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Sherlock 動画 再び

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性懲りもなく動画作っちゃいました。


今回はカンザスの「Carry On My Wayward Son(伝承)」という曲です。
私はプログレと言われているジャンルのロックはほとんど聞かないのですが
スーパーナチュラルのシーズン2以降の最初のエピソードで
「The road so far(これまでの道のり」と称して今までの振り返りを毎回やるので
何となく耳に慣れてしまいました。

先日、この曲の内容を実は初めて知ったのですが結構良い内容で、
ついムラムラと動画作成の衝動が沸き起こり勢いで作ってしまいましたので
よろしかったら観てやってくださいませ。

しかしシャーロックのエピソードが少ない事もあり出てくる場面は今までと似たり寄ったりです。
動画の内容もSPN同様今までの振り返りを目指しましたが今までのモノと何が違うの?な内容です。
「The road so far」の文字はシャーロックのフォントを使ってみました。
しかしこのフォントはシャーロックだから似合うんですね。

歌詞の和訳はシャーロック仕様に超意訳をしていますが、
タイトルで検索すれば素晴らしい和訳がたくさん出てきます。

この歌詞はいろいろな解釈があってかなり興味深く、キリスト教にも深く関連しているようです。
出だしが「my wayward son」で最後に「Surely heaven waits for you」が出てきますし。
その他に挫折しそうな若者に対する応援ソングなどいろいろありましたが、
スーパーナチュラルは父が息子たちに思いを託す意味で使われたんだと思います。

動画を作るときに曲も途中端折っているので全文を載せます。
ついでにワタクシの超意訳も・・・
本当は端折った部分がシャーロックらしいと思ったのですがこの部分を入れると
上手くアレンジできず結局フルコーラスになってしまうので泣く泣く端折りました。くすん。
いつかまた再戦したいです。

最初の歌詞の「wayward son」のwaywardは我儘とかそんな意味のようで、
何とかこれを活かしたいと思いましたがSonをどうするか・・・で、
上手く活かせず途方に暮れた結果スルーしちゃいました。
神や親のような目上の人の呼びかけになっているので、マイクロフト目線でも面白かったかも。


Carry On My Wayward Son(伝承)1976
Kansas/Leftoverture (永遠の序曲)より


Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry no more
走り続けるんだ
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ

Once I rose above the c and confusion
Just to get a glimpse beyond disillusion
I was soaring ever higher
But I flew too high
Though my eyes could see
I still was a blind man
Though my mind could think
I still was a mad man
I hear the voices when I'm dreaming
I can hear them say
かつての僕は騒音や迷いをいっさい捨てていた。
幻想の向こう側にあるものを見るために
僕は高みを目指していた
だけど高く飛び過ぎて
この目で捉える事はできるのに
心はまだ盲目だった
知性で考える事はできるのに
心はまだ追いついていなかった
夢の中で声がする
彼の言葉が聞こえる

Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry no more
走り続けるんだ
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ

※↓端折った部分
Masquerading as a man with a reason
My charade is the event of the season
And if I claim to be a wise man
Well it surely means
That I don't know
On a stormy sea of moving emotion
Tossed about I'm like a ship on the ocean
I set a course for winds of fortune
But I hear the voices say
使命を負ったような人間のふりをした
仮面をつけて振る舞っていた
賢人を名乗るならそれは無知だという意味に他ならない
感情に翻弄された僕は嵐に遭難する船のようだ
風の向きに未来をまかせていた
だけどあの声が聞こえてくる


Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry no more
走り続けるんだ。
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ

Carry on, you will always remember
Carry on, nothing equals the splendor
Now your life's no longer empty
Surely heaven waits for you
走り続けるんだ、忘れるな
走り続けるんだ、この輝きを超えるものなどない
人生はもはや虚しいものではない
望むところにたどり着ける

Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry, Don't you cry no more
走り続けるんだ
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ


以上です。

Youtubeです。
SHERLOCK The Road So Far

SHERLOCK The Road So Far



ホロウ・クラウン リチャード二世

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2012年のシーズン1をボチボチと観始めましたのであらすじと感想を。


ネタバレを含みますのでご注意ください。

構成としては
Ep1がリチャード二世
Ep2がヘンリー四世パート1
Ep3がヘンリー4世パート2
Ep5がヘンリー5世
となっていて全11話あります。

シーズン2が薔薇戦争のタイトルでヘンリー六世とリチャード三世になっています。

Ep1のリチャード二世はリチャード二世からヘンリー四世に譲位されるまでのお話で全3話ありました。
主なキャストです。
リチャード二世・・・ベン・ウィショー
ヘリフォード公ヘンリー・ボリングブルック・・・ローリー・キニア
ヨーク公エドムンド・オブ・ラングリー・・・デヴィッド・スーシェ
ランカスター公ジョン・オブ・ゴーント・・・パトリック・スチュアート
ノーサンバランド伯ヘンリー・パーシー・・・デビッド・モリシー

それにしても豪華な顔ぶれです。

歴史物は登場人物が多いのと名前が長いので誰が誰なんだかわからなくなるのですが
リチャード二世は比較的人物も少なくてシンプルだったと思います。
ウィキに系図がありますのでこれを観るとわかりやすかったです。

引用元 リチャード2世 (イングランド王)

それではあらすじと感想です。

The Hollow Crown:Richard II
Based on Richard II by William Shakespeare
Screenplay:Rupert Goold Ben Power
Directed:Rupert Goold

Ben Whishaw as Richard II of England
Rory Kinnear as Henry Bolingbroke
Patrick Stewart as John of Gaunt, Duke of Lancaster
David Suchet as the Edmund of Langley, Duke of York
David Morrissey as Henry Percy, Earl of Northumberland

冒頭は玉座に座る王の広間から。

(リチャード二世)

ヘンリー(後のヘンリー四世)がノーフォーク公が軍資金の横領や過去18年間の謀反にも関与しているとして
王の裁定を求め、王は和解をさせようとしますが結局決闘へと発展します。
決闘の途中で王が職杖を投げ入れ中断を命じ、ヘンリーには6年の追放ノーフォーク公には永久追放を言い渡します。

(左:ヘンリー 右:ノーフォーク公)

リチャード王は平民に心を寄せるヘリフォード公を疎ましく思っていましたので
追放した今はアイルランド問題を片付けるため戦場に赴こうとしますが軍資金が不足していました。
その時、ランカスター公が病に倒れたことを知り、王は公の死後はその財産を軍資金に当てようと考えます。

(ランカスター公)

ランカスター公は王の所業を憂い、ヨーク公やノーサンバランド伯の立ち合いのもと王に訴えますが、
王の耳には届かずランカスター公は死に至ります。

(ノーサンバランド伯)

王は公の財産をすべて没収しようとします。
ヨーク公はヘンリーの正当な権利を奪えば人民の心が離れ自分を危うくすると制止しますが
王はそれにも耳を貸しませんでした。
さらにリチャード王は貴族たちからも不当に罰金を徴収したので貴族たちからも敵視されるようになります。

(ヨーク公)

王が遠征に出かける中、ヘンリーが正統な権利を取り戻そうと戻ってきたので
ノーサンバランド伯たちがこれを出迎え、協力します。

(ヘンリー)

留守を任されたヨーク公が謀反になると認めませんでしたがヘンリーたちに説得されます。

(遠征に旅立つリチャード王)

この事を知った王の側近たちが王に使者を送り、王に忠実な兵を集めますが
いつまでたっても王からの連絡がなかったので兵たちはヘンリー側につきます。
王が遠征から戻った時にはイングランドはヘンリーの手におちていたも同然でした。

ノーサンバランド伯を先頭にヘンリーの軍がフリント城に入城するとリチャード王が待ち構えていました。
王位を狙うのは反逆だと言う王にノーサンバランド伯が要求は権利の返還のみだと伝えると
王は正統な要求はすべて受け入れ、ヘンリーに王位を譲渡すると言います。

ウェストミンスター大会堂でリチャード王を待っていたヘンリーたちの前に王の代理としてヨーク公が現れます。
そして王が正式にヘンリーに王位を譲るとヨーク公から説明されますが、
ヘンリーはまわりを納得させるためにもリチャードから直接譲位するように言います。

王の広間に現れたリチャード王は潔く王冠を渡そうとはせずに周囲をうんざりさせます。
ヘンリーに譲位された後リチャード王はロンドン塔に幽閉されます。

(素直に王冠を渡さないリチャード王)

リチャード王の側近だったヨーク公の息子、オーマール公が謀反の一味に加わりますが
オーマール宛ての手紙によって知ったヨーク公自らヘンリー王に知らせます。
ヘンリー王は一味全員を処罰しますがオーマールは母の命乞いを受け入れ見逃します。

しかし王の言葉を曲解した騎士エクストンによってオーマールは幽閉されているリチャード王を殺してしまいます。
それを知ったヘンリー王は罪を清めるためエルサレムに巡礼に行きます。


ここまでが「リチャード二世」です。

それにしても王様って大変だなーとつくづく思います。
ほんの子どもころに即位しているし、まわりは食えない大人ばかりだったと思うので
相当孤独だったのかもしれません。
だから自分を慕ってくれて(王様にへつらうイエスマンだったとしても)軽口をたたけるような
ちょっと身分の低い男たち(ゲイ仲間)を側においたのかなーと。

しかもイングランドの王様って大体、外にも中にもそこら中敵だらけで、
お城の中は陰謀渦巻き、油断すればうっかり暗殺されかねないような状況を考えれば
王様の半分以上は疑心暗鬼になって自滅してしまうのではなかろうかと。
性格が歪むのも仕方ないです。

ドラマは舞台のような作りになっていて、
目線が時々カメラ目線になるのも観衆に向けてセリフを言っているような感覚で面白かったです。

見どころはひとつは第4幕にあたるリチャード二世からヘンリーに王冠が譲渡される場面。
ベン・ウィショーとローリー・キニアの対決がすごく良かったです。
饒舌に語るリチャードとそれをじっと聞いているヘンリー。
ヘンリーは王を炎に自分を水に例えるセリフがありましたが、
抑制しながらもローリーさんの表情からいろいろと伝わってくるものがありました。


リチャードに自分の罪状を読ませようとする場面でリチャードはノーサンバランド伯たちをピラトに例え
自分をイエスに見立て「手を洗っても罪は洗い流せないぞ」というセリフがあります。
リチャードの衣装も側近を使途に見立てた衣裳も、弓によって暗殺されたリチャードの最期の姿もイエスのイメージなんですよね。


もうひとつの見どころはリチャード王が遠征から戻りウェールズの海岸で側近たちと会話をする場面。
ずっと海岸での場面でここは本当に舞台を見ているようでした。
そしてジョン・ウィショーの演技が凄いです。


始めは自分には援軍がいると信じているので余裕を持っていますが次々と悪い報告が入り
次第に自信が揺らいでいくんですね。
なのでフリント城でノーサンバランド伯たちを出迎えた時の仰々しい出で立ちは自信の無さの表れとも言えるのかも。


そして一度は正当な要求は全てのむと言ったリチャードですが、
王としての威厳を保とうとしたりヘンリーに王位を譲ると言ったり揺らいでいました。
ウェストミンスター大会堂でも言動が不安定で子どもが駄々をこねてる状態でしたが、
でもリチャード王はいくつもの深い言葉を言っていたように思います。

原作を読んでいないのであまり語る事もできませんがこれを観る限りでは、
我儘で浅慮で暴君の面も見え隠れする結構嫌な王様なのですが、
でもこの王様は生まれてから純粋に自分の意思で何かを欲したりしたことがなかったのではないだろうか、
そんな事を考えると、結構かわいそうな王様だと思えてきました。

そしてヘンリー四世へと続いていきますが、これもまたまとまったら感想書こうと思います。

忌まわしき花嫁 鑑賞記

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昨日、221Bの日に何とか無事に鑑賞してきました。


夕方の回でしたがかなり混んでいて席はあと僅かという状態でした。
鑑賞記というほどのものではありませんが気がついたところを少しまとめました。
細かい部分ですがわからなかった訳の部分も修正しました。

Sherlock:The Abominable Bride

Sherlock is back in 2017

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シャーロックSPがやっと日本でも公開されましたがもうS4の話が出ていました。
先日リバプールで開催されたBBC Worldwide Showcaseで御大たちが明かしたようです。


記事がありますので抜粋してみました。
相変わらずの意訳の駄訳です。


元記事です。
Sherlock is back in 2017



計画通りにいけば、S4が2017年1月にBBCで放送されます。

以下、スー・バーチュー→SV、モファットさん→SM、ゲイティス御大→MG

SV「撮影は4月に始まり7月に終わる。3話ある。」
MG「「広範囲にわたってシャーロック・ホームズとDr.ワトソンがメインだ。大まかに言うとそんな感じ。」
MG「ふたりの交流がさらに増えそうだよ。
我々は早い時期から、すべてを語るよりもう少しだけ過去をみせるほうがずっといいと思っていた。
彼らの変わった育ち方についてのいろいろな見解があるのも我々は知っている。」


S3はワトソン夫人が新しく入り、Dr.ワトソンの愛情をめぐる対立が起きています。
ゲイティスによると、コナンドイルワトソンを早くに結婚させた時に「稀なミス」をしている。

MG「彼らが結婚の直前までフラットをシェアしている時期の短編集を多く出さなければならなかった。
それが何年も続いた。」
MG「S3はワトソン夫人を新しく入れる絶好の機会だと思った。
シャーロックが死んで2年経った。Dr.ワトソンがひどいトラウマから立ち直る。
素晴らしい人が彼の人生に関わる。最悪のタイミングでシャーロックが姿を現す・・・スリーサムだね。
こんなはずではなかったと。」

