Patrick Melrose Episode 1 "Bad News"
Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger
Previous → パトリック・メルローズ 「Bad News」その10
Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイビッド・メルローズ)パトリックの父親
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ)パトリックの母親。
Johnny Hall:JH(友人)
青字はパトリックの独白です。
ホテルの部屋に戻り遺骨を納めた箱を壁に投げつけるパトリック。
「Fuck! Fuck! 」
壊そうして何度も投げたりぶつけたりしますがびくともしません。
何をしても壊れないので窓から投げようとしますが強化ガラスの窓は割れません。
窓を開けようとしても開きません。
「窓から放り投げられないのになんで窓があるんだ!」
窓に顔をうずめるパトリック。
ドアに顔をうずめる子どものパトリックと被ります。
PM:死にたい。死にたいんだ。
テーブルにドラッグを並べます。
方法がないわけじゃない。
PM:「最初に麻酔で間違いないですね?ドクター。」
DM:「違うぞ、パトリック。まずはメスで次に麻酔だ。」
怯えてベッドの下に隠れるパトリック。
しーっ。大丈夫。誰にも見つからないよ。
PM:で誰にも見つからなかったらどうなるの?
ドアが空きスーツケースを持ったデイビッドが入ってきます。
ベッドの下から様子を窺がうパトリック。
DM:なんて汚いホテルなんだ。
後ろから子どものパトリックがついてきます。
DM:私も成り下がったものだ。
お前の母親は喜ぶだろうな。お前が報告した時の彼女の満足そうな目が見えるようだ。
報告するか?
パトリックは首を横にふります。
DM:左?それとも右か?
デイヴィッドはベッドを手で示します。
PM:どっちでもいいよ。
ベッドの下で脅えながら泣く大人のパトリック。
DP:私は疲れているんだ。
こっちにきて話をしよう、パトリック。
パトリック。
こっちにきてお前の老いた父と話をするんだ。
無言の子どもパトリック。
D:頼むよ。
優しい顔から少し怖い顔に変わっていくデイビッド。
子パトリックは諦めたようにドアを閉めます。
ヘロインを火であぶるパトリック
Come on, come on, come on, come on, come on, come on.
足首に注射をします。
PM:ママ?
EM:ごめん、起こしちゃったわね。
PM:今何時?
EM:まだ早いわ。
PM:もう行く?
うなずいて抱き合うふたり。
行きたいんだ。
朝
バスタブの中で眠るパトリック。
起き上がります。
部屋を歩き窓から街を見下ろします。
太陽は輝き、選択肢は他にない。
窓を閉めて帰り支度をします。
注射器も処分。
そして老ベルボーイに先導されます。
PM:人生は袋に入った汚物なだけではなくその汚物が漏れていくんだ。
感動せずにはいられないぞ。
そう思わない?
ベルボーイ:それが一般的だと私は思います。
父の声がします。
DM:血の川があり、悪人が溺れる。
高いところにいても回避できず橋は流されてしまう。
世界の終末がくると男が言う。
彼らには良いところがある。とても良いところがある。
PM:彼らに示しを。わかりやすい示しを。
フロントでお会計。
P:僕が遊び方を知らないとは誰も言わないだろうね。
ポケットからお札の入った封筒を出します。
スタッフ:リムジンが待機しております。
楽しく滞在いただけたのであれば幸いです。
PM:楽しんだなどという言葉では表せないよ。最高だった!
パトリックは札束で払い出口に向かいます。
Sir! Mr.Melrose,
遺骨の入った箱を持ったベルボーイが追いかけます。
ベル:これをお忘れするところです。
PM:忘れようとしたのに。
ベル:Sir?
PM:ウィーンに電話する必要はなくなったってことだ。
パトリックはチップを払います。
PM:それで、血の川は・・・
ベル:Sir?
PM:なんでもない、なんでもないよ。
空港。
ジョニーに電話をかけるパトリック。
PM:ジョニー、聞こえる?
JH:パトリック、元気か。
PM:元気だよ。昨日は自殺するところだった。
JH:頼むよ。どこからかけてるの?
PM:地の底
JH:おい、大丈夫か?パトリック?
どこにいるか教えて。会いに行くから。
泣き出すパトリック。
PM:長続きしなかったんだ。聞こえる?
JH:うん。
PM:決めたよ。自分の人生は自分で支配する。
ちゃんときれいにしたい。ジョニー、聞こえてる?
JH:聞こえてるよ。最高じゃないか。今度こそは本当だろうね。
PM:もちろん。
この手の事になるとみんな騒ぎすぎなんだよ。
JH:で、君はどうしたい?パトリック?パトリック?
一体どうする気なんだ?聞いてる?
