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Sherlock 1-1 A Study in Pink その11

「ピンクの研究」
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Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

ラストです。


SH「もし僕がどちらも選ばなかったらどうするんだ?ここから出ていくこともできる。」

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シャーロックがそう言うと犯人はピストルを出します。
Cab「五分五分の可能性かそれとも頭を撃たれるか。不思議と誰もこのオプションを求めなかったよ。」
SH「僕は銃を選ぶ。」
Cab「本気か?」
SH「もちろん。銃だ。」
Cab「友達に電話しなくていいのか?」
SH「銃だ。」
犯人が引き金をひくと、火がつきました。
銃はライターだったんですね。
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SH「僕は本物を知ってるからすぐにわかったよ。」
Cab「わかったのはあんただけだ。」
SH「明らかだな。さて、とても興味深かった。裁判を楽しみにいているよ。」

シャーロックは立ち上がり部屋を出ようとした時、犯人が話しかけます。
Cab「行く前に聞くが、あんたはわかったのか?・・・」
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Cab「・・・どっちが正解のボトルだったか。」
SH「もちろん。子どもの遊びだ。」
Cab「そうか、では、どっちかな?」
そう聞かれドアを開けるシャーロックの手が止まります。
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Cab「あんたはどっちを選んだんだ?あんたを負かしたとは思うけど。
ゲームだよ、いいだろう?」
犯人の挑発にシャーロックはゆっくりと近づいていき、犯人側のボトルを手に取ります。
Cab「なるほど。」
そして犯人は残ったボトルを手にし、カプセルを取り出します。
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Cab「さあ。」

その頃ジョンはシャーロックを見つけるために必死に探しています。
Cab「どうなると思う?私に勝てると?」
「命を賭けてまで賢さの証明を?」

そしてジョンはシャーロックを見つけますが、反対側の建物の中だと気づきます。
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JW「SHERLOCK!」

Cab「あんたは退屈だった、そうだろう?わかるよ。あんたのように・・・」
「・・・賢いとね。あんたが賢さを証明できないなら何の意味もないだろう?中毒者だ。」
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Cab「だが、これ・・・これこそあんたが病みつきになるものじゃないのか?」
「退屈をしのぐためなら何でもやる。だが今はもう退屈じゃないだろう?」
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Cab「そうでもない?」
その瞬間、銃声とともに犯人が倒れます。
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シャーロックは咄嗟に窓を確認しますが、そこには誰もいませんでした。

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犯人がまだ生きていたのでシャーロックはカプセルを手に取り詰め寄ります。
SH「正解か?どうなんだ?僕は正解だったか?」
何も答えないのでカプセルを捨てると再び尋問します。
SH「では、君のスポンサーを教えてくれ。誰なんだ?君に僕の話をした、僕のファン。名前は?」
Cab「No.」
SH「死にかけていてもまだ苦痛を与えることはできるぞ。名前を教えろ。」
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首を横に振る犯人の撃たれた方を足で踏み、「名前だ。」と叫びます。
「Now.」
「The NAME!」
痛みに耐えきれなくなった犯人はついにその名を叫び、息絶えます。

「モリアーティ!」

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シャーロックは唇の動きだけで「モリアーティ」と反芻します。

その後、警察が到着し救急車の後ろの座るシャーロックに隊員がブランケットをかけます。
レストラードがシャーロックに近寄ります。
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SH「なぜ僕にブランケットを?ずっとこれを被らせられてるんだ。」
GL「ショックを受けた人のためだからな。」
SH「僕はショックなんて受けていない。」
GL「みんな写真を撮りたがっているぞ。」
SH「で、狙撃手だが形跡はなかったのか?」
GL「我々が到着したときは消えていたんだ。だがそいつには敵がいたんだと思うぞ。
調べても何も出なかったが。」
SH「僕はそうは思わない。」
GL「わかった、見解を聞こう。」
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SH「壁に当たった弾丸はHand gun(拳銃)から撃たれたものだ。
射程距離以上をあの手の武器で仕留めるのは、君たちが探す相手は、射撃の名手。だが射撃手じゃない、戦士だ。
彼の手がまったく震えていないのは明らかに荒事に慣れている。
だが、僕の命が危うくなるギリギリまで発砲していない、それは道徳上の信念があるからだ。
探す男は恐らく軍歴があり・・・・」
そこまで言ってシャーロックは近くにいるジョンを見ます。
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「・・・鋼の精神力を持つ・・・」
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「え?もしかして」って表情をするシャーロックを見てそっぽを向くジョン。
全てを悟ったシャーロックはレストレードに撤回します。
SH「つまり、わかるか?今のは無視してくれ。」
GL「は?」
SH「全て無視してくれ。これはただの・・ショックゆえの話だ。」
GL「どこに行くんだ?」
SH「ちょっと家賃の相談をしに行かないと。」
GL[まだ質問は終わってないぞ。」
SH「今度は何だ?僕はショックを受けているんだ。見ろ、ブランケットだぞ。」
GL「Sherlock!」
SH「連続殺人犯を捕まえただろう・・・・事実上は。」
GL「わかったよ。明日また聞くからな。とっとと行ってくれ。」
シャーロックは近くにあったパトカーの中にブランケットをまるめていれてからジョンのもとに行きます。
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JW「ドノヴァンから全部聞いたよ。ふたつのカプセルも。嫌な事件だった。恐ろしいよ。」
SH「射撃の名手だな。」
JW「ああ、窓から撃ったはずだし。」
SH「わかってるんだろう。
硝煙反応を消さないと。服役になるとは思わないが裁判沙汰は避けよう。」

SH「大丈夫か?」
JW「もちろん、全然大丈夫だよ。」
SH「そうだけど、男を殺したんだぞ。」
JW「そう・・・それは事実だが・・だが彼は善良な男じゃない。」
SH「そうだな、そんな男じゃなかった。」
JW「正直、すごく嫌なキャビ-だよ。」
SH「本当に彼はダメなキャビ-だったよ。僕たちをここに連れてくるのにひどいルートで引き回された。」
ジョンが笑い出すとシャーロックも一緒に笑います。
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JW「笑うなよ。ここは犯罪現場なんだから笑っちゃだめだ。」
SH「撃ったのは君なんだから僕のせいにしないでくれ。」
JW「大きな声を出すなよ!」

JW「君、あのカプセルを飲もうとしてただろう?」
SH「そんな事するわけないだろう。時間を稼いだんだ。君が来るとわかっていたから。」
JW「いや、違うね。刺激を得る方法だよな?賢さを証明するために命を賭けたんだ。」
SH「なぜ僕がそんな事を?」
JW「バカだからだよ。」
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そういわれた時のシャーロックの嬉しそうな顔がいいですよね。やっと対等の友人を持てたって感じです。

SH「食事は?」
JW「腹減って死にそう。」
SH「ベイカーストリートの先に2時まで開いている上手いチャイニーズレストランがある。
ドアの取っ手の下3分の1を調べれば美味しいチャイニーズレストランがわかるんだ。」

そこに謎の男が再び登場します。

JW「シャーロック。彼だ。君の事を話していた男だよ。」
SH「わかってる。」
シャーロックは男に近づきます。

MH「また事件も解決したな。なんて公共心にあふれているんだ。しかしそれが動機じゃないな?」
SH「ここで何をしているんだ。」
MH「お前を心配しているんだよ。いつもの事だが。」
SH「あんたの「懸案事項」だと聞いたけど。」
MH「いつも攻撃的だな。お前と私が同じ側に属しているとは思わないのか?」
SH「おかしなことを言うな。」
MH「我々はお前が思っているよりも共通点が多いのだよ。
我々のささいな確執は非常に子供じみている。まわりの者はつらい思いをしているし・・・
いつもマミーを困らせている事はわかっているだろう。」
マミーという言葉に怪訝そうな顔をするジョン。

SH「僕が困らせている?困らせているのは僕じゃないぞ、マイクロフト。」
JW「え、ちょっと待って。マミー?マミーって?」
SH「僕たちの母親だ。これは僕の兄のマイクロフト。」
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SH「また太ったんじゃないのか?」
MH「痩せたんだよ。」
JW「君のお兄さん?」
SH「そうだよ、僕の兄だ。」
JW「だって彼は・・・」
SH「何だ?」
JW「黒幕じゃないのか?」
SH「似たようなものだ。」
MH「私は理国政府でささやかな仕事をしているのだ。」
SH「彼は英国政府そのものだ。英国秘密諜報局やフリーランスのCIAの仕事であまり忙しくない時はね。」
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SH「これで失礼するよ、マイクロフト。僕が家に帰るまで戦争は起こさないでくれ。渋滞するからな。」
去り際にジョンはマイクロフトに話しかけます。
JW「彼の事が心配だって言ってるけど、本当にそうなのか?」
MH「もちろん。」
JW「つまり、子供じみた確執って事?」
MH「彼はいつもひどく嫌がるんだ。クリスマスディナーが目に浮かぶだろう。」
JW「ああ・・・いや、いや。もう行くよ・・・」
そして隣にいるアンシアに「また会ったね。」と話しかけますが
アンシアは初対面のように「ハロー。」と挨拶します。
JW「さっき会ってるんだけどね。」
An「・・・あら。」
JW「Okay, good night.」
MH「Good night, Doctor Watson.」

シャーロックとジョンは歩き始めます。
JW「点心を食おう。」
SH「僕はいつもフォーチューンクッキーを予測できるんだ。」
JW「まさか。」
SH「ほとんど当たる。君は撃たれた。」
JW「何だって?」
SH「アフガニスタンで。傷がある。」
JW「ああ、肩にね。」
SH「肩か!そうだと思ったんだ。」
JW「嘘だね。」
SH「左肩だ。」
JW「まぐれだよ。」
SH「まぐれじゃない。」
JW「そうか。楽しそうだな。」
SH「モリアーティ。」
JW「モリアーティって?」
SH「まったくわからない。」
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ふたりを見守るマイクロフトにアンシアが話しかけます。
An「行きましょう、サー。」
MH「軍人の友人か、興味深い。
もしかしたら弟に良い影響を与えるかもしれない・・・今よりも悪くなるかもしれないが。
いずれにしても監視レベルを上げた方がよさそうだ。レベル3で。」
An「失礼ですがサー、誰の監視を?」

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マイクロフトが言います。
「Sherlock Holmes and Doctor Watson.」

終わりです。

ジョンが犯人を撃った理由、パイロット版では説明があるんですよね。
「大丈夫?」ってシャーロックに聞かれた場面でジョンはこう答えています。
「僕の目の前で男が死んだんだ。彼は友人でいい奴だったのに。僕はずっと眠れなかった。
でも、今夜はよく眠れそうだよ。」
パイロット版のジョンは友人を助ける事ができなかった事がトラウマだったんでしょうかね。
キャビ-を撃った事に対しても罪悪感より友人を救えた事で気持ちの整理がついたように思います。
ジョンなりの贖罪だったのかもしれません。
ジョンはシャーロックの命を救いましたが同時にジョン自身も救われたんですよね。

結局本編ではトラウマは戦場を離れた事によるアドレナリンジャンキーになったようなので
この設定はなっかことになるのかしら。

ジョンは左利きなのに右手で銃を撃ってるのなぜ?って言っていたら
以前、コメントで教えていただいた事があります。
兵士は狭い場所で並んで撃ったりするので、その時に利き手がバラバラだと邪魔になったりしますよね。
なので、左利きでも右手で撃つよう訓練するそうなんですよ。

そしてシャーロック。
ジョンも含め普通の人たちが友人を作るのは自然の行為ですが、
シャーロックにとってはそれが何よりも難しい事のように思います。
だからこそもしかしたら初めてかもしれない友人に執着するのも無理からぬ事なんでしょうけど。


もうひとつ。
結局カプセルの正解はわからないまま終わりましたが、
これ、キャビ-が巧みな話術で相手に飲ませるだけで自分は飲んでないのかも、と思ったりしています。
だから両方のボトルに毒入りカプセルが入ってるんですよ、きっと。なんて。。。

スクリプトの引用先です。
http://arianedevere.livejournal.com/43794.html

次はジョンのブログです。

話しは変わりますが、マッツさんが来日されたようですね。
フライト情報が未公開だったので出待ちを自粛するファンと出待ちしたファンと何だか揉めていたようですが・・・
ベネディクト来日の時、私は空港まで行く元気はありませんでしたが、
Ustがライブストリーミングをしてくれていたのでそれを見ながらお家でお出迎えしてました。
「両親でさえお迎えなんてしてくれないのに。」って嬉しそうにインタビューを受けていたベネディクト、
あの頃は可愛かったですね~(オイ)

"My new flatmate" from The Blog of JW

ジョンブログです。
ピンクの研究の翌日に書かれたブログになります。
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1月31日
新しいフラットメイト
My new flatmate

僕は昨夜フラットを見に行った。ちゃんとした感じのいいところだった。
シャーロックは既に引っ越しが済んでいたのでちょっと散らかっていたけど、
僕が前にいたところよりは全然マシだ。

彼は変人かって?
彼には興味をそそられるよ。尊大で横柄で仰々しい。危険な男だってことは僕にもわかる。
退屈はしないだろうしガス料金は誰が払うのかテレビは何を見るのか言い争いにはなるとも思えない。
だけど、うん、きっと、たぶん、間違いなく彼は頭がおかしいと思う。
でも彼は美味いレストランを何軒か知ってるし悪い事ばかりでもないよ。

で、僕たちはフラットをパッと見て大家さんとも話した。
それから警察が来てシャーロックに死体を見るよう依頼をしてきたので僕たちは犯罪現場に行った
殺人者を追ってロンドンの道を駆け抜けて、シャーロックは連続自殺/殺人の事件を解決させた。

そのあと、美味いチャイニーズレストランでの僕のフォーチューンクッキーが言うには
「この世には全く新しいものはない。すべては成し遂げられている」だった。
あの夜がなかったらそれに同意していただろう。


コメント

何があったのよ。電話に出なさいよ!
(ハリー・ワトソン)

頼むから電話に出てくれ。
(E・トンプソン)

君がブログをやっていたなんて知らなかったよ、ジョン。
君がキーボードを打つなんて意外だ。
シャーロックに何が起こっても僕は少しも驚かないよ。
グッドラック、相棒。
(マイク・スタンフォード)

ニュースを見たんだけど君はその話をしているのか?
(ビル・マーレイ)

マジなの、ジョン。どうなってるの?アンタは大丈夫なの?
(ハリー・ワトソン)

ごめん、慌てないでくれよ、僕は大丈夫だから。すごく元気だし。
(ジョン・ワトソン)

放ってなんておけないわ!何があったか話してよ。
(ハリー・ワトソン)

そうだよ、シャーロックがどうなったか話してよ。
(匿名)

電話に出てよね!!!
(ハリー・ワトソン)

僕たちにはいつ話すつもりなんだ?
(ビル・マーレイ)



ずいぶん前に訳したのでハリーがお姉さん口調になっちゃってますね。
でも妹だからと言ってもはや口調は変えられないんですけど・・・

"FORUM2" from The Science of Deduction

シャーロックの「推理の科学」の続きです。
Forum P2
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ついこの画像を貼ってしまいました。。。。

SH
「新しい住所。ベイカーストリート221B」

マリー・ターナー
「ミセスHが彼女の家に有名人が住んでいると言っていたわ。ハロー!」

タクシーの運転手はこれを見てシャーロックのところに行ったんでしょうかね。

マイク・スタンフォード
「自分でフラットメイトを見つけたんだね。彼に幸運を。」

SH
「何の事だ?」

MS
「ジョンだよ。彼はネットで君が好きだと言っていたよ。 彼は君と似ているよ。
彼はブログをやってるんだ。僕はメールがやっとなのにね。」
※Mistyさんにご指摘いただいたので修正です。すみません、私の願望が強すぎてしまいました(笑)

SH
「僕の事をブログに? Ha!尊大で横柄で仰々しいって?」

MS「それが君じゃないか。」

SH
「しばらくはそのままにしておこうかと思う。
僕が気づいた事を彼が気づくまでどのくらいかかるかな。」

SH
「事件は解決した。誰か、何かないか?世界は僕を無気力で殺す気か?」

Anonymous
「あなたにちょっとしたメッセージを送りました。ちょっとしたゲームです。私はゲームが好きなんですよ。」

SH「シークレットコード?面倒な事はやらない。」

Anonymous
「気に入りますよ。」

SH
「嫌だ、もう飽きた。誰か解読したい人はいるか?
Hidden Messagesに詳細がある。

theimprobableone
「僕がやるよ。」

John Watson
「参った。」

SH
「想定内だ。」

Hidden Messagesはまた後ほどUPします。
このメッセージはジョンのブログにもあります。

2月1日
Secret code

ごめん、昨夜起こったことはまだタイプしている最中なんだけど、
ところで、シャーロックに暗号化されたメッセージみたいなのが送られてきたんだ。
彼はその暗号解読を手伝ってくれる人を探している。
やってみようと思う人は彼のサイトThe Science of Deductionに行ってみて。

Sherlock Study in Pink on BBC Three その1

BBC Threeのシャーロック実況ツイート、
今回は「ピンクの研究」です。

みんなショック毛布を用意してね。「ピンクの研究」が始まるわよ!