シャーロックが2010年に放送された時、ベネディクト・カンバーバッチはさっぱりとした表情をしていました。
彼がこの役を獲得したとき何をしました?
MG「自分のズボンを持ってきたよ(笑)」
SV「若い時のシャーロックのように、ベネディクトは若者の熱意とエネルギーのようなものをもたらしたの」
MG「それなのに、バイロン的な見方をする。コンビネーションだね。」
SM「君たちが好む多くは100年以上前にコナンドイルが作り出したものだ。
ソファの上でジャンプもすべて著書から得たものだ。我々がそれを作り出したとは主張できないし、
ベネディクトも同じだ。すべては以前からあったものだ。」

当初、ゲイティスとカンバーバッチはメールを交換していました。
MG「シャーロックはあまりかっこよくないよね?」と言っていたから、
それがポイントでみんながずっと彼が好きだった理由がそれなんだと言ったんだ。
シャーロックは部屋にいると誰も言わないような事を言う。
彼はそういう面ではとても正直なんだ。彼にはフィルターがないからね。
最終的にはDr.ワトソンが彼にほんの少しフィルターを与えるんだ。」

以上、こんな感じです。


それにしてもまたお正月なのねー。
でも、1月の撮影は寒くて嫌だとマーティンが言っていたので今回は春から夏で良かったです。


で、先日Arwelさんがこのようなツイートをしていました。
もう準備に入っているんですね。

The game is on... pic.twitter.com/ROQqwHt8iy

— Arwel Wyn Jones (@arwelwjones) 2016年2月18日

Hmmmm! Now the gold paper connects to the green paper...
To the tone of 'hip bone connected to the thigh bone' pic.twitter.com/Nq3fVzd93l

— Arwel Wyn Jones (@arwelwjones) 2016年2月22日

S4はホームズ兄弟の過去に焦点があたるとの事ですがやはりワンコも関係あるのかしら。
と、言ってもこの方たちのお話はあまり信じてはいけないのでまだまだ冷静でいないとですね。

WhatsOnStageのBest Actorの画像を見る限りベネディクトの髪の具合もだいぶ伸びてきた感じです。
ヅラだけはやめてほしい・・・(涙)

26FEB 最近のいろいろ

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昨日、シャーロックのS4の撮影が4月から始まるという記事を観ましたが
かねてより噂のあった「The Current War」の撮影も9月から始まるそうです。


今はDr.ストレンジの撮影をしているようですが、4月からシャーロック、9月からThe Current War、
合間にストレンジのプロモーション?スゴイです。

The Current War、邦題もやはり電流戦争になるのかしら。
9月撮影の話はCumberbatchwebさんのツイートで知りましたがソースは多分、
ワインスタインのこのインタビュー記事なんだと思います。
9月に撮影開始ってありました。
Harvey Weinstein & David Glasser Q&A

Cumberbatchwebさんのそのツイートに去年のThe Current Warのついての記事のリンクがあったので
そちらのご紹介を。
Jake Gyllenhaal, Benedict Cumberbatch to Star in ‘The Current War’

ワインスタイン製作の「The Current War」のジョージ・ウェスティングハウスとトーマス・エジソンの役について
ジェイク・ギレンホールとベネディクト・カンバーバッチが交渉中で、
アルフォンソ・ゴメス=レホンがマイケル・ミトニックが書いた映画の監督をするため交渉中との事。

映画は1880年後半を舞台にパワーの巨人たち、エジソンとウェスティングハウスの電気の供給をめぐる戦いを中心に展開されます。
エジソンは電気を交流で送電するために直流を利用することを推進し、
交流は欧州の数社とウェスティングハウスエレクトリックが後押ししていました。

もうひとつ、以前ブログに載せた駄訳もあらためて。
HOLLYWOOD REPORTER

ワインスタイン制作「The Current War」でジョージ・ウェスティングハウスとトーマス・エジソンを
演じてもらうためジェイク・ギレンホールとベネディクトカンバーバッチにそれぞれ交渉中との事。

「Me and Earl and the Dying Girl 」の監督、アルフォンソ・ゴメス=レホンはエジソンと
ウェスティングハウスの確執を描いた映画の監督をするため
2011年度にブラックリスト入りした脚本のマイケル・ミトニックと話し合いが行われた。
ゴメス=レホンはウィルスミス主演の「Collateral Beauty」の次の映画として電流戦争の制作を計画し秋に撮影を開始する。
またこの秋にギレンホールはトム・フォードの「Nocturnal Animals」を撮影する。

電流戦争は1880年代後半に送電システムの違いにより電力の大物エジソンとウェスティングハウスを中心に争いが起こった。
エジソンは電力を直流送電(DC)を提案し、欧州の数社とウェスティングハウスは交流送電(AC)を支持した。

TWCはこの映画を融資、国内でリリースする。

2012年にティムール・ベクマンベトフは監督するために脚本を得たがフィルムライツの
スティーヴン・ザイリアンとギャレット・バッシュと共にBazelevsを通じてプロデュースすることになった。

ギレンホールはボクシング映画、「サウスポー」でTWCと仕事をしており、
ハーヴェイ・ワインスタインはトロント映画祭でギレンホールと1対1のミーティングをした映画会社社長のひとりだ。
ギレンホールは映画「Demolition」のオープニングナイトでトロントにいた。

カンバーバッチもTWCとはなじみがあり「イミテーションゲーム」では主役を演じオスカーにノミネートされている。

ゴメス=レホンは今年のサンダンス映画祭で「Me and Earl and the Dying Girl」がグランプリを獲得している。
映画祭では買収合戦が繰り広げられたが結果的にFOXサーチライト・ピクチャーズが獲得した。
しかし、「Me and Earl and the Dying Girl」は観客を獲得できず興行収入は700万ドルほどだ。
それでも映画祭では最も評価された映画のひとつだ。

以上です。
アルフォンソ・ゴメス=レホンはGlee、ティムール・ベクマンベトフはウォンテッドの監督さんです。
ブラックリストは優秀な脚本のリストだそうで、同年イミテーションゲームもリスト入りしたそうです。
マイケル・ミトニックは「ギヴァー 記憶を注ぐ者」の脚本を書いています。
TWCはタイム・ワーナー、Bazelevsはエイブラハム・リンカーン:ヴァンパイアハンターの制作会社でした。

それにしても、エニグマの次は電流ですか・・・・また勉強しないとついていけない(涙)
直流は乾電池、交流は送電に便利、くらいしか知りません。
エジソンについては発明家というイメージがありますが超スーパー巨大企業GEの設立者というイメージもかなり強いですね。
発明も有名ですが、電球と電話は発明していないと昔何かで読んだ記憶が。

調べていたら電球に関しては発明はイギリスのジョゼフ・スワンでエジソンさんはフィラメントの発明だそうです。
余談ですがその電球を大量生産して欧州に売りさばいたのが確かヘラルド・フィリップスだったと思います。
フィリップスと言えばオランダの巨大電器メーカーで、その昔松下幸之助のパナソニックと技術提携した会社です。
パナソニックの本社にはエジソンやフィリップスの銅像があるんですよね。

電話に関しては当時は複数の人が研究をしていたから不明瞭だとウィキに書いてありましたが、
結果的にベル博士に軍配が上がったようです。
ベル博士といえば、こちらも超巨大企業AT&Tの創始者です。

さて、話は変わりまして、
ディカプリオくんが「レヴェナント」でオスカー受賞が現実味を帯びてきたようです。
初受賞なんですよね。


今まで、ノミネートされては受賞を逃し寂しそうな表情が抜かれていましたが、
今回は受賞できるといいなーと思っています。
などと思っていたら、オスカー逃しちゃった瞬間を特集した動画が!ひど!!
Watch Leonardo DiCaprio React to Losing at the Oscars Over and Over
でもこんな特集されるのですから今年は大丈夫って事ですよ。

こちらは予告。思えばトムハも出てるんだった。
『レヴェナント:蘇えりし者』30秒予告編

マーティンのシビルウォーの画像も出てました。
記事はまだ読んでいませんがこちらにあります。
Martin Freeman’s Captain America: Civil War character revealed


最後に全然関係ないのですが、あの名作「ポーの一族」が実写化されるというのを見かけて、
は??と思っていたら実写化ではなく原案らしいですけど。
『ポーの一族』原案サスペンス誕生
SMAPにも香取くんにもまったく恨みはありませんが、しかし!
それだけはやっちゃダメでしょー、と。
ポーの一族は触れてはいけない聖域だと誰かが言っていましたが本当にその通りです。
これは漫画だからいいのよ。たとえ欧米でも無理だし、日本とか無いから。
主人公が不老不死だけなら別にポーの一族じゃなくても、と思うんですけど、
これで関心を集めようとしているのであれば逆効果のような気が・・・炎上商法なの?

と、ちょっと愚痴になってしまいましたがこれで終わります。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その8

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「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

何となく落ち着いたので久しぶりに再開です。

ジジューを追いかけるシャーロック。
その時、2階から男が銃を撃ってくるのでとっさに隠れます。

SH「その頭蓋骨は20万年前のものだ。少しは敬意をはらったらどうだ!」
シャーロックが叫ぶと同時に銃撃が止まります。
「Thank you. 」とお礼を言うシャーロックですが、急に人の気配もなくなります。


隠れていたスーリンが様子を見るためにそっと立ち上がると後ろに男が立っていました。

ジョンが辺りを見回しているとスーリンのいた部屋から銃声がします。
ジョンは慌てて部屋に戻りますがスーリンが倒れていました。
スーリンの手には黒い蓮の折り紙が乗せられていました。


スコットランドヤード。

JW「何人殺されればこんな凶暴な奴が野放しになっていると信じるんだ。
今日、女性が銃で撃たれた。3日間で被害者は3人だよ。そいつを見つけないと。」
ジョンがディモックに言いますがディモックの反応はありません。

SH「ブライアン・ルーキスとエディ・ヴァンクーンは国際的な密輸組織で働いてた。
「ブラックロータス」と呼ばれていて、ここロンドンで暗躍している。君の鼻先でね。」
シャーロックの言葉に「証明できるのか?」とディモック。

場面はバーツに変わります。
食事を選んでいるモリーの後ろからシャーロックが声をかけます。
SH「ポークかパスタにするか考えてるのか?」


SH「ここならエゴン・ロネイの厄介になることなど絶対にないだろうな。
パスタを勧めるよ。ローストポークはやめたほうがいい。君が死体を切り刻んでいるのなら。」
MH「何か食べる?」
SH「仕事中は食べない。消化するのに消耗するんだ。」
MH「そうなの。今夜はここで仕事?」
SH「調べなければならない死体がいくつかある。」
MH「いくつか?」
SH「エディ・ヴァンクーンとブライアン・ルーキス。」
MH「ああ、その人たちならリストにあるわ。私が検視したから。」
SH「もう一度運び出してくれないか?」
MH「でも、もう書類の手続きもしたし・・・」
SH「髪型変えた?」
MH「え?」
SH「以前は分け目がセンターだった。」
MH「ええ、そうなの。」
SH「よく似合ってる。」

「Suits you better this way. 」ってちょろすぎるよ、モリーちゃーん。

シャーロックはディモックとモルグに入ってきます。
死体袋を開けているモリーに「足が見たいだけなんだ。」とシャーロック。
MH「足?」
SH「足を見せてくれる?」

シャーロックはディモックにルーキスのかかとにあるタトゥーを見せ、
ヴァンクーンのかかとにも同じものがあることを確認します。
SH「ふたりは偶然同じ中国の入れ墨の店に行った。もしくは僕の話が真実か。」
DI「望みは?」
SH「ルーキスのアパートにある本をすべて。ヴァンクーンのもだ。」

ジョンとシャーロックが221Bに戻ってきます。
SH「犯罪の組織というだけではない、カルトだよ。彼女の兄はひとりのリーダーによって堕落させられたんだ。」
JW「スーリンが言ってた名前の・・・」
SH「そう「シャン」、シャン将軍だ。中国では山を意味する。」
JW「そいつを見つけるにはまだまだ道はほど遠いな。」
SH「そうじゃない!僕たちはほぼ知り尽くしている。彼女は足りない部分の大部分を埋めてくれたんだ。」
『彼は私に盗まれたものを探すのに手伝うよう頼んだの。』


SH「なぜ彼は彼女の妹に会いに行った?なぜ彼が彼女の専門知識が必要だったのか?」
JW「彼女は博物館で働いてたな。」
SH「その通り。」
JW「古美術の専門・・・・ああ、そうか。わかった。」
SH「貴重な骨董品だ、ジョン。古代中国の遺物は闇市場で取り引きされる。
中国には文化大革命のあとに隠された数千の宝が存在する。」
JW「ブラックロータスはそれを売ってるのか。」


シャーロックはPCでオークションのサイトを見ています。
SH「日付を見ろ。一週間前に中国から到着している。匿名だ。東洋の発見されていない2つの宝。」
JW「ルーキスとヴァンクーンがそれぞれスーツケースにひとつ入れていた。」
SH「他にもある。一ヶ月前。中国の陶磁の像。40万。」
JW「見ろよ。そのひと月前にも中国の絵画が50万。」
SH「全部匿名だ。」
SH「中国に渡り盗み、ひとつずつイギリスでそれらを捌いている。」

ジョンはルーキスの手帳やヴァンクーンのスケジュールを確認します。
JW「エディやルーキスが中国に行った時期と一致する。」
SH「そのうちのひとりが貪欲だとしたら、中国に渡って何かを盗むかもしれない。」
JW「彼が来た理由はそれだよ。」

その時、ハドソンさんがやってきます。

Mrs.H「チャリティーでも始めるの?シャーロック。」
SH「はい?」
Mrs.H「若い人が木箱に詰めた本を持ってきたわよ。」

警察官がたくさんの箱を次々と部屋に運んできます。

SH「あの数字の参照元だ。」
JW「本が?」
SH「特定のページにある特定の言葉だ。」
JW「わかった。じゃ、15と1は・・・」
SH「15ページ目の最初の言葉だよ。」
JW「OK、で、メッセージの内容は?」
SH「本によるんだ。2度と同じ本は使わないだろうし。書籍暗号の抜け目のないところだな。
彼らがふたりとも所有する本を探す。」


山と積まれた箱を見ながらジョンが言います。
「OK、わかった。これだったらあまり時間はかからなそうだな。」

ジョンが作業を始めた時、ディモックが「POLICE EVIDENCE」と書かれた袋を持ってきます。
DI「博物館で見つけた。君が書いたものか?」
それはスーリンが暗号をメモした紙でした。
JW「彼女が解読できるかと思ったんだ。」

しかしシャーロックもジョンもスーリンのメモには触れず作業を続けます。
取り残されたようにディモックが立っています。
「他に何かあるか?手助けするぞ。」とシャーロックに話しかけますが
ディモックの顔も見ずに「静かにしててくれればいいよ。」と言うので
寂しそうに部屋を出て行くディモックでした。


続きます。

Congratulations to Leo on award of Oscars!

