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Sherlock 1-3 The Great Game その6

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「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

続きです。

制限時間はあと6時間。
シャーロックたちはヤヌスカーズに来ています。

「あなたがたのお役には立てそうにありませんよ。」
JW「あなたは昨日Mr.モンクフォードに車を貸しましたね。」
「ああ、いい車だよ。マツダのRX-8だ。俺が欲しいくらいだよ。」


シャーロックは壁に貼られた写真を指さします。
SH「あれがそう?」
「いや、あれは全部ジャガーだよ。あまり車は好きじゃないようだな。」
SH「でも、あなたならマツダを買う事ができるでしょう?」
「ああ、確かに。しかし君ならわかると思うが、菓子屋で働くようなものなんだ。
リコリスを一度つまみ食いすると止まらなくなるだろう?」


JW「しかし、あなたはMr.モンクフォードとは知人ではなかった?」
「ああ、彼は単なる客だよ。
ここに来て車を1台借りて行った。彼に何が起こったかなんて知る由もない。
かわいそうだけど。」

SH「休暇は楽しかったですか?Mr.エワート。」
「え?」
SH「どこかに行かれたのでは?」
「いや、これは日焼けマシンだ。忙しすぎてどこにも行けないよ。妻は行きたがっているんだけど。」
SH「タバコを買いたいんだけど小銭あります?」
「何だって?」
SH「途中で小銭がなかった事に気づいたので。」


エワートはお財布の中を探しながら「悪い、俺も持ってないな。」と言います。
SH「そうですか。お時間をいただいてありがとうございます。Mr.エワート。
とても役に立ちました。行こう、ジョン。」
そう言いながらシャーロックは早々に立ち去ります。


ジョンは追いかけながら「小銭あるけど・・・君が吸いたいならさ・・・」と
SH「ニコチンパッチ貼ってるんだよ、忘れたか?」
JW「じゃ、あれは何だったんだ。」
SH「彼の財布の中を見たかったから。」
JW「なんで?」
SH「彼はうそつきだ。」

場面はラボに変わります。
シャーロックはイアン・モンクフォードの血液サンプルを調べています。


爆弾魔から電話がかかってきます。
SH「ハロー?」
「手がかりを与えよう。ヤヌスカーズだ。」
SH「なぜ僕に手がかりを?」
「なぜ人は何かをやるのか?退屈だからだ。私たちは最高に相性がいいんだよ、シャーロック。」
SH「なら、自分の声で僕と話せ。」
「我慢だよ。」


そこで通話は切れます。
シャーロックはじっと考えているかのように見えます。
そして血液の検査結果を見て満足そうに微笑みます。


あと3時間。
現場に残された車が保管してある駐車場でレストレードと話すシャーロック。


SH「車中の血液量はどのくらいだったか言ってみてくれ。」
GL「量か?約1パイントだ。」
SH「「約」じゃない。きっかり1パイントだ。それが最初のミス。
血液は間違いなくイアン・モンクフォードのものだが冷凍されていた血液だ。」
GL「冷凍?」
SH「明らかに冷凍されていた痕跡があった。
イアン・モンクフォードが血液を渡し、それをシートにまき散らしたんだと思う。」
JW「誰が?」
SH「ヤヌスカーズだよ。名前がヒントだ。」
JW「顔がふたつある神様か。」
SH「その通り。」

SH「彼らは特殊なサービスを提供している。
もし君たちが何らかの問題を抱えていたら・・・金の問題や結婚の失敗など、ヤヌスカーズが失踪を手助けをする。
イアン・モンクフォードは何かのトラブルにはまり込んで、おそらく金のトラブルだろう、銀行家だから。
どうにもならなくなったんだ。だが、彼が失踪し乗り捨てた車の運転席一面に彼の血が発見されたとしたら・・・」
JW「で、彼はどこに?」
SH「コロンビア。」
GL「コロンビア?」
SH「ヤヌスカーズのMr.エワートの財布には2万コロンビアペソの札が入っていた。」
ここでヤヌスカーズでの場面がフラッシュバックされます。

