Third Star
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Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK
ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。
丘の急な坂の上までカートを運びながら進んでいきます。
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その時、マイルズの電話が鳴り、カートに積まれた荷物の中からあわてて電話を探します。
J:約束が違うぞ!
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ジェームズがカートから降ります。
M:仕事なんだ、重要なんだよ。
J:今回の旅よりもか?
M:デイヴィーだって持ってるぞ。
D:緊急用なんだよ。お前はここにいたくないだけじゃないのか。
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デイヴィーがマイルズの電話を取り上げ、揉め始めます。
その時、みんながカートから手を離してしまったのでカートは崖に向かって走り出してしまいました。
J:みんな、カートが!
ジェームズの声で気が付いた3人は慌ててカートを追いかけますが
カートは崖から海に落ちてしまいます。
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デイヴィーの手が届く寸前にマイルズがデイヴィーを後ろに引っ張ったので怒るデイヴィー。
D:何しやがるんだ!
M:一緒に落ちるところだったぞ!
D:手が届きそうだったのに!
J:彼はお前を救ったんだ。
M:ジェームズがお前より俺の方が好きだとでも考えてるのか、泣き虫ホモめ!
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怒ったデイヴィーはマイルズの携帯を海に放り投げてしまいます。
M:どうしてみんな海に投げるんだ。
殴り合いになりそうになりビルが仲裁に入ります。
B:もういいから。これも事故みたいなものだ。
電話を捨てたのはデイヴィーが悪い。
でも世界が終わるわけじゃない。お前が荒野にいることは会社は知ってるんだろう。
M:そんな単純な話じゃない。最悪の状況なんだ。みんな俺が頼りなんだよ。
銀行は融資を渋ってる。倒産するんだ。マイルズが倒産だ。嬉しいか?
マイルズはデイヴィーに向かって叫びます。
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J:みんな、問題発生だ。
崖の下に大破したカートが見えます。
B:誰かひとりが戻って助けを呼ぶまでここでキャンプだな。
J:ダメだ。まだ終わってないんだ。
D:お前はそんなに歩けないし運搬方法はなくなったんだぞ。
お父さんに電話しよう。多分メインランドのホテルにいるから・・・
B:電話はどこに?
D:俺のバッグだ。
J:あー、悪い、電話は僕のバッグなんだ・・・・カートにある。
D:嘘だろう!
B:ある意味、驚くべき自然調和だな
D:うるさい、ビル。
D:地図は?
B:それもカートだ。
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J:進もう、そんなに遠くはない。僕は歩く。
D:ジェームズ!
J:止めるなよ、デイヴィー。僕は行く。一晩だけでいいんだ。
お前たちが一緒に来なくても僕は行くから。行かないと・・・まだ終わってないんだ!
ジェームズは立ち上がるとひとりで歩き出します。
B:バラファンドルの近くに緊急用の電話がある。
それか、最後に通った電話まで俺が走って戻る。5時間かかるけど。
M:お前、最後に5時間走ったのっていつだ?
D:このまま続けるなら、彼を運ぶ場合に備えて協力し合わないと。
B:で、あいつに教えるべき?それともこのまま歩かせておく?
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B:ジェームズ、ストップ!
J:バラファンドルに行くか?
B:行くけど、そっちじゃない、あっちだ。
ビルがジェームズが歩いている方向とは逆を指さします。
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助かった荷物はモルヒネと薬一式、ビルのバックパックにテント、そして例の木でした。
デイヴィーがジェームズを背負い、ビルとマイルズがそれぞれ荷物を持って歩き続けます。
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普通に歩けば一日でたどり着くバラファンドル湾でしたが、
ジェームズを背負いながらだったのであまり進まず、途中でキャンプをすることになりました。
ビルとマイルズは外で寝ています。
J:デイヴィー。
D:何?
J:前に僕が言った事、どう思う?
D:あんな言い方をする権利はお前にはないぞ。
J:どうしてあの時にそう言わなかった?