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とうとう獲りましたねー、主演男優賞。
そんなに熱心なファンでもありませんが、でもやはり嬉しかったです。


早速、Huluでシャッターアイランドが再配信されていました。
ギャング・オブ・ニューヨークとキャッチミーもありますが(まわしもの)私はディパーデットが観たいです、Huluさん。

子役でデビューし、超大作で売れちゃうパターンで
生き残ってる人は少ないような気がします。
レオさんはタイタニックの時にこのままアイドルになっても先は短いからと、
方向転換をはかったんですよね、確か。凄く冷静なのね。
本人はもちろん、周囲もしっかりしていたのでしょうか。
SWのアナキンの子役の人はダークサイドに堕ちたとか書かれてましたもん。

昨日はオスカーが気になって隙をみてはツイッターをチェックしていました。
そういえば、去年もこんなことやってたな・・・・・

ツイッター上でも、やっと獲ったんだねってずっと見守ってきた母のようなお祝いコメントがたくさんありました。
やっぱりみんな同じ気持ちなのね。

ご本人のツイートも。

Thank you to the Academy and the incredible cast & crew of #TheRevenant. #Oscars

— Leonardo DiCaprio (@LeoDiCaprio) 2016年2月29日

今回、助演女優でノミネートされていたケイト・ウィンスレットが祝福していました。






動画もまだこれしか見てませんが、最初にトムハの名前を出してました。
いよっ兄弟!てな感じ(嘘です)思えばレヴェナントで2回目の共演なんですよね。
Leonardo DiCaprio Wins Best Actor at Oscars 2016


そしてもちろん気候温暖化のメッセージも忘れないレオさんは環境に熱心な事でも有名で
トヨタプリウスも積極的に乗っていたように思います。

監督賞はレヴェナントの監督、アレハンドロ・G・イニャリトゥで、
2年連続ってかなり珍しい快挙なんだそうですね。
去年はバードマンでしたが、そういえばこの映画観てない!

ノミネートと受賞一覧です。
シネマトゥデイ

オデッセイはダメだったんですね。
リドリー・スコット監督、今度こそ!と思ったのですが。
マットデイモンは受賞式直後のジミーキンメルショーに、
ベンアフレックと仲良く??登場していた動画をあちこちで見かけました。
http://youtu.be/uP4d9YtzkXk

SWも無冠でした。これは仕方ないか・・・
ケイトさんも逃してしまいました。残念。
寒色系が似合うなーといつも思います。


オリヴィエ賞、ベネディクトとゲイティス御大も助演男優賞にノミネートされたとか。
と、いうのを今朝電車の中で知りました。
詳細はここにあると思います。
http://www.hollywoodreporter.com/news/olivier-awards-mark-rylance-benedict-871343

Sherlock 1-2 The Blind Banker その9

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「死を呼ぶ暗号」


Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

続きです。

暗号を解くためにシャーロックとジョンは本を調べ始めます。
ジョンがふたりの所有する本から同じものを見つけてシャーロックに渡し、
シャーロックが本を開き、15ページ目の最初の言葉をチェックします。
「is」
SH「違う」

次々とチェックしていきますが使える単語は出てきません。
SH「書籍暗号として使うのはギャングのメンバーがみんな持っている本だ。
そして彼らが入手できるもの・・・・・」
JW「シェイクスピア全集を持ってちゃ走り回る事はできないしな。」

そして夜が明け、ジョンの時計のアラームが鳴ります。


病院でジョンの患者が長い列を作っているのでサラが受付に聞きます。
Sa「何をしているの?」
受付「あなたが雇った代理医師ですよ。ずっと患者を呼ばないんです。」
Sa「私が話してみるわ。」

サラがジョンの診察室のドアをノックし名前を呼びますが反応がないので
ドアを開けてみると、Dr.ワトソン爆睡中です。


しばらくしてすべての患者の診察を終えたジョンが部屋から出てきます。
JW「終わったようだ。もっと患者がいたように思ったけど。」
Sa「私が2人くらい診たのよ。」
JW「2人くらい?」
Sa「5~6人くらいだったかしら」
JW「ごめん。プロ意識が全然ないね。」
Sa「そんなことないわよ」
JW「ちょっと夜遅かったから。」
Sa「そうなの。」

ジョンが「またね」と帰ろうとするとサラが声をかけます。
Sa「遅くまで起きて何をしていたの?」
JW「あー、本のイベントのようなものに参加したんだ。」
Sa「彼女は本が好きなのね?あなたのガールフレンド。」
JW「デートじゃないよ。」
Sa「よかったわ。つまり・・・・」
そんなサラにジョンは「今夜は何もないんだ。」と笑顔で答えます。

さすが三大陸先生!

その頃シャーロックはずっと本と格闘していました。
SH「誰もが持っている本・・・」
シャーロックは本棚に向かうと数冊の本を取り出し同じように15ページを開きますが
何も見つかりません。思わず髪の毛をくしゃくしゃっとします。
(もう、本当にこのくしゃくしゃが大好きなんです、私。)


そこにジョンが帰ってきます。
SH「新鮮な空気がほしい。今夜は出かけよう。」
JW「実は・・・今日はデートなんだ。」
SH「何それ? 」
JW「好き合ってるふたりが一緒に出かけて楽しむことだ。」
SH「それって僕が提案したことじゃないか。」
JW「それとは違うんだよ。・・・・違うといいんだけど。」


SH「どこに連れて行くんだ?」
JW「映画。」
SH「独創性がないな。これはどう?」
シャーロックはお財布から紙切れを取り出します。
SH「一夜限りなんだ。」
JW「サンクス。でもデートのアドバイスはいらないから。」
その紙には絵も何もなく「サーカス」の文字とボックスオフィスの番号が書かれているだけでした。


夜。
ジョンとサラがイーストエンドストリートを歩いています。
Sa「何年もサーカスに行ってないわ。」
JW「友人に勧められてね。電話もしてくれた。」
Sa「それって巡業中の一座か何か?」
JW「よく知らないんだ。」

劇場の正面はたくさんの提灯で飾られていました。
「黄龍サーカス」と書かれたポスターはシャーロックが手渡した紙切れと同じものでした。
Sa「中国のサーカスね、きっと。」


中に入りジョンがボックスオフィスの受付に行きます。
JW「2人分で予約しているんですが。」
受付「お名前は?」
JW「あー・・・ホームズ。」
受付「3人分で予約していますね。」
JW「それは多分間違いだよ。2人分で予約したんだ。」
SH「あの後電話して僕の分もとったんだ。」
と、シャーロックが現れます。
シャーロックはサラに自己紹介をします。
ジョンが心底嫌そうな顔をしています。


サラがトイレに行っています。
JW「一晩くらい休みをくれよ。」
SH「黄龍サーカスだよ。彼らは一日だけロンドンにいる。
ぴったり合うんだ。組織が英国に暗殺者を送ったんだよ。」
JW「ドレスアップして綱渡りか。」
SH「よじ登ることができる殺人者なんだ!ロープをよじ登ることができる者だ!
他にどこでそのレベルの達人を見つけられる?中国で出国ビザを取得するのは難しい。
出国するには何らかの理由が必要だ、そう思わないか?この周辺を少し見て回る必要がある・・・」
JW「わかった。君は仕事しろよ。僕はサラと飲みに行くから。」
SH「助けが必要だ。」
JW「いいか、今夜は他にも気掛かりなことがあるんだ。」
SH「例えば?」
JW「冗談だろ?」
SH「何がそんなに重要なんだ?」
JW「シャーロック・・・僕はデートの真っ最中なんだよ。」
SH「だから何だ?」
JW「サラとうまくやろうと頑張っている最中なんだよ!」
(ここのセリフ「Whilst I’m trying to get off with Sarah! 」の「Get off with」は
英国ではかなり濃い、性的なキスの意味があるそうですが、今の若い人たちは使わないらしいですね。
おっさんか、ジョン(笑))


と、ジョンがエキサイトしたと同時にサラが出てきます。
ジョンはサラに「行ける?」と急に笑顔で聞き、シャーロックは呆れたように先に行きます。


続きます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その10

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「死を呼ぶ暗号」


Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

スクリプトにある説明です。

放置されたミュージックホールの中には席がなく観衆は空いたスペースに立っています。
ロウソクで円が描かれ真ん中には黒い布で覆われた三脚が置いてあります。
Dagu drumの音と共に京劇のメイクをした女性が入ってきます。

女性が布をとると、古代中国の投石器が三脚の上に乗せられて、片方には金属シャフトがあり、
もう片方には引き金から金属のボウルが下がっています。
女性はそこに石弓をセットします。

目っと目っで通じ合うー♪

向かい側には人の形をした厚い板が置いてあります。
女性が羽飾りをひとつ、ボウルに入れた途端石弓が放たれ板に命中します。
女性が矢を元に戻すと覆面をした戦士の出で立ちの男が入ってきます。


JW「次に何が起こるか予想できるよ。」
Sa「これから何をするつもりなの?」

(↑このサラのセリフはドラマにはありませんでした。
↓のシャーロックはジョンに向かって説明していて、
おいおい、ジョンだけに説明ですか?と突っ込みたくなった場面ですが
上のセリフが入るとサラを完全無視なのでもうそんなレベルじゃなくなりますね。って何を言ってるんでしょう、私。)

SH「古代中国の脱出術だ。
弓矢を精巧なバネに乗せ、戦士はそれが燃え尽きる前に脱出しなければならない。」
と、ジョン(だけ)に説明するシャーロック。(しつこい)


JW「金曜日の夜には最高のエンターティメントだな。」
戦士が鎖に繋がれていきます。
戦士の叫びに思わずジョンにしがみつくサラとそれをチラ見しているシャーロック・・・・

と、いうかずっと見てるよね、この人・・・・

SH「砂が詰まった袋を割れば、砂が徐々にボウルに落ちてくる。古典的中国のサーカスだな。」
と、再びジョンに説明するシャーロック。
JW「僕はちょっとした曲芸をするピエロだけでよかったのに。」


上からつりさげられている砂袋にナイフを刺す女性。
砂が下に落ち、ゆっくりと重りが下がってきます。
そして弓矢が放たれた瞬間、戦士が脱出し、観衆から拍手が起こります。
ジョンも満足そうです。

JW「これはすごいな・・・・?」
ジョンが後ろを振り向くとシャーロックの姿はありませんでした。


シャーロックは舞台裏の楽屋に忍び込んでいました。
中国の衣装がテーブルや椅子の上においてあり、隅には鎧を着た人形があります。
遠くで拍手が聞こえます。

女性が観客に挨拶をします。
「ご来場のお客様。はるか長江の岸辺からやってまいりました。
ご紹介しましょう。中国の恐ろしいトリクイクモです。」
天井からシルクの紐を使ってクルクルと降りてくる男性は顔にマスクをつけています。
2本の紐を使い器用に空をまわる演者にジョンたちはボーっと見詰めています。

その様子をカーテンの隙間から見ていたシャーロックは男性の正体に気づきます。


その時、遠くから足音が近づいてくるのでとっさに衣装の陰に隠れるシャーロックは
そこに置いてあったバッグの中から黄色のペンキのスプレー缶を見つけます。
SH「見つけたぞ。」


シャーロックが鏡にスプレーを吹き付けて色を確認した時、後ろの人形が動き出します。
そして手に持った剣でシャーロックを襲います。


クモのパフォーマンスを見ていたジョンですがカーテンが動いているのに気づきます。
シャーロックが人形に蹴り飛ばされパフォーマンスをしている会場に投げ出されます。
ジョンが急いでシャーロックのもとに駆け寄り、乱闘になります。

