
するとシャーロックが待っていたかのようにマグヌッセンに向かって叫びます。
「アップルドアの保管室はあんたの頭に中にだけ存在するのか?はっきりさせたい。他にはないんだな。」
そう言いながらジョンの隣まで出てきます。

「実在するものは無いですよ。持ったこともないです。」
その言葉を聞いたシャーロックは何かを考えるような表情です。

「シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソン。離れなさい。」
再びマイクロフトが呼びかけます。
「大丈夫です。彼らは無害です。」と、マグヌッセンはヘリコプターに向かって叫ぶと、
「目標は武装していない。」と、武装した男がラジオで交信します。
「シャーロック、どうするんだ。」ジョンの言葉に、マグヌッセンが答えます。

「何も。やれる事は何も無いです。ああ、私は悪人ではありませんし何の企んでいません。
私はビジネスマンだから資産を作っているんです。あなたはたまたまそのひとつなのです。
残念ですが、ヒーローになるチャンスは無いようですね。」
マグヌッセンが話しているとシャーロックはジョンの顔を見つめます。

「シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソン。今すぐその男から離れなさい。」
再度マイクロフトが呼びかけます。
すると突然、シャーロックが叫びます。
「あんたはちゃんと調べたのか?」

「僕はヒーローなんかじゃない。僕は高機能社会不適合者だ。」
そして、シャーロックはジョンのポケットから銃を取り出します。
「メリークリスマス!」

そう叫ぶとシャーロックはマグヌッセンを撃ち、すぐに銃を捨て両手を上げます。

「僕から離れろ、ジョン!後ろにいるんだ。」シャーロックが叫ぶと、
「何てことを、シャーロック!」とジョンもその場で両手を上げます。

「撃つな。シャーロック・ホームズを撃つんじゃない。撃つな!」
マイクロフトが必死でシャーロックたちを包囲していくセキュリティサービスたちに叫びます。
「ああ、何てことだ、シャーロック。」呆然とするジョンのほうを振り向き、
「メアリーによろしく言ってくれ。もう安全だって電話しろよ。」と微笑みます。

そうして再び正面を向きヘリコプターと向かい合い、静かに跪きます。

そんなシャーロックに言葉も無いジョン。

シャーロックは跪きながら泣きそうな表情になっています。

ひたすら茫然とした表情のジョン。そして俯くシャーロック。
その姿をヘリコプターから見ていたマイクロフト。
「ああ、シャーロック。何という事だ。」
そう呟くお兄ちゃんの目に映るのは泣いている小さな子供のシャーロックでした。


場面は会議室に変わります。
マイクロフトと数人の男たちがいます。MI6や議員のようです。
「私の同僚がよく言うのですが、この国には鈍器が必要で、同時に短剣も必要だとね。
正確で良心の呵責など持たない鋭いメスが。」マイクロフトはそう言いながら、
「シャーロック・ホームズを必要とする時はいつでもきます。」と続けます。

「もしその言葉がいくらかの家族の心情からきているのなら・・・」
隣りの男がそう言うと、「ばかな事を言わないでくれ。兄弟ゆえの慈悲心など湧きあがらせた事はない。」
マイクロフトはそう言うと、「もうひとりの件は君も知っているだろう。」と続けます。
「いずれにしても日常的に騒動が起きる事なくシャーロックを投獄できた刑務所が無いんだよ。」
そして、テーブルについているスモールウッド議員に向かい、
「しかし、代案があるんだがあなたの承認が必要だ。」と言います。
「情けがないのね。」と議員が言うと、
「残念ながらスモールウッド議員、弟は殺人者だ。」と厳しい表情で言います。


続きます。
註釈?のような追記になります。
「私の同僚がよく言うのですが、この国には鈍器が必要で、同時に短剣も必要だとね。
正確で良心の呵責など持たない鋭いメスが。」というマイクロフトのセリフ、
もしかしたら何かの揶揄なのかもしれませんがわからなかったのでそのまま直訳です。
「Blurt instrument」と「Dagger」が元のセリフです。

そしてその後、「もうひとりの件」とマイクロフトが言っていますが、
ここは「もうひとつ」なのか「もうひとり」なのか判断がつかなかったのですが、
「次のシーズンにもうひとりのホームズ兄弟が出るかも。」という記事を見かけたので「もうひとり」にしています。
飛ばし記事かもしれないのでここは何となくグレーにしておいてください。

言い訳ばかりですみません(汗)
次がラストになります。

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