D:思いやりに決まってるだろう、バカだな。
そう言ってデイヴィーはランタンの灯を消します。
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翌日。
デイヴィーとビルが交代でジェームズを背負って歩きます。
マイルズは決して交代するとは言いませんでしたが、一応荷物を持っています。
崖の上に芝生があったのでそこで休憩することにしました。
モルヒネを飲むジェームズ。
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デイヴィーがビルの荷物をチェックします。
D:ガスボンベはこれだけか?ビル。
M:寝てるよ。
ビルはちょっと幸せそうに寝ていました。
J:解放されたからかな。
彼は美しくも広い心を持った自由人なんだ。
彼女はそんなビルをいつも束縛している。一緒にいても不幸になるだけだ。
D:お前にわかるのかよ?
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突然、ビルが「アビーは妊娠してる。」と言い、みんなびっくり。
M:マジかよ。
J:どうして言わなかったんだ。
B:旅を楽しみたかったんだ。
D:お・・おめでとう。
B:やめてくれよ。
D:状況が状況だしグッドニュースとは言わないがお前ならきっと・・・
M:本当にお前の子どもなのか?
B:俺の知る限りでは。
M:産みたいと?
ビルは頷きます。
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D:もし彼女を愛していないなら・・・
B:もちろん愛してないさ。
J:これを機に別れろよ、ビリー・・・
B:うるさい、ジム!そうだよ、これが薄めた紅茶の人生なんだ。
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この時、ジェームズがちょっと申し訳なさそうな表情をしています。
B:どんなに悲惨でも自分で決めたことだ。
夢は叶うことなく終わる。どうにもならない。
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ビルは立ち上がると
「もっと早く言ってくれればよかったんだ!」と言いながら足元にあった木を蹴り飛ばし、
最後に海に向かって投げ捨ててしまいます。
座り込んでいるビルにマイルズが近寄り頭を撫でながら「気が済んだか?」とやさしく話しかけます。
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急斜面の丘を登ったり下りたり、石だらけの狭い道を通ったり、難所が続きます。
背負うのも危険な道ではデイヴィーに支えられながら歩いていきます。
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B:木の事、ごめん。
J:いいんだ、僕の木は波に流されてどこか遠い岸にたどり着きそこで根づく・・・完璧じゃないか。
みんな疲れ切っていましたが黙々と歩いていきます。
ビルのバックパックからジェームズの薬一式が落ちたのも気づきませんでした。
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ジェームズを背負ったビルが足を滑らし、ジェームズは脚を強打してしまいます。
痛さのあまり叫ぶジェームズ。
B:ジム!
D:大丈夫か?深呼吸しろ。
ジェームズは苦しさのあまりデイヴィーの髪を掴みます。
その様子を見たマイルズが突然叫びだします。
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M:もうたくさんだ!戻ろう。俺とビルが助けを呼んでくる。ボートかそれとも・・・
D:黙れ、マイルズ!大丈夫だから。
M:ビル!こんなのバカげてる!
B:俺には・・・
D:お前が背負え、マイルズ。
M:指図するな。
マイルズの言葉にデイヴィーもエキサイトします。
D:なぜだ。なぜそんなに頑ななんだ。
M:お前が俺の電話を海に捨てる時にお前をぶっ飛ばさなかったからだ!
俺が正しいからだ!
D:いいから黙れ!彼を背負え!背負うんだ!
M:ふざけんな!
D:黙って背負えよ、腰抜け野郎!
