「死を呼ぶ暗号」
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Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson
続きです。
ひとりの男がパニック状態でロンドンの通りを走っています。
ブライアン・ルーキス。
彼は4階にある自分のフラットに戻るとドアに鍵をかけます。
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英国博物館。
アンディはディレクターからスーリンの退職を知らされ、スーリンの家を訪ねます。
チャイナタウンにある古いお店「ラッキーキャット」の上に住んでいました。
アンディはベルを鳴らしますが不在だったのでメッセージを残します。
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場面は変わり、
ジョンはGP’S SURGERY (総合診療所)で Practice Manager、サラの面接を受けています。
ジョンの職歴を読むサラ。
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Sa「ただの代理医師なのよ。」
JW「それで構わない。」
Sa「あなたはちょっと経験がありすぎるわ。」
JW「金が必要なんだ。」
Sa「今週になって2人がホリデー休暇をとって、もうひとりは産休なの。
あなたにはちょっと平凡かもしれないわ。」
JW「たまには平凡もいいよ。平凡に働くんだ。」
Sa「ここに兵士と書いてあるけど。」
JW「ドクターでもある。」
Sa「他には?」
JW「クラリネットを習った。」
Sa「それは楽しみね。」
221B
シャーロックは銀行で撮影した写真を壁になり、椅子に座るとじっとそれらを見つめます。
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ジョンが上機嫌で面接から戻ってきます。
SH「ペンを取ってくれって言ったんだけど。」
JW「は?いつ?」
SH「1時間くらい前に。」
JW「外出してたんだけど気づかなかった?」
シャーロックのそんな態度にもジョンの上機嫌は続きます。
そしてジョンはペンをシャーロックに投げます。
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※ここ、このペンを投げる場面、これは何気にすごいですよね。
お互い違う方向を見てますもん。
きっと何度も練習とかしたんでしょうね。NGも出したんでしょうね。見たいー。
JW「診療所に面接に行ってきた。」
SH「どうだった?」
JW「素晴らしかったよ。She's great. 」
SH「誰?」
JW「仕事だよ。」
SH「‘She’? 」
JW「It. 」
※この場面も大好きなんです。「She?」「It」のセリフがオシャレだなーと。
SH「これを見ろ。」
シャーロックはTIMESONLINEのサイトを指します。
ジョンは見出しを読みます。
JW「『壁を通りぬける事ができる侵入者。』」
SH「昨夜の出来事だ。自分のフラットで射殺されたジャーナリスト。
ドアは施錠されていた。窓も中から鍵がかかっていた。ヴァンクーンと同じだよ。」
JW「まさか・・・」
SH「2人目の被害者だ。」
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警察署。
ディモックのデスク。
シャーロックはTIMESONLINEを見るために彼のPCを使っています。
SH「ブライアン・ルーキス。フリーのジャーナリスト。
フラットで殺された。ドアは内側から施錠されていた。」
JW「似ていると思うよね。
ふたりの男は頑丈な壁を通りぬける事が出来る誰かに殺されたんだ。」
まわりの警察官たちが薄笑いをしながらこちらを見ているのでディモックは「譲歩はできない」と思っています。
SH「警部?君はエディ・ヴァンクーンが自殺だったと本気で信じているのか?
君は弾道学的に確認したと思うが?」
ディモックは頷きます。
SH「それで?彼を殺した弾は自分の銃のものではなかった?」
DI「ああ。」
SH「君が神の言葉だと思って僕の言葉を聞いていればもう少し早く捜査も進展するかもな。」
尊大な男を信じる事ができないディモックはジョンを見ます。
JW「彼は誰に対してもあんなだよ。」
SH「僕は殺人の捜査をしているだけだ。シリアルキラーかもしれない。フラットを5分調べさせてくれ。」
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アールズコートのルーキスのフラット。
埃っぽく、かなり散らかっています。
ドアは警察のテープで封印しています。
積まれている本には何冊かの東南アジアのガイドブックがあります。
それらの本の脇にはA to Z of Londonの本が隠されています。
部屋の隅にはオープンになっている空のスーツケース。
ジョンが死んだ男のデスクに視線を向けます。
手書きのメモがついたページをめくりながら見ています。
東南アジアの政治に関する本。
ルーキスはそれらを研究していたようです。
シャーロックは窓の外を見ます。
SH「ここは4階だから安全だし、ドアにチェーンをかけ施錠したから絶対に侵入されないと普通は思う。」
シャーロックは窓の施錠を確認したあと天窓を見上げます。
SH「誰も予想だにしない方法がある。」
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シャーロックはテーブルをつかむと椅子をのせてバランスをとりほうきを手に上にあがります。
DI「何をしている?」
SH「僕たちが相手をしているのは壁をよじ登れる殺人者だ。」
DI「え?」
SH「彼は昆虫のように壁にしがみつける。それが侵入方法だ。」
ドラマではここでディモックさんは「スパイダーマンみたいだ」と言っています。
シャーロックはほうきを持ち上げて天窓を押します。
天窓が開きます。
SH「建物の壁を登り屋根に上がって天窓から入ったんだ。」
DI「本気で言ってるのか?」
SH「ドックランズではヴィンクーンを殺しに6階のバルコニーまでよじ登った。」
DI「ちょっと待ってくれ・・・」
SH「もちろん銀行にも同じ方法で侵入した。窓のレッジをつたいながらテラスまで登ったんだ。」
