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ロンドン旅行記 4日目 その2

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その1のクリストファーのアップ画像が横になっていたのにさっき気がつきました。
そのうちこっそり直そうと思います。

チューリングさんの博物館に行く前にお腹がすいたのでお昼を食べる事に。
食事ができるお店、というかHUTと呼ばれる施設のひとつのような建物の中にありました。
あまりオプションもなく、しかもそんなに安くなかったのですが結構美味しかったです。
「Potato Skin」という7.75ポンドのセットをよくわからずにチョイスしましたが、
皮ごとのポテトに野菜を詰めて焼いてある感じで、
「Skin」てそういう事?と、何となくひとりで手をポンとしたくなりましたが、
冷静に考えれば、気づかない方がどうかしているような気がします。

壁には当時を思わせるたくさんのポスターがあり、「Save Bread Save Potato」の文字もありました。

本当はここにその料理の写真を載せたいのですが私ときたら料理を美味しそうに撮影する能力が著しく欠けているんです。
なのでそんな画像をUPして食欲わかなくなると困るので自粛。

さて、いよいよチューリングさんです。
建物の中に入るとスーツを着た紳士がお出迎えしてくれました。
イミテーションゲームを知ってるなら楽しめますよ、というような事を他のゲストに説明していました。
私はテディベアが見たかったので場所を聞くと2階にあると教えてくれました。
映画を知っているなら2階を見るといいよ、とか何とか言っていたような気がします。

入るとすぐに目に入るBomb。


その手前にあったBombは横にボタンがあってそれを押すとガチャコンガチャコンと動き出し、
アルファベットが表示される仕組みになっていました。
それが面白くて猿のように何度もボタンを押しては騒音を立てていた私。

さっぱりわからないけど、とりあえず撮ってみました。
これ日本語で書いてあってもわからないから。
エニグマとBombを解説している本を5回くらい読みましたが未だに仕組みがよくわかりません。


カラフルではないんだけど本当に美しいです。
はるさんが深い色調と仰っていましたが、本当にその言葉がぴったりです。


こんなに美しいのに裏は大変な事になっています。
この配線、チューリングさんもやったんですよね。すごいです。
この頃はこんな複雑になってしまうんですね。



「Short but wonderful life」ってありました。
短い人生だったけどすごい功績を残したんだよ、とかそういう意味?
短いけど素晴らしい人生・・・ではないですよね。どちらかといえば悲しい人生ではないですか(涙)

展示を見ていたらふとボニー・マクバードさんのブログを思い出しましたので
過去の駄訳を引っ張り出してみました。
THE IMITATION GAME - Genius at Play その1
THE IMITATION GAME - Genius at Play その2
THE IMITATION GAME - Genius at Play その3

これだけの功績を残したのに、もっと言えば彼がいなかったらPCもスマホもまだなかったかもしれないのに、
重要機密に関わったために自分を弁明することもできずたったひとつの罪のために、
死を選ばせ、歴史に埋もれさせようとしていたということにあらためて悲しみと怒りが心の中を通り過ぎました。

彼は何を思っていたのでしょうか。
自分の研究もそこそこに国のために貢献してきたのに。
生まれる時代が違っていたら、好きな研究に没頭しながら笑って過ごせたのでしょうか。

ベネディクトがアラン・チューリングを演じなかったら私はきっとここには来ていなかったし、
チューリングさんの功績もほんの少ししか知らなかったし、
不当な扱いを受け悲しい結末を迎えていた事もニュースで聞きかじった程度しか知りませんでした。

だから、ありがとうと言いたいです。
ここに導いてくれたベネディクトに、そしてコンピューターの概念に変化を与えたチューリングさんに。

チューリングさんの・・・モニュメント?




そしてやっと会えました、ポーギーくん。

ケンブリッジでいつも椅子に座りチューリングさんの講義の練習相手になっていたとか。
チューリングさんは同僚と話さない分、ポーギーにいろいろ話しかけていたんでしょうね。
このお話はこちらにあります。
Talking to Porgy
これを訳しているサイトがこちらにあります。
ポーギーに話す
青木靖さんというソフトの開発をしている方が訳しているのですが、
この方の翻訳、何だかスゴイんですけど・・・・

他にもいろいろと展示してあり、ドイツだけではなく日本語の研究もしていたり、
第二次世界大戦だけではなく第一次からの資料もありました。

パズルにトライできるコーナーも。
以前グーグルが公開していたクロスワードすら出来ない私は確実に不採用です。


出口に向かうと先ほどの紳士が扉を開けてくれて「テディベア見れた?」と聞いてくれました。
本当に紳士なのねー。惚れるわ。
Jさん曰く、見かけは本当にみんな紳士だけど中身はねぇ・・・・と。
皮肉好きな民族ですもんね。

外に出るとあちこちで学生の団体が教師のような人に説明を受けながら見学していました。
本当はもっともっと見たかったけどそろそろ戻らないといけないので後ろ髪をひかれながら出口へ。

もちろんギフトショップには寄りましたよ。
ショップにはポーギーくんのレプリカも売っていました。
これも喉から手が出そうでしたけど我慢我慢。
しかし、イギリスって何でもベアにすればいいと思ってますよね?

ここではポストカード数枚とガイドブック。
そして紅茶を買いました。


今回の旅行で一番苦労したのが小銭なんです。
アメリカのセントは慣れているので大丈夫なんですけどペンスは初めてなのでさっぱりわからずで、
種類もかなりあるし、うっかりすると1ポンドや2ポンドも硬貨で混ざってるし。
見かねた後輩がわかりやすく分けてくれたんですけど・・・・無理無理。
結局お釣りでもらう安い硬貨は寄付したりして消化しましたよ。

そんなこんなでブレッチリーの駅にたどり着き、閑散としたホームに電車が入ってきたとき
私の前にいたインド風の女性がドアが開くまでじっと待っていたので開けてあげました。
往路で覚えて本当に良かったです。

再びぼーっと田園風景を見ながら帰路につきましたが
これで終わらないのがJさんマター。
長い一日はまだまだ続きます。

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