Ready your shock blankets, A Study In Pink is about to start! #Sherlock pic.twitter.com/ZJt74GjW2l

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

ジョンがシャーロックと出会わなかったら彼のブログはただの感覚が麻痺したタンブラーだったのかしら。

Imagine if John never met Sherlock and his blog was just an aesthetic tumblr. #Sherlock

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

番組が始まって10分でモリーはもう撃墜されたわ。

10 minutes into the show and Molly's already been shot down 😔 #PrayForMolly #Sherlock pic.twitter.com/PN6rjaSNTG

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

シャーロックは自分の名前をジョンに教えるために急に振り返ったけど、
ドアの外に出ようとするシャーロックをジョンが追いかけると期待していたのかしら?

So was #Sherlock expecting John to just follow him out of the door before he popped back to tell him his name? 😆 pic.twitter.com/w9UUkyVhd7

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

「昨日、君のことをインターネットで調べたよ。」誰もが言ってしまう最悪のセリフ。

"I looked you up on the internet last night." The WORST thing anyone could ever say 😨#Sherlock

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

彼女のスーツケースはどこにある?食べたのか?

Where is her case? Did she eat it? #Sherlock #ThanksInternet pic.twitter.com/DUxVyxB5wy

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

GIFのシャーロックのセリフ「僕が誰かの親友になれるなんて思わなかった。」
ドノヴァンのセリフ「あなた、彼の友人じゃないでしょう、彼には友人なんていないもの。」
に対して、黙んなさいよ、ドノヴァン、と怒っているBBC3でした。

"You're not his friend, he doesn't have friends." YOU SHUT UP DONOVAN #Sherlock pic.twitter.com/ZpMAMh74bR

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

はやくもシャーロックに尽くすジョン、相手は数時間前に会ったばかりよ。

John is already so loyal to Sherlock, who he literally met HOURS AGO. 🙇 #Help #Sherlock

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

GIFのアンジェロのセリフ「デートだし店のおごりだよ。」
夢のような夜:デートと間違えられて食事をただでゲットよ。

Dream evening: Being mistaken for #Sherlock's date and getting offered free food. pic.twitter.com/5OOKERiuOc

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

そうよ、私たち独り身でもどうにか頑張っていきましょう!!!!大丈夫!!!!!!!

Yes lets all establish how unattached we are!!!!!!! It's fine!!!!!!! 😅 #Sherlock pic.twitter.com/JQd7y1XX1X

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

ジョンがアフガニスタンで死にかけて言ったのは「神よ、どうか私を生かしてください。」?
これはアメドラネタですか?NBCの「Community」というコメディという事まではわかりましたが
内容がわからないと意味わかりませんね。

John nearly died in Afghanistan and said "please god let me live?!" #Sherlock pic.twitter.com/vSJ9nlPEwt

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

男→シャーロックに銃を突きつける。
シャーロック→ふん、つまらん。
私たち→青ざめる。

Guy: *pulls a gun on sherlock*
#Sherlock: ugh, dull.
Us: 😰😰😰😰😰

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

この「SHLEROCK」って何?エクスクラメーションマークも何気に間違ってるんですけど、
由来が全然わかりませんでした。。。。

We feel you, John #Sherlock pic.twitter.com/4Cr43DOYL2

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

みんな大丈夫!気まずい時はお互いの眼を見つめ合いましょう。
とか書いてありますがその後の#STOP THIS に笑っちゃいました。

Everyone's fine! Let's stare into each others eyes for an uncomfortable length of time! #STOPTHIS #Sherlock pic.twitter.com/1IKQVzWEcM

— BBC Three (@bbcthree) 2015, 5月 4

"A Study in Pink" from The Blog of JW

このあたりはいろいろな方が翻訳されているので何を今さらなのですが、
このブログでもやっておきたかったんです。。。
他とはちょっと一味違うかもしれない(超意訳って意味で)ジョンブログです。

そういえば先日BBCのサーバーがダウンしていましたよ。
BBCでもダウンするんですね。ちょっとびっくり。

伏字は???????になっているかも^^;

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A Study in Pink

ピンクの研究
2月7日

法の関係で名前や場所を数か所消したけど、これは僕がシャーロックと越してきた夜に起きた出来事なんだ。

僕がシャーロックと初めて会ったとき、彼は僕に僕の身の上に起こった事を話していた。
僕の足や日焼け、携帯から僕の事がわかったようだ。
それが彼の仕事なんだ。
シャーロックはあらゆる人のすべてをすぐに見抜いてしまうので隠そうとしても無駄だ。
しかし、信じられないのは、部分的な事に関して彼は見事なくらい無知だって事だ。

例えば今朝、首相が誰なのか僕に聞いてきたんだ。
彼は地球が太陽のまわりをまわっていることを本気で知らなかったようだ。
本当に彼は知らなかったんだよ。
太陽が地球のまわりをまわっているとか、そう思っていたわけじゃない。
彼はそんな事どうでもいいんだ。僕にはまだ信じられないけど。

いろいろな点で彼はこれまでに会った誰よりも賢いんだけど、怖いくらい空白の領域がある。
少なくとも今は慣れた。いや、言っとくけど、本気で慣れる事はないと思う。
何て言うか、初日から何が起こるかなんてわかるわけがないし、僕に何ができた?
僕がフラットを見に行っていた時に突然スコットランドヤードの▓▓▓▓▓▓▓▓警部が入ってきたから驚いた。
シャーロックは彼がなぜ来たのかは既にわかっていた。
またひとり死んだ。今回の場所は▓▓▓▓▓▓▓だった。
シャーロックに一緒に来るかと聞かれたので僕は興味をそそられて同行することにした。

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タクシーの中で彼は僕の一言一言や一挙一動、
電話のほんのわずかな事から僕の過去をどう推測したのか説明してくれた。
本当に驚いた。
その事について書こうとしたけどちゃんと説明できないと思うから彼のサイト「推理の科学」を見て確かめてみて。
明らかに天才である彼のところに警察が助けを求めにきたのにも僕は驚いた。
彼は「諮問探偵」だと言った。
もちろん某尊大な男が自ら世界で唯一の肩書きを自分に与えたんだけど。

僕たちが▓▓▓▓▓▓▓ に到着してから驚いたことに彼は僕を同僚だと紹介した。
彼には今まで同僚などいなかったらしく、警察は驚いたみたいだった。
そこにはピンクの服を着た女性の死体があった。
彼女は毒によって死んでいた。
今回もシャーロックは女性を見ただけで彼女のすべてを把握した。
彼女の服、足に飛び散った泥、そして何よりそこにあったものがなくなっていた。彼女のスーツケースだ。
その事が彼をエキサイトさせた。消えたピンクのスーツケース。

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彼は死体をそのままにしてスーツケースを探しに行ってしまったので当然ながら僕は置き去りだった。
僕と話をした女性の警察官がシャーロックを一言で表現した。
「彼はこれに興奮するの。」確かに彼は興奮した。
彼は死んだ女性や他の被害者などどうでもよかった。
もしシャーロックがフラットに戻って僕と大家さんがのどを切られて倒れているのを見つけたとしても,
彼は頭脳の訓練だと見なすだけだと思う。

「ファンタスティック」って叫んで両手をこすり合わせ、
「だがドアはロックされているし、どうやってお互いを殺したのか?」ってね。
女性の警察官は彼の事をサイコパスだと言った。
辛辣な物言いはとてもじゃないがプロの分析とは思えないが
僕も彼と初めて会ったときに彼の事を「the madman.」と書いていたよ。

さて、僕はベイカーストリートに戻るとシャーロックからテキストを送るよう頼まれた。
シャーロックはスーツケースを見つけ彼女の携帯電話がなくなっていることに気づいた。
彼は犯人が電話を持っていると確信していたので僕にテキストを送らせたんだ。

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シャーロックがスーツケースを見つけたのは被害者の服と同じようにピンクだと気づいていたからだ。
僕はそんな事など思いもしなかったのでシャーロックにそれを言うと、バカだと言われた。
彼はけんかを売っているつもりはなくただ思ったことを言っただけだ。
僕はもっとひどい言葉で呼ばれていた事があったけど、彼の不愛想にはちょっと驚いた。
彼にとって礼儀とかそんな事はどうでもいいんだよ。
なぜ彼に同僚などいないと思われたのか、僕は理解し始めた。

そのあと、僕たちは張り込みをした。
僕が送ったテキストの住所に犯人が現れるかもしれないからその場所は見えるレストランで待った。
通りの向こうでタクシーが止まるのが見えた。
僕たちは急いで店を出たが車は走り去っていった。
シャーロックは車を追うと言い張り、幸いにも彼はロンドンの裏道を知り尽くしていた。
僕たちは道から道へどこまでも駆け抜け、何とかタクシーをつかまえる事ができた。
そしてその乗客が殺人犯ではなかった事だけが収穫だった。
彼はロンドンに着いたばかりだった。

その日は僕の人生において最もばかげた夜だった。
つまり、ロンドンで追いかけっこをするなんて誰もやらないよね。でも僕たちはやったんだよ。
しかも、それによってシャーロックは僕の足が心因性によるものだと証明してみせた。
彼は賢いって言ったよね?

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僕たちがフラットの戻ると▓▓▓▓▓▓▓▓と警察が来ていてスーツケースを調べていた。
この事でシャーロックがどれだけ怒ったか、実を言うとその様子を見てるのはかなり面白かったよ。
シャーロックは自分が法の適用をうけないと思っていることを僕はつくづく実感した。
シャーロックは▓▓▓▓▓▓▓▓が自分より一枚上手だという事実にも耐えられなかった。
▓▓▓▓▓▓▓▓ はシャーロックを子どもだと言ったが、いろいろな意味で彼はそうなんだ。
シャーロックは他人にどう思おうが気にしないしそれが尊大たる所以だと言ったけど、
気にかけていないというわけではないんだ。
彼は気にする事が当たり前だという事を理解していないんだよ。
他人がどう思うのかを考えるのは普通の事だけど、彼は子どもみたいに社会のルールを理解していないんだ。
だからこそ他人を暴露するのが得意なんだろうけど。

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シャーロックは誰もがバカだと思っているから誰かが何か賢い事をしたとわかるとクリスマスの子供のようにはしゃぐ。
僕の事じゃなくて殺人の被害者。
彼女は電話をなくしたわけでも置き忘れたわけでもなかった。
彼女は死を覚悟したからタクシーの中に電話を残した。
今の携帯電話には追跡できるようにGPSシステムが搭載されている。
頭脳明晰なその女性は僕たちを殺人者まで導いてくれた。
しかも彼は僕たちのフラットの外にタクシーをとめていた。
運転手が殺人者をタクシーに乗せて走っていたと思ったからロンドン中を追いかけたけど、運転手が殺人者だったんだ。
それは、彼らを迎えに行くだけで首尾よく被害者にたどりつける方法だった。

当然、シャーロックは全面的に、そして完全に頭がおかしいので、殺人者と話しがしたくてタクシーに乗り込んだ。
繰り返すけど、シャーロックはルールに興味などないし、なぜドライバーがここに来たなどにも興味はないんだ。
彼が特に関心を抱いていたのは犯行を止める事だったから、
警察に彼らが探している男が外にいる事を知らせる考えがシャーロックの頭をよぎらなかったわけではないと思う。
シャーロック・ホームズの興味はなぜ殺人者が犯行に及んだという事だ。
殺人者にそれを聞くためには二人きりになりたかった。
それは彼にとって何よりも重要だった。自分の命が脅かされているにも関わらずに。

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タクシーの運転手はシャーロックを継続教育大学まで乗せていったんだけど、
そこはお互いに教育する事ができるので、そう、彼らの潜在意識が推し量れるよね。
僕は本当の意味では理解してないし、正直なところ理解したいとも思わない。
あれほどのサイコパスだ。僕たちの知識を超えている。かなり危険だ。とても恐ろしいよ。
後にシャーロックは何が起こったか僕に話してくれた。
タクシーの運転手の脳には動脈瘤があった。彼は死に瀕していた。
彼は被害者をタクシーに乗せどこかに連れて行っていた。
その後、彼らに選択をさせる。2つのカプセル、無害のものと死に至らせるもの。そのうちひとつを飲ませる。
これ以外を選んだ場合は撃つという事だった。

彼のタクシーに乗り込んだかわいそうな人たちの事を考えると凄まじい怒りが湧いてくる。
そのうちのひとりはまだ子どもだったんだ!
彼らは地獄を味わったに違いない。
だがシャーロックは、頭のおかしい親愛なるシャーロックは彼の理解者だ。
タクシー運転手が杞憂していたよりずっと、彼は被害者たちより長生きをした。
彼は生殺与奪の権限を持っていた。
だからシャーロックはこれを理解したと心底思う。

僕と警察は二人の行先を何とか突き止め、後を追った。
だが遅かった。僕たちが到着した時にはシャーロックがカプセルを飲もうとしているのが見えた。
彼はそうせざるを得なかったのではなく、知力のゲームだったからだ。
彼はもう一人の尊大な、思い上がったサイコパスに勝たせるわけにはいかなかった。

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その時、誰かがタクシーの運転手を撃った。
敵だっているだろうから驚くことでもないけど誰かが撃たれるのを見たのはアフガニスタン以来だ。
決して慣れる事ではない。
誰かが他の誰かの生殺与奪の権限を持ったとしても、撃ったのが誰であれ僕は歓迎する。
シャーロックの命を救った事は疑いようもないからだ。
正直に言うと、その男が何の罪もない人たちを車に乗せて殺した事を思うと
相応の報いを受けるよりは即死のほうがマシだったんじゃないかな。

その後の事?
僕とフラットメイトはチャイニーズレストランに行ったよ。
僕が言ったとおり、彼は美味いレストランを確かに知ってたよ。

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実はこれだけじゃなかった。
タクシーの運転手が死ぬ間際に名前を言った。
彼を助けた誰かの、或いは何かの名前。モリアーティ。
僕もシャーロックもその名前を聞いたことがなかった。
もちろん、彼は気に入ってたよ。宿敵ができたと思ったようだ。
彼は奇妙な子どもなんだ。

その夜以降?それで終わりじゃなかったよ。
話したいことがたくさんあるんだ。

コメント

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Harry Watson

子どもが読むかもしれないだろう、ハリー。
John Watson

わかったわよ。だけど本当なの?本当にそんなひどい事があったの?
精神異常者だからだわ。
Harry Watson

その通り。
John Watson

エキサイティングね。ターナーさんのコンピューターでこれを書いてるのよ。
彼女のところの下宿人のひとりが私にフェイスブックを勧めるんだけど私はみんなの干渉をしたくないのよ。
私は隣の家でこれを書いてるのよ。
Marie Turner

はは、ありがとう、ハドソンさん。後でビスケットを持ってきてくれたりします?
John Watson

I'm your landlady not your housekeeper.
Marie Turner

素晴らしいよ!勲章に値する!
Bill Murray

もし私がシャーロックの同僚だったら当然もっとはやくに事件を解決できたでしょう。
なぜあなたはスーツケースがピンクだとわからなかったのですか?
theimprobableone

アンタ誰よ?その名前は何なの?
Harry Watson

私はシャーロック・ホームズのエキスパトです。
あなたのような人には彼を決して理解できないでしょうけど私は理解できます。
theimprobableone

(※theimprobableoneのコメントの文字が全部小文字なので)
少なくとも私は大文字を使う方法は理解しているわよ!!!
Harry Watson

大文字は私が無視することにしている社会の慣例のひとつです。
あなたは社会の一員であるようプログラムされているんですよ。あなたは臆病者ですね。
theimprobableone

コメントは削除されました。
Harry Watson

言葉に気をつけろよ。ハリー!
John Watson

ブラボー!ジョン。君ならできると思ったよ。
Mike Stamford

シャーロックはアメージングだわ。彼は本当にブリリアントよ!!!
Molly Hooper

彼は天才だよ。いつか彼に会えるといいな。
Anonymous

フリーク
Sally Donovan

ジョン、僕はたった今これを見つけたばかりだ。
ざっと読んでみたが正直なところ、何と言っていいかわからない。
僕の仕事は精密科学だからちゃんとそれなりに扱ってくれないか。
これではまるでロマンチックアドベンチャーだ。
君は僕の分析的推理を重点的に書くべきで他は必要ない。
Sherlock Holmes

君がミルクを買う番だぞ、シャーロック。
John Watson

シャーロックが真面目に苦言を呈しているのに、
牛乳買ってきての一言で終わらすジョンの無敵加減はスゴイですよね。最高です。

Stuart: A Life Backwards その1

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

ベネディクト・カンバーバッチ as アレクサンダー・マスターズ
トム・ハーディ as スチュアート・ショーター

この映画は事実を基にしていまして、原作はベネディクト演じるアレクサンダーご本人です。
スチュアートがなぜ何度も服役しホームレス生活を送るのか、
彼の家族や学校、そして彼の持つ障害を通じてアレクサンダーが彼と交流を深めながら探っていく話・・・でいいのかしら。
友情ですよ、友情。
なので時々画像のチョイスが変に思われてもそれは気のせいですよー。