シャーロックは椅子から飛び降ります。
SH「このふたりの関連を調べるべきだ。」
※この脚本の段階では天窓は部屋の高いところにあった設定なんでしょうね。
で、シャーロックがテーブルの上に椅子を置いて、椅子に乗ってほうきで天窓を開けるとありましたが
そんな危険な事はNGになったのかもしれないですね。
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デスクにある本に「ウェストケンジントン図書館」のスタンプがありました。
※これは実際にはカーディフ図書館で撮影されていたとSherlockologyさんのところにあります。
http://www.sherlockology.com/locations/west-kensington-library
ジョンは床に落ちている紙片を見ています。
それは繊細に畳まれていた黒い紙でした。
タクシーで図書館に移動します。
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シャーロックはルーキスのデスクにあった東南アジアの政治の本を手にとります。
SH「ルーキスはここで仕事をしていた。日付が死んだ日と同じだ。」
ジョンは「東南アジアの政治学」のラベルがあるラックから本を取り出すと凍り付きます。
JW「シャーロック。」
本棚の背板に2つの大きな記号が黄色のエアゾールで走り書きされていました。
それは銀行と同じものでした。
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続きます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/9b/58f5442029ad8fbaa064c700fc734154.jpg)
Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson
続きです。
ひとりの男がパニック状態でロンドンの通りを走っています。
ブライアン・ルーキス。
彼は4階にある自分のフラットに戻るとドアに鍵をかけます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ce/ab5a0bff36d07baef2a2f23b11285ec7.jpg)
英国博物館。
アンディはディレクターからスーリンの退職を知らされ、スーリンの家を訪ねます。
チャイナタウンにある古いお店「ラッキーキャット」の上に住んでいました。
アンディはベルを鳴らしますが不在だったのでメッセージを残します。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/a6/07456ab01bcfe720190f25c49597396e.jpg)
場面は変わり、
ジョンはGP’S SURGERY (総合診療所)で Practice Manager、サラの面接を受けています。
ジョンの職歴を読むサラ。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/f4/4428530d61f214b4c902fc389bdb344c.jpg)
Sa「ただの代理医師なのよ。」
JW「それで構わない。」
Sa「あなたはちょっと経験がありすぎるわ。」
JW「金が必要なんだ。」
Sa「今週になって2人がホリデー休暇をとって、もうひとりは産休なの。
あなたにはちょっと平凡かもしれないわ。」
JW「たまには平凡もいいよ。平凡に働くんだ。」
Sa「ここに兵士と書いてあるけど。」
JW「ドクターでもある。」
Sa「他には?」
JW「クラリネットを習った。」
Sa「それは楽しみね。」
221B
シャーロックは銀行で撮影した写真を壁になり、椅子に座るとじっとそれらを見つめます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/cb/563a654b166ecb059aadc4bc2fb6d766.jpg)
ジョンが上機嫌で面接から戻ってきます。
SH「ペンを取ってくれって言ったんだけど。」
JW「は?いつ?」
SH「1時間くらい前に。」
JW「外出してたんだけど気づかなかった?」
シャーロックのそんな態度にもジョンの上機嫌は続きます。
そしてジョンはペンをシャーロックに投げます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/ed/28160e32cb499d042e2cac955a390800.jpg)
※ここ、このペンを投げる場面、これは何気にすごいですよね。
お互い違う方向を見てますもん。
きっと何度も練習とかしたんでしょうね。NGも出したんでしょうね。見たいー。
JW「診療所に面接に行ってきた。」
SH「どうだった?」
JW「素晴らしかったよ。She's great. 」
SH「誰?」
JW「仕事だよ。」
SH「‘She’? 」
JW「It. 」
※この場面も大好きなんです。「She?」「It」のセリフがオシャレだなーと。
SH「これを見ろ。」
シャーロックはTIMESONLINEのサイトを指します。
ジョンは見出しを読みます。
JW「『壁を通りぬける事ができる侵入者。』」
SH「昨夜の出来事だ。自分のフラットで射殺されたジャーナリスト。
ドアは施錠されていた。窓も中から鍵がかかっていた。ヴァンクーンと同じだよ。」
JW「まさか・・・」
SH「2人目の被害者だ。」
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/b7/7be2123a660dd8ad80605da9dc101322.jpg)
警察署。
ディモックのデスク。
シャーロックはTIMESONLINEを見るために彼のPCを使っています。
SH「ブライアン・ルーキス。フリーのジャーナリスト。
フラットで殺された。ドアは内側から施錠されていた。」
JW「似ていると思うよね。
ふたりの男は頑丈な壁を通りぬける事が出来る誰かに殺されたんだ。」
まわりの警察官たちが薄笑いをしながらこちらを見ているのでディモックは「譲歩はできない」と思っています。
SH「警部?君はエディ・ヴァンクーンが自殺だったと本気で信じているのか?