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デイヴィーの挑発にマイルズはデイヴィーを蹴ります。
そのままふたりは乱闘に突入。
ジェームズは、初めてのふたりの取っ組み合いを見逃すわけにはいかないと、脚の痛みをこらえて見物します。
ビルはずっとジェームズに付き添っています。
J:「止める?」
ジェームズがビルに聞きます。
B:あいつら、一度やり合ったほうがいいんだし面白いからやらせておこう。
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しかしすぐに膠着状態になったふたりはただうめき声をあげているだけだったので、
「よし、引き分けだ!」とビルが声をかけます。
B:ヘッドロックかけられたときのうめき声がよかったぞ。
ビルが茶化します。
デイヴィーがマイルズに話しかけます。
D:なんでお前ここに来たんだ?俺たちお前が来るとは思わなかったんだ。
これが現実なんだよ。すごく辛いけど来て良かったと思ってる。
すべてが詰まってるんだ。
ジェームズには俺が必要だし俺はずっと彼のそばにいた。それが気に入らなかったのなら悪かったな。
デイヴィーが立ち上がって離れて行こうとするのをマイルズが止めます。
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M:デイヴィー。お前の言う通りだ。俺は来たくなかった。
そしてジェームズに向かって、
M:お前の病気と向き合いたくなかった。怖いんだ。
接し方がわからずお前のそばにいられなかった。すまない。
(ジェームズが痛がるんじゃないかと背負うのも怖かったとマイルズが言っていました。
それはわかる、デイヴィーも最初は怖がっていた。
だけど病気になって初めて知ったんだ。触れてもらえることの喜びを、とジェームズ。)
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そう言って立ち上がったマイルズの表情は何かを吹っ切ったようでした。
「行くぞ。」とマイルズはジェームズの手をとると抱えあげます。
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一番おいしいところを持っていくマイルズでした。
続きます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/9e/fe09ec889b42541d0a992d8a9dab33e9.jpg)
Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK
ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。
丘の急な坂の上までカートを運びながら進んでいきます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/33/75b76f257b0916e9ca28bb13154cc517.jpg)
その時、マイルズの電話が鳴り、カートに積まれた荷物の中からあわてて電話を探します。
J:約束が違うぞ!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/2c/5e4d3568544cb7041624757cb86c3ab3.jpg)
ジェームズがカートから降ります。
M:仕事なんだ、重要なんだよ。
J:今回の旅よりもか?
M:デイヴィーだって持ってるぞ。
D:緊急用なんだよ。お前はここにいたくないだけじゃないのか。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/dd/7cb1cfa08f792e520479c94b6053adfa.jpg)
デイヴィーがマイルズの電話を取り上げ、揉め始めます。
その時、みんながカートから手を離してしまったのでカートは崖に向かって走り出してしまいました。
J:みんな、カートが!
ジェームズの声で気が付いた3人は慌ててカートを追いかけますが
カートは崖から海に落ちてしまいます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/fd/823ea8d40c0300e1166fddb3ff0a4222.jpg)
デイヴィーの手が届く寸前にマイルズがデイヴィーを後ろに引っ張ったので怒るデイヴィー。
D:何しやがるんだ!
M:一緒に落ちるところだったぞ!
D:手が届きそうだったのに!
J:彼はお前を救ったんだ。
M:ジェームズがお前より俺の方が好きだとでも考えてるのか、泣き虫ホモめ!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/2f/97c4fef2ad84a312cf89520731507c82.jpg)
怒ったデイヴィーはマイルズの携帯を海に放り投げてしまいます。
M:どうしてみんな海に投げるんだ。
殴り合いになりそうになりビルが仲裁に入ります。
B:もういいから。これも事故みたいなものだ。
電話を捨てたのはデイヴィーが悪い。
でも世界が終わるわけじゃない。お前が荒野にいることは会社は知ってるんだろう。
M:そんな単純な話じゃない。最悪の状況なんだ。みんな俺が頼りなんだよ。
銀行は融資を渋ってる。倒産するんだ。マイルズが倒産だ。嬉しいか?
マイルズはデイヴィーに向かって叫びます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/15/513fcf81bed2b0eef19b6a57be779639.jpg)
J:みんな、問題発生だ。
崖の下に大破したカートが見えます。
B:誰かひとりが戻って助けを呼ぶまでここでキャンプだな。
J:ダメだ。まだ終わってないんだ。
D:お前はそんなに歩けないし運搬方法はなくなったんだぞ。
お父さんに電話しよう。多分メインランドのホテルにいるから・・・
B:電話はどこに?
D:俺のバッグだ。
J:あー、悪い、電話は僕のバッグなんだ・・・・カートにある。
D:嘘だろう!
B:ある意味、驚くべき自然調和だな
D:うるさい、ビル。
D:地図は?
