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ハムレット その4

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お久しぶりです。
無事に英国から帰国しました。
初渡英な事もあって滞在中はてんこ盛りどころか殺人的なスケジュールになってしまい、
昨日写真を整理していたら800枚もあって、私はカメラマンか、と自分に突っ込みを入れてました。

滞在中の雑記などは後ほどまとめようと思いますが、
まずは忘れないうちにハムレットのあらすじと感想を書きたいと思います。
(恐ろしい事に既に忘れかけていますが・・・・)


場面や状況、あらすじが含まれますので
ネタバレ回避をされている方はご注意くださいますようお願いいたします。

ネタバレになるほど英語力はありませんが(泣)




10月12日と14日の2回観てきました。
1回目はライトよりの中央13列目、2回目はレフトよりの中央12列目でしたが
レフトよりのほうが表情がよく見えたしセリフも聞き取りやすかったような気がします。
でもホレイショとオフィーリアは聞き取りづらくて、特にオフィーリアは何言っているかさっぱりでした。
聞き取りやすかろうが悪かろうが私には大して関係ないんですけどね(涙)

短いセリフは何とかなりますが長いセリフはもうお手上げです。
オリジナルよりは全体的に短いんだと思いますがそれでも長い!特にクローディアス。
ですが要所要所のセリフはほぼ原作通りだったのでそこは何となく聞き取ることができました。
(Mistyさん、Yam Yamさん、ありがとうです!)

舞台は向かって左側に階段があり、2階にオフィーリアの部屋がありました。
中央は奥に向かって通路があり、その通路にも人が行き交うようにできていました。
ここから場面を追っていきますがもしかしたら前後しているかも。

Hamlet
directed by Lyndsey Turner
starring Benedict Cumberbatch

冒頭はレコードを聴きながら父王の死の悲しみにふけるハムレットでした。

そこに山登りの格好をしたホレイショが登場。
ホレイショはウィッテンベルク帰りなのでこんな恰好なのかもしれません。

しばし歓談したあとクローディアス王に呼ばれハムレットは広間に。
それがこの場面です。

ここは原作の第1幕の通り主な人物が集り話が進んでいきます。
クローディアスがハムレット王の死やフォーティンブラス王の話をし、
メッセンジャーにフォーティンブラスへの親書を渡します。
「too much in the sun.」のセリフもありました。
ハムレットの独白になるとまわりの人たちの動きがスローになります。


みんなが広間から退場しますがオフィーリアはカメラで写真を撮っています。

オフィーリアはなぜいつもカメラを持っているんでしょうね。
真実を映し出す役目の人?目撃者?

レアティーズが登場しお別れの挨拶。オフィーリアとピアノ連弾しています。
そしてポローニアスも入場。
ポローニアスはいつも手帳にメモをとったり読み上げたりしています。
ここでポローニアスの命令で家臣がオフィーリアの部屋からハムレットの手紙を探し出していたと思います。

見張り番が2名登場し、先王の亡霊を見たと報告。
ハムレットが亡霊とご対面。
クローディアスに毒殺されたことを知ります。


追いかけてきたホレイショたちに今夜の事は口外しないことを誓わせます。


気のふれたふりをしたハムレットは兵隊の服装に着替えます。
このあたりでローゼンクランツとギルデンスターンがハムレットに会いに来ていたかと。
(このあたりの記憶があいまいで・・・)

指令室のような部屋でクローディアス王が報告を受けています。
ポーランドとノルウェイの争いの話をしているようです。
ポローニアスがオフィーリアにあてたハムレットの手紙をガートルードに見せています。


ハムレット、太鼓を叩きながら登場

何を読んでいるんですか?
言葉だ、の下りの場面。


ポローニアス退場後に「To be, or not to be」の場面だったと思います。


劇団が到着。
ハムレットの依頼を受けて先王暗殺を再現。


クローディアスは兄弟殺しの懺悔をします。
それを見たハムレットは復讐の好機と剣を振り下ろそうとしますが
祈りの最中に殺しては天国にいかせてしまうと、見送ります。


ハムレットがガートルードの私室でポローニアスを殺害。


クローディアスがローゼンクランツたちにハムレットを逮捕させイギリスに送る場面で、
Farewell, dear mother.のセリフを言っていました。
父と母は夫と妻で夫婦は一心同体だからお母さんでしょ、の場面です。