トリクイクモと呼ばれた男がマスクを外します。ジジューでした。
彼は素早く逃げていきます。

サラが木の棒を手にジョンを救うべく男に立ち向かいます。
サラに何度も叩かれ男が倒れます。
シャーロックは男の踵にあるタトゥーを確認します。

3人は急いでその場を後にします。

JW「楽しんでもらえたかな。」
Sa「ありふれたデートだわ。」
JW「思い出に残るデートにしたかったのに。」

サラが男前です!
メアリーも工作員とかにしないでサラのように普通の女性よりは度胸があるくらいにしておけば・・・


シャーロックとジョンはディモック警部のところに報告行きます。
サラも一緒にいます。


DI「パトカーを数台やったが、ホールはもぬけの空だったそうだ。」
SH「いいか、僕は劇場で印を見たんだ。死体にあったタトゥーだ。組織の印。」
JW「彼らは密輸を分担していた。
中国にいたとき、どちらかが何かを盗んだ。価値のある何かを。」
SH「サーカス団はギャングの一味でそれを取り戻すために送られてきた。」
DI「何を取り戻すのだ?」
JW「それがわからないんだ。」
DI「わからない?DMr.ホームズ、私は君の要求にはすべて応えてきた。
レストレードは君のアドバイスには多少の価値があると考えているようだが・・・
私は強制捜査の命令を出した。その成果が何だった説明してくれないか。時間外の巨額な請求書の他に。」


続きます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その11

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「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson


シャーロックとジョン、そしてサラは221Bに戻ります。

JW「やつら、明日までに中国に戻るんだろ。」
SH「まだ帰らない。探し物が見つかってないからな。僕たちは隠れ家を見つけないと。落ちあう場所。」

シャーロックは暗号の画像の前に立ち言います。
SH「このメッセージのどこかにそれが記してあるはずだ。」

その様子を見ていたサラが「私は帰った方がよさそうね。」と言うと、
シャーロックとジョンが同時に答えます。
SH「そうしてくれ、そのほうが調査もはかどるし。」
JW「帰ることないよ、な?シャーロック。もうちょっといなよ。」


シャーロックの言葉を聞いたジョンがすかさずフォロー。
「彼は冗談を言ったんだ。君さえよかったらいてよ。」
ジョンの言葉にサラは少し笑顔になります。
Sa「私だけ?他にお腹空いている人は?」

ジョンが慌てて冷蔵庫の中を探ります。
シャーロックはイライラしながら資料を確認していきます。

Sa「これがあなたの仕事なの?あなたとジョン。パズルを解くのね。生活のために。」
SH「僕は諮問探偵だ。」
Sa「・・・そう。」


ジョンがずっとキッチンで食べるものを探しています。

Sa「この曲がった線は何?」
SH「数字だ。古代の中国の文字で書かれている。」
Sa「なるほど、知ってるべき事なのね。」

ジョンが格闘しているとハドソンさんがトレイを持ってきます。
MrsH「パンチを作ったわ。それとおつまみよ。」
JW「ハドソンさん、あなたは天使だ。」
MrsH「月曜日だったらスーパーに行けたんだけど。」

スーリンの書いたメモの入った袋をサラが手に取ります。
シャーロックはすごく嫌そうです。
S
Sa「それで、この数字が暗号なのね。」
SH「そうだ。」
Sa「そして数字が二組で言葉になるのね。」

それを聞いたシャーロックが初めてサラに興味を持ちます。


SH「どうしてわかった?」
Sa「ふたつの言葉がここに訳してあるの。」
SH「どうやった?」
Sa「私がやったんじゃないわ。ここに書いてあったのよ。」

シャーロックは袋からスーリンのメモを取り出しながらジョンを呼びます。

SH「ジョン、見ろ。スーリン、彼女は博物館で訳し始めていたんだ。気づかなかった。」

シャーロックはふたつの言葉を読みます。

「Nine」「Mill」

SH「 Nine Mill・・・?」
JW「Million(百万)の事じゃないか?」
SH「900万ポンド。何が?文章の終わりを知りたい」
シャーロックは慌ててコートを着ます。


JW「どこに行くんだ?」
SH「博物館の修復室だ。僕たちはそれをずっと見ていたに違いない。」
JW「は?」
SH「本だよ。暗号解読のカギだ。スーリンは訳すために使ったはずだ。
僕たちが博物館の中を走り回っている間に暗号解読を始めていた。修復室にその本があるはずだ。」


シャーロックは外に飛び出し、キャブをつかまえようとしますがダメでした。
その時に「A to Z of London」に没頭しているふたりのドイツ人の旅行者とぶつかります。
シャーロックは謝りながら彼らが落とした本を拾い上げます。

シャーロックはキャブを探しながらあたりを見回します。
向かいの日本人の旅行者ふたりも「A to Z of London」を手にしているのが見えます。


シャーロックはヴァンクーンのフラットに同じ本があったのを思い出します。
ルーキスのフラットやヴァンクーンのオフィスのデスク、そしてスーリンのフラットにも置いてありました。
シャーロックはドイツ人の旅行者を追いかけ本をひったくります。


その頃のジョンとサラ。

Sa「夜は静かに過ごす事は医者も勧めてるのよ。
つまり私は外に出て中国のギャングと取っ組み合うのも好きなのよ。
でも女性にはちょっと過激すぎね。」
「何か頼む?」とジョンはテイクアウトのメニューを出します。

シャーロックは路上でずっとAtoZを調べています。
そして15ページの見出しを読みます。
「Deadman’s Lane(デッドマンズレーン)」

SH「死人。彼らを殺すと脅迫していたんだ。それが最初の暗号なんだ。」

シャーロックは次々と暗号を当てはめていきます。

「Nine Elms Lane」「Mill Hill」「Fore Street」「Jade close」
「Pin street」「Dragon Road」「Den Close」「Black Acre Close」「Tramway Avenue」

221Bのドアをたたく音がするのでジョンが「早かったね。僕が出るよ。」と下に降りて行きます。
ドアを開けると中国人が立っていました。
「待たせてごめん。いくらかな?」
男はジジューでした。
「宝はどこだ?」と聞いてくるので「は?」とジョンが答えているといきなり殴られてしまいます。


その頃、シャーロックは暗号のメッセージを解きます。
「「Nine Mill Fore Jade Pin. Dragon Den Black Tramway 」
(900万の翡翠のピン。ドラゴンの棲み処。暗黒の鉄道。)


暗号を解いたシャーロックが部屋に戻ります。
「ジョン、わかったぞ。暗号を解く鍵。本だよ。London A to Zだった・・・」

部屋は空っぽで窓ガラスの黄色のペンキでメッセージが書かれていました。


ジョンが目覚めるとそこは暗い洞穴のような場所でロウソクが灯されていました。
ジョンは椅子に縛られていて、隣にはサラも同じように固定されていました。
目の前にはサーカスで司会をしていた女性、ブラックロータスのシャン将軍がいます。


シャン「本はポケットに入れて持ち運べる魔法の庭のようだ。」

シャンはゆっくりとジョンに近づきサングラスをはずします。
シャン「中国のことわざよ、Mr.ホームズ。」
JW「僕はホームズじゃない。」
シャン「あなたの言葉を信じなくてごめんなさいね。」
シャンはジョンのポケットから財布を出しクレジットカードを確認します。
シャン「ホームズ名義のカード。」
JW「僕のじゃない。彼に借りたんだ。」
シャン「シャーロック・ホームズあての5000ポンドの小切手も。」
JW「預かったんだ。」
シャン「ホームズ名義の劇場のチケット。」
JW「OK.この状況じゃそう思われても仕方ないと思うけど、僕は本当に・・」
シャン「あなたも自分でそう言ってたわ。」

「僕はシャーロック。誰も僕の素晴らしい知性に張り合う事ができないからいつもひとりで仕事をする。」


JW「本当に僕が言った?・・・・モノマネだって言ってもダメなんだろうな。」
シャンが銃をジョンに向けるので驚くジョン。


シャン「あなたの写真を撮ったのよ。知ってた?」
そう言ってシャンは携帯電話に入っている画像をジョンに見せます。
ジョンの写真がたくさんありました。

シャン「あなたの友人、ジョンのステキなブログも読んだのよ。
私はあなたを研究したの。だけど、とても熱心なファンの事をあなたは何もしらないのね。」

シャン「私はシャン。」
JW「お前がシャン?山?」
シャン「シャンは2つの意味があって、エレガントの意味に使われる。」
シャンはインターネットで検索をします。
シャン「『僕の友人、シャーロック・ホームズが解けないパズルやエニグマはない』テストをしてみましょう。」

シャンは銃の引き金に指をかけます。
シャン「私たちは3回あなたを殺そうとした。
チャイナタウンのフラット、博物館、そして今夜のサーカス。どうして撃たなかったかわかる?」

シャンは引き金を引きますが、空砲でした。
シャン「本気じゃなかったからよ。」

221Bではシャーロックが大きな地図をテーブルの広げてアジトの場所を急ぎます。


続きます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その12

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「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

ラストです。


シャン「博物館でも空砲を撃った。そしてスーリンのフラットの戦いではあなたの友人を解放した。
あなたを殺そうとしていたら今頃はもう死んでいたわ。
あなたに調査をしてもらいたかった。
我々は見つけられていないが、あなたたちが宝を追跡してくれれば構わない。
だから生かしておいた。あなたは探知犬よ、Mr.ホームズ。」


シャン「猫の尾をかじるネズミは破壊を招くだけ。」
JW「ことわざ?」
シャン「手に入れた?」
JW「何を?」
シャン「宝よ。」
JW「何の事だ。」
シャン「ではわからせてあげるわ。」

シャンの背後には布を被せられた、サーカスにあった投石器がありました。

シャン「西洋では全てのものに値段がつく。彼女の命の値段は情報よ。」
そう言ってサラを投石器の前に座らせます。
矢は真っ直ぐサラの方を向いています。


シャン「ヘアピンはどこ?皇后のピンよ。」
JW「何?」
シャン「900万ポンドの価値がある。既に買い手がついていた。
我々の身内のひとりに貪欲な男がいてロンドンに持ち帰った。
それをMr.ホームズ、あなたが探していた・・・・」
JW「信じてくれ、頼むよ。
僕はシャーロック・ホームズじゃないんだ。それにあんたたちが探しているものも見つけてない。」
シャン「観客からボランティアを募らなくては。」
JW「聞いてくれ。頼むから。」
シャン「レディス&ジェントルマン。あなたはきっとうまく演じられるでしょう。」
シャンは頭の上にある砂袋をナイフで突き刺します。

その頃シャーロックはキャブに乗ってジョンの救出に向かっています。


シャン「ロンドンの遠く離れた月明りの岸からあなた方のために、
シャーロック・ホームズの命知らずなかわいい友人をご紹介します。」
JW「やめてくれ。」
シャンはサラの膝の上に黒い蓮の折り紙を置きます。
シャン「前にも見たから退屈でしょうけど。どんな終わりになるのかも知ってるわね。」
JW「僕はホームズじゃないんだ。」
シャン「信じないわ。」

その時、シャーロックの声がします。

SH「信じたほうがいいぞ。」

シャンは咄嗟に銃を構えます。


SH「シャーロック・ホームズはすごく偉そうなんだ。そして大いに・・・何だっけ?ジョン。」
JW「遅いよ。」

SH「セミオート銃だな。それを撃つと距離は毎秒1000メートルだ。」
シャン「だから?」

シャーロックは暗闇の中で手下のひとりを倒します。

SH「ここの壁はほぼ4メートルの曲率半径なんだ。君がミスをすれば弾丸が跳ね返る。
誰に当たるかな?
誰かには当たるよ。弾丸はトンネルを跳ね返って君に当たるかもね。」
そして火が焚いてあるドラム缶を蹴り飛ばし、サラを縛っているロープをほどこうとします。
しかし、背後からジジューが布でシャーロックを首を締めあげます。
そうしている間にも砂が落ち、重りがどんどん下がっていきます。


それを見ていたジョンが椅子に縛られながらも何とか前進しますが途中で転がってしまいますが
その体制のまま頑張って投石器を倒し、その瞬間放たれた矢がジジューに直撃します。
不格好だけどかっこいいぞ、ジョン。

シャーロックはあたりを見回しますがシャンの姿がどこにもありませんでした。


シャーロックは静かに「もう大丈夫」とサラのロープをほどき、安心したサラがやっと声を出して泣きます。
ジョンは倒れた体制のままサラに言います。
「いつか2回目のデートのチャンスあるよね?」
(ドラマのセリフは「次はもっと安全なデートにする。」なんですね。)
ジョンの言葉に泣き笑いするサラでした。


警察がやってきます。
ディモック警部が待っていました。
SH「僕たちはここで消える。僕たちの名前で報告する必要はない。」
DI「Mr.ホームズ・・・」
SH「君には期待しているんだ、警部。輝かしい経歴をね。」
DI「あなたが指し示すところに行けと。」
SH「その通り。」


後日の221B。
シャーロックとジョンが暗号のメッセージを読んでいます。
‘Nine Mill Fore Jade Pin. Dragon Den Black Tramway’

JW「9ミル・・・」
SH「ミリオン。」
JW「百万か。900万ポンドの翡翠のピン。ドラゴンの棲み処。鉄道。」
SH「ロンドンにいる工作員たちへの指示だ。回収しろというメッセージだった。」
JW「翡翠のピン?」
SH「900万ポンドの価値がある。彼らのロンドンのアジトにそれを持ってこいと。」
JW「ヘアピンなのに・・・900万ポンドかよ!」
SH「そうらしいよ。」
JW「なんでそんなに高いの?」
SH「持ち主にもよるんだ。」