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それにしてもこのテレビ映画、そのうち日本語版が出るだろうと思っていたのですが未だに出る気配がないんですよね。
DVDは英語字幕すら無いしちゃんとしたスクリプトも見つけられなかったので、
うまくできるかどうか、かなり自信がありませんが頑張ってみたいと思います。

準備も何もしていないまま始めているのでかなりスローペースの更新になりそうですが、
気長におつきあいいただければ嬉しいです。

この映画8年前なんですね。
トムハーディもベネディクトもものすごく若いです。ベネディクトなんて少年か!って思いますが、
トムハのほうが若いんですよね。1年だけですが。
このふたりがのちにTTSSでピーター・ギラムとリッキー・ターになるなんて、
役者って本当に恐ろしいわ。


A:アレクサンダー
斜字はアレクサンダーのモノローグ
S:スチュアート

車を運転するアレクサンダー。
1本のカセットテープのカーステレオにセットすると男の声が聞こえてきます。
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S「ハロー、アレクサンダー。スチュアートだよ。」
その声を聞いてアレクサンダーは微笑みながら「ハロー、スチュアート」とお返事します。

僕、アレキサンダーはメガネをかけて運転している男でテープでぼそぼそ喋っている人じゃない。
喋っているのはスチュアートだ。
僕は2000年にスチュアートと知り合い、そして彼の伝記を書くことにしたんだ。


友人はみな僕はおかしいって言う。
彼が有名でもセレブでもなく無名の男だからだろう。
だが、有名じゃなくても本にできるんだ。

スチュアートに見て欲しかった。


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多分、ホームレスの男としては初めての伝記だと思う。
生まれてから現在までの伝記。

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さて、2000年に戻ると、僕はWinter Comfortで資金調達担当としてわずかな小遣いを稼いでいた。
本来、ケンブリッジにある避難所はホームレスの人たちで満杯で忙しい日々なんだ。

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※ここも実在しています。サイトがありました。
http://www.wintercomfort.org.uk/

そう、警察が強制捜査を決めた朝までは。

女性:「彼らは逮捕されたわ。」
A:「全員?それは名案だよ。」

逮捕されたのは僕の上司ルースと彼女の代理人ジョンだった。
一部のお客は施設内でこっそりと麻薬の取引をしているが
でもルースとジョンがそこを運営しているだけで責任を負わされるなんて。

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女性:「証拠の写真があるのよ。」

僕は不当な行為に怒りを感じた。
そして僕は生まれて初めてホームレスに本当に関心を持ち始めた。

ドアをガンガン叩くホームレスのおじさんに「あっちに行け、酔っ払い!」と怒るアレクサンダー。

場面は変わり、ルースとジョンのためにキャンペーンを(この場合保釈させるための運動みたいなもの?)
行う事になり、集会を開きます。

女性:「アレキサンダー・マスターズを紹介します。
ホームレスの献身的な友人にしてキャンペーンのチェアマンでもあります。」

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僕たちは彼らが有罪判決を下されないと確信している。
つまり、収容所が麻薬を規制できない場合、ルースとジョンは何を期待される?

女性:「みなさんご存知のとおり私たちはルース・ワイナーとジョンの件でここに集まりました。」
女性が説明をしているその横でアレクサンダーはノートに漫画を描いています。
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裁判官や判事の判決は・・とアレクサンダーのモノローグにかぶせるように
進行役の女性が「・・彼らを5年、或いは4年刑務所に送ります。」と言います。
みんなから「ひどい」「ファシストだ」の声があがります。

女性:「しかし、これは危機的状況です。私たちは何をすればいいでしょうか。
ルースとジョンに何かしてあげられることは?」

そこにひとりの女性が手を挙げます。
「彼らに本を送りましょう。バニヤンは刑務所にふさわしいわ。」
その提案にとなりの男性が「まさか。それならジュネの「バラの奇蹟」がいいよ。」と言います。
その時、一番後ろにいたスチュアートが突然声をあげます。
S:「悪いけどそれはうまくいかないよ。本を送るだって?本は箱に収まりきらないじゃないか。」
スチュアートの言葉に進行役の女性が「え?」と聞き返します。
S:「囚人が所有できる箱だよ。みんなひとつ持ってる。」
女性はアレクサンダーに「あれは誰?」と聞きますが、
「さあ。僕にはみんな同じに見えるし。」と答えるアレクサンダー。

スチュアートは話を続けています。
S:「箱に収まらないカーペットやセキセイインコとかカナリアも許可されてる。
ケージはどう見ても箱に入りそうにないだろ。」
スチュアートの話を聞きながら面白そうにまた漫画を描くアレクサンダー。

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S:「だけどつらいのはルースとジョンだ。箱に入らないものは全部看守が処分するんだよ。
こう言っちゃなんだけどあんたたちが活動をするなら箱の事を知っていた方がいいよ。」
スチュアートの話が終る頃には室内が静かになっていました。

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続きます。

Stuart: A Life Backwards その2

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

私が購入したDVDは字幕がついていないので、
当時字幕サイトで公開されていた(非公式ですが・・・)SRTファイルを基に訳しています。
が・・・・あらためてちゃんと訳してみると間違いが多くてかなり「?」となっているんです。
字幕ファイルを作成した方も聞き取りが難しかったんじゃないかと思いますが、
リスニング力皆無の私にとって厳しい作業となっちゃいました・・・と泣き事です。
なので判別不能なセリフはすっ飛ばしております。
そして多分いつも以上に微妙な誤訳は多いかと思いますがどうかご容赦くださいませ。



続きです。


集会が終わるとスチュアートはアレクサンダーに近づき話しかけます。
S:「俺にはサイコって名前があるけど、もしよかったらスチュアートって呼んでくれ。」

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A:「君の住所は?」
S:「ローレルレーン2」

段々と距離を詰めていくスチュアートをアレクサンダーは何とかかわします。
S:「俺は支援してもらってるんだ。医者とか、服ももらってるし、あと時々ランチにプリンをふたつ、つけてくれる。
生意気なようだけど、本当に感謝しているんだ。」
あまりの近さに最後は逃げるように身体を回転させるアレクサンダー。
近いって(笑)
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そして荷物を指さして「手伝おうか?」とスチュアート。

こんなふうにして僕とスチュアートは出会った。
けんか、アルコール依存、ヘロイン中毒、彼が言うところの「リトルストリップオブシルバー」が好きな反社会的な朗読家。
ナイフ。君が必需とするもの。
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ふたりは荷物を持ってスチュアートのところに向かいます。
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A:「預かってくれてありがとう。」
S:「ああ、大丈夫。全然構わないよ。」
そして草むらに入っていくスチュアート。
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S:「足元に注意して。こっちだよ。」

そして荷物を降ろしながら「あばら家にようこそ。ローレルレーン。これ月桂樹だよね?」とスチュアート。
S:「会議の事は今朝朝食をもらった時に聞いただけなんだ。」
そして集会の告知の張り紙を指さし、「あんたの住所?」と聞きます。
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A:「そう。」
S:「これはかなりマズいんじゃないか。どんなクズでも来れちゃうよ。やれやれ。」

次の日。
アレクサンダーの家にスチュアートがやってきます。
ドアを開けたアレクサンダーは「・・・また会ったね。」と少し固まり気味。
スチュアートはくしゃくしゃの封筒をアレクサンダーに渡し、
「封筒に宛名を書いたんだけど。」と言います。

S:「キャンペーンのすごいアイデアがあるんだ。誘拐がダメならみんなでテレビに出るとか。」
そう言いながら家の中に身を乗り出しているので「中に入りたい?」とアレクサンダーが聞くと、
「うん、入れてくれ。」と早々に入ってしまいます。
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アレクサンダーのオフィスが1Fでキッチンが2Fのつくりになっています。
1Fのオフィスにスチュアートがタバコを吸っています。
アレクサンダーは2Fでコーヒーをいれていますがふと嫌な考えが頭をよぎり、「砂糖は?」と叫びます。
「あんたと同じだけ入れてくれ。」とスチュート。
アレクサンダーの嫌な考えとは、アレクサンダーが2Fにいる間にスチュアートが家財を盗んで行ってしまう事です。
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アレクサンダーは乱暴にコーヒーをいれ慌てて階段を駆け下りスチュアートのところに戻りますが
彼はのんびりとたばこを吸って待っていました。

スチュアートにマグカップを差し出すとスチュアートがそのままカップを手でつかみ「熱い!」と言うので
アレクサンダーはカップを持ち替え取っ手をスチュアートに向けて渡し、
何かなくなっていないか何気に確認しながらスチュアートの向かいのデスクに座ります。
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少しの間黙ったままでしたが、本棚にあるたくさんの本を見渡してスチュアートが口を開きます。

S:「この本全部読んだのか?」
A:「いや。」
S:「半分とか?」
A:「実はあまり読んでないんだ。」

「The Hunting Wasp」というタイトルの本を取り出し、
「これ1冊まるごと夏の出来事だな。」と言い、
更に別の本を取り出し、「この本は?」と聞きます。
「The colour mauve.」とアレクサンダーが答えます。
※この本はウィリアム・パーキンという英国の化学者が世界最初の染料である「mauve(藤色)」を発明し、
それまでは高価だった紫色が安価で手に入るようになりました。
それまでくすんでいた世界を色彩豊かに変えたと言われています。
「The Hunting Wasp」は狩蜂の仕組みを人間になぞらえて書いたもの、な感じ?
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また少しの沈黙のあと、再びスチュアート。
S:「で、すごいアイデアの事だけど、車持ってる?」
アレクサンダーは?な表情で「No」と答えると、
「ボルボとワーゲンどっちが好き?」と聞かれます。
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場面が変わりアレクサンダーのモノローグから。
数週間後、僕は本を書くことを思いつき、少し調査をすることにした。

アレクサンダーはスチュアートの祖母と母に会います。
祖母:「少年は苦しんだわ。彼は本に値すると思う。あなたは私の事も本にすべきよ。」

母:「いつも他人に愛情を注ぐ少年。のんきな子どもだったわ。」
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続きます。

Stuart: A Life Backwards その3

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters


3ヶ月後、
僕たちは当時の内務大臣ジャック・ストローのオフィスの前でルースとジョンの開放を求め
徹夜で抗議するというスチュアートのすごいアイデアを実行した。
大臣を誘拐するという彼の最初のアイデアよりは健全だ。

スチュアートが僕たちを送ってくれることになった。

どういうわけか。

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そしてロンドンに向かう途中、構想中の本の最初の数ページを彼に読んで聞かせた。

A:「「スチュアート・クライブ・ショーターはのん気な少年で何より思いやりのある子どもだったと彼の母は感嘆した。」
S:「くだらない!退屈!なんであんたはこの忌々しい本がそんなに書きたいんだよ?」
A:「すごくお金が儲かるんだよ。」
S:「マジで?あんたはその本でお金が儲かると思ってるのか?」
A:「儲かると思う。」
S:「そんなつまんない本で?」
A:「そんな言い方するなよ。君が退屈しはじめてもそれは僕のせいじゃない。」

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S:「もっと刺激的にいこうぜ。昔の事を書けよ。推理小説みたいにさ。
例えばトム・クランシーとか。
俺はなんでこんなふうになったのか?
なぜ少年が殺されたのか?
つまりさ、10足の靴下を洗濯機に入れると、出てくるのは7足だけ。
そいつらはどこに行った?」

スチュアートの横でずっと下を向いて自分の手を見ているアレクサンダーは
スチュアートを呼びますは話に夢中のスチュアート。
A:「スチュアート?」
S:「あんたにはほかの話も前部教えておくよ。」
A:「スチュアート?」
S:「洗濯機を分解してもその中にはないんだ。」
A:「スチュアート?」
S:「なんだよ。」
やっと返事をしたスチュアートにアレクサンダーは自分の手を見せます。
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A:「これ何だと思う?」
S:「何?」
A:「これだよ。」
S:「それシラミだよ。そいつの住処はあんたの○○のまわりだ。
そのシラミは成長するぞ。
ダニはもう少し小さい。やつらは皮膚の下に入り込みかじるんだ。」

僕たちの部隊はケンブリッジからロンドンまで50マイルを5時間半かけて走った。
スチュアートは時速30マイルを超える事は決してしなかった。

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突然スチュアートは窓に向かって叫びます。
S:「バッキンガム宮殿だ。
なんてばかげてるんだ!女王なんて必要ないだろう?」
と、毒づいていますが実はウォルサムストウの役所なのでアレクサンダーたちもスルーしております(笑)


内務省の前。
アレクサンダーが敷物を敷こうとしているとスチュアートがやってきます。
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S:「いやいやいや、そうじゃないよ。」
そして最初に段ボールを敷いて
「これを使うんだよ、わかった?下に敷くんだ。そうしないと熱が逃げてしまうからな。」
と、面倒見の良いスチュート。こういう知識がある事で彼の人生が垣間見える感じです。

そして署名活動とかねた抗議が始まります。
A:「彼らは慈善団体で働いたために不当に投獄されました。ホームレスを助けようとしただけで何もしていないのに。」
スチュアートも通行人に訴えてながら署名をもらっています。
S:「慈善団体の職員が誤審のせいで刑務所に入れられたんだ。」

そこに警察がやってきます。

警察:「みなさん、聞いてください!
聞いてください!
みなさん、静かにしてください!
みなさん、こちらに移動をお願いします。」
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A:「ちょっと待って、待ってくれ。なぜですか?これは平和的抗議ですよ。」
男:「そうだ、なんでだよ。」
警察:「内務省があなたがたを受け入れていないのなら真鍮の旗を交差できないんです。」
男:「そんなの社会的ファシズムだ!」
警察:「あなたたちが不法侵入ではない事を証明するためにフェンスを置いて中に入ってもらいます。
それはそしてあなたたちを守るためでもあります。」
アレクサンダーの後ろでにらみを利かせていたスチュアート。
S:「何から?」
警察:「一般市民からですよ。彼らはあなたたちを踏みつけるかもしれません。
万が一道路の上にひっくり返って車に轢かれないように一晩フェンスで囲みます。」
A:「ああ、なるほど。あなたたちは我々を檻に閉じ込めるつもりですね。」
警察:「私は檻とは言っていませんよ。」

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夜、フェンスの中でみんなが寝ている中、アレクサンダーとスチュアートが並んで座っています。

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A:「囚人て本当にお金がもらえるの?」
S:「ああ。普通の人みたいにってことか?
ひと儲けできるぞ。毎週、ムショから大富豪が出てくる。」

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A:「君はかなり刑務所に入ったのか?何回入った?」
S:「えーっと・・・」
指を使いながら数を数えるスチュアート。
S:「始まりは子ども頃のセンド拘置所、Baintnow House、もう一度センド、Eriestoke、
ノリッジ、育ってからは大きい子用の刑務所に送られた。
Whitemoor。俺は本物の刑務所と呼んでいる。
そこは何でもアリなんだ。
テロリスト、サイコパス、脅迫、殺人、過失致死、クレイジーな奴もいた。」

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聞きながらメモをとるアレクサンダーです。

A:「君はどの種類に属してる?」
S:「クレイジーだな。
ノリッジ、それからもう一度Whitemoor に。
グレンドン。
31回か。
俺は何か失敗したとは思わない。
そうだ、レスターにも3回行ったんだ。
最後はウェーランドだった。」

そこにパトカーが通り、「おやすみ。よく眠れよ。」と話しかけます。
「ありがとう。」とアレクサンダーが答えますがスチュアートが警察にからみます。
「おい、あんた。暇だったら答えてくれよ。
毎年、刑務所で何人が看守に殺されるか知ってるか?
殺人だよ。
ああ、悪いね、刑務所長。失礼。
間違った方向に意志を曲げるのが奴の健康に良くないなんて知るかよ。
心底腐っているのは俺のような奴だけだよな?本当に嫌な奴だ。
絶望的だよ。あんたはわずかな手がかりもつかめなかったよな?」

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ここから先は何だかもうすごい言葉なのでうまく訳せませんが、Fワードばかりです(笑)
あまりにもひどいので「静かにしろよ。」とアレクサンダーが言うと
今度はアレクサンダーに向かって悪口雑言なので相手にできないとばかりにアレクサンダーは寝ちゃいます。

アレクサンダーが寝た後、こんな表情のスチュアートは何か思うところがあるようです。
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続きます。

Stuart: A Life Backwards その4

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

続きです。


場面は変わりアレクサンダーのインタビュー。
スチュアートのお姉さん(妹かも)
「怒りの規模を10段階で表すとするじゃない。私は多分4なんだけどスチュアートは11なのよ。」
そしてお祖父さん。
「家族がどのくらい落ち込んでるかわからないだろうね。良くなったりまたダメになったり。
わかるか?ドラッグや刑務所、そして乞食だよ。」
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再び場面は内務省前。朝を迎え眠っているアレクサンダーにみんなでいたずらをしようとしています。
ひとりの男が股間のペットボトルからアレクサンダーに向かって水をかけ、
アレクサンダーはびっくりして飛び起きます。
「サイテー!」最初は怒った顔のアレクサンダーですが次第に笑顔で「嫌なやつ」と言っています。
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帰りの車の中。
A:「3ヶ月もかけて準備したのに。
ストロー知事もいないのに週末にかけて野宿するというバカなアイデアを考えたのは誰なんだって事だよ。」
「それは君に決まってるよ。」とアレクサンダーに「うるさい」とスチュアート。