ハムレットたちが退場しクローディアスが「Do it, England」と言ったところでインターミッションです。


2部の幕があがると舞台セットは変わらずですが一面、黒い石炭のようなもので覆われていました。
そして舞台はデンマークの平原でしょうか。
ハムレットがフォーティンブラスの軍隊と遭遇する場面です。

お城ではポローニアスの死でオフィーリアが狂っていき、姿を消してしまいます。
オフィーリアが運んできたケースの中をガートルードが見るとそこにはたくさんの写真と
カメラが入っていたので察知したガートルードが後を追いかけます。


ホレイショのもとにハムレットから手紙が届き迎えに行きます。
ここで墓地の場面になります。
ヨリックの骸骨を手にするハムレット。

そこでオフィーリアの死を知ったハムレット。

レアティーズとの剣の試合の場面。

ハムレットが3本とりレアティーズが壁の剣を手にしてハムレットに襲い掛かりレアティーズが刺されます。
ガートルードは毒の入ったワインで死にクローディアスも死にます。
(このあたりバタバタと死んでいきます。)
倒れたハムレットはホレイショにフォーティンブラスに王位を継承するように言います。

ホレイショがちゃんと「Good night sweet prince」と言っていました。
(ここだけ耳ダンボ)
最後にフォーティンブラスが登場し最後のセリフを言って終わります。

前半が約2時間、後半が1時間でした。

場面が変わっても舞台のセットはずっと変わらずなので
一度はハムレットを読んだり見たりしていないとわかりづらいかもしれません。
ハムレット未読の人が舞台なんて見ないか(笑)

冒頭の大広間での衣装ですがみんな白なのにハムレットだけ黒の衣装なのは
ハムレットの心情、心境を表しているんだと思います。
インターミッション後の舞台には一面黒い石炭のようなもので覆われていたのは
今まで隠されていた闇の部分や黒い部分が表面化したからなのかもしれません。
なのでかなり抽象的な演出をしたのかなーという印象です。

でも近代にした理由がよくわからないのが正直なところで・・・・
小道具のカメラは近代ならではなのですがそれ以外は、というとやはり兵隊ごっこなんでしょうかね。
もしかしたら兵隊ごっこがメインだったとか。

子どもっぽいハムレットとの批評も少なくなかったのですが、
ハムレットだけじゃなくオフィーリアも原作よりも更に少女な感じで。
じゃあ、やっぱりコンセプトはこれで正しいって事なのかしら。


確かにセリフは現代的になっていたようですし原作のセリフよりもわかりやすいと思いますが、
全体的には抽象的すぎて難しいような気もするんですけど。
オフィーリアのカメラの意味とかよくわからないし・・・
あ、これは私の英語力が不足しているからなんですけど(涙)
日本語字幕で見たらもう少し理解できるのかもしれません。

ベネディクトの演技ですが、
とにかく動きが素晴らしくて声も誰よりもよく通るし、
顔が大き・・・いえ、えーっと、とにかく舞台映えする人なんだとあらためて思いました。
キーラン・ハインズのクローディアスも威厳と小物感が混在していてすごく良かったです。

あとフォーティンブラスがすごーくかっこ良くて!
軍服フェチなんで余計にそう思うのかもしれませんが立ち姿とか惚れましたよ。


カーテンコールでは寄付のお願いをしていました。
12日はSDこそしたものの、今まで見てきたSDの画像と比べると笑顔が少なかったように思いましたが
14日に関してはカーテンコールから既に疲労困憊であまり良い笑顔ではなかったです。
この日は世界同時スクリーニングの前日だったせいもあるかもしれませんが
Black Massのプレミアもありましたし、疲れが出る時期なのかも。

先日、The South Bank Showのインタビューでいろいろな場面が放送されたようですね。
おかげでたくさんのスクショ画像が出回っていました。
そういえばカーテンコールで私の斜め前の女性が写真を撮っていましたよ。
私だって我慢しているのにずるいーとか思いましたが、ソース不明な画像を使っている時点で私も同罪ですね(汗)
でも観劇中、一番気になったのは咳ですよ、咳。
まったく遠慮のない思い切った咳があちこちで聞こえてました。日本でそれやったら袋叩きかも(笑)
長くなってしまいましたがこの辺で。

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