銀行に向かうシャーロックとジョン。
SH「ロンドンが拠点のふたりの工作員、彼らは花瓶を密輸するために大連に行った。
そのうちのひとりが何かをくすねた。小さなヘアピンだ。」
JW「それが900万ポンドの価値だった。」
SH「泥棒はエディ・ヴァンクーンだった。彼は中国で宝を盗んだんだ。」
JW「君はどうしてルーキスじゃなくてヴァンクーンだってわかったんだ?
殺人者だって誰だかわからなかったのに。」
SH「ソープだよ。」

トレーディングルームでヴァンクーンの秘書だったアマンダに電話がかかってきます。
シャーロックでした。
SH「彼は君にプレゼントを贈ったね。」
A「あら、こんにちは。」
SH「中国から戻った時に。」
A「どうして知ってるの?」
シャーロックがアマンダの後ろから現れます。
SH「君はただの秘書じゃないね?」
A「誰かの噂でしょう。」
SH「いや。」
A「じゃあ、どうして・・・」
SH「ハンドソープだ。彼のフラットに置いてあった。モイスチャー効果のある300ミリのボトル。」
A「何ですって?」
SH「エディ・ヴァンクーンが香りのするハンドソープの類を自分で買うとは思えない。
訪ねてくる女性がいない限り。あなたのデスクの上にあるハンドクリームと同じブランドだ。」
A「真剣な交際じゃなかったのよ。すぐに終わったの。続かなかったのよ。結局は彼は私のボスだったの・・・」
SH「なぜ別れたんだ?」
A「彼には日常茶飯事だった。私を評価したわけではなかったの。
よくすっぽかされた。週末に出かける約束をしたけど急に発っていったわ。中国に。」
SH「だけどその後、君にプレゼントを持ってきただろう。お詫びに。」
シャーロックはアマンダの髪に留めてあるヘアピンを見ます。
SH「見てもいい?」


その頃、ジョンはセバスチャンから小切手を受け取ります。
Seb「そいつは本当にバルコニーまでよじ登ってきたのか?」
JW「窓を厚板で固定すれば問題は解決するよ。」
セバスチャンはジョンに報酬の小切手を渡します。


再びシャーロックとアマンダ。

A「市場で買ったって言ってた。」
SH「それは違うと思うよ。盗んだんだ。」
A「エディらしいわ。」
SH「彼はその価値さえ知らなかった。ただあなたに似合うと思っただけだろう。」
A「いくらくらいなの?」
アマンダの言葉にシャーロックが笑います。


SH「900万ポンド。」
それを聞いたアマンダがパニックになっています。

※このあと、ドラマには無い後日譚がありました。

シャーロックとジョンは中国の古代遺跡の部屋に館長といます。
黒と金の衣装を着た皇后の人形があり、シャーロックとジョンはそれをじっと見つめます。
その人形の髪にはプラスチックでできた緑のヘアピンがあります。

館長「皇后の武則天です。中国唯一の女帝。
衣裳はもちろんレプリカですけど。1400年前の女性なので彼女の持ち物は何も残っていません。」
SH「それは確かですか?」
館長「噂を聞いたんですね。中国人は常に何かしらの遺物を見つけ出しています。
彼女のものは何であっても数百万の価値があります。」
シャーロックは翡翠のピンを渡します。
SH「どこか、これを展示する場所を見つけてもらえますか?」

シャーロックたちが立ち去ろうと出口に向かうとアンディが待っていました。

An「彼女が最後に言っていた・・・価値があるものを見極めないといけないと。
彼女は優しい女性でした。だけど彼女がそんなにも勇敢な女性だったなんて僕は思いもしませんでした。」

ジョンは悲しげに微笑みます。
JW「ギャラリーの壁にある後援者のリスト。どのくらい寄付すればいいの?」
そう言ってジョンはセバスチャンから受け取った封筒をアンディに渡します。

An「もちろん大丈夫です。名前はホームズとワトソン?」
JW「いや、違う。」

「博物館への価値ある寄付に感謝をいたします。」
そう書かれたリストに新しく名前が彫られました。「スーリン」と。

※何かちょっと感動です。
スーリンが殺されたのはジョンたちのせいではないと思いますが、
彼女があの状況にも関わらず解読を始めてくれたおかげで結局はジョンとサラが無事だったので
何かせずにはいられなかったのかもしれませんね。

没になった場面ですけど・・・(笑)


221B。


JW「1000才以上か。毎晩それが彼女のベッドサイドのテーブルにあったんだな。」
SH「彼は価値を知らなかった。なぜ追われているかもわからなかったんだ。」
JW「ラッキーキャットでも買えばよかったんだ。」
シャーロックが浮かない顔をしています。


JW「気にしてるんだろう?」
SH「何を?」
JW「彼女が逃げた事。シャン将軍だよ。手下をふたり捕まえただけだ。」
SH「巨大な組織なんだ、ジョン。
工作員も何千人といる。僕たちは表面をかすっただけだ。」
JW「君は暗号を解読しただろう。シャーロック。
ディモックが全員探し出すよ。暗号がわかってるんだから。」
SH「僕は解読したけど、組織は鍵を別の本にするだけだよ。」


ある部屋でシャンが誰かとチャットをしています。相手の名前は「M」とだけありました。
シャン「あなたのおかげでロンドンにルートを作ることができました。感謝しています。」
M「感謝など無意味だ。更なる援助を期待しているものだから。」
シャン「まさかあの男がくるとは思いませんでした。
シャーロック・ホームズ。あなたの安全が脅かされるのでは。」
M「彼らは私を突き止める事はできない。」
シャン「私はあなたの事は一切漏らしません。」
M「それは確信している。」
その言葉が送られた途端、シャンの額には赤外線の光が当たります。


終りです。

FARGO 映画とドラマS1

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Directors: Joel Coen, Ethan Coen
Writers: Ethan Coen, Joel Coen


このところ動画配信業界が賑わいを見せていて、Netflixとアマゾンが日本に参入したのも記憶に新しいところですが、
それに危機感を覚えたのかHuluも積極的に話題のドラマや映画を配信するようになって
ユーザーとしてはありがたい状況になったなあと思うこの頃です。

それはさておき、アマゾンが動画配信を大々的に始めた時の目玉商品(?)のひとつがFARGOでした。
システムはアップルと同じようにデータでのセルやレンタルをしていますが、
無料配信もやっていて、その中にFARGOもあります。

アマゾンの良いところは配信もDLできるんですよ。
なのでwi-fi環境がなくても自宅で端末にDLしておけば外出先でも視聴できるので
もっぱら私の通勤のお供になっています。

動画配信の宣伝はこれくらいにして・・・
FARGOです。
ドラマは去年観ましたが、やっと先日映画も観れたのでちょっと感想を呟こうと思います。
ドラマはもうS3まで製作されてるんですね。私はまだS1です。

ドラマは映画のリメイクだと思っていましたがリブートだと知りました。
設定も登場人物も出来事も全然違いますが、映画の10年後という設定なので、
映画の出来事がドラマに反映されているものもあります。
そしてブラックコメディの部分もそのままで主要人物は映画の流れを汲んでいます。
同じようなセリフもたくさん出てきますし、
映画観てなくてもドラマはじゅうぶん楽しめますが映画を観るとより一層楽しめます。


どちらを先に観ても問題ないと思います。
私はドラマ→映画でしたが、映画観た後はもう一度ドラマを観たくなりました。てか、観てます。
初めてドラマを観たとき、冒頭に出てくる「THIS IS A TRUE STORY(これは実話である)」をしばらく信じていました。
これもひっくるめてフィクションだと知った時はヤラれた感がありましたが、こういうジョークはすごく好きです。
もちろん映画でも冒頭に出てきます。
映画は1987年にミネソタで起きた事件、ドラマは2006年にミネソタで起きた~ になっていました。
かなりヒドイ出来事が淡々と展開されていくあたりちょっとブレイキング・バッドと同じ空気を感じます。
ドラマは時間が長い分、それぞれのキャラクターを掘り下げていました。

映画は主演の女性署長、マージ・ガンダーソン役の フランシス・マクドーマンドが素晴らしかったです。
オスカーなどいろいろ受賞しているのもわかる気がします。
熱くなることもなくひたすら冷静に自分の仕事を淡々とこなしていくのですが、
仕事だけではなく、何事においても臆することなく真摯に向き合う姿を好演していました。
ジョエル・コーエンの奥様でもあります。

主要な登場人物です。
左が映画版、右をドラマ版で並べてみました。

マージ・ガンダーソンとモリー・ソルヴァーソン。


マージは今でこそ署長として誰にも邪魔されることなく自分の職務をこなしていますが、
若い時は優秀な分妬まれたり、融通が利かない分、邪魔扱いされたりしたのでは・・・
と、その想像を体現しているのがモリーなのかと思いました。

ヴァーン亡きあとは唯一彼女だけが優秀な警官であとは無能ばかりで。
彼女もまた、偏見も思惑もいっさいなく、ただひたすら犯人を割り出していきます。


ジェローム・ランディガードとレスター・ナイガード


狂言誘拐はありませんが共通しているのは加害者なのに被害者になりすまそうとします。
でも些細なつまずきをきっかけに悪い方に悪い方に向かっていくんです。
ジェリーは映画の冒頭からお金の問題を抱え狂言誘拐で義父からお金をゲットしようとしているクズな感じですが
レスターは小心者の平凡なサラリーマンのはずが成り行きで妻を殺してしまっているので幾分同情の余地があります。
子どもの頃から同級生にイジメられて妻や弟からもバカにされてるし。
でもどちらも立ち向かう事なく流されたまま、
自分の問題にきちんと向き合わなかった故の結果になっていると思います。

それにしてもマーティンの何と適役な事よ・・・
ブラック・コメディこそマーティンの本領発揮なジャンルですねー、ホントに。
ウィリアム・H・メイシーが演じたランディガードのキャラクターもきちんと踏襲しているようようでした。

カールとゲア(上)ナンバーズとレンチ(下)


カールとゲアはランディガードが妻の誘拐を依頼する相手です。
ゲアがあまりにも無口でカールがブチ切れる場面がありますがレンチの聾唖設定はそこからなのかも。
カールもまた不運な男です。依頼を受けたばかりに結局は命を落とします。
殺される前に手に入れたランディガードの妻の身代金を独り占めしようと雪原に埋めた100万ドル入りのケース、
これがドラマ版で出てきます。


ここからはドラマ版です。

ローン・マルヴォ(ビリー・ボブ・ソーントン )


殺し屋さん。今回、いじめっ子ヘスに鼻を折られたレスターが事故で頭に傷を負ったマルヴォと
病院の待合室で出会ったのが運のツキでした。
人当たりがソフトな分恐ろしいです。にっこり笑って人を斬るを体現していましたよ。
狂気を感じる人でしたが、私はマーティンのレスターもある意味かなり狂気を感じました。

ビリー・ボブ・ソーントンはアンジェリーナ・ジョリーの元ダンナだったんですね。ちょっとびっくり。
アンジーの映画のプロモの時に来日もしてるんですね。2度びっくりです。


2014年のエミー賞はこの方とマーティンがふたりで主演男優にノミネートされていました。
受賞はまさかの(失礼)ベネディクトasシャーロックでしたけど。


ガス・グリムリー(コリン・ハンクス)


ナイガード家で起きた殺人の犯行現場でマルヴォがレスターを残しドロンして
レスターの車で次の仕事に向かう途中、交通違反でマルヴォを停止させながらも
マルヴォに脅かされて見逃してしまう警察官。不器用で善良な一人娘のパパです。

コリン・ハンクスを見たのはバンドオブブラザーズ以来なのですが
良い感じにトシをとっていて、何となく嬉しいです。


ビル・オズワルト(ボブ・オデンカーク )


ヴァーンの死後、署長に就任する死体も直視できない普通のおっさん。
てか、ソウル(ブレイキングバッド)じゃないですか!
有能ではないけど無能でもないと思うんですよ。
彼なりに、レスターは善良という信念?で彼を守ろうとしていたわけだし。
まー、そんな私情の基づいた行動は警察官としてどうよ?なんですけど。


映画もドラマも一番印象的だったのが風景でした。
カメラワークというのでしょうか。
一面真っ白な風景の中にポツンと赤いワンポイントもとても印象に残ります。
ポスターをいろいろ検索していたら結構ありました。
ファンメイドやアーティストの作品も混ざっているかもしれません。
映画版です。

これも。


ドラマ。

これも。

重要アイテムです。


あと、これもね。


あまり感想になりませんでしたが・・・・
再度ドラマを見直し中なので観終わったらあらためてちゃんとドラマの感想を書きたいと思っています。

「FYI」 by John's Blog

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FYI
昨日アップした動画ですがやはり規制されてしまったので、今朝削除しました。
見てくださった方には本当にすみません。
またいつか何かの形でお目にかかると思いますので
その時はまたよろしくお願いいたします。

自分のお知らせから始めてしまいましたがジョンブログです。
「The Blind Banker」のあとに書かれたブログになります。

FYIは「For Your Information」の略ですがメールのやりとりでよく使います。
とりあえず知っておいてね、とか、参考にしてね、という内容のメールを転送するときに
FYIと書いて送る事が多いです。3文字なので楽チンです。

FYI

3月27日

面白い数日間だったよ。仕事も見つけたし。
密輸組織をやっつける手助けもしたんだ。
詳しい事は次回に書くけど。

ああ、でもその前に、重要なお知らせを!