ラジオ?から曲が流れてくると「このうた好きなんだ。」とアレクサンダー。
「いい歌だよな」とスチュアートが言うとふたりで歌いだします。
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この曲ちょっと検索してみたのですが曲名わからなかったです。くすん。

だが、週末にとんでもない話を聞かされた。
彼の人生を書くなら過去を書くべきだというスチュアートの考えだった。

場面は変わり、ふたりで道を歩いています。道というより道路の脇?
S:「俺は喉を切った。首にビールグラスを押し付けて。怒ってたんだ。」
スチュアートの話にその場面を漫画で思い描くアレクサンダー。
S:「死ぬってすげー難しいんだ。あんたには信じられないだろうけど。」
A:「君は自殺しようとしたからカウンセルを受けたのか?」
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S:「でも消えなかった。」
A:「何が?」
S:「嫌悪。
俺にはいっぱい敵がいる。誰かがけがをするのが怖いんだ。」
A:「いつそんな事が起こるんだよ。」
S:「俺は自分を「ブラックミスト」って呼んでる」
A:「来週?来月?10秒後か?」
その時スチュアートがじっとどこかを見つめます。
その先には「Emmaus Cambridge」の看板がありました。
ここはホームレスのコミュニティで、家具や家電の中古品を売ったり部屋を提供したりしているようです。
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ふたりは家具を見たりして動き回ります。
そしてスチュアートはアイアンでゴルフボールを倒したカラーコーンの中に打って遊んでいます。
そして「俺の息子に。」とか言ってるスチュアートに「息子がいるのか?」とびっくりなアレクサンダー。
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「ああ、母親とグラスゴーにいる。」とスチュートは続けて、
「14歳の頃を思い出すな。いつもゴルフコースで遊んでた。」と言います。

そしてふたりはスチュアートの自宅に。
様子を伺いながら中に入るアレクサンダーに、
「悪くないだろ。ローレルレーンよりは劣るけど。」とスチュアート。

キッチンにいるスチュアートにアレクサンダーがワインを持っていくと、
「ワインは病気の匂いがするんだ。」とビールを勧めます。
そして「何か食べるか?」と言い、タバコを吸いながらおもむろに肉を油の中に投入。
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アレクサンダーは白ワインをラッパ飲みしています。(グラスがなかったからか?)
そして何となく引き出しを開けてみるとそこには注射器が。
注射を打つスチュアートの姿が漫画で描かれます。

「で、なんであんたは作家になりたいんだ?」とキッチンからスチュアートの声がします。
「よくわからないんだ、ホントに。家族には病気扱いされてるけど。」と、
答えながらアレクサンダーはスチュアートのスケジュール帳を手にします。
「取り残されたくなかったのかな?」とアレクサンダーに「いや、わかるよ。」とスチュートは
「パパは泥棒だったし、それに、ママはホステスだった。」と言います。

スケジュール帳をめくりながら、
「このスケジュール帳のオレンジのマーカーは何?」とアレクサンダー。
S:「家族の日。」
A:「黄色は?」
S:「福祉の日。」

スチュアートはキッチンにあるトマトソースとブラウンソースのボトルを手に取りキッチンを出ます。
S:「それで、俺の事を書いた本であんたは有名になるのか?」
A:「君もね。」
S:「俺にもアイデアがある。
時間を無駄にできない外国のビジネスマンには何が必要だと思う?」
アレクサンダーが答えようとする前に「ワゴン車のオフィスだよ。」と話を続けるスチュアート。
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S:「水平思考だよ。スタンステッドで飛行機を降りてすぐに俺のワゴンに乗り込む。
そこには全部そろってるんだ。
速記ができるきれいな女の子やファックス、インターネットとかそこら中に仕掛けがある。
すげーだろう。」
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立ち上がって壁の取り付けられた木の枠?を見ているアレクサンダーに
「トマトソース?ブラウンソース?」と近寄るスチュアート。
A:「あー、そうだね、うん、トマトを。」と言いながら不思議そうに枠を見ていると、
「そうそう、上の階に住んでる奴は壁に畳み込めるジェイムズ・ボンドに出てくるみたいなベッドを俺に作るんだって。」
とスチュアートが説明をします。
「スプリングで床に掛け金を掛けるんだ。そうしないと「ボヨン、ボヨン、ヒュー」なんだ。
「ボヨン、ボヨン、ヒュー?」とアレクサンダーが聞くと、
「つまりさ、女の子の顔が壁に激突しちゃったらかわいそうだろ?」とスチュアート。
再び漫画で想像するアレクサンダー。
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これが、
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こうなります。

続きます。

Stuart: A Life Backwards その5

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters


(何を見てるのかわかりませんが、スプレーか何か?)
アレクサンダーが手にしたものを指してスチュアート。
「それいいよ。何にでも使えるんだ。ベッドのところ見える?
先週飲みすぎて汚したんだよ。
こぼしたり吐いたりして。でもすごくきれいに汚れがおちた。
1週間くらい放置してたんだけどね。」
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スチュアートくんのお料理教室。
揚げていたお肉を鍋から取り出しパンの上にのせ、トマトソースをかけてから
更にパンをのせ、上からギューッと体重をかけてならします。
するとスチュアートの手形つきサンドイッチが出来上がります。
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そしてサンドイッチをアレクサンダーに渡し
「ちょっと熱いから気をつけろよ。」と言い、再びキッチンに消えていくスチュアート。
サンドイッチを渡されたアレクサンダーはじっと見つめ、恐る恐るパンをめくっています。
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A:「君がどうして刑務所に入ったか聞いたことはなかったな。」
S:「前回のはバカな話だよ。俺の仲間でスミシーってのがいて、バブルガム男なんだけど。
ジョークじゃない、奴はギネスにも載ってるんだ。」

ここからスチュアートの回想です。
S:「1983年の事だ。俺たちはふたりで世界と戦っている兄弟みたいだった。
尊敬してたし信用していたよ。」
車の中で待機中のふたり。スチュアートの隣でガムを膨らますスミシー。
突然車をバックさせてお店に車ごと突っ込み品物を盗みます。
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ここからはアニメになります。
車で逃走中スミシーが「メンソール(タバコ)は盗ったか?」と聞き、
スチュートが「そんなの盗ってないよ。」と答えると、
「くそ!彼女に殺されるぜ。メンソールを頼まれたのに。」とスミシーに
「じゃあ、ウォッカを持っていけよ。」とスチュートが言いますが
「メンソールじゃなきゃダメなんだよ。」とスミシーが言うので、
再び別のお店に突っ込みます。

そして再びスミシーが「メンソールが無いじゃないか!」と結局ショップで購入することに。
タバコの箱を持って車に戻ったスミシーは
「あの女、何でもかんでも命令できると思いやがって。」とお怒り気味。

「ある日、スミシーはマル秘の情報をゲットしたんだ。」とスチュアート。
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再び回想。
S:「2万ポンド?」
スミシー:「カウンターの下に保管してる。」
そう言ってお店に突撃するふたりですが・・・・
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(新聞にはバブルガムキング刑務所に入れられる、というような見出しになっています。)

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S:「俺たちが送り込まれるとすぐにスミシーの彼女が男と住み始めて俺たちが何をしていたか話してたんだ。」
刑務所でさんざんに殴られるスミシーとスチュアートの場面が出ます。

A:「5年はかなり異例の判決だ。武装でもしていたのか?」
S:「バールだけだよ。」

テレビを観ながらワインをラッパ飲みしているアレクサンダーにキッチンからスチュアートが話しかけます。
「おい、アレクサンダー。夕飯食べていく?俺の好きな「囚人カレー」だよ。
よく刑務所で作ったんだ。」
その言葉にアレクサンダーがちらっとベッドの下に置いた(隠した?)サンドイッチを見ます。
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キッチン。スチュアートくんのお料理教室その2。
スチュアートがマッシュルームの缶を開けています。
A:「最初はどうだった?」
S:「何が?」
A:「大人とみなされて判決されただろう。」
アレクサンダーの質問にスチュアートは黙ったまま缶の中身を鍋に入れていますが、
しばらくたったあとに「話せない。」とだけ言います。
意外そうな表情のアレクサンダー。
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A:「だけど、無人の郵便局を襲うのは強盗って事だろ。」
S:「強盗はみんな郵便局を襲うよ。」
A:「でも攻撃するつもりはなかったということだよね?」
S:「うん。」
A:「本気じゃないって事か?」
アレクサンダーの言葉にしばらく黙ってお肉を鍋に投入し、そのあと小さな声で
「ガキの遊びじゃないよ。」と言います。
アレクサンダーは「そんな意味で言ったんじゃないよ」と言いますが
「そうじゃない。」とスチュアート。
そして「木曜日話すよ。木曜日の午後。」と言います。

ベッドの上でテレビを観ていたアレクサンダーにスチュアートがカレー?がのったお皿と、
口にくわえたフォークを渡します。
渡されたフォークを自分の服で拭くアレクサンダー。
スチュアートはアレクサンダーのとなりに座りじっとテレビを見つめます。
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アレクサンダーは恐る恐る料理を口に運びますが結構美味しかったようです。
隣でテレビを観ながら笑うスチュアート。
アレクサンダーも料理を食べながら笑顔になります。
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夜も更け、帰路につくアレクサンダーと見送ろうと一緒に歩くスチュアート。
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A:「窓を割りホイールを反対方向に回転させてハンドルのロックを壊すんだね。」
S:「人目がある通りでレンガを使う時は棒をスライドさせる。」
A:「レンガの荷台から金属のバンドを取り外し18インチに切って片方をV字に切り目を入れてドアパネルに差し込む。」
そして「僕は今郵便局にいる。がれきを蹴っとばせ!」とアレクサンダーは蹴るポーズをします。
S:「郵便局に車で突っ込む意味はないだろ。」
A:「なんで?」
S:「ぼんやりなんてしてられないんだ。郵便局に突っ込むなんて無駄なんだよ。

その時アレクサンダーが「あ、お金忘れた。」と言うので
スチュアートが「あるよ」とポケットからお金を出します。
A:「いや、いいよ。タクシーひろって、途中で銀行に寄るから。」
S:「いや、受け取ってくれ。俺のこづかいだから。
あんたは俺に親切にしてくれるし。あと、車買えよ。」
A:「君も免許取りなよ。」
そして「あ、忘れるところだった。」とアレクサンダーはレコーダーをスチュアートに渡します。
A:「これ。君に買ったんだ。君のブラックミスト。君がひとりのときはそれに話せると思ったんだ。
OK?助けてほしいときは電話して。夜中でもいつでもいいから。」
アレクサンダーはそう言いながらバスに向かいます。
S:「ああ、あんたがカメラを持ってこれるようにか?」とスチュアートが言うと笑いで答えるアレクサンダー。
そしてスチュアートが「おい」と呼び止めます。
アレクサンダーが振り返ると、「大丈夫だよな、アレクサンダー。」と言いので
手を挙げて答えるアレクサンダーでした。
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続きます。

Stuart: A Life Backwards その6

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

最近ちょっとヘコタレ気味です。
問題提起というかちょっと考えさせられるような深いドラマを私の分際で訳そうだなんて、
図々しいにも程がありますよね、ホントに。
特にスチュアートの話が難しすぎて、本当にこんな会話しているんですか?と疑問な場面ばかりです。
でもここまできたらもう正解かどうかより当たらずも遠からずであれば上出来だと思って、
何とか最後まで頑張りたいと思いますです。

アレクサンダーのモノローグを斜字にしているのですが
ちょっとわかりづらいので今回から青字にしてみます。

続きです。

ママのインタビューから。
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Mam「スチュアートはよく「時々みんなの元気をとりもどして、
混乱させる悪いことを頭から追い出して正しい方向に戻したいと思うんだ。」って言ってるの。
彼は変わろうとしていたわ。私たちはそれをわかってやれなかった。」

場面は変わってキャンペーンの講演会。
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A:「そしてキャンペーンや嘆願書のためにみなさんがここに来てくれたことに対しお礼を言わせてください。」

スチュアートと僕はバーミンガムやロンドン、オックスフォード、
そしてもちろんケンブリッジ中の村を飛びまわり、9~10の講演をこなした。

A:「Mr.スチュアート・クライブ・ショーターです。」
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最初に僕が話しそのあとスチュアートが観衆を椅子から立ち上がらせるが
彼の身の上話は椅子から転げ落ちそうなくらい驚くものだった。

S:「典型的な自殺未遂は耐え難いほどの憎悪が心を荒廃させる。」

「俺はあなたやあなたの子どもたちを怖がらせる悪夢だ」と彼は言った。
スチュアートはキャンペーンで2つの事をした。
手紙を折りたたんだ事、そして心をむき出しにした事だ。

そして更に場面は変わります。
キャンペーンの賛同者の集まりでしょうか。
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A:「彼はすごく興味深いよ。彼は僕が知らなかった世界を教えてくれるし、僕は・・・彼が好きなんだ。」
A:「明らかに驚異的だよ。彼は反社会的になった時を正確に覚えてるんだ。
午後4時から5時の間ってこともちゃんとだ。
Mr.ハイドに変えたジギル博士の薬が何だったか知っているようだ。」
と、アレクサンダーはスチュアートを褒めまくりです。

その夜スチュアートのブラックミストがやってきた。
それはナイフでのケンかによって始まった。
僕が最初にそれを聞いたのは次の日の彼の母親からの電話でだった。

スチュアートの部屋に入ると家具などが散乱していました。
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Mam「でも血がついていないの。いつもは血がついてるんだけど。
多分クリーニングをしたのね。
キャンペーンは彼の助けになってたわ。クスリもやっていなかったし。
子どもの時以来ずっとこんな幸せはなかったわ。」

アレクサンダーがカセットを手に取るとラベルには
「Alexander only」と書いてありました。
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そしてカセットからはスチュアートの声が聞こえてきます。
(冒頭に出てくるカセットですね)
S:「俺は酒を飲んでは入院したりしてるけど反省はできなかったな。」

スチュアートはケンブリッジ治安判事裁判所に出廷するために保釈された。
僕は彼を支えるために同行した。

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裁判所の待合室。

A:「みんなあまり動揺しているようには見えないな。」
S:「裁判が始まったら驚くよ、大変な事になるし。」
A:「成功を祈るよ。」

目の前に座っている男が椅子からずり落ちそうになっているので声をかけるアレクサンダー。
「ちょっと、落ちそうですよ。」
と言ってあげたのに「Fuck off!」と言われちゃったアレクサンダーは
「カツラを被った嫌な男にそれを言えば万事うまくいくさ。」と嫌味のお返し。
その横で電話をかけているスチュアート。
S:「時間がかかりすぎて時々何の犯罪をしたか忘れちゃうよな。」
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「これ聞いてみて。子どもなんだけど。」とスチュアートは電話をアレクサンダーに渡します。
留守番電話のメッセージでしょうか。女性の声が聞こえてきます。
子どもだって言ってるからこの声は子どもの母親なんでしょうね。
「あんたなんか知らないわよ!私は留守だしあんたとは話したくもないわ!」

これを聞いたアレクサンダーは笑いながら電話を返します。
S:「こうなるとは思わなかった。
彼はビジネススクールに行った方がいいと思ったんだ。
礼儀の大切さについて彼とちょっとけんかになった。」
A:「14歳だよ。」
S:「正直、俺はショックだった。」
その時、男性がスチュアートを呼びます。
「Mr.ショーター?」
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男性は治安判事でしょうか。
「警察によると、現場に到着した時にスモーキングオイルの匂いがしたそうですが。」
判事の質問にスチュアートは言います。
「揚げ油だ。」

そして回想。
たくさんの警官がスチュアートの部屋を取り囲みます。
スチュアートはナイフを片手に全身血だらけで叫んでいます。
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「俺の兄弟の命日だった。俺が作り出した悪魔を燃やしたかった。」
と、説明を続けるスチュアート。
再び回想。
武装した警察が部屋の窓を割ってスチュアートを確保します。
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(回想場面のトム・ハーディは一糸纏わぬ姿でトムハのトムハまで惜しみなくさらけ出していてびっくりです。
モザイクもボカシも入っていないんです。これが放送OKってBBCは本当にスゴイです。)

スチュアートの話を聞いた後無言で立ち去る判事。、
そしてスチュアートの隣でかたまり気味のアレクサンダーです。
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治安判事裁判所はスチュアートのケースの複雑さに対処することができなかったので
刑事法院に委ねる事に決めた。

ここはパブでしょうか。場所が変わります。
何気に一緒になってタバコを吸っているアレクサンダー。
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A:「不名誉じゃないか。警察官が40人いて君は今も嫌疑をかけられているのか。」
A:「法廷弁護士が「殺人未遂」についての話をしたとき何て言ってた?」
S:「俺がパン切りナイフで隣人の首を切り落とそうとしたって事だと思う。」
A:「そんな事してないだろう?」
S:「ああ、でも彼が引っ越さなかったら俺はやってたよ。」

