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Sherlock 1-3 The Great Game その4

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「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

ホロウクラウンの本国放送が始まりましたが、
今週は家に寝るだけに帰る状態が続いちゃって全然情報が追えてません(泣)
こんな老体をコキ使わないで欲しいわ。
そういえばシャーロックのE1の撮影が終わったみたいですけど、
何か早くないですか?こんなものでしたっけ?

そんなわけで続きです。
お休み明けはこんな事になるだろうとGWに作りおきしておいちゃいました。

シャーロックは靴をジョンの方に少しずらして「じゃあ、これを。」と言います。
「は?」と言ってるジョンに、
「僕が何をしているかわかってるだろう。続きを。」
JW「やだよ。」
SH「いいから。」
JW「僕は恥をかくためにここにいるんじゃないんだ。」
SH「第三者の意見やセカンドオピニオンは僕にとって有用だ。」
JW「へー。」
SH「本当だよ。」

(長らく見つめ合ってるし)

ジョンは少し考えてから「わかった。」と推理を始めます。

JW「ひと組の靴。トレーニングシューズだ。」
SH「Good. 」
JW「状態は良い。新品に近い状態だ。使い古された靴底以外は。しばらく使っていたに違いない。
これはまさしく80年代、おそらくレトロ復刻版のひとつだ。」
SH「冴えてるね。他には?」
JW「そうだな、かなり大きな男のものだ。」
SH「でも・・・?」
JW「でも内側にフェルトペンで名前を書いた跡がある。大人は名前を書かないから、これは子どもが履いていた靴だ。」


SH「素晴らしい。他には?」
JW「以上だよ。」
SH「以上?」
JW「どうだった?」
SH「すごいよ、ジョン。実に素晴らしい。重要な事はすべて見逃しているという意味だけど。」
そう言ってシャーロックは靴を渡すようジョンに手を向けます。


SH「所有者はこの靴をとても気に入っていた。何度も丁寧に洗い、色が抜けている部分も白く塗装している。
靴ひもを3回・・・いや4回変えている。
それでも、彼の指が靴に触れた場所にかさついた皮膚が残っているから湿疹を患っていた。
靴底の特に内側がかなりすり減っているのは偏平足だから。英国製。20年は経っている。」

(この手と指がね。そこばかり目がいってしまいます。)

JW「20年前?」
SH「復刻版ではなく、オリジナルだ。」
シャーロックはジョンに靴の画像を見せます。
SH「2本の青いストライプは1989年の限定版だよ。」
JW「でも靴にはまだ泥が着いている。新品に見えるよ。」
SH「誰かがきちんと保管していたんだ。靴底にはわずかに泥が付着していた。
分析したらサセックスの土をロンドンの土が覆っていたよ。」
JW「なぜわかるんだ。」
SH「花粉だよ。地図を参照させて分析した。
これを履いていた子どもは20年前にサセックスからロンドンに越し、そのまま放置された。」
JW「彼に何が?」
SH「何か悪い事だ。
彼はこの靴が気に入っていたと言っただろう。汚れたまま放置はしない。何か事情が無い限り。
子どもにしては大きいな・・・・」


ここで言葉が止まり一瞬考えてから「カール・パワーズ。」と呟きます。
JW「誰?」
SH「カール・パワーズだ、ジョン。」
JW「何だよ、それ。」
SH「すべての始まりだ。」


場面はタクシーの中に変わります。
SH「1989年に学校のスポーツトーナメントのためにブライトンから来た
水泳のチャンピオンの小さな子どもがプールで溺れたんだ。悲劇的な事故だった。
君は覚えてないだろうな。」
JW「君は覚えてるのか。」
SH「Yes. 」
JW「何か怪しい点があったのか?」
SH「誰もそうは思わなかった、僕以外は。僕自身子どもだったんだ。僕は新聞でその事件を読んだ。」
JW「そんな子どもの頃から?」
SH「その少年、カール・パワーズは水の中で何らかの発作を起こし、助け出した時には手遅れだった。
だが何かがおかしかった。それが僕の頭から消えなかった。」
JW「おかしいって?」
SH「彼の靴だよ。」
JW「それがどうかしたのか?」
SH「靴がどこにもなかった。僕は警察に興味を貰えるよう騒ぎ立てたんだけど
誰もそれが重要だとは考えなかったんだ。彼の服はすべてロッカーの中にあったのに靴だけが影も形もなかった。」
そしてシャーロックはパッケージされた靴を手に取ります。
「今までは。」


女性に残された時間が6時間を切りました。
場面が221Bに移ります。
シャーロックはずっと資料を見ながら手がかりを探しています。


そこにジョンが入ってきました。
JW「何か手伝う?」
シャーロックから返事はありません。
JW「手伝いたいんだ。もう5時間しかない。」
その時、ジョンの携帯にメッセージの着信音がします。

Any developments?
Mycroft Holmes
(何か進捗は? マイクロフト)


JW「君のお兄さんから僕のところにメッセージが届いたんだけど。
どうして僕の番号を知ってるんだ?」
SH「歯の根管治療が必要だよ。」
JW「「国家の重要な問題」だって言ってるぞ。」
SH「古風だな。」
JW「何が?」
SH「君だよ。女王陛下と国家。」


JW「無視はできないよな。」
SH「僕は無視なんてしてない。最高の人材を今すぐ派遣するよ。」
JW「そうか、よかった。・・・・それ誰の事?」


数時間後、マイクロフトのオフィス。

MH「ジョン、よく来たね。そんなに待たせてないといいのだが。用件は?」
部屋に入ってきたマイクロフトはジョンに背を向けたまま手だけでジョンに座るよう促します。
JW「盗まれた計画、ミサイル計画についての詳細をいただくためにあなたの弟さんが僕をよこしたんです。」
ジョンの言葉にマイクロフトは少し微笑んで「彼が?」と聞きます。
JW「はい。彼は調査中なので」
マイクロフトは痛そうに頬を手で押さえています。


JW「彼は・・えーと、調査で遠出をしているんです。死んだ男について他に何か情報があればと思いまして。」
ジョンの少ししどろもどろな説明に鼻で笑っているマイクロフト。
MH「27歳。ヴォクソールのMI6に勤務していた。彼は小規模な部署でブルースパティントン設計に従事していた。」


MH「テロリストに所属してたり共感といったことは報告されていない。
昨夜の10時30分に彼の婚約者と別れた後に行方がわからなくなっている。」

ここでルーシーとウェスティの回想場面です。
「ルーシー、ちょっと出てくるよ。人に会わないといけないんだ。」
「ウェスティ!」


JW「わかりました。彼はバタシーで発見されたのですよね?彼は電車に乗ったんですね。」
MH「いや。」
JW「え?」
MH「彼はオイスターカードを持っていたが・・・・
しかし、カードは使われていなかった。」
JW「切符を買ったとか。」
MH「切符は発見されていない。」
JW「じゃあ・・・」
MH「なぜ彼はバタシーの線路の上で頭を割られていたのか?
それが問題のひとつだ。シャーロックにその答えを出してほしいのだ。彼はどうしてる?」
JW「大丈夫です・・・・はい・・・彼は、その、集中して捜査しています。」


と、完全にバレバレなジョンの下手なウソにも何も言わずに微笑んでいるマイクロフトはやっぱり怖いです。

続きます。

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