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パトリック・メルローズ 「Some Hope」その7

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Patrick Melrose Episode 3 "Some Hope"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger


リストはこちらから。

パトリック・メルローズ 「Bad News」
パトリック・メルローズ 「Never Mind」

パトリック・メルローズ 「Some Hope」

Previous → パトリック・メルローズ 「Some Hope」その6


Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Sonny Gravesend:SG(ソニー・グレーブセンド)
Bridget Watson-Scott/Lady Gravesend:BG(ブリジット グレーブセンド夫人)