これが僕。


これはシャーロック。


わかった?ロンドンの犯罪者のみなさん、どっちがどっちなのかちゃんと注意してくれ。
そうすればみんなの時間と手間が省けるんだよ。
これ以上混乱させないためにもプロフィール画像も変えたからね。

別の話になるけど、シャーロックにまた違う暗号のメッセージが届いたから
自信のある人は推理の科学に行ってみて。


コメント

は?
Harry Watson 27 March 20:11

聞く気にもならないよ。
Bill Murray 27 March 21:22

君は秘密のメッセージをトライしてないだろう?ジョン。
Sherlock Holmes 27 March 22:09

15MAR 最近のいろいろ

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先日のLetter Liveにベネディクトが登場しましたが、何とオスカー・アイザックも出演したんですね。
しかも、アレック・ギネスの手紙を読んだらしいです。


ここに手紙が全文あります。
Oscar Isaac reads brilliantly grumpy Alec Guinness letter from 'Star Wars' filming
マークハミルやハリソン・フォードの事も書いてあるようなので
時間があるときにボチボチと訳してみようかと思ってるのですが結構長い・・・

ベネディクトはマルセル・プルーストとロバート・スコットの手紙を読んだようです。


キャプテンスコットの手紙はちょっと興味があるのでこれもボチボチと・・・・できるのかなあ。
cunberbatchwebさんがシェアしていたサイトに全文あります。
Scott of the Antarctic's final letter


ルイーズがツイートしていた画像がちょっと良い感じです。


話は変わりまして、
キャプテンアメリカの新しいトレーラーが公開されましたが、
何だかすごく賑わっていたので一体何が?・・・と思ったらスパイダーマンが登場していました。
アメコミはあまり詳しくないのですが、確かスパイダーマンは大人の事情でマーベルには出られないと
以前どこかで見聞きしましたが・・・
そんな事情を乗り越えて今回参戦ということでアメコミファンには嬉しいニュースのようです。
今回のスパイダーマンは従来とはちょっとだけ違うそうなんですけど、
もちろん私にはそんな違いはわかるはずもありません。
で、トム・ホランドが演じるんですね。
そういえばトム・ホランドは「白鯨との闘い」にも出ているのですけど結局この映画観れなかったなー。

何だかシビル・ウォーがものすごく盛り上がっちゃいますね。
上映時間もマーベル最長なんでしたっけ?
それなのにソーはいないんですよね・・・・ソー好きな私にとってはちょっと寂しい・・・・。
こうなったらソーのラグナロクでストレンジさんと共演してもらって、盛り上がってもらいましょう。

トレーラーです。
Marvel's Captain America: Civil War - Trailer 2

日本語版です。
スパイダーマン登場!『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』予告編

キャプテンチームの青とアイアンマンチームの赤、どちらを応援しますか?
と、いう事でも盛り上がっていますがそこでちょっと疑問なんですけど、
この映画の冠ってキャプテンアメリカじゃないですか。
て、ことはキャプテンが正義なの?最後にはアイアンマンが負けるとか?
こんな事聞くとアメコミファンやマーベルファンに鼻で笑われそうですけど。
バッキーの話を深く掘り下げるようなのでキャプテンが辛い目にあいそうな予感もしますが、
最後はみんなが一丸となって何かと戦うんですよね、きっと。


ホロウクラウンのリチャード3世は5月に放送だとガーディアン紙に掲載されたそうです。
5月に放送かー、じゃあ日本は来年?(涙)

余談ですが舞台版リチャード3世はレイフ・ファインズが演じるそうです。

もうひとつ、シャーロックS4の脚本はモファット&ゲイティスの両御大が1本ずつで残る1本は共同執筆だそうです。
共作再びは嬉しいけどちょっと怖い・・・
Arwelさんが着々とシャーロックのセットの風景をツイートしてくれてるのを見るといよいよだなあと。




あと、これ。これは映画の前に流れた舞台裏に出てきましたよね。
SPのトレーラーが公開された時にバスカヴィルの犬の絵柄があるのは見えましたが
実はそれ以外にもホームズ作品をモチーフしてるんですね。細かいわ。


最後に、ちょっと和んだBBC3のツイートです。
BBC Oneとイチャイチャタイム??

Snuggle time with @BBCOne pic.twitter.com/E5RRUktyFb

— BBC Three (@bbcthree) 2016年3月5日

FARGO/ファーゴ Season1の感想 1/3

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FARGO/ファーゴ

Created:Noah Hawley
Based on:Fargo by Joel Coen
Ethan Coen


映画を観た後にドラマも観たくなって久しぶりに見返しましたが忘れていた部分が結構ありました。
しかし、やはり面白いです。一度観始めるとノンストップになります。
やっと観終わったので忘れないうちにまとめてみようと思います。

ネタバレですのでご注意ください。

ファーゴS1はふたりの男を中心に話が進みます。
まったく別の世界に生き、性格も生き方も絶対に接点などないだろうふたりが偶然に偶然が重なり
関わりを持ってしまった事でお互いが破滅の道を歩んでいく、そんなストーリーです。

漠然と書いているととっ散らかりそうなのでエピソードを追いながら書いてみます。
冒頭にはいつもこの説明が表示されますがフィクションです。

This is a true story.
The events depicted took place in Minnesota in 2006.
At the request of the survivors, the names have been changed.
Out of respect for the dead, the rest has been told exactly as it occurred.
これは実話である。
実際の事件は2006年にミネソタ州で起きた。
生存者の希望で人名は変えてあるが、死者への敬意を込めその他は忠実に描いた。


E1:人喰いワニのジレンマ "The Crocodile's Dilemma"
冒頭はローン・マルヴォがベミジー近くを走っている途中、鹿とぶつかりその反動で後ろのトランクが開き
下着姿の男が逃げ出していく場面から始まります。


一方、ベミジーで保険会社に勤めるレスター・ナイガードはうだつの上がらない男で、
いつも妻からバカにされ出来の良い弟と比較されながら暮らしていました。
この日も昔からのいじめっ子、サム・ヘスに鼻の骨を折られ病院に行きます。


そこで、車の事故で頭を怪我したマルヴォと出会います。
鼻が痛くて缶ジュースが飲めないレスターにマルヴォがそのジュースちょうだいって言ったのをきっかけに、
レスターはサム・ヘスに殴られたことを話し、マルヴォがその男殺してやろうか?と尋ねます。
君がYesと言えば殺してやるよ、と言われますがレスターは最後までYesともNoとも言わずにその場は終わります。


マルヴォは報酬で殺しの依頼を受ける殺し屋さんなのですが、この時はジュースのお礼だったとか?
ストーリーの中でたまに出てくるマルヴォの例え話が実は彼の生い立ちなんじゃないかと思います。
飲んだくれの父親から虐待を受け母親からも捨てられたような、そんな壮絶な子ども時代が
彼を心を持たない冷徹な人間に作り上げたのかもしれません。
だから、もしかしたらマルヴォは苛められ侮辱されるレスターに興味を抱いたのかもしれませんね。
しかし、ここできっぱりとNoと言えないのがレスターなのですが、
レスターにとってマルヴォの悪魔の囁きはとても甘美で、
口にこそ出さなかったけど心の中ではYesと叫んでいたんだろうし、
でもYesともNoとも言わないところがレスターの小狡いところなのかなーと思いました。

ともあれこれを機に彼の人生は大きく変わります。

その頃、警察官のモリーは署長のヴァーンと事故を起こして置き去りにされたマルヴォの車の捜査をし、
凍死した下着男の死体を見つけ、捜査を始めます。


サム・ヘスが殺された事を知ったレスターは再びマルヴォと会い、頼んだ覚えはないと詰め寄りますが、
「立ち向かえ」と逆に説教されます。
そしてその夜、レスターは以前から調子の悪い洗濯機に立ち向かおうと修理し妻の前でスイッチを入れて見せますが
直ったどころか故障させてしまった事で妻にバカにされ今度は妻に立ち向かってしまいます。


つまり、妻をハンマーで殺してしまいます。
その地下室の壁に貼ってあったポスターがこれ。
「もしあなたが正しくてみんなが間違っていたら?」


このドラマは「Whatif」の連続なんだと思います。
もし、レスターがサムに会わなかったら?殴られなかったら?病院に行かなかったら?洗濯機が壊れなかったら?
もし、マルヴォの運転する車の前に鹿が飛び出さなかったら?
そして、もしレスターがサムに立ち向かっていたら?
そんな感じでずっと続くんです。
ほんの少し違う行動をしていたら未来はまったく違うものになっていたんだろう想像をかき立てられるドラマでした。

妻を殺害してしまったレスターはハンマーと返り血を浴びた服を隠しマルヴォに助けを求めます。
そして電話のあとは散弾銃を用意したり、セリフの練習をしたりと、
多分マルヴォを妻殺しの罪を着せようとしていたような感じです。
普段は不器用なレスターがここではテキパキと動いています。
自信の無さが彼を余計に鈍らせていたけど実は意外とやれば出来る子なんですよね。
しかしそこは運の悪い男、レスター。

病院でのマルヴォと会話をしていたという目撃証言があったのでレスターを良く知るヴァーンが
話を聞きに彼の家を訪れ、妻の死体が見つかってしまいますが、
タイミングよくレスターの家に来たマルヴォにレスターが用意していた銃で撃たれてしまいます。


そのあとすぐに警察が駆けつけますがマルヴォが姿を消したので、
レスターは侵入者に妻とヴァーンを殺されたように見せかけます。

マルヴォはレスターの車で次の仕事先に向かう途中交通違反でダルース警察のガスに止められますが、
マルヴォはガスを脅し、ガスはそれに屈して見逃してしまいます。


レスターの手にマルヴォが撃った散弾の破片が入りますが、治療を受けないまま化膿しレスターを苦しめる事になります。


1回でまとめるつもりだったのに1話目から長々と書いてしまいました・・・・
少し長くなりそうなので分ける事にします。

FARGO/ファーゴ Season1の感想 2/3

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FARGO/ファーゴ

Created:Noah Hawley
Based on:Fargo by Joel Coen
Ethan Coen

ネタバレを含みますのでご注意ください。

この記事をまとめていてふと、E6のタイトル「ビュリダンのロバ」って餓死するロバの話だと思って
それからファーゴのタイトルを調べていったらそれぞれ引用元があると今更ながら気づきました。
タイトルもちゃんと考えられているんですね。深いわ。
E1の「人喰いワニのジレンマ」はルイス・キャロルが創作した自己言及のパラドックスだそうです。
ウィキです。
ワニのパラドックス

E2:おんどり王子 "The Rooster Prince"
※このタイトル、日本語版を見つける事ができなかったのですが自分を雄鶏と信じ込んだ王子、といった内容の寓話のようです。
ある日突然裸になり床で餌をついばむようになった王子に賢者が「あなたが服を着てちゃんと食事をしても
心が雄鶏であるならあなたは雄鶏なんです」と言った、というお話です。

殺されたサムはファーゴにあるある組織に属しており、サムを殺した犯人に報復すべく、
ファーゴからナンバーズとレンチがやってくるところから始まります。
このコンビ、すごく好きなんですよ。


ヴァーンの後継にビル・オズワルドが就任。
モリーは今回の事件にレスターが関わっていると言いますが、レスターの同級生だったビルは
レスターにそんな事ができるはずはないと否定します。
それでも食い下がるモリーにヴァーンの妻の口添えもありビルはモリーとレスターに会いに行きます。
ビルが自分を全然疑うどころか妻を殺されたことで同情し、レスターはかわいそうな被害者を演じますが、
モリーはひとり納得がいかない様子です。


レスターの話を信じきったビルはこの事件を強盗殺人と断定します。
警察官は署長の捜査方針に従わないとダメらしいですよ。
しかし納得のいかないモリーはレスターを問い詰めますがレスターはビルの好意を最大限活用し、
ビルに苦情を入れビルはモリーを捜査から外してしまいます。


小さい町だとみんなが知り合いなのでこういう慣れ合いになりがちなんですよね。
そんな中でモリーは小さな町の警察官(一応副署長ですけど)にしておくには勿体ないくらい
冷静さと勘の良さを持ち合わせています。
父親が優秀な警察官だったこともあると思いますが資質もあるんでしょうね。
レスターを問い詰めていく様子を見ると、ついレスター逃げてー!と叫びそうになります。
だってマーティンだし・・・・
それにしてもレスターは自分に暗示をかけているんじゃないかと思うほど被害者になりきっています。

レスターの奥さんは日常的にレスターにひどい事言ってたし衝動的に殺してしまった時も
言っちゃいけない領域を踏み越えていたからレスターに同情できる部分もあるんです。
でもこのあたりからじわじわと内に秘めた狂気のような部分が表面化していて、
多分レスターはもうかなり前から壊れていたのかもしれません。


ビルとモリーが訪ねてたとき、レスターは奥さんの服に顔を埋めて泣いていたのですが、
次の瞬間には保身のためだけに行動していて、その表情には恐ろしさを感じます。
マーティンはすごいですよ、本当に。

一方、マルヴォの雇い主は「ミネソタ州のスーパーマーケット王」マイロスでした。
マイロスは何者かに脅迫されており、マルヴォに犯人を捜させます。


マルヴォは依頼主の電話やメッセージを録音しているようで、この時もレスターから
妻を殺したという電話の録音を聞いています。
もちろん保身のためもあるのでしょうけどそういえばマイロスから彼の著書にサインをもらっていたので
よくシリアルキラーが被害者の持ち物を収集していたりするような感覚なのでしょうか。