SH「小銭もかなりあった。
彼は最近海外には行ってないと話していたが僕が車の事を聞いた時、日焼けのラインが見えたんだ。」

SH「シャツを着たまま日焼けマシンに入る人はいない。更に腕だ。」
GL「腕?」
SH「ずっと掻き続けていて、出血していた。なぜか?最近、追加抗原注射を受けたからだ。
おそらくB型肝炎だろう。遠かったから判断は難しいけど。」


SH「結論。彼はイアン・モンクフォードが新たな人生を送るために彼をコロンビアに連れて行き、
戻ってきたばかりだ。モンクフォード夫人には保険金が入り、ヤヌスカーズに分配するんだ。」
JW「モンクフォード夫人?」
SH「そうだよ。彼女もグルだ。」


SH「今すぐ彼らを逮捕するんだ、警部。君の得意分野だろう。
僕たちはフレンドリーな爆弾魔に事件解決を知らせないと。」
シャーロックは早口でひと通り話すと唖然とした様子のレストレードを残しその場を立ち去ります。

「I am on fire! 」

221B。
シャーロックは前回と同じように自分のサイトにメッセージを入れます。

「イアン・モンクフォードのコロンビアでの再出発にお祝いを述べる。」

するとすぐに電話が鳴ります。
「彼が僕を連れて行っていいと言っている。助けて。」
男を助けに警官が走り寄る様子が見えます。

じっと見つめあってるシャーロックとジョン。

(ここのふたりがすごく好きなんです。見つめ合ってるからではないですよー。
いえ、もちろんそれもあるんですけど(笑)
ほんのり暗い部屋で息をひそめて結果を待つ、というのがすごくシャーロックだなあと。)

そして救出されたという報告が入ったのでしょうか。
嬉しそうに口角をあげるシャーロックでした。


場所は食堂に変わります。

SH「落ち着いた?」
JW「うん。これが始まってからやっと一息つけたって事だよね?」
そして一口放り込むと、ジョンが「君はわかってた・・・?」と言いますが
それを遮るように「うん。」とシャーロックが先回りするので、「違うよ」とジョン。
JW「爆弾魔が君とゲームをしているってわかってたのか?
あの封筒とか、フラットに侵入した事や死んだ子どもの靴、すべて君のために仕組まれていた事だよ。」
SH「うん。わかってる。」

(↑何か嬉しそうなシャーロック。かわいー)

JW「あいつか?モリアーティ。」
SH「多分ね。」


その時、携帯に着信音がなります。
3回の時報とともに画像が現れました。


SH「誰だかわからないんだけど。」
JW「そうだね、うん。君はラッキーだよ。僕はずっと失業中だからね。」
SH「どういう事?」
JW「ラッキーなんだよ。僕はハドソンさんとずっとテレビを観てるから。」
ジョンはそう言うと店にあるテレビをつけると画像の女性が出てきました。
CP「ありがとう、タイラ!彼女はかわいく見えませんね、どうですか、みなさん?
とにかく、絹の財布と豚の耳なんです。」
(安物を高価なものに変える、という諺のようです)


その時、携帯に電話が入ります。
SH「ハロー?」
年老いた女性がゆっくりと途切れ途切れに話し出します。


「これには少し障がいがある。すまないね。彼女は盲目だ。君に12時間やろう。」
SH「なぜこんな事をしている?」


「君の飛び跳ねている姿を見るのが好きなんだ。」


通話が途切れシャーロックは無言で首だけ横に振ります。


テレビでは画像の女性の訃報を伝えていました。
「人気テレビパーソナリティのコニー・プリンスさんの突然死の続報です。
イメージチェンジの番組で有名なプリンスさんは2日前にハムステッドの自宅で彼女の弟に発見されました。」


続きます。

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