場所がお店から公園に変わります。
A:「つまり、君がボヨン、ボヨン、ヒューのベッドを作った隣人をホモと呼んだからおかしくなったのか?」
S:「いや、僕がそいつの事をホモって呼ぶと思ったんだ。」
A:「でも君はそんな事はしなかった?」
S:「してない。」
A:「じゃあ何をしたんだ?」
S:「そいつの友達にホモかどうか聞いただけだ。」
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S:「冗談なんかじゃないぜ、アレクサンダー。ブザーが鳴った時俺は人生を見詰めてたんだ。」
その時アレクサンダーがキョロキョロしながら「どこかでカギをなくした。」と言います。

そしてアレクサンダーのお家。
鍵がないので窓から侵入するアレクサンダー。
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A:「じゃあ、君はボヨン、ボヨン、ヒューのベッドを作った隣人をホモと呼んでなかったんだな。
君が彼の友達にホモなのかどうか聞いた時、友達は何て言った?」
S:「早漏で悩んでいるって言ってただけだ。
その時はすごく興味深いと思った。俺も同じような病気で苦しんでたから。」
何とか中に入りドアを開けスチュアートを誘います。
A:「来週、ノーフォークの友人たちに会いに行く。一緒に来なよ。」
S:「ダメだ。治安判事が言ってただろう。俺は裁判までケンブリッジから出る事は禁止されてる。」
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続きます。

Stuart: A Life Backwards その7

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

スチュアートのセリフは実際にはもっと乱暴な言葉だと思うのですが、
なかなか良い言葉が見つからなくてあまり乱暴なセリフにできないんです。
乱暴な言葉って一歩間違えるとすごくすごく下品になっちゃうので、
それはそれでかなりセンスが必要なんでしょうね。
つまり、私がやると下品になるって事で・・・・

でもこのあたりからアレクサンダーもちょっとそんな言葉を使いだしているので
「Fucking」をつけるなりしてもう少し工夫してみたいと思います。

今回は回想場面と現在とでかなり行き交うので回想を赤字にしてみました。

続きです。
禁止されてるとか言っていましたが結局ふたりでノーフォークに向かいます。
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車の中でスチュアートがひとりで話しています。
話の内容がちょっとよくわからないのですが・・・
テレビに出てた男が洗濯機に何かを入れて作ったものを買った人がいる、とかそんな話で
金儲けのアイデアは俺だっていっぱいあるんだよって言っているんだと思います。
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運転しながら「ちょっとハンドル持ってて」と言ってビール?を飲み始めるスチュアート。
アレクサンダーが横からハンドルを押さえてあげてると「飲む?」と聞くので
「ああ、うん。」とスチュアートから缶を受け取って飲んでいると
「ちょっと残しとけよ」って言われて思わずむせてるアレクサンダー。かわいー。

ガソリンスタンドで給油している最中でもタバコを吸っているスチュアート。
電話を出して「これ聞いてみろよ」ってアレクサンダーに渡します。
電話からは
「申し訳ありませんが現在利用できません。あなたのお名前とメッセージをお願いします。」と聞こえてきます。
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再び車の中。
A:「まともな仕事をしてみたらどう?」
S:「9時から5時の?」
A:「そう、それ。」
S:「夜遅く家に帰って朝起きろって事かよ。」
A:「ちゃんとね。」
S:「あんたは今までどれかひとつでもやったことあるのか?」
A::「ない。」
S:「兄ちゃんの友達のちょっとした世話をしたことがあった。」
A:「それで?」
S:「頭突きしてやった。ねーちゃんをもてあそぼうとしたんだ。」

S:「そのあとは・・・よくわかんねーんだ。」
A:「何が?」
S:「何も。そのあと俺のにーちゃんのギャビーが自殺したことだけで。」
A:「何も言わなくてもいいんだ、スチュアート。また今度話そう。」
S:「うん、サンクス。」

お姉さん(妹?)のインタビュ-場面の回想です。
「警察がギャビーを発見した時、ギャビーはかなり苦しんだと言ってたわ。
ギャビーが飲んだ錠剤が死ぬ前の彼の肝臓と腎臓を食いつぶしたって。
そして絶対的な死の苦しみを味わったのよ。
嬉しかったわ。ギャビーが苦しんで私は満足よ。」
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お姉さん(仮)の話を思い出して表情が曇るアレクサンダー。

「Chainsaw carved mushrooms」という看板を見つけるふたり。
「なぜマッシュルームがこんな目にあうんだ。」とふたりで車を降ります。
「そんなドアノブみたいなものが好きなのか?」とスチュアート。
結局ふたりはひとつ購入し、車に積みます。
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友人宅に到着するとアレクサンダーの友人たちが出迎えます。
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「ジェイムズだ。会えてうれしいよ。アレクサンダーから話は聞いてるよ。」
と、男性がスチュアートに話しかけ、もうひとりの男性「ルーベン」、
そして「ダイド」という女性が挨拶をします。
歩きながらスチュアートがダイドに言います。
「アレクサンダーは俺がアル中だって話したか?
俺はスケジュールⅠの犯罪者で泥棒だけど何か問題あるかな。
このまわりのツアーをしたいんだけど。」

スチュアートのリクエストにこたえてみんなで私有地のお散歩します。
「これ梨の木?それでサイダーが作れる。こっちはリンゴだ。」とスチュアート。
「有名な役者もよくここに来てテニスをしてるの。ローレンス・オリヴィエとか。」とダイドに、
「ローレンス・オリヴィエが?マジかよ。すげー。」と興奮するスチュアート。
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「木を全部切り倒してゴーカートのコースを作ろうぜ。」とスチュアートにみんな大爆笑。
「このあたりをキレイに整えれば最高だぜ。」

そして芝刈り機?に乗っていい感じのスチュアートとそのまわりを猫車で枯れ枝を運ぶアレクサンダー。
楽しそうなふたりです。
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ひと休みしてお茶をスチュアートに渡すアレクサンダー。
「これラプサン・スーチョンだぜ。すげー美味い。」とスチュアート。
「ここすげーいいな。最高だぜ」と言いながらルーベンが読んでいる雑誌「Oi!」目がいきます。
「全部ニセモノ。ニセパイ。俺は自然なバウンドは好きだ。
つまりさ、垂れ下がるものは垂れ下がってないと。」とジェイムズに語っているスチュアートです。
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キッチン。
スチュアートのお料理教室その3です。今回はアレクサンダーもお手伝い。
鶏肉の準備をするスチュアートとお鍋で玉ねぎを炒めるアレクサンダー。
S:「わかんねーな、アレクサンダー。なんでホームレスに興味が?」
A:「興味があったわけじゃないよ、Wintercomfortは給料がよかったから働いてただけなんだ。
時給で9ポンドだし、シフト制だ。玉ねぎはどのくらい炒める?」
S:「満足するまで。」
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A:「なあ、スチュアート。君がホームレスだから僕が関心を持ったんだったら、
僕はプロにふさわしくない行為でとっくの昔に首になってたよ。」
S:「だから?」
A:「僕が友人として君を好きだっていうのがそんなに悪いか?」
そう言って「フェヌグリークは?」とアレクサンダーはハーブの瓶をスチュアートに向けます。
S:「俺に言わせるならあんたはちょっと変わってるよ。」
A:「まったく同感だよ。」
S:「だけど、何でだ?」
A:「君は面白いし頭も良いし、一緒にいると楽しい奴だからだよ。
どうしてほしいんだ、「fucking」ラブレターでも書こうか?
もう黙って「freaking」ビールでも飲んどけよ。」
※freakingはfuckingと同じ言葉です。アレクサンダーもだいぶ口が悪くなってまいりました。
それにしてもアレクサンダーは何気に愛の告白ですか。ってすみません、ついいつもの癖で・・・
お鍋の中ではチキンカレーが出来上がっていました。
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みんなで食卓を囲んでいます。
「美味しかった。これ何ていう料理だっけ?」の質問に「囚人カレー」と答えるスチュアート。
アレクサンダーはスチュアートのタバコを手に取りながら、
「おい、スチュアート。今日は木曜だからちゃんと話せよ。」と言います。
S:「今はダメだ。」
A:「何言ってるんだ、約束は約束だぞ。」
S:「他の事は全部話したじゃないか。やめようよ、アレクサンダー。知りたくない話だよ。」
A:「スチュアートの最初の実刑判決の話。
木曜日に話すっていったのは水曜日の午後に給付金がもらえるから。
つまり、その話をして彼が興奮しても買っておいたヘロインで落ち着くことができるから。そうだよな?」
アレクサンダーの言葉に少し間をおき、そして話し出すスチュアート。
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S:「大したことじゃねーよ。
ある日俺はパブに行った。やつの誕生日だった。祝ってたんだ。10年以上前だよ。
俺はムカついたってだけの話だ。」
A:「おい、ちゃんと話せよ。」
S:「頼むよ、アレクサンダー。」
A:「木曜日だろ。」
そう言われて再び話し出すスチュアート。結構容赦のないアレクサンダーでした。

S:「それで俺は家に帰った。」
スチュアートの回想。
部屋にはベビーベッドに赤ちゃんが、そしてベッドに裸の女性が寝ています。
スチュアートが女性の隣に寝転がり抱こうとすると、
「酔っ払い!」とはねのけられます。
それでもスチュアートがやめないので、
「やりたいならレイプすればいいでしょ。」と言われ、怒ったスチュアートが彼女に頭突きをします。
女性は額から血を流し部屋の隅に寝ると興奮したスチュートが「殺すぞ!」と怒鳴ります。
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現在。深刻な表情のアレクサンダー。
「後になって、それが混乱の原因だったと思った。」とスチュアートが言います。

再び回想。
「出ていくわ。」と荷造りをする女性の髪をつかみベッドに押し倒すと包丁で脅します。

現在。
「自分がちょっと恥ずかしいと思ってるんだ、実は。」とスチュアート。

回想。
家の周りに警察官が集まっています。
スチュアートは窓から警察官に向かって赤ちゃんを抱きながら包丁を振りかざし
「fuck off! 」と繰り返します。

現在。
「俺たちは少しの間ボーっと座ってたけど、一緒に外に出ようと決めたんだ。」とスチュアート。
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回想。
すっかり落ち着きを取り戻したスチュアートは赤ちゃんを抱いた女性と一緒に階段を降ります。
玄関のドアを開け警察官に「今から出るから。一緒に出る。」と言い、
「ごめん。」と女性の頭を撫でながら歩き出します。
警察官が女性を確保すると「捕まえろ!」と叫ぶのでスチュアートは慌てて中に入りドアを閉めます。
女性は「彼は自分を失ってるの。スチュアートじゃないの。」とパトカーの中で警察官に話しています。
スチュアートは2階に行くと部屋に火をつけ始めます。
そして警察官に踏み込まれそのまま捕まります。
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食事も終わりアレクサンダーがひとり片付けているとスチュアートが階段を上がっていくのが見えます。
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その姿を追いながらアレクサンダーはスチュアートの壮絶な過去を思い何か考えている様子です。

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続きます。

Stuart: A Life Backwards その8

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

スチュアートの姉妹はお姉さんだと仮定していましたが、ウィキに妹って書いてありました。
なので今回から妹にします。


翌日、車に乗り込むふたり。
S:「ここで過ごせてよかったよ、アレクサンダー。サンキューな。マジで楽しかった。」
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S:「実は俺かなりびっくりしたんだぜ、アレクサンダー。
中流のひとたちは変わってると思ってた。
だけど普通の人たちだった。
ホントの事を言っちゃうと俺はちょっとショックだったよ。」
スチュアートの話に笑顔のアレクサンダーです。
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ここ数か月の間に行われるボイン、ボイン、ヒューベッドのホモじゃない隣人に対する、
未遂の過失致死罪の裁判は1度延期された。

2度目の延期になり

3度目

結局4度も延期された。

スチュアートは少し金が必要だったので僕は彼の車を250ポンドで買い、書類の申請中だった。

一方、キャンペーンは勢いを増していった。
ニュースレターや嘆願書、それに抗議が主な仕事になっていった。
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そしてスチュアートの名案で地元の議員に会いに行く事になった。

待合室で待つふたりですがスチュアートが缶ビールの蓋をあけて
思い切り泡を飛ばし、絵画にも飛び散ってしまいます。
S:「くそ!悪いな、俺ちょっとナーバスになってるんだ。」
その時、秘書?の女性がやってきたのでアレクサンダーが慌てて缶ビールを隠します。
秘書「Mr.ショーターはアン議員の選挙区ではありません。」
A:「僕はアン議員の選挙区です。スチュアートを僕のゲストとして同行させたいんです。」
秘書「それでしたら新たな予約が必要です。」
A:「ばかげてる!他には何の予約も入ってないですよね?」
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アレクサンダーの踏ん張りで議員と面談が実現し、スチュアートが懸命に議員に訴えます。
「議会はホームレスの冬の緊急避難施設を提供しようとしていない。
だから僕は怖いんです。
冬でもあなたは Fucking・・・失礼、あなたは温かく過ごせます。
だけど今年は更に1ヶ月につきひとりの死人が出そうなんです。」
議員「なぜですか?」
「子犬だから」
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議員「あなたの仰っていることがよくわかりません。」
「ストリートの子犬。ホームレスは犬が好きだからです。
しかしホステルはペット用の場所を2~3か所配分するだけです。
それでもし2匹の犬が子ども産んだら犬を飼う人たちの負担が増えますよね?
そうなると外で寝泊まりしなければなりません。
従って・・・・・その結果・・・更に多くの人が死にます。
わかりますか、些細な事でホームレスが殺されるんです。」

スチュアートの持ち込んだ缶ビールをとっさに上着のポケットに押し込んでいたアレクサンダーでしたが
途中で泡が溢れだし、慌ててポケットから出すとテーブルの上に置き、
ここに置いちゃダメじゃんと気がつきどこに置こうか悩んだ挙句床の上に置いています。
スチュアートが真面目な顔で話している横でドタバタしているアレクサンダーでした。
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場面は変わりキャンペーンの支援者たちが集うパブ。

7か月後、ルースとジョンは・・・・
ここでテレビのニュースのアナウンスにみんな注目します。
「議員とホームレス支援団体による派手なキャンペーンにより保釈されたました。
さらに禁固刑に対する訴訟の権利も与えられました。」

「これは今朝王立高等法院の階段に立つルース・ワイナーとジョン・ブロックも姿です。
投獄の7か月後、いわゆる「2人のケンブリッジ」が無条件で保釈された事で有罪判決に対する議論を呼んでいます。」
ルースとジョンが釈放されみんなで喜び合い記念撮影をしています。
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下が記念撮影の瞬間。カメラをセットしたアレクサンダーは間に合わず。
そしてアレクサンダーがスチュアートに電話をしています。
「非合法な事でなんでもいいからそれをやめてこっちに来いよ。」

場面は病院に変わります。
スチュアートの入院を知り駆けつけるアレクサンダー。
病室にはお母さんと妹もいました。
アレクサンダーの姿をとらえ少し笑顔になるスチュアート。
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S:「俺、筋ジストロフィーなんだ。」※(顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーだそうです。)
スチュアートはそう言うといつもの調子でジョークを言いアレクサンダーたちを笑わせます。
「ナースに抱きしめて欲しくて寄っただけなのに唾を吐きかけられたんだ。
俺が筋ジストロフィーだからかも。だけどナニは筋肉じゃないよな?
心臓を始動させたんだよ。
ペースメーカーを入れようとしたけど注射の打ちすぎで血管がボロボロでさ。だから2回もやったんだ。
笑っちゃうよね。」
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病室を出た後、お母さんや妹に話を聞きます。
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母:「あなたに教えてなかったとは思わなかった。」
妹:「彼は誰にでも何でも話すしね。」
母:「そんな事ないわよ。」
妹:「話すわよ、ママ。彼の対処法なんじゃないかしら。
20年よ。ずっと路上生活。」
A:「20年?僕はギャビーのせいだと思ってた。兄の自殺でホームレスになったのかと。]
妹:「バカ言わないで。12歳の時からスチュアートは時々路上で生活してたのよ。」
母:「それから間もなく、何の前触れも無しに恐ろしい事になった。始まりは12歳だったの。」

「ギャビーはママを連れ出すために走ってきたわ。」

ここから回想になります。
ギャビーがお母さんを呼びにきます。
「きて、スチュアートが。」
スチュアートの部屋に行くとナイフを持ったスチュアートが叫びます。
「施設に入れろ! 聞いてるか?でないと殺すぞ!」

彼はその夜施設に入った。
私たちは3週間会わなかった。

スチュアートを連れた警官が「もうひとり連れてきました、Mr.ラベラック」と言い、
男性にスチュアートを引き渡します。
男性は「かわいそうな子」と頭を撫でます。
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しかしラベノックは小児性愛者でした。
彼はこのあと18年の実刑を受けています。
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「無防備な子どもたちに向けられた邪悪なネットワーク。」