E3:泥の道 "A Muddy Road"
※これは禅公案のようです。
調べようと思ったのですが禅公案たくさんありすぎてよくわかりませんでした・・・

レスターはサム・ヘスの保険金のことでサムの奥さんに会いに行きそれをナンバーズとレンチに目撃され、
以後、ナンバーズとレンチにサム殺しの疑いをかけられつきまとわれます。


一方、凍死した男の捜査をしていくうちに防犯カメラが犯人らしき男をとらえていたことを知ります。
そして見逃してしまった男がずっと気になり車を調べると持ち主がレスターだったのでベミジーを訪れモリーに会います。
モリーは防犯カメラの画像をガスに見せ、レスターの車に乗っていた人物とと凍死した男を連れ去った人物が同一だとわかります。


マルヴォはマイロスを脅迫していた人物をすぐに突き止めます。
マイロスの妻のスポーツインストラクターでした。
しかし、マルヴォは彼と結託し聖書に出てくるエジプトの十の災いをなぞらえ、
マイロスのシャワーに豚の血を次に店に大量のコオロギを放ちます。


ちなみに10の災い一覧です。
http://www.lets-bible.com/ten_calamities/

E4:知らぬ存ぜぬ "Eating the Blame"
※これも禅公案の引用みたいです。

で、マイロスが何者かと言うと、1987年に借金から逃れるため妻と子どもを親戚を頼ろうと
ミネソタ州の雪道を車で走らせていた途中ガス欠になり、動きがとれなくなります。
どうにもならなくなったマイロスが外で神に祈っていると大金が入ったケースを見つけます。
これが映画版でカールが埋めた身代金なんです。


モリーはマルヴォが滞在していたモーテルを割り出し、マルヴォがベジミーにいたことを確認します。

ガスはマイロスの家の近くでマルヴォを見つけ、今回は見逃せないと無理やり逮捕してしまいます。
ガスはすぐにモリーを呼び、ダルースに向かおうとしますがビルに止められてしまいます。
神父に扮していたマルヴォはすぐに釈放されますが別れ際にガスに、
「なぜ人は何よりも緑の中で目が利くのか?」という言葉を残して去っていきます。


一方、レスターはナンバーズとレンチに拉致されてしまいます。


サム殺しの自白を迫られたレスターは自分ではないと言いつつ弟のところから持ってきていたスタンガンを使って切り抜け、
途中で会った警察官を殴って無理やり逮捕をさせ逃げ切りますがが、結局すぐに留置場でふたりと再開してしまいます。

そしてガスはモリーからマルヴォの問いかけの答えを教えてもらいます。
森の中で敵を見分けるため・・・だそうです。


E5:愚か者の群れ "The Six Ungraspables"
※これも禅ですね。

ナンバーズとレンチに脅された挙句、化膿していた手をさらに痛めつけられマルヴォの存在を教えてしまいます。


モリーはレスターとマルヴォの関係を捜査に基づいてビルに説明し、ビルもようやくモリーの話を聞き入れます。
留置場にいるレスターに話を聞こうとしますが手の化膿が悪化し朦朧としているレスターは病院に運ばれます。
病院でモリーは医師からレスターの手には散弾が入っていたと聞きます。


信仰深いマイロスは災いの最後が長男の死だと信じ、マルヴォにお金を用意すると言います。
脅迫の裏にマルヴォがいるとは知らないマイロスです。
この時息子がやってきてコオロギの出どころを突き止めるのですが神の罰だと信じきっているマイロスには届きません。
この息子、ダジャレばかり言っていてちょっとバカっぽいのですが実は結構頭が良いんじゃないかと思います。
ここでマイロスがちゃんと息子の話を聞いていれば・・・・


このエピソードの中でガスが隣人から聞いた話がちょっと印象的でした。
あるお金持ちの男が悲惨な世界を嘆き、自分の全財産を寄付しますがそれでも世界は良くならず、
次に臓器を提供しますが、それではひとりしか救えません。最後は自分の全てを提供して死んでしまいます。
世界の問題はひとりでは解決できないというちょっとした教訓でした。

私もたまにひとりであがいて空回りすることがあるんです。
自分が出来る事ってたかがしれているんですけどね。
そういう時はひとりで背負わないで身近な人に相談したり助けてもらったりするようにしています。
3人寄れば文殊の知恵って言うし、意外なところから意外な解決策が出てきたりするもんです。
そういえば「世界中の悩みをひとりで背負ってたあの頃~」という歌があったような気が・・・


続きます。

FARGO/ファーゴ Season1の感想 3/3

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FARGO/ファーゴ

Created:Noah Hawley
Based on:Fargo by Joel Coen
Ethan Coen

ネタバレを含みますのでご注意ください。

E6:ビュリダンのロバ "Buridan's Ass"
※ビュリダンのロバは左右に同じ量の干し草があるのにどちらも選べなくて餓死してしまうお話のロバです。

ここでファーゴの組織が出てきます。組織はサム殺しの犯人を殺すよう命令します。

マルヴォはインストラクターを使ってマイロスに電話をかけお金の受け渡し場所を指定し、
そのあとインストラクターを罠にかけます。
銃撃戦を装い踏み込んだ警察官にインストラクターが射殺されてしまいます。
やり方はヒドイけど結果的にマルヴォはきちんと任務を完遂します。


一方、モリーはガスのもとを訪れています。
ガスは本当は郵便配達の仕事がしたかったとモリーに打ち明けます。
その時、銃撃戦のことを知り現場に駆けつけます。


銃撃戦を見届けたマルヴォをナンバーズとレンチが襲い掛かります。


吹雪の中で始まった銃撃戦を聞きつけモリーとガスも銃声のするほうに向かいます。
マルヴォはナンバーズをとらえ、雇い主を吐かせたあとに殺します。
ホワイトアウトの中、モリーの姿を見失ったガスは誤ってモリーを撃ってしまいます。


レスターの病院に弟のチャズが訪れます。
レスターにサムと妻殺しの容疑がかけられており、病室の前には警官が見張っていました。
それを知ったレスターは、自分の無実を主張し兄弟なんだから信じてくれと言いますが
チャズは受け入れず、知っている事を警察に話せと言って去っていきます。


レスターは無実ではないしチャズのいう事は最もなんですけど、
どこか釈然としないのはチャズにはレスターへの兄弟に愛情が感じられず
ただ正論を言っているだけだからなのかもしれません。
ここでチャズがもう少しレスターの話を聞き愛情をもって接していれば何か変わったのかも・・・

マイロスは長男をボディガードとともに避難をさせ受け渡し場所に向かいますが、
神の許しを請うには、あの時手にしたお金をすべて元の場所に戻す事だと思いつきます。
マイロスの指示で長男とボディガードは自宅に戻ろうとしますが途中、竜巻で大量の魚が道にばらまかれ
長男を乗せた車が横転し、死んでしまいます。信心深かったばかりに起きた事故でした。
もしマイロスが神にお金を返そうとしなければ、もう少し長男を避難させていれば・・・



一方レスターは逮捕されたも同然の状態に危機感を感じ病室を抜け出します。
そして隠しておいた凶器や妻の写真をチャズの所持している銃の秘密の隠し場所にそれらをしのばせ
さらにチャズの子どものリュックにチャズの拳銃を入れてしまいます。


そうしてチャズが妻と不倫の末に殺してしまったような状況を作り出し、何事もなかったかのように病室に戻ります。
この笑顔が怖いんです。マルヴォとは違った狂気が垣間見える場面です。


E7:理髪師の髭を剃るのは誰? "Who Shaves the Barber?"
※「床屋のパラドックス」の引用です。
ウィキ
床屋のパラドックス

学校でチャズの子どものリュックから銃が見つかったことで家宅捜査を受け、チャズの銃の隠し場所から
レスターの妻を殺害した凶器が見つかりチャズは逮捕されます。

レスターはビルの事情聴取でチャズが妻と不倫しこじれて殺害し自分はずっとチャズをかばっていたと
ストーリーをでっち上げます。
モリーは撃たれて入院中なのですがここにモリーが居たらどうなっていたんでしょうね。
晴れて自由の身になったレスターはチャズの叫び声を背中に去っていきます。

悪そうな笑いです。

モリーは一命をとりとめます。
ガスが落ち込んでいるのでモリーがガスを励ましたりしています。


モリーのパパも駆けつけます。
こうなることを恐れていたパパは最初の頃、娘に転職を勧めたりしていたので
パパの心中ははかりしれませんが、何も言わずいつものパパとして振る舞っています。
本当にステキなパパです。


マルヴォは仕事の元締めからファーゴの組織の場所を聞き出し報復しに行きます。


組織には常にFRIが張り込みをしていましたがその目の前を堂々と機関銃を持って押し込み皆殺しにしてしまいます。
あっけにとられるFRIの二人組を後ろでマルヴォは堂々と姿を消します。


レスターは心機一転で仕事に復帰します。
サム・ヘスの奥さんに支払う保険金のことで訪問したついでに奥さんとちゃっかり寝てしまうレスター。
これですっかり自信をつけてしまいます。やっぱり自信を持つって大事なんですよね。


一方、退院したモリーはレスターの妻殺しの犯人としてチャズが逮捕されたことを知り茫然とします。


E8:砂山のパラドックス "The Heap"
※砂の山から砂を取り去って最後の一粒になっても砂山と言えるかどうか、という問題だそうです。
パラドックスの定義なぞ考えようとすると気を失いそうになります、私。
ウィキです。
砂山のパラドックス

レスターは妻の所持品を処分し、洗濯機を新しくします。
洗濯機を納品した業者が今まで使っていた洗濯機は粗悪品ですぐにリコールされたと言います。
すべての原因はこの洗濯機なんですよね。
リコールを知って交換していればもしかしたらレスターは妻を殺さなかったかもしれません。
快適に動く洗濯機を見詰めながらレスターは笑っています。
すべてを切り抜けた今の状況を考えるともしかしたらレスターは不良品の洗濯機に感謝すらしているかも。


復帰したモリーは殺人事件の情報をきちんと図にまとめ、チャズの犯人説には矛盾があると訴えますが
もちろんビルはそれを却下します。人生なんて不満だらけだがそれを受け入れないといけないと諭します。

ビルは悪い人ではないんですよ。難民の子どもを養子に迎えてたりしているし、
すごく人情味に溢れた人なんですけど、だからこそ警察官には向かないのかもです。

サムが保険の掛け金を払っていなかったので保険金がおりないことを知ったサムの妻が押しかけてきます。
レスターはその事を知ったうえで妻と関係を持ったわけですが、
そのことを暴露されてもレスターは冷静に堂々と対処し、妻を追い払う事に成功します。
その様子を見ていた同僚のリンダがレスターに愛の告白します。
いやー、自信を持った人間て怖いですね。


モリーに撃たれて入院中のレンチにマルヴォが会いにいきます。
マルヴォがレンチに話を聞かせます。
「熊が罠から逃れるために自分の足を食いちぎって逃げたが結局近くの小川で死んでいた。自由になって死んだんだよ。」
マルヴォはレンチに手錠のカギを渡し、「治ったら会いに来い」と言って去ります。

自由になって死ぬかこのまま閉じ込められるかの選択を迫られるレンチですが・・・・

結局モリーはそれ以上捜査することはできませんでした。
ガスから贈られた花束があふれたデスクに座ったモリーはガスと会う約束をします。


そうして1年が過ぎました。
ガスは警察官をやめて当初の希望だった郵便配達の仕事をしています。
モリーはガスと結婚し、妊娠をしていました。
映画版ファーゴのマージも妊娠していましたもんね。
映画版のラストでマージのダンナの絵が3セント切手に採用されたという場面があるので
もしかしたらガスの郵便配達の仕事はそのオマージュなのかもですね。


それでも事件を忘れられないモリーです。


ファーゴの組織の張り込みをしていたFBIの二人組は左遷で資料室の住人と化していました。
「資料室から資料を持ち出してもここは資料室だけど、繰り返し持ち出され資料がなくなっても
ここは資料室と言えるのか?」などと砂山のパラドックスの話をしています。


レスターはリンダと結婚し、保険販売の年間最優秀賞の授賞式のためにラスベガスに来ています。
自分の嫌疑をはらすために身内を陥れたレスターはその工作をやり遂げ自信を持ち始めた時から
何もかもうまくまわるようになっている感じです。すかりダークサイドに堕ちています。
元々頭の回転は早かったんでしょうね。ただ自分に自信がなかっただけで。


授賞式のあとにナンパしようと妻をホテルの部屋に帰しバーに繰り出しますが
そこで見たのは、風貌が変わっていたマルヴォでした。


ものすごく飛ばしたのですが余裕で終らなかったです。
続きます。

ちょっとだけ glee

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F12016が開幕しましたが開幕戦のメルボルンのWinnerはニコでした。
今年は途中で失速しないよう頑張ってくださいよー。
今回予選が新方式になっていましたがあまりの不評に次回から元に戻すとかFIAの迷走は続く・・・

さて、FARGOの途中なのですが今さらながらやっとS5を観始めたら急にgleeが書きたくなっちゃったので。
マッキンリー高校のグリークラブを中心としたミュージカルです。
このドラマを観るとこれだけ歌えれば楽しいだろなあといつも思います。
私がこの複雑な思いを歌で表現しますーとか言ったらドン引きされる以前に隔離されそう。


S3で主要メンバーが高校を卒業したせいかS4があまり面白くなかったこともありますが、
加えて3年前に初期からの主要メンバー、というか主役のひとりだったフィン・ハドソン役の
コーリー・モンティスが急死してしまって、当時S5は撮影すら中止などのニュースがありましたが、
フィンのいないグリーに興味もなくなりS4ですっかりやめてしまっていました。