再び泣き出すパトリック。
E1はここで終わりです。
次で簡単な感想を書きます。
Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger
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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイビッド・メルローズ)パトリックの父親
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ)パトリックの母親。
Johnny Hall:JH(友人)
青字はパトリックの独白です。
ホテルの部屋に戻り遺骨を納めた箱を壁に投げつけるパトリック。
「Fuck! Fuck! 」
壊そうして何度も投げたりぶつけたりしますがびくともしません。
何をしても壊れないので窓から投げようとしますが強化ガラスの窓は割れません。
窓を開けようとしても開きません。
「窓から放り投げられないのになんで窓があるんだ!」
窓に顔をうずめるパトリック。
ドアに顔をうずめる子どものパトリックと被ります。
PM:死にたい。死にたいんだ。
テーブルにドラッグを並べます。
方法がないわけじゃない。
PM:「最初に麻酔で間違いないですね?ドクター。」
DM:「違うぞ、パトリック。まずはメスで次に麻酔だ。」
怯えてベッドの下に隠れるパトリック。
しーっ。大丈夫。誰にも見つからないよ。
PM:で誰にも見つからなかったらどうなるの?
ドアが空きスーツケースを持ったデイビッドが入ってきます。
ベッドの下から様子を窺がうパトリック。
DM:なんて汚いホテルなんだ。
後ろから子どものパトリックがついてきます。
DM:私も成り下がったものだ。
お前の母親は喜ぶだろうな。お前が報告した時の彼女の満足そうな目が見えるようだ。
報告するか?
パトリックは首を横にふります。
DM:左?それとも右か?
デイヴィッドはベッドを手で示します。
PM:どっちでもいいよ。
ベッドの下で脅えながら泣く大人のパトリック。
DP:私は疲れているんだ。
こっちにきて話をしよう、パトリック。
パトリック。
こっちにきてお前の老いた父と話をするんだ。
無言の子どもパトリック。
D:頼むよ。
優しい顔から少し怖い顔に変わっていくデイビッド。
子パトリックは諦めたようにドアを閉めます。
ヘロインを火であぶるパトリック
Come on, come on, come on, come on, come on, come on.
足首に注射をします。
PM:ママ?
EM:ごめん、起こしちゃったわね。
PM:今何時?
EM:まだ早いわ。
PM:もう行く?
うなずいて抱き合うふたり。
行きたいんだ。
朝
バスタブの中で眠るパトリック。
起き上がります。
部屋を歩き窓から街を見下ろします。
太陽は輝き、選択肢は他にない。
窓を閉めて帰り支度をします。
注射器も処分。
そして老ベルボーイに先導されます。
PM:人生は袋に入った汚物なだけではなくその汚物が漏れていくんだ。
感動せずにはいられないぞ。
そう思わない?
ベルボーイ:それが一般的だと私は思います。
父の声がします。
DM:血の川があり、悪人が溺れる。
高いところにいても回避できず橋は流されてしまう。
世界の終末がくると男が言う。
彼らには良いところがある。とても良いところがある。
PM:彼らに示しを。わかりやすい示しを。
フロントでお会計。
P:僕が遊び方を知らないとは誰も言わないだろうね。
ポケットからお札の入った封筒を出します。
スタッフ:リムジンが待機しております。
楽しく滞在いただけたのであれば幸いです。
PM:楽しんだなどという言葉では表せないよ。最高だった!
パトリックは札束で払い出口に向かいます。
Sir! Mr.Melrose,
遺骨の入った箱を持ったベルボーイが追いかけます。
ベル:これをお忘れするところです。
PM:忘れようとしたのに。
ベル:Sir?
PM:ウィーンに電話する必要はなくなったってことだ。
パトリックはチップを払います。
PM:それで、血の川は・・・
ベル:Sir?
PM:なんでもない、なんでもないよ。
空港。
ジョニーに電話をかけるパトリック。
PM:ジョニー、聞こえる?
JH:パトリック、元気か。
PM:元気だよ。昨日は自殺するところだった。
JH:頼むよ。どこからかけてるの?
PM:地の底
JH:おい、大丈夫か?パトリック?
どこにいるか教えて。会いに行くから。
泣き出すパトリック。
PM:長続きしなかったんだ。聞こえる?
JH:うん。
PM:決めたよ。自分の人生は自分で支配する。
ちゃんときれいにしたい。ジョニー、聞こえてる?
JH:聞こえてるよ。最高じゃないか。今度こそは本当だろうね。
PM:もちろん。
この手の事になるとみんな騒ぎすぎなんだよ。
JH:で、君はどうしたい?パトリック?パトリック?
一体どうする気なんだ?聞いてる?
再び泣き出すパトリック。
E1はここで終わりです。
次で簡単な感想を書きます。