B:それもカートだ。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/97/366bd25a7d01d877d4453b1db3069f32.jpg)
J:進もう、そんなに遠くはない。僕は歩く。
D:ジェームズ!
J:止めるなよ、デイヴィー。僕は行く。一晩だけでいいんだ。
お前たちが一緒に来なくても僕は行くから。行かないと・・・まだ終わってないんだ!
ジェームズは立ち上がるとひとりで歩き出します。
B:バラファンドルの近くに緊急用の電話がある。
それか、最後に通った電話まで俺が走って戻る。5時間かかるけど。
M:お前、最後に5時間走ったのっていつだ?
D:このまま続けるなら、彼を運ぶ場合に備えて協力し合わないと。
B:で、あいつに教えるべき?それともこのまま歩かせておく?
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/d1/aa6641fe005ca132d8e01a63b4100daf.jpg)
B:ジェームズ、ストップ!
J:バラファンドルに行くか?
B:行くけど、そっちじゃない、あっちだ。
ビルがジェームズが歩いている方向とは逆を指さします。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/05/b71109adc97176cb19fdd4ef0c1a004d.jpg)
助かった荷物はモルヒネと薬一式、ビルのバックパックにテント、そして例の木でした。
デイヴィーがジェームズを背負い、ビルとマイルズがそれぞれ荷物を持って歩き続けます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/55/509f009b5c9f97d97eefc0475c8b50e5.jpg)
普通に歩けば一日でたどり着くバラファンドル湾でしたが、
ジェームズを背負いながらだったのであまり進まず、途中でキャンプをすることになりました。
ビルとマイルズは外で寝ています。
J:デイヴィー。
D:何?
J:前に僕が言った事、どう思う?
D:あんな言い方をする権利はお前にはないぞ。
J:どうしてあの時にそう言わなかった?
D:思いやりに決まってるだろう、バカだな。
そう言ってデイヴィーはランタンの灯を消します。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/b3/04e3f582a575a20bde99432fd3d64dc9.jpg)
翌日。
デイヴィーとビルが交代でジェームズを背負って歩きます。
マイルズは決して交代するとは言いませんでしたが、一応荷物を持っています。
崖の上に芝生があったのでそこで休憩することにしました。
モルヒネを飲むジェームズ。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/49/1b59d979663149f47dc2db80c7a86e9a.jpg)
デイヴィーがビルの荷物をチェックします。
D:ガスボンベはこれだけか?ビル。
M:寝てるよ。
ビルはちょっと幸せそうに寝ていました。
J:解放されたからかな。
彼は美しくも広い心を持った自由人なんだ。
彼女はそんなビルをいつも束縛している。一緒にいても不幸になるだけだ。
D:お前にわかるのかよ?
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/bc/aee59eb9c03ef6df288131d8d9261714.jpg)
突然、ビルが「アビーは妊娠してる。」と言い、みんなびっくり。
M:マジかよ。
J:どうして言わなかったんだ。
B:旅を楽しみたかったんだ。
D:お・・おめでとう。
B:やめてくれよ。
D:状況が状況だしグッドニュースとは言わないがお前ならきっと・・・
M:本当にお前の子どもなのか?
B:俺の知る限りでは。
M:産みたいと?
ビルは頷きます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/23/23f0f355e8d675aac17c40a46c66aa6b.jpg)
D:もし彼女を愛していないなら・・・
B:もちろん愛してないさ。
J:これを機に別れろよ、ビリー・・・
B:うるさい、ジム!そうだよ、これが薄めた紅茶の人生なんだ。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e9/520c71a23287fb569c6a723684ff9671.jpg)
この時、ジェームズがちょっと申し訳なさそうな表情をしています。
B:どんなに悲惨でも自分で決めたことだ。
夢は叶うことなく終わる。どうにもならない。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/9b/af23b0033d16660c63d601dde50326a1.jpg)
ビルは立ち上がると
「もっと早く言ってくれればよかったんだ!」と言いながら足元にあった木を蹴り飛ばし、
最後に海に向かって投げ捨ててしまいます。
座り込んでいるビルにマイルズが近寄り頭を撫でながら「気が済んだか?」とやさしく話しかけます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/91/9414b4132f7087194ad1fecb2187a8b5.jpg)
急斜面の丘を登ったり下りたり、石だらけの狭い道を通ったり、難所が続きます。
背負うのも危険な道ではデイヴィーに支えられながら歩いていきます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b0/8eff159bbe86b150705748d8f810bc1e.jpg)
B:木の事、ごめん。
J:いいんだ、僕の木は波に流されてどこか遠い岸にたどり着きそこで根づく・・・完璧じゃないか。
みんな疲れ切っていましたが黙々と歩いていきます。
ビルのバックパックからジェームズの薬一式が落ちたのも気づきませんでした。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/02/fe64bb8ce04ea1afe907290d12b1151e.jpg)
ジェームズを背負ったビルが足を滑らし、ジェームズは脚を強打してしまいます。
痛さのあまり叫ぶジェームズ。
B:ジム!