でも先日ふとAmazonに最終シーズンまで配信されているのに気づき
(でも最終シーズンだけ有料なところがね・・・)
とりあえずフィンの追悼エピソードでもあるEp3だけ観てと思い、そのまま今に至る(笑)
一応、ストーリーの中でもフィンが急死してしまったという設定になっています。

2013年のエミー賞。


2013年のエミー賞授賞式でスー先生がとてもシンプルな追悼スピーチをしていましたが
追悼エピソードはかなりつらいものがありました。
コーリーとレイチェル役のリア・ミシェルは公私ともに公認のカップルだったので、
特にレイチェルの場面は見ていて痛々しかったし「The Show Must Go On」の言葉がとても重かったです。


リア以外の出演者の場面も演技なのか素なのかよくわからないのも余計につらいものがありましたが、
考えてみればこのドラマは時々、そういう場面があったなあと。
しかし、
それでも地球はまわると言うか、Ep3以外はきちんとレイチェルだったし
時々フィンの死を話に出しつつ進んでいっていました。

gleeの好きな点は楽曲のアレンジの素晴らしさで、歌詞も部分的にアレンジしてあるのもすごく嵌ってるんですよ。
原曲より好きになった曲も少なくないほどです。

以前動画を作った時に使用した「Light Up The World」はgleeのオリジナル曲ですが
この曲はテンポが良くて本当に元気が出ます。
Youtube、日本語字幕付きです。S2のラストエピソード、グリー全国大会での曲です。
Light Up The World

gleeで一番有名な曲と言えばパイロット版で歌ったJourneyの「Don't Stop Believin'」
gleeのパイロット版は本当に本当に感動します。この回だけで終わりでもいいかもしれない(言っちゃった)
レイチェルの歌声もトリハダもの。
Don't Stop Believing


他、好きな曲というか場面というか・・・それをいくつかUPしました。
個人的に歌の上手さはシュー先生がダントツかなーと思います。安定してるし。

「Lean On me」S1E10のラスト。
この曲はいろいろな人がカバーしていますが私はClub Nouveau版をよく聞いていました。
歌詞がすごく良いんです。
つらいときは僕を頼って、僕を必要として、いつでも駆けつけるから、という歌詞です。
この曲で動画を作りたいなーと思いつつなかなか実現していません。
Lean On Me

Queenの「Somebody To Love」S1E5 地区大会より。
歌自体はもちろんオリジナルのほうが全然良いのですがこのアレンジも好きでした。
Somebody To Love

映画グリースの「You're The One That I Want」S1でもちょっとだけ歌っていますがこれはS4E6から。
後半にフィンとレイチェルが出てきます。レイチェルは本当にすごいなーと。この曲も大好きです。
You're The One That I Want

ケイティ・ペリーのTeenage Dream S2E6より。
ライバル校を偵察に来たカートがブレインと初めて会った場面。
楽曲と言うよりブレイン役のダレン・クリス他メンズボーカルがステキだったので。
ケイティ・ペリーも大絶賛だったらしいです。
Teenage Dream

ガガちゃんのBorn This Way S2E18より。このエピソードのタイトルも「Born This Way」です。
ドラマでは自分の欠点を正直にさらけ出さようよ、というエピソードだったと思います。
自分としてありのままに生きて行こうよ、という歌です。
それぞれメッセージ入りのTシャツを着ていました。
Born This Way

Duck SauceのBarbra Streisand こちらも「Born This Way」より。
私はモブダンスが好きで、この場面もみんな楽しそうですごく好きです。私も入りたい。
Barbra Streisand

gleeが披露するマッシュアップもかなり良いです。
こちらは雨に唄えばとリアーナのUmbrellaのマッシュアップ。S2E7より。
シュー先生役のマシュー・モリソンはトニー賞にもノミネートされていて、
歌も踊りもすごい安定感があります。
で、一緒に歌っているのは代理教師としてゲスト出演したグウィネス・パルトローです。
これはUPできなかったので他人様の動画を。
GLEE - Singing In The Rain/Umbrella (Full Performance)

マイケル・ジャクソンのスリラーとYEAH YEAH YEAHSのHeads Will Rollのマッシュアップ S2E11より。
マイケル・ジャクソンはパフォーマンスに目がいきがちですが実はすごく美声なんですよね。
Thriller/Heads Will Roll

S1E15マドンナ特集より。
マドンナの「Like a Prayer」私のマドンナベスト3に入っちゃいます。
マドンナのPVは当時かなり問題になりました。
Like a Prayer

S5E1のビートルズ特集から悩んだ挙句「It's hard day's night」です。
It's hard day's night

キリがないので最後にこれ。最後にこれか?と突っ込まれそうですが。
ビートルズ特集でブレインがプロポーズするときに歌った「All need is love」です。
ゲイカップルなので相手はオトコなのですがブレインのポロポーズの言葉にちょっと感動しちゃいました。
こんなプロポーズをされたら間違いなく全力で逃亡します、私。
All need is love

そんなこんなでS4以降は話もキャラクターもグダグダで一時期の魅力がほとんど無いように感じるのですが
それでも観ればやっぱり元気が出るんです。

リア・ミシェルの天使の歌声はもう今更なので今回はS2から登場したブレイン役のダレン・クリスのお話を少し。
ゲイを公言しカートとカップルになったブレイン、見た目はものすごく顔が濃くて眉毛も濃くて胸〇もかなーりで、
私の好みとはかけ離れている男性なのですが、不思議な魅力があるのか気が付くといつも目で追っちゃってます。
声も良いし何よりパフォーマンスに華があるんですよね。ヘアスタイルとファッションはアレなんですけど。
登場した頃は普通だったのに回を追うごとに奇抜になっていっちゃったのは何かの罰ゲームなの?
そういえばドラマの中でお兄さん役がマット・ボマーでしたよ。


余談ですがカートとブレインはglee全盛期の時にどこかのベストカップルにランクインされていました。
まあ、探偵と助手でさえベストカップルに選ばれる時代ですし。
このふたりはKlainと呼ぶそうです。(KurtとBlaineだから)Johnlockとか海外は略すの好きですよね。


gleeは男同士ではなく女の子のカップルもアリだし、
元々ジェンダーフリーのメッセージを前面に出しているドラマだなーとは思っていましたが、
シーズンの重ねるごとにメッセージ性が強くなってきていたのもちょっと引いてしまった部分ではあるんですけど。

そんなgleeもS6でファイナルを迎えてやはり寂しいです。
急激に視聴率も落ちて潮時だったんでしょうけどね。
そう思うと、何だかんだとS12も続いているスーパーナチュラルって凄いわ。

ちょっとだけいろいろ

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カテゴリーをどうしようかと思いましたが・・・・一応ベネディクト関連で。
本当に本当にちょっとだけ。

SHERLOCK忌まわしき花嫁が5月9日(月)21:00~ NHKBSプレミアムで放送するそうですね。
思ったより早くてびっくり!でも嬉しいです。
NHKのサイトにあります。
で、4月にはS3の再放送もするようです。でも吹き替えなんですよね、きっと。
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock3/

これが書きたかっただけなんです。
もう夜中なので少し朦朧としています。

キャプテンアメリカ シヴィルウォーの公開がいよいよですが、
マーベル恒例の本編終了後のおまけ映像にもしかしたらストレンジさんが出るかも、
というニュースがちょっと前に飛び交っていました。
だよねー、絶対出るよね、これ。

全然話は変わりますが真田広之のMrホームズについてのインタビューがありました。
http://realsound.jp/movie/2016/03/post-1221.html

なかなか読み応えがあって、私もまだ全部は読み切れていません。
そして映画もまだ観にいってません(泣)終わっちゃうよー。
真田広之さん、地味だけど結構海外ドラマとかにも出てますよね。
この方の英語の発音は結構上手だなーと思ったりします。

またしても話は変わりますが、ハリソン・フォードが再びインディ・ジョーンズを演じるんですね。
http://www.cinematoday.jp/page/N0081215


いやー、正直ちょっとどうなんですか?
正直に言うと、私はクリスタルスカルも微妙だったんですよ。
ハリソン・フォードは大好きなんですけど、大好きだからこそ無理をしてほしくないなあと思ってしまいます。
と、言いつつ観ちゃうんですけどね。

ベネディクト関連とか言っておいて全然関連してないですね・・・・すみません。
最後にこのツイートを。
もしかしたらS4のネタバレになってしまうかもしれないので下の方に。









We need a NEWBORN baby for filming in Cardiff on 7th April for a popular drama. If you have a newborn, please email Cathy@phoenixcasting.tv!

— Phoenix Agency (@PhoenixCasting) 2016年3月24日

どう思います?
やっぱりこれはアレなんでしょうか。

画像も何もない書きなぐりですがこの辺で。。。。。

FARGO/ファーゴ Season1の感想 4/3

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FARGO/ファーゴ

Created:Noah Hawley
Based on:Fargo by Joel Coen
Ethan Coen

これで最後にしようと思ったのですが読むのが嫌になるほどめちゃめちゃ長くなってしまったので
E9とE10を分けました。なのでこの次で終ります。


ネタバレを含みますのでご注意ください。

E9:狐と兎とキャベツ "A Fox, a Rabbit, and a Cabbage"
※川渡り問題です。ドラマの中でこの問題が出てきますが、
昔、私のまわりでも流行りまして出題された時は一晩中考えてましたよ。
いろいろなパターンがあるみたいですが私の時もこのパターンだったと思います。

マルヴォは次の仕事に取り掛かっていました。
保護承認プログラムで隠れているマフィアの男を見つけ出すために歯医者になりすまし
その男の兄弟のカントンに近づきます。
カントンの信用を得るために半年かけて良い人間を演じます。


そしてついにカントンが弟を会う時にマルヴォを同席させることになり、みんなでラスベガスに来ていました。
そんなマルヴォにレスターが声をかけますがマルヴォは他人のふりをします。


ここでレスターは素直に引き下がり部屋に戻っていれば良かったんです。
しかし「昔の自分とは違う」というレスターはエレベーターで部屋に戻ろうとしていたマルヴォ達を追いかけます。
マルヴォに今の自分を見せつけたかったんでしょうね。
マルヴォはレスターに「これがお前の望みなのか?」と聞き、
サムの時にはYesと言えなかったレスターは今度こそはっきり「Yes」と言います。


その瞬間、マルヴォはサイレンサー付きの銃を取り出すとエレベーターに居たレスター以外の人をすべて殺します。


半年かけたマルヴォの仕事をダメにしたレスターはこの時点でマルヴォの敵となってしまいました。
レスターはその場から逃げ出すと寝ているリンダを起こし、すぐにラスベガスを発ちます。
慢心しちゃったレスターの行動が結局すべてを失う羽目になります。

ファーゴのFRI支局では二人組が資料室で暇そうにしています。


ここで狐と兎とキャベツの出題をしています。
「狐と兎とキャベツを持っている男が川を渡ろうとしていますが舟には自分の他にひとつしか積めません。
キャベツを積むと男が居ない間に狐が兎を食べてしまいます。
狐を積むと兎がキャベツを食べてしまいます。
どうやってすべてを無事に向こう側の岸に運びますか?」

彼らはファーゴの組織を皆殺しした犯人を知っているというモリーの事を知りベジミーに向かいます。

この日はビルが不在なのでモリーが署長代理を務めることになっていました。
パパのダイナーで朝食をとっていると電話がかかってきます。
ベガスで起こった殺人事件をレスターが目撃しているというのでモリーはレスターに話を聞きに行きます。

突然孫娘が出来ちゃったパパですが結構気が合っています。

一方レスターは警戒しながらも家にたどり着きます。


家に入ってからも外の様子をしきりに伺いながら地下室に行きチャズの持ち物だった狩猟の道具から
獣用の罠と拳銃を取り出します。そこにモリーがやってきます。
レスターは目撃などしていないとシラを切り最後はリンダの機転でその場を切り抜けます。


ガスが配達しているとマルヴォによく似た男が運転している赤い車がガスの車を追い越していきます。


その車はマルヴォ本人でした。
レスターは新しい家に引っ越し自分の保険会社を設立していましたがそれを知らないマルヴォは
以前の家に行き住人から会社の所在地だけ聞き出すことができました。


今の家を知りたいマルヴォは情報を仕入れるためにパパのダイナーに入ります。
一方、モリーもFBIの二人組と落ち合うためダイナーに向かいます。


マルヴォはパパからレスターの家を聞き出そうとしますが、
そこは元警察官、パパは教える事はしませんでした。
そうしてマルヴォが店を出て行った瞬間、モリーが裏口から入ってきました。

FBIのふたりはモリーの作った相関図にとても興味を示し、
立ち会っていたビルの言い分をあっさり却下するとレスターを調べるためにベジミーに滞在することになりました。


レスターはリンダとメキシコに行くことし航空券を予約しますが、
パスポートが会社にあるので取りに行くことになりました。


会社の裏に車を停めると腰を痛めたと言ってリンダに自分のコートを着せフードを被せ取りに行かせます。
息をつめて車の中から様子を伺っているとオフィスに入ったリンダが隠れていたマルヴォに拳銃で撃たれてしまいます。

レスター、清々しいほど他人を犠牲にしています。

ところで映画版で2回ほど映し出されるポール・バニヤンの人形(上段)はアメリカの「ほら話」の象徴と言われているそうですが
この場面に出てくる人形(下段)もポール・バニヤンなんですね。
斧は持ってないけど巨大な青い牛を連れているのも特徴のひとつらしいので。


続きます。
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