妹:「Out of the frying pan into the fire.」
(フライパンから脱出したら火の中に飛び込んでしまった。一難去ってまた一難という意味です。)
母:「私たちはフライパンじゃないわよ。」
妹:「わかってるわよ。」
母:「私たちは理解できなかった。」
妹:「みんな彼と縁を切れって言ったわ。」
母:「どうやって自分の子供の手を洗うの?あの子は私の血を分けた子どもなのよ。
息子なの。もっといろいろな事をしてあげたかった。」
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場面は変わってアレクサンダーの家。
キャンペーンや文書の作成や手直しが終わったあと本の執筆に取り組んだけど、
スチュアートを正当化したり釈明をすることは出来ない事を実感した。
どんな殺人であれ言葉で彼の無実を証明するのは簡単ではなくなっていた。
僕はホチキスで彼をページにとめることしかできなかった。
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そこにスチュアートから電話がかかってきます。
S:「俺、パップワース病院にいるんだ。遊びにこいよ。
で、来る途中で俺のじいちゃんとばあちゃんのところに寄れるか?
俺にプレゼントがあるんだって。
それ病人の匂いがするって言ったんだけど聞く耳持たないんだ。」

自転車でスチュアートの祖父を訪ねるアレクサンダー。
祖母:「もう何年もスチュアートに会ってないよ。」
A:「最近は会いに行くのも簡単じゃないですしね。」
祖母:「母親はバスがあるって言ってたけど。バスは不便でね。」
アレクサンダーは手持無沙汰な感じで部屋を見回し1枚の写真を指して、
「スチュアートですか?」と聞きます。
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おばあちゃんが「違うよ。」と答えるとおじいちゃんが紅茶を淹れながら「スチュアートの息子、ローリー。」と答えます。
アレクサンダーは再び目線を泳がせながら違う写真を指して「スチュアート?」と聞きます。
おばあちゃんが「違う」と答えるとおじいちゃんは「スチュアートの父親、レックスだ。」と答えます。
「実の父親は悪い男だったよ。」とおばあちゃんが言い、
「ジプシーだったんだ。」とおじいちゃんが小声でアレクサンダーに教えます。
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アレクサンダーはもうどうしていいかわからないという表情をしながら消え入りそうな声で、
また違う写真を指して「スチュアート?」と聞きます。
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「スチュアートの兄、ギャビーだよ。」とおじいちゃん。
祖母:「ある日レックスがジュディス(母親)をひどく叩いていた時、ギャビーがほうきでレックスの頭を殴ったんだよ。
ギャビーはまだ5歳だった。」
祖父:「そのあとレックスは出て行ったんだ。」
祖母:「私はスチュアートがどうして変わったか知ってる。
ギャビーが立ち寄ってくれて教えてくれた。誰にも言わないと約束して。
その3日後にギャビーは自殺したよ。」

帰る時におじいちゃんがアレクサンダーにワインを渡します。
祖父:「回復を祝して。赤か白か決められなかったんだけど。」
その時、奥からおばあちゃん。
「私たちに会いに来るよう伝えてね。長い事待ってるんだから。」
そしておじいちゃんも「永遠には待てないからね。」と言います。
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そいえばスチュアートは最初の方でワインは病人の匂いがするって言ってましたよね。


続きます。

Stuart: A Life Backwards その9

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

続きです。
今回でいろいろな事実が明らかになります。


スチュアートの祖父母のところでワインを預かりパップワース病院へ。
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スチュアートの病室を捜し当て、ドアを開けるとまずはジンを見せるアレクサンダー。
スチュアートはワインを飲まないからなんでしょうね。いや、そういう問題ではないですけど・・・
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Oh, you fucking star.と歓迎するスチュアート。
アレクサンダーはお水のポットを空にし、そこにジンを投入。
スチュアートのベッドに「CLEAR FLUIDS ONLY」とあるのは、お水かお茶だけって事ですかね。
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S:「ルースとジョンはどうしてる?」
A:「ジョンはよくない。仕事ができないんだ。
睡眠中に泣きだすと奥さんが言ってたよ。」
S:「ルースは?」
A:「癌なんだ。」
S:「サイテーだな。俺が言ってたシステムの意味わかった?」
A:「システムはな、そのシステムが彼女を生かすんだよ。
君に5000ポンドのペースメーカーを無料で与えてるのがそのシステムなんだ。」
(※このシステムの話はその6のふたりの会話に出てきます。
システムで保釈金出るのに何で君がそれを嫌うのかわかんないよってアレクサンダーが言ってるのですが、
システムがよくわからなくて端折っちゃっていました。まさかここで出てくるとは・・・すみません。
この会話はそんな経緯なんだと思います。)
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その時、車いすの男性がトイレの場所を聞きに部屋に入ってきたので、
ふたりは外に移動します。
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S:「全体が街みたいだろう。みんな障がい者だ。
俺はこういう学校に6年いたんだ。
いつか俺はこんな場所で終わる。死ぬ時は。」
A:「学校もこんな感じ?」
S:「いや、Spagie schoolだよ。」
(Spagie schoolを検索したのですがわかりませんでしたが養護学校のようなところでしょうか。)

筋ジストロフィーだったからそこに送られた。普通の学校に行くのはダメだと言われた。
70年代だった。皮肉な事にその段階ではどこも悪いところはなかった。
ちょっとぎこちなかったけどあんただったらほとんど気づかないよ。
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子どもたちから苛められ、追いかけられているスチュアート。

A:「ひどく蹴られたのか?」
S:「毎日ね。放課後になるとやられる。ギャビーが慰めてくれた。」

退院してからわずか1ヶ月、隣人の首を切り落とそうとした裁判のスチュアートの法廷出頭日がついにきた。
ルースとジョンの時と同じ年老いた裁判官だった事が僕たちを不安にさせた。
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ハウワースじゃありませんように、と祈っていたスチュアートでしたが名前を見て怒っています。

「ハウワース裁判官です。みなさん立ち上がってください。」

現段階でスチュアートは無期懲役だと見られていた。

「開廷します。
この事件はスチュアート・クライブ・ショーターが関与しています。
公共の場での騒動、治安紊乱行為、逮捕への抵抗が被告人のフラットでの事件です。」
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結局スチュアートは告発されませんでした。

何て言っていいかよくわからないけど、ラッキー野郎は法律の解釈によって罪を免れた。

シャンパンを振り回し、はしゃぎながら「彼は自由の身だ!」とみんなでお祝いをしています。
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それからスチュアートの家でも楽しそうにじゃれ合っています。
そして朝、アレクサンダーの顔が大変なことに(笑)
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「朝だよ、起きろって。」とスチュアートに起こされるアレクサンダー。
「俺、妹の結婚式に着ていくスーツを決めないといけないから車で乗せっていってくれ。」

アレクサンダーの運転で外出するふたり。
車の中で、スチュアートが「テープ聞いたか?」と言います。
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アレクサンダーはスチュアートの顔をじっと見ますがそれには答えず黙って運転します。
S:「9歳だったんだ、アレクサンダー。3年虐待を受けた。俺の兄ちゃんに。
それから仲間も加わった。
抵抗できなかった。やられるままだったよ。」
スチュアートは静かに告白すると缶ビールを飲み干します。
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子どもたちに追いかけられギャビーのところに泣きつくスチュアートですが、
ギャビーの仲間たちが部屋に入り、ギャビーはそのままスチュアートを押さえつけます。
スチュアートはギャビーたちから性的虐待を受けていました。

妹のインタビュー。
「母はギャビーの事で罪悪感があるから今でもずっとスチュアートを甘やかしてるんだと思う。
でも彼は私にも同じことをしたの。私はスチュアートと同じなのよ。」
その瞬間、スチュアートの今までの言動が妹たちの証言と共に再生されます。
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スチュアート:
「俺はどうしてこんなふうになったんだ?
何が子どもだった俺を殺したんだ。」

妹:
「警察がギャビーを発見した時、ギャビーはすごく苦しんだと言っていたわ。」

祖母、祖父:
「あの子は苦しんだ。」
「のん気な子どもだったよ。」

妹:
「Mr.ラベラック。」

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Mr.ラベラック:
「かわいそうな子だ。」

妹:
「一難去ってまた一難よ。」

スチュアート:
「俺を施設に入れろ!」

子どもたち:
「うざい奴!うざい奴!」

妹:
「死ぬ前に飲んだ錠剤が腎臓と肝臓を食い破ったのよ。」

祖母、祖父:
「いつも思いやりのある子だった。のん気な子どもだったよ。」

妹:
「嬉しかったわ。ギャビーが苦しんで嬉しかったのよ。」


現在に戻ってスチュアートの部屋。
スチュアートがスーツを試着しています。
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S:「ギャビーだよ。」
そう言ってスチュアートは写真をアレクサンダーに見せます。
S:「俺とギャビー。」
A:「子どもだった君を殺したんだな。これが君を変わらせた。」
S:「そうじゃないよ。」
A:「じゃあ、何なんだ。」
S:「みんな小さいころに経験するんだよ。それを受け入れてうまく対処することを学んで生きていくんだ。
競争社会でね。すごく哲学的だな。」
A:「もし人生で何かひとつ変えられるとしたらどうする?」
S:「筋ジストロフィーかな?幼児性愛者?ギャビー?俺を変えるなんて簡単だな。」
A:「ひとつだけだよ。」
S:「暴力があるって事に気づいた日かな。」
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俺の継父が、自分で外に出てやり返さないとまたやられるぞって言ったんだ。
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スチュアートは外にいる子どもたちのところに行くとおもむろに頭突きをします。
逃げていく子どもたち。
弱者が強者になったんだ。

S:「暴力だとわかった日、俺は50倍も強くなったと感じた。
いじめられ、命令され、どんくさい奴と言われてから暴力の恐怖を学び、みんなを怖がらせることに熱狂した。
俺はわざと怒りにまかせていた。6ヶ月後には怒りを止められないと気づいた。
もう狂気から抜け出せることは出来なかった。
時々、俺は自分が悪魔の子じゃないかと思う。俺の中に悪魔がいて、もう追い出すことはできない。
燃やしたり、切りつけたりして追い出そうとしたけど、悪魔は取り合わなかった。
何でだろう?悪魔もホームレスになりたくないのかな。」
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A:「まだ質問がひとつ残ってるんだ。」
S:「何?」
A:「当てろよ。」
うーんと考えるスチュアートに、
「僕たちは本を書いているわけだけど、必要な情報がもうひとつだけあるんだ。何だと思う?」とアレクサンダー。
A:「君の誕生日だよ。」
S:「あー、そっか。
俺はスチュアート・クライヴ・ショーター。1968年9月19日に生まれた。」
A:「じゃあ君は・・・33歳か。」
S:「33歳だ。もう若くないって言われる。」
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アレクサンダーにジャケットを着せてもらい、
「俺はずっと論争の的になって嫌な人生を送ってきた。」と言ってから、
「どうだ?ベストマンだろ?」とちょっとポーズ。
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ずっと行き当たりばったりで進めてきたので辻褄の合わない訳になってる部分もあるんじゃないかと・・・
なので、スチュアートに起こった事を簡単に時系列にきてみました。

9歳から3年間ギャビーから虐待。
12歳のときにナイフを振り回しながら「施設に入れろ。」と叫ぶ。
しかしラベラックも小児性愛者。
それから家に戻らずホームレスになったり刑務所に入ったり。
刑務所でも暴行や苛めが横行。

ギャビーが自殺。自殺前に祖母にスチュアートを性的虐待をしていたと告白。

奥さん?と赤ちゃんと立てこもったあと、部屋に火をつける。
ギャビーの命日に油に火をつけ身体中切り傷だらけにし、裸で叫ぶ。
この2件がつまり、自分の中の悪魔を追い出そうとしている場面なんですね。

次で終わります。

大英帝国勲章ですよー

「大英帝国勲章だよー」のタイトルでUPしたのですがあまりにもバカっぽいので「ですよー」に変えました。
いや、あまり変わってないんですけど(汗)
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(何となくこの画像を貼ってみました)

最近ずっとこの話題でざわざわしていたベネディクト界隈ですが、
エリザベス女王のお誕生日に合わせてリストが公表されたので決定って事ですね。

何となくざわついていたのは本来なら女王のお誕生日に発表されるのにザ・サン紙が
結果的には抜け駆けしちゃってるんですよね。

それはおいといて。
今日は朝から大変賑わっていました。久しぶりのベネディクトの明るいニュースなので嬉しいですね。

QUEEN’S BIRTHDAY HONOURS - Benedict Cumberbatch, Eddie Redmayne and Jonny Wilkinson among those receiving honours http://t.co/CogTuuw6KJ

— Royal Central (@RoyalCentral) 2015, 6月 12
ベネディクトがCBE、エディくんがOBE、そしてモファットさんにもOBEが!これは嬉しいです。
ここにマーティンがいないのがちょっと不思議なんですけど・・・・批判してるから?

Royal Centralの記事です。
Benedict Cumberbatch, Eddie Redmayne and Jonny Wilkinson among Queen’s Birthday Honours

BBCの記事にはリストがあります。
Cumberbatch, Ejiofor and Redmayne named in birthday honours
リストはこちら。ベネディクトは13ページ目に名前がありました。PDFです。
LIST

追加です。BBCのこちらの記事にすっきりまとまっていました。
12名だけですが授与の理由も書いてありますがベネディクトは演技とチャリティってありました。
Birthday Honours 2015: Twelve famous faces

CBEは他にキウィテルさん、ケヴィン・スペイシーはKnight Bachelor、サーの称号が与えられるそうです。
ナイトもいろいろ階級があってよくわかりませんが、Knight Bachelorは最下級だそうです。でもすごい事です。
ナイトの下がコマンダー、CBEですがベネディクトは若すぎるという反応も多々あったそうです。
英国への貢献の他にチャリティへの貢献度も重要視されるそうなので、そういった部分でも評価されたんでしょうか。

日本人もかなりKBEを頂いているんですよね。
トヨタの2代目社長はソニーの盛田さんの名前もあります。
ベネディクトと同じCBEには佐々淳行の名前も。

みなさんとっくに既読だとは思いますがウィキの大英帝国勲章です。
さっき覗いたらもうベネディクトやエディの名前があってびっくりです。
大英帝国勲章

こちらがナイト。
ナイト

RadioTimesの記事はベネディクトとモファットさんです。
Benedict Cumberbatch and Steven Moffat among stars named in the Queen's Birthday Honours List
RadioTimesの見出しの画像が相変わらずこれですよ(笑)
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スーさんも喜びのツイート。

Yay my husband's got and OBE 😀😀😀

— sue vertue (@suevertue) 2015, 6月 12

本当にざっくりなまとめでしたが久しぶりなのでその他の話題も。って、あまり無いんですけどね・・・
ベネディクトがBBCラジオのランポールシリーズに出演とありました。7月3日ですって。
ジョン・モーティマー原作の弁護士ランポールです。
Rumpole And The Portia Of Our Chambers

少し前のお話ですがクリストファー・リーさんがお亡くなりになったんですね。93歳でした。
最近だとドゥークー伯爵とサルマンなイメージですが、ご高齢とは思えない動きにびっくりです。
この方にもナイトの称号を授けてほしいです(涙)
ドゥークー伯爵なリーさんの追悼記事です。
SIR CHRISTOPHER LEE PASSES AWAY
Vanity Fairです。
Christopher Lee, Horror Icon, Has Died at Age 93

最後にハンニバルS3の First Look動画。出演者のインタビューも含まれています。
そしてリチャード・アーミテージのダラハイドも初お目見えです。
Hannibal Season 3 First Look
リチャードさんのツイートにもレッドドラゴンが!