D:大丈夫か?深呼吸しろ。
ジェームズは苦しさのあまりデイヴィーの髪を掴みます。
その様子を見たマイルズが突然叫びだします。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/27/feaebd2530e6c7ec533aaa4f938d4b94.jpg)
M:もうたくさんだ!戻ろう。俺とビルが助けを呼んでくる。ボートかそれとも・・・
D:黙れ、マイルズ!大丈夫だから。
M:ビル!こんなのバカげてる!
B:俺には・・・
D:お前が背負え、マイルズ。
M:指図するな。
マイルズの言葉にデイヴィーもエキサイトします。
D:なぜだ。なぜそんなに頑ななんだ。
M:お前が俺の電話を海に捨てる時にお前をぶっ飛ばさなかったからだ!
俺が正しいからだ!
D:いいから黙れ!彼を背負え!背負うんだ!
M:ふざけんな!
D:黙って背負えよ、腰抜け野郎!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/51/c4e81b8f70f10872bef5f16214cc5931.jpg)
デイヴィーの挑発にマイルズはデイヴィーを蹴ります。
そのままふたりは乱闘に突入。
ジェームズは、初めてのふたりの取っ組み合いを見逃すわけにはいかないと、脚の痛みをこらえて見物します。
ビルはずっとジェームズに付き添っています。
J:「止める?」
ジェームズがビルに聞きます。
B:あいつら、一度やり合ったほうがいいんだし面白いからやらせておこう。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/49/df9ca1b904e15d4e287d7003b326cecb.jpg)
しかしすぐに膠着状態になったふたりはただうめき声をあげているだけだったので、
「よし、引き分けだ!」とビルが声をかけます。
B:ヘッドロックかけられたときのうめき声がよかったぞ。
ビルが茶化します。
デイヴィーがマイルズに話しかけます。
D:なんでお前ここに来たんだ?俺たちお前が来るとは思わなかったんだ。
これが現実なんだよ。すごく辛いけど来て良かったと思ってる。
すべてが詰まってるんだ。
ジェームズには俺が必要だし俺はずっと彼のそばにいた。それが気に入らなかったのなら悪かったな。
デイヴィーが立ち上がって離れて行こうとするのをマイルズが止めます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/3f/7d4ecc0e4e7e0d74300dad4ee1b92f03.jpg)
M:デイヴィー。お前の言う通りだ。俺は来たくなかった。
そしてジェームズに向かって、
M:お前の病気と向き合いたくなかった。怖いんだ。
接し方がわからずお前のそばにいられなかった。すまない。
(ジェームズが痛がるんじゃないかと背負うのも怖かったとマイルズが言っていました。
それはわかる、デイヴィーも最初は怖がっていた。
だけど病気になって初めて知ったんだ。触れてもらえることの喜びを、とジェームズ。)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b3/3d7c8559941d552dcecbe671b47edf17.jpg)
そう言って立ち上がったマイルズの表情は何かを吹っ切ったようでした。
「行くぞ。」とマイルズはジェームズの手をとると抱えあげます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/bb/83819cb9c37ebeaa2fc44393db83f65e.jpg)
一番おいしいところを持っていくマイルズでした。
続きます。