君は弾道学的に確認したと思うが?」
ディモックは頷きます。
SH「それで?彼を殺した弾は自分の銃のものではなかった?」
DI「ああ。」
SH「君が神の言葉だと思って僕の言葉を聞いていればもう少し早く捜査も進展するかもな。」
尊大な男を信じる事ができないディモックはジョンを見ます。
JW「彼は誰に対してもあんなだよ。」
SH「僕は殺人の捜査をしているだけだ。シリアルキラーかもしれない。フラットを5分調べさせてくれ。」
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/26/4e661b9f7f4110a81b94a74176515ffb.jpg)
アールズコートのルーキスのフラット。
埃っぽく、かなり散らかっています。
ドアは警察のテープで封印しています。
積まれている本には何冊かの東南アジアのガイドブックがあります。
それらの本の脇にはA to Z of Londonの本が隠されています。
部屋の隅にはオープンになっている空のスーツケース。
ジョンが死んだ男のデスクに視線を向けます。
手書きのメモがついたページをめくりながら見ています。
東南アジアの政治に関する本。
ルーキスはそれらを研究していたようです。
シャーロックは窓の外を見ます。
SH「ここは4階だから安全だし、ドアにチェーンをかけ施錠したから絶対に侵入されないと普通は思う。」
シャーロックは窓の施錠を確認したあと天窓を見上げます。
SH「誰も予想だにしない方法がある。」
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/59/740d3b84b02a2510304b417bdc19e2fd.jpg)
シャーロックはテーブルをつかむと椅子をのせてバランスをとりほうきを手に上にあがります。
DI「何をしている?」
SH「僕たちが相手をしているのは壁をよじ登れる殺人者だ。」
DI「え?」
SH「彼は昆虫のように壁にしがみつける。それが侵入方法だ。」
ドラマではここでディモックさんは「スパイダーマンみたいだ」と言っています。
シャーロックはほうきを持ち上げて天窓を押します。
天窓が開きます。
SH「建物の壁を登り屋根に上がって天窓から入ったんだ。」
DI「本気で言ってるのか?」
SH「ドックランズではヴィンクーンを殺しに6階のバルコニーまでよじ登った。」
DI「ちょっと待ってくれ・・・」
SH「もちろん銀行にも同じ方法で侵入した。窓のレッジをつたいながらテラスまで登ったんだ。」
シャーロックは椅子から飛び降ります。
SH「このふたりの関連を調べるべきだ。」
※この脚本の段階では天窓は部屋の高いところにあった設定なんでしょうね。
で、シャーロックがテーブルの上に椅子を置いて、椅子に乗ってほうきで天窓を開けるとありましたが
そんな危険な事はNGになったのかもしれないですね。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/ac/3f13bfdf22f549d7cbf92844d4c690b9.jpg)
デスクにある本に「ウェストケンジントン図書館」のスタンプがありました。
※これは実際にはカーディフ図書館で撮影されていたとSherlockologyさんのところにあります。
http://www.sherlockology.com/locations/west-kensington-library
ジョンは床に落ちている紙片を見ています。
それは繊細に畳まれていた黒い紙でした。
タクシーで図書館に移動します。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1c/48085e63839d03c941ae6d6ed3a1cd26.jpg)
シャーロックはルーキスのデスクにあった東南アジアの政治の本を手にとります。
SH「ルーキスはここで仕事をしていた。日付が死んだ日と同じだ。」
ジョンは「東南アジアの政治学」のラベルがあるラックから本を取り出すと凍り付きます。
JW「シャーロック。」
本棚の背板に2つの大きな記号が黄色のエアゾールで走り書きされていました。
それは銀行と同じものでした。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/b1/f35d23979f03b3bae21edf2e4279edf7.jpg)
続きます。