First look #RichardArmitage in #Hannibal pic.twitter.com/Uw254fk8qd

— RichardArmitageNet (@RAnetdotcom) 2015, 5月 21
映画版はレイフ・ファインズが演じていましたgリチャードさんはどんなダラハイドになるのか超期待です。

それではこの辺で。

Stuart: A Life Backwards その10

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2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

ラストです。

アレクサンダーはラジオを聞きながらキャンペーンの後片付けをしています。
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Tシャツを袋に詰め外に出し部屋に戻るとラジオからスチュアートの名前が聞こえてきます。
「今朝、ケンブリッジ近くで電車にはねられた男性の死亡を警察が明らかにしました。
男性はスチュアート・ショーター、33歳。ウォータービーチ出身です。」
検死官の情報によると検死が行われるということです。」
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アレクサンダーは急いでスチュアートの母親に電話をします。

後日、スチュアートの葬儀が営まれました。

自殺だったのか?
わからない。遺書はなかったし。
わかっているのは彼が11時15分にケンブリッジからキングズ・リンに向かう電車の前に踏み出したことだけだ。

神父様が聖書を読んでいます。
「あなたは世に打ち勝ったと神は言いました。
スチュアートのこの世での人生が終わり、彼の遺体を地に委ねます。
土は土に、灰は灰に、塵は塵に。
永遠の命への復活を信じつつ。To our Lord Jesus Christ, Amen.」
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埋葬のあと、ホームレスの仲間たちが賑やかにスチュアートを送ります。
翌朝、お母さんが散らかったゴミを片付けています。

そして。
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冒頭の場面に戻り、車の中でアレクサンダーがカセットテープを聞きます。
スチュアートが遺したテープでした。
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S:「ハロー、アレクサンダー。スチュアートだ。」
A:「ハロー、スチュアート。」
S:「いろいろ飲んだりしたことは認めるけど俺の兄ちゃんや仲間のことを考えずにはいられなかった。
俺を信用していなかったし、気にもかけていなかった。
虐待。
11歳に要求することなど誰も思っていないような事をやるように言われた。
だから頭突きをしただけだ。
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あんたがどれだけ話してもみんなはさらに疑うだけだ。
誰も俺の話に耳を傾けない。
俺の中に酒を流し込んでから俺自身と変な会話をしながらここに座ってる。
自分を切断したり、自殺したり、張本人たちを追い詰めたりそんな話だ。
横になって死にたいだけだ。
俺はすごく汚くて恐ろしくて憎くて、俺が近くづとみんな攻撃してくる。
一度でいいからこの狂気から脱出したいと思うよ。」
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そして3年後。

2005年4月にようやく本が出版された。
本屋のショーケースに並んでいるのはダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」ですが、
アレクサンダーはこっそりとケースの中に忍び込み真ん中の一番目立つところに自分の本を置きます。
「Stuart a Life Backwards 」というタイトルでした。
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スチュアートもこの本を気に入ったと思う。

The End
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拙訳どころか誤訳ばかりで本当にすみません。
せめてもう少しちゃんとした日本語で訳せる事が出来ればもっときちんと伝わったのかもしれませんが・・・
原作を読めばもっと詳しく書かれていると思います。が、残念ながら日本語訳では出ていないようです。

スチュアートは自殺だったのか事故だったのか今でもわからないそうです。
アレクサンダーと出会って少しでも救われたように思うのですが、
それ故にこんな結末を選んだのかもしれませんね。

それにしても、
性的虐待は本当に残酷です。
レイプなんて、殺人と同等の重罪にしてほしいとさえ思っています。
力づくでねじ伏せられるほど人間の尊厳を傷つける行為はないです。

そんな経験をわずか9歳で受ける事になったスチュアート。
力でねじ伏せられた経験がねじ伏せる側にまわってしまう事も多々あるようです。
兄弟に対する怒り、家族に対する怒り、そして世間に対する怒り。
怒りにまかせて暴力をふるったあとに部屋ごと自分を焼こうとしてしまうのは、
自分でもどうにもできない事がわかってるんでしょうね。
最後にアレクサンダーと出会ってほんの少しでも幸せを感じてくれていた事を祈るばかりです。

話は変わりますが日本でもおなじみのビッグイシューという雑誌は英国が発祥ですが、
スチュアートはビッグイシュー販売の最初のメンバーのひとりなんだそうです。
ビッグイシューの背景
http://www.bigissue.jp/about/background.html

と、こちらは英語ですが実物のアレクサンダーとスチュアートのお話が写真入りで掲載されています。
妹さんのお話もあります。
http://www.bigissue.com/features/2861/stuart-life-backwards-staging-compelling-story
こちらがアレクサンダーさん。
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DVDには特典映像もついていますがインタビューは既にYoutubeにたくさんありますよね。
特にトムハとベネディクトのインタビューはかわいくて大好きです。
Tom Hardy & Benedict Cumberbatch about Stuart a life backwards
内容がハードだっただけにこの笑顔がすごく和みます。
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内容が重すぎて終わったあとは何だかちょっと私もどよーんとしてしまったので
気分を変えようと可愛くて面白し場面を集めたダイジェスト版を作っちゃいました。
我ながら思いついたらやらずにはいられないこの性格を何とかしたいです・・・
生意気にも字幕なんぞをつけてみましたが、なかなか難しいですね字幕合わせるのって。
しかもスチュアートが「僕」って言ったりアレクサンダーが「あんた」とかになってます。すみません。。。
画面とともに字幕つけると訳の間違いもあからさまになってしまいますが気にしなーい気にしなーい(ヤケ)
かわいい場面だけ、と思ったのですがラストだけまるっと入れちゃったので、笑いあり涙ありの動画になりました。
約10分ありますのでご覧になる方は覚悟してください。
Digest of Stuart A Life Backwards

それでは、この辺で終わります。
下手な訳を最後まで読んでくださって本当に本当にありがとうございました。

シャーロックとアイリーンの情熱の夜

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正典の「ボヘミアの醜聞」はアイリーン・アドラーとともにとても人気があるそうですね。
ボヘミア王の依頼でアイリーンを追っていたシャーロックが結局出し抜かれてしまう話ですが、
シャーロックを手玉に取りつつ最後は愛する人と逃げていく、とても鮮やかで潔い女性だなーと思いました。

BBC版のベルグレービアの醜聞もラストこそ違いますが、
ララさんのアイリーンも美しく賢く、そしてやはり潔い女性でした。
最後にシャーロックが「The woman」ザ・ウーマン(あの女)から敬意を込めたジ・ウーマン(最高のとか高貴なとかそんな意味だそうです。)
に変えたのも、ボヘミアのラストを踏まえているのだなと思ったりもしました。

なのに・・・なのに・・・

ベネディクトが「シャーロックとアイリーンはカラチで一夜を共にしたに決まってるんだよ!」
と頑なに言うもんですから、かなりトホホでしたよ。
御大たちでさえボカしている事をなぜ君が言いきっちゃうかなー。
そもそもカラチに言った事も明確にはしていないのに・・・
カラチに関してはマイクロフトの「自分を欺けるのはシャーロックだけ」のセリフが裏付けていると思いますが。

とにかく、シャーロック・ホームズとあろう男がそんな俗っぽい感情で流されてほしくないんです。
と、ファンはいつも勝手な事を言っちゃうのですが、これだけは譲れません。
関係があった後にThe womanて言われても何かちょっと…な感じなんです。

なので少し前にシャーロックコンでモファットさんが明らかにしたカラチの顛末が
Sherlockologyさんのところに掲載されていると知って読むのがちょっと怖いんですけど、
とコメントでMistyさんに愚痴ったら、「ベネさんの無駄な抵抗だったから大丈夫」と教えていただいて、
Yam Yam さんにも「軌道修正だと思う。」と言っていただいたので、すごく安心して読んじゃいました。

ひとまず訳してみました。
わからなかった部分もありまして、そこはいい加減にやっちゃってます。


SHERLOCKED: WHAT HAPPENED AFTER SHERLOCK RESCUED IRENE?

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今まで解明されていなかった驚くべき新事実がシャーロックコンでモファットさんが明らかにした、
という前文から始まりますがこの部分は省略します。

2011年8月に撮影、2012年のお正月に放送された当初は880万人が視聴したS2のそのエピソードは
サー・アーサー・コナンドイルのシャーロック・ホームズの短編「ボヘミアの醜聞」の、
別名「The Woman」で知られるアイリーン・アドラーを中心にしたストーリーだが
「彼を鞭打つ女性」としての悪名が高いのも特徴だ。

ドイルバージョンではボヘミアの国王が自身とアドラーが一緒に写った
不利な証拠になり得る写真を取り戻すためホームズを雇った。
しかしホームズが写真を探すために綿密な計画を立てたにもかかわらず、アドラーに完敗した。
彼女は逃げるだけではなく身を隠すために男装し、ホームズに別れを告げた。
結局ホームズが気づいたときには手遅れだった。

ステーヴン・モファットによるBBCシャーロックは、
携帯に保存している英国王室の女性と彼女自身が写っているスキャンダラスな写真が切り札となる前に
シャーロックとの見事なゲームの末マイクロフト・ホームズによって没収され捕えられることになり、
テロリストによってカラチで断頭の刑を受ける事になる。

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モファットはララ・パルヴァーのアイリーン・アドラーがベネディクト・カンバーバッチのシャーロックを
SM用の乗馬ムチで彼を打ち「あなたに覚えていて欲しいからよ。あなたを打ち負かした女を。」と彼女に言わせ、
ジョン・ワトソンとホームズの長男に気づかれずにシャーロックがアドラーを助けに行き処刑から救った。
このようにドイルの原作同様、アイリーンは結局シャーロックに負けていなかったようだ。

しかしスティーヴン・モファットは彼女を救出した夜のシナリオでイアン・フレミングのジェームズ・ボンドのような
ヒロイックな登場人物を彷彿させていた事とはまったく別の意図があることが発覚した。
実際、ベネディクトさえ2012年10月のチェルトンムリテラシーフェスティバルにおいて2000人の観衆の前で
「彼は彼女に打たれたと言うけどイスラマバードでふたりに何があったか知ってるの?
ただムチで打ったんじゃなくて深い愛があったんだよ。」と自分の見解を述べていた。

ベレグレービアの醜聞のラストのフラッシュバックシーンではシャーロックはカラチには行っておらず、
マインドパレスで起きた想像でしかないことも示唆されていた。

では事実はどうだったのか?

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「シャーロックのマインドパレスでの出来事ではないし、そうすることも出来なかった。
彼はアイリーンの行先はうそを教えられていたから想像上で彼女をテロリストから救うことはできなかったし、
そうしなければいけない理由もない。そう、彼は本当に彼女を救いに行ったんだよ。」とスティーヴンは確証する。

「彼は本当にやってのけたんだ。
ストーリーのもっと早い段階でアイリーンが『私は自分で道を切り拓いてきたの。
欲しい時に欲しいものがどこにあるのか人々から手に入れることが私のやり方よ。
それが特別な力なの。それが私のやり方なの。』と言い、
シャーロックがいくつかのやりとりの後でこう言うんだ。
『僕に首輪はつけられない。』
そして最後の最後に・・・そう、彼はアラビアンナイトの衣装でテロリストたちをめった切りにし、
座っていたアイリーンのところに行き『Oh yes! Talk to me momma!』と言う。
だが、それだけじゃ物足りないから「最後の誓い」を書いている時に
彼らが逃れた後に起こったことを書いたんだ」と、スティーヴンは説明を続ける。

「実は、何が起こったのか気になっていたからそのシーンを書いたんだ。
シャーロックがテロリストたちを切りつけたあとに振り向くと
『僕が多少なりとも君に興味を持っているという事を考えて欲しくないとでも?』と言った。
アイリーンは既に床に落ちていた銃を拾い上げ彼に向けていた。
『そんな事はないけど、私はここから抜け出すためには男装しなければならないの。』
そしてシャーロックは裸にされ、アイリーンは彼の服を着て逃げて行った。
これがあの後に起きた事だよ。」

なぜ、この素晴らしい場面をエピソードに入れなかったのか?

「わりと最近書いたものなんだ。自分でもかなり気になってたからね。
あの夜に起きた事というよりもお互いどんな会話をしたかって事なんだけど。
シャーロックはまたしても負けたわけだからすごく怒ったって事は想像つくよね。」

最後にここではっきりさせておこう・・・シャーロックは本当にアイリーンに打ち負かされたのか?

「一部の人たちは彼は勝ったと言っているが、負けたんだよ。彼女に関心があると認めたからね。
切られたテロリストたちの身体が床に転がっていて彼も血まみれでなんだけど威厳を保とうとするんだ。
『ちょっと近くまで来たからついでにテロリストを切っておこうと思ったんだ・・・君、いたんだね。知らなかった。
別に君が好きだってわけじゃないよ・・・おい、銃を向けるのはやめてくれ・・』
『脱ぎなさい!』
『不公平じゃないか。僕は君を助けたのに!』
それから6か月ごとにこんな事がシャーロックとアイリーンに起きるんだよ。
これが彼らの情熱の夜のアイデアだ。」

以上です。
確かに無駄な抵抗でした(笑)
何だかガイ・リッチー版を彷彿させるふたりですね。ルパンと不二子ちゃんか(笑)
それにしてもさすがモファットさんです。
S4もこの調子で、どうか・・どうか・・・

「ダイヤモンドは永遠に」とボンドナイト from The Blog of JW

ジョンブログの「ピンクの研究」の続きとシャーロックの「推理の科学」の続きです。
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その前に・・・
今日、何度か「ほぼ日」という言葉を目にしまして、「ほぼ日」って何?となったわけですが、
要約すると「ほぼ日刊イトイの海外ドラマ座談会ep8が最低だった。」らしいんです。
こういう話題にはまったく疎い私なのでそんなサイトがあるのさえ知らなかったのですが、
主にシャーロックファンが怒っていたので何がそんなに最低だったのかすごく気になってしまい、
帰りの電車の中で読んでみました。
最低でした(笑)
アメドラ中心の座談会な感じですが今回はソニー・ピクチャーズの人とHuluの人がメインで、
欧州のドラマの話もしちゃうよってなノリなんでしょうか。
アメドラが好きなのは別にいいのですが、ソニーの人が英国ドラマに対する情報が残念なほど古くて。
それなのにかなりネガティブな事を書いているからみんなの怒りを買ってるような感じでした。
よく知らないなら話題にしなければいいのにね。

しかもBBCシャーロックはワトソンとシャーロックのボーイズラブだから女性に人気がある、とか、
高いDVDが売れるのはアイドル的な感覚と同じ、とか、英国ドラマはあまりヒットしていないとか、
もう突っ込みどころ満載な内容でしたよ。英国とホームズ舐めすぎでしょ。
デンマークを東欧と言ってる時点でアレですけどね。
あ、BLに関しては以前「BRUTUS」の海外ドラマ特集のシャーロックでPIXIVに言及されていた事を思えば
全然マシだと思いますけど(笑)

前置きが長くなってしまいました。
ジョンブログの「ダイヤモンドは永遠に」のコメント欄のシャーロックとジョンの会話の中に出てくる
ボンドナイトの話がシャーロックのサイトに続いている事もあったのでまとめてUPしちゃいます。
時期的には「死を呼ぶ暗号」の前後になるんだと思います。

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23rd March
Diamonds are forever

ただし書くことはなにもない。シャーロックが事件を引き受けなかったから何の話もないんだ。
どうやら消えたダイアモンドにはまったく興味が湧かなかったらしい。
なのに僕たちは今日死体を発見してそれが彼をエキサイトさせたんだよね。

コメント

前にどこかでそのフレーズ聞いた覚えがある。ダイヤモンドは永遠に?
Sherlock Holmes

ジェームズ・ボンドだよ。ジェームズボンドは知ってる?
John Watson

その名前は聞いたことがある。
Sherlock Holmes

君、見た事はないだろう?よし、ボンドナイトをやろう。
John Watson

楽しみがあるのはいいことだ。
Sherlock Holmes

皮肉は機知としては最低レベルだぞ。
John Watson

それは違う。例えば、棚から落ちる猫の動画。君はそれを12回も見たと言い張ってた。
Sherlock Holmes

That WAS funny.(あれは面白かった。)
ところで君、階下にいるのになんで僕のブログにコメントしてるの?
※be動詞を大文字にするのは、強調の意味があるそうです。
この場合はfunnyを強調しているので「本当にすごーく面白かった動画」となるそうです。
John Watson

I. AM. BORED. 退屈なんだ。君の缶ビールを吹き飛ばすための温度で悩んでる。
Sherlock Holmes

OK、わかったよ。今降りていくから。
John Watson

以上です。やーだ、もー、かわいー!
やっぱりS1こそゴールデンデイズですよ~。

そして「科学の推理」FORUMの3P目です。
FORUMP3
太字が最初のポスト主です。


Barry Berwick:
助けてください。ベラルーシで殺人で逮捕されます。
罪を免れるためにみんなあなたを頼っています。家族にはお金がありますのでいくらでも払います。

SH:
僕が金に興味を持つとでも?

John Watson:
そうだよな。

SH:
ベラルーシには行った事がない。英国大使館に連絡をとって詳細を手に入れる事にする。
※この部分はグレードゲームの前振りなってるんですね。



Anonymous:
私のメールは届きましたか?

SH:
届いた。最初のメッセージは解読した。ゾッとしたよ。

Anonymous:
それが皮肉でなければいいのですが。

SH:
もちろん皮肉ではない。
このバカの2度目のメッセージを解読したい人はHidden Messages を見てくれ。

Anonymous:
自分では解読しないんですか?

Anonymous:
あなたの注意を引くには方法を変えないといけないようですね。
※これでグレートゲームになっていくんですかね。



SH:
www.johnwatsonblog.co.ukでブログを書いているジョンの提案で
僕はこれからジェイムズ・ボンドの鑑賞に取り掛かるところだ。

SH:
ばかばかしい。

SH:
不合理だ。

theimprobableone:
私は「市民ケーン」が好きですよ。まともな映画ですし。

SH:
実は夢中になり始めている。すごくエキサイティングだ!

John Watson:
君がもっと集中してくれたらもう少し楽しめると思うけど。

SH:
Bless you、ジョン。でも僕には必要ない。
※Bless youは以前も結構悩んだのですよ。ジョン、くしゃみした?とか。
多分、お気づかいありがとう、とかご忠告感謝する、とかそんな意味なのかも。



theimprobableone:
あなたの新しいフラットメイトは鈍いようですね。あなたにはその知性に見合う人が必要ですよ。

John Watson:
うちに遊びに来たらどうかな?あんたに会いたいし。



SH:
僕はタバコのためなら君たちみんなを殺しそうだ。

John Watson:
少しは家事をやってみたら。気が紛れると思うよ。その方がフラットも無傷で済む。

SH:
ハドソンさんにやってもらってくれ。彼女は僕たちの世話が好きなんだ。

John Watson:
君が頼めよ。

SH:
いつも君がやってるじゃないか。

John Watson:
弱虫。

SH:
ミルクが切れてる。

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最後は再びジョンブログです。

23rd March
A rant

僕が嫌いなものが何だか知ってる?無人のセルフレジだよ。
時間を節約するために置いてあるんだけど、全然節約なんてできない。
こんなの誰も必要としてないよ。スタッフが助けに来なくちゃならないし。
どうやって節約しろって言うんだ。


コメント

私もいいかしら?
バーに入ってから飲みたいものを決めるやつらに我慢できないのよ。
あらかじめ決めておけって!うーっ!
何か他の事を考えようとしてるんだけどね。
Harry Watson

地下鉄のコヴェントガーデン駅のエレベーターはすごく時間がかかるよ。
Mike Stamford

私が持ってきた新しいリップスティックなんだけど包装の色が中身に全然見合ってなかったのよ。
コニー・プリンスの話を聞いておけばよかった。安物は買っちゃダメよ!
Molly Hooper

私の家具に剣の傷があるの!
Marie Turner

ところで私はハドソンさんよ。
Marie Turner

愚かだ。
theimprobableone

フリーク
sallydonovan

退屈な日々に不満がある退屈な人達の壊滅的な退屈だ。
Sherlock Holmes

確かに。
Anonymous

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私も週末はシャーロックナイトやっちゃいます。
友人への啓蒙活動の一環ですが、前回はS1だったので今回はS2です。
でもS2で終わるとは思えませんけど。
あのクリフハンガーに耐えられる人などいないでしょう(笑)

Sherlock 1-2 The Blind Banker

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「死を呼ぶ暗号」
Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

かなり前に(2年くらい前?)「ピンクの研究」と、この「死を呼ぶ暗号」のスクリプトが
シャーロックの公式だったかBBCだったか(同じやん)忘れましたが、
公式のFacebookに公開されていたのでDLしたんです。
なので今回はそれを基にしようと昔のフォルダを探して引っ張り出してみましたが、
実際のドラマには無い場面が沢山ありまして、ドラフトって書いてあるので決定稿ではないのかもしれません。
セリフもところどころ違っているし。
実際に撮影したけど削除したのか、撮影もされなかったのかわかりませんが、
その部分もできるだけ取り入れてみたいと思います。
混乱しちゃうのでその部分は青字にしてみました。


大英博物館の中国古代遺跡のギャラリーでスーリンが中国の茶道を実践しています。
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SL「急須は使いこむほど美しくなると偉大な職人たちは言います。
ポットは表面に繰り返しお茶を注ぐことによって味が出ます。表面を拭けば輝きます。
粘土の堆積物が時間と共に美しい艶を作り出しています。
これらの急須は400年以上前からお茶によって磨かれてきました。」

見学の人たちがいなくなるとアンディがスーリンに近づきます。
An「400歳のポットをお茶を淹れるために使っているのか。」
SL「あまりガラスの前に座らせておいてはダメなのよ。触れていないと。」
そういって急須を持ち上げ、
SL「処置が必要だわ。急須にヒビが入っている。」
An「ほんの少しの茶で直るとは思わなかった。」
SL「よく見ることが大切よ。見ればその価値がわかる。」
An「あの・・・多分ダメだと思うけど飲みに、お茶じゃないよ!パブに、って事だ。僕と。今夜。」
SL「私の事なんて好きじゃないでしょう。」
An「それは僕が決める事じゃないかな?」
SL「行けないの。ごめんさない。どうかそれ以上は聞かないで。」
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閉館後、スーリンが茶器を仕舞っていると物音がします。
SL「警備員なの?私はまだここにいるの。」
声をあげますが返事はありません。
不審に思ったスーリンが音のする方に向かうと目の前にクロスで覆われた像がありました。
クロスをとったスーリンは驚愕の表情に変わります。
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午前1時ドッグ島。
タクシーが豪華なアパートメントの前に止まると、
チョークストライプのスーツに赤いブレースを身に着けたエディ・ヴァン・クーンがタクシーを降ります。
タクシードライバーが「領収書は?」と聞いていますが、
エディは我を忘れるほど慌てて(Blind panic)アパートメントのオートロックを解除し飛び込みます。
そしてエレベーターで6Fまで行き、急いで部屋に入ります。
部屋に入るとセミオートマチックの銃を取り出しベッドルームに行き、
ベッドではなくマットレスに寝ます。
ドアは頑丈に施錠していますが窓は開いています。
エディは何かに狙われているかのように怯えています。
それは見えない恐怖(Blind terror)でした。
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場面はTescoに変わります。
セルフレジでジョンが商品を機械にスキャンさせていますが
途中で「商品を備え付けのバッグに入れてください。」と機械に怒られます。
その頃221Bではターバンを巻いたシーク教徒の戦士が剣を持って現れシャーロックに襲いかかります。
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Tescoではジョンが、フラットではシャーロックが、それぞれ戦っている構図です。

テーブルに押し倒したシャーロックを戦士が剣で切ろうとしますが
シャーロックが脇腹に蹴りを入れ形勢逆転の際、テーブルに傷がつきます。
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ジョンはやっと商品のスキャンが終りカードの認証を行おうとPINコードを入力しますが、
「使用できないカードです。支払方法を変えてください。」と機械に言われ、
「もういい」と商品をそのままにして帰ってしまいます。

その頃シャーロックも戦士に「おい!」と違う方向を指さし、
戦士がその方向を見た隙にパンチして戦士を倒します。
(※戦士のくせに騙されるか?笑)
そして鏡を見ながら身なりを整え、戦士を一瞥しつつ落ち着きを取り戻します。
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221Bにジョンが戻ると部屋の中は何事もなかったように平常に戻っていて、
シャーロックも平然と本を読んでいます。
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SH「遅かったな。」
JW「買わなかった。」
SH「なぜ?」
JW「けんかしたからだ。チップ・アンド・ピンと。」
(※(Chip and PINカードを読み取る機械)
SH「マシーンとけんかしたのか。」
JW「ちょっとね。罵声を浴びせてやった。現金持ってるか?」
シャーロックはキッチンを指し「僕のカードを持って行ってくれ。」と言うので
キッチンに向かうジョンですが途中で、
「君だって買い物くらい行けるだろ。
午前中からずっとそこに座ってて僕が出かけた時から動いてないじゃないか。」と文句を言います。
シャーロックはシーク教徒との戦いを回想しますが黙って本のページをめくります。
JW「オファーのあった事件はどうなった?The Jaria diamondだよ。」
シャーロックは「興味ない。」と言うと床に落ちていた剣を足で隠し本を閉じます。
そして「メッセージは伝えた。」と言いながら戦士をノックアウトする場面を思い浮かべています。
(※シーク教徒のネタは4つの署名からだと思っているのですが・・・・財宝がらみだし。
依頼を断ったから襲われたとしたら依頼主はインド人とか?
それともシャーロックがダイヤモンドを持ち逃げしたと思ったとか。
うーん、よくわかりません。「Jaria」はバスク語らしいのですが・・・)

ジョンはテーブルの傷を見つけると指でなぞり皮肉交じりにため息をつきながら再び買い物に行きます。
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数分後。
ジョンが両手に買い物袋をぶら下げて「ひとりで大丈夫」と嫌味たらたらで袋をキッチンに運びます。
シャーロックはセバスチャンからのメールを読んでいます。
(※画面に映っている部分は「調子はどう?長い間会ってないけど君は今(???)だと人づてに聞いた。のような出だしで、
銀行で事件があった事と、連絡してほしい。言うまでもなく思慮深い行動?をとって欲しい。、という感じです。)
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JW「僕のパソコンか?」
SH「もちろん。」
JW「何?」
SH「僕のは寝室にある。」
JW「持ってくるのも面倒なんだな。」
ジョンはそう言うとシャーロックの方に少し近づきながら
「パスワードがかかってるだろう。」と言います。
SH「かかってたよ。解くのに1分もかからないパスワードは安全とは言えないけどね。」
(※最後の部分、Not exactly Fort Knox. のFort Knoxは安全という意味もあるようです。
アメリカのフォートノックスにあるアメリカ陸軍基地のFRB金塊貯蔵施設が由来です。)
ここでジョンは強引にパソコンをシャーロックから取り上げる場面ですが、
このスクリプトではその前に続きがありました。
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JW「パスワードを推測したのか?」
SH「43通りある。」
JW「何が?」
SH「パスワードのタイプ。君のような人間が使う。」
JW「僕のような人間てどういう事だよ。」
SH「平凡。」
JW「ふざけんな。パスワード変えるからな。」
SH「無駄だ。」
JW「そうだろうな。」
シャーロックはジョンのブログを開きながら
「ブログ始めたんだな。」と言います。
JW「え・・・君、読んだのか?」
SH「「傲慢」は今まで言われた事なかったな。」
JW「良い事も書いてるよ・・・美味いレストランを知ってるとか。」
SH「「尊大」なのは君だ。」
JW「そうか、サンキュー。」
ここでジョンがPCを取り上げます。

ジョンはテーブルにある請求書の束を見ながらため息をついています。
JW「仕事探さないと。」
SH「退屈だな。」
JW「でも必要だし。ちゃんとしたものを食べたいならな。」
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そしてジョンは少し言いづらそうに、
「いくらか僕に貸してくれないか・・・」と言います。
シャーロックから返事が無いので、
「シャーロック?聞いてる?」と言うと、
「銀行に行かないと。」とシャーロックはすぐに出て行くのでジョンも慌てて後を追います。

続きます。

このあたりで既にシャーロックはジョンが怒ると逆らわないようにしてる感じです。
このエピソードはあまり人気が無いみたいで、ランキングもかなり下位なんですよね。
なぜなんだー!私はすごく大好きなんですけど。
シャーロックが可愛い、かっこいい、ちょっと切ない、で萌えてんこ盛りなのに。。。。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その2

「死を呼ぶ暗号」
Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson
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↑私が横顔フェチになった一因はこの場面なんです。
ブラインド越しですが、何とキレイな横顔なんだろうと見とれてしまいました。
こうしてあらためて見るとちょっとカーンぽい?

続きです。


シティにある投資銀行「SHAD SANDERSON」に来ています。
いつまでたっても覚えられない名前です。。。。
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JW「君が行くって言ってた銀行って・・・」

アトリウムからエスカレーターで受付に向かいます。
受付で「シャーロック・ホームズ」と名乗りセバスチャンのオフィスに通されます。
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「Sherlock Holmes! 」とセバスチャンがやってきます。
SH「セバスチャン。」
ふたりは握手をします。
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SEB「調子はどうだい?どのくらい経ってるんだ?最後に会ったのは8年前か?」
SH「友人のジョン・ワトソンだ。」
SEB「友人?」
JW「同僚です。」
ジョンもセバスチャンと握手をします。
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「友人」って紹介したのに「同僚」ってジョンに言われちゃってショボンとしてる?とか思ってたのですが、
単に腕時計をチェックしてただけという・・・
わざわざ「友人」って言ったのはセバスチャンに一矢報いたかったのかもですね。
セバスチャンは絶対シャーロックを苛めてたでしょ。
しかしジョンもこんな顔するなら素直に友人って言っとけって。
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ひとり明るいセバスチャンが「座ってくれ。」と勧め、自分もデスクの椅子に座ります。
SH「元気そうだな。海外で過ごす時間が多いようだが。」
SEB「そうなんだ、時々・・・」
SH「世界を飛びまわってるな。月2回。」
シャーロックの言葉にジョンが少し怪訝そうな顔をしますがセブは笑って、
「相変わらずだな。」と言います。
そしてジョンに向かって、
「我々は同じ大学でね、この男はいつもこうしたトリックをやってたよ。」と言います。
シャーロックは低い声で「トリックじゃない。」と言いますがセバスチャンは続けます。
SEB「他人を見ればその人の人生すべてを語れるんだ。」
JW「ええ、僕もそれを見ましたよ。」
SEB「みんなを怒らせてたよ。彼は俺たちみんなから嫌われてた。」
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(と、セブが言ったときのこの表情は何事?って思いましたよね。
何かつらい過去があったのか、それともジョンに知られたくなかったのか・・・・
スクリプトには何も記載はありませんが「これを聞いたジョンがこっそり喜ぶ」ってあって、ヒド!!)
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SEB「大学の食堂に朝食をとりに行くと、このフリークは・・彼は前の晩に誰とやったか知ってるんだ。」
SH「観察しただけだ。」
SEB「それで?俺に教えてくれよ。「月2回、世界中を飛び回っている。」その通りだ。
だが、どうしてわかったんだ?」
そう聞かれてシャーロックは説明しようと口を開きかけますが、
「俺のタイについたシミはマンハッタンでしか買えないケチャップとか?」と言われてしまいます。
SH「違う・・・」
SEB「それとも靴についた泥か?」
SH「さっき君の秘書から聞いたんだ。」
シャーロックの言葉にちょっと?なジョンでしたが
セバスチャンは爆笑しています。
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(この時の貼りついたような笑顔のシャーロックも印象的でした。)

ひとしきり笑った後、セバスチャンは、
「来てくれて嬉しいよ。実は侵入されたんだ。」と言います。

オフィスを出て前会長のオフィスに向かいながらセバスチャンが説明します。
SEB「サー・ウィリアムのオフィス。銀行の前会長だ。彼の部屋を残してあるんだ。ちょっとした記念のようなものだ。
そこに何者かが昨夜遅くに侵入した。」
JW「盗まれたものは?」
SEB「何も。メッセージが残されていただけだ。」
前会長の部屋に入ると肖像画があり額にプレートがあります。
SIR WILLIAM SHAD. 1944-2009. CHAIRMAN.
そして目を覆うように太い線が黄色のペンキで描かれていました。
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監視カメラの映像。
PM11:34にペンキで描かれています。
PM11:33の戻すと何も描かれていません。
再びPM11:34では描かれています。

SEB「60秒だ。何者かが夜中にこの部屋に侵入しペンキを塗った。1分以内に。」
SH「オフィスに入る方法は?」
SEB「そこが実に興味深いんだ。」

受付に移動し、見取り図を見ています。
銀行内のあらゆるドアは開くとログが残る。ウォークインクローゼットやトイレもすべてね。」
SH「昨夜はこのドアは一度も開かなかったのか?」
SEB「セキュリティに穴がある。それを見つけてくれ。代償は払うよ。5桁で。」
(最低でも2百万円?)
そしてポケットから小切手を取り出し、
「これは前金だ。侵入方法を知らせてくれれば、更に上乗せする。」とセバスチャン。
しかしシャーロックは「奨励金は不要だよ、セバスチャン。」とその場を立ち去りますが
すかさずジョンが、
「彼はあなたをからかったんですよ。僕が代わりに預かりますけど?」とちゃっかりゲット。
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元会長の部屋に描かれた記号をスマホのカメラで撮影するシャーロック。
外からの侵入の可能性を確かめるようにバルコニーに出ます。
向かい側には30セント メリー アクスが見えます。
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そしてシャーロックのダンシングタイム~
肖像画を様々な角度からチェックしているように見えます。
しかし、まわりのビジネスマンは固まっています。
そしてあるオフィスから見える肖像画の位置を確認し、そのオフィスの持ち主のネームプレートを持ち出します。
「エドワード・ヴァン・クーン」

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ふたりは出口に向かいます。

JW「「今月は2回海外出張した。」なんて秘書に聞いてないよな。
彼をじらすために言ったんだろ。どうしてわかったんだ?」
SH「彼の腕時計を見たか?」
JW「腕時計?」
SH「時間は合ってたが日付が違っていた。
一昨日の日付だ。日付変更線を2回越えたが直していなかった。」
JW「1ヶ月以内っていうのは?なんでそこもわかった?」
SH「ニューモデルのロレックス。2月に発売されたばかりだ。」
JW「もう少しここで捜査する?」
SH「必要な情報は入手したから大丈夫。あの落書きはメッセージだよ、ジョン。
銀行のトレーディングフロアで働いている誰かに向けている。それが誰なのか見つけないと。」
JW「そうすれば受取人が僕たちを差出人まで導いてくれると。」
SH「明らかだ。」
JW「あそこには300人もいるんだぞ。」
SH「柱。」
JW「何だって?」
SH「柱と間仕切りだよ。落書きを見る事ができる位置はかなり限られている。
そしてメッセージは昨夜の11:34に書かれた。その事が僕たちに多くの事を教えてくれるんだ。」
JW「それで?」
SH「トレーダーは24時間常に働いているがそのうち数人は夜中に香港と取引をしている。
メッセージは夜中に来た誰かに宛てたものだ。
電話帳に載っているヴァン・クーンの名前はさほど多くない。」
そう言うとタクシーを呼ぶシャーロックでした。
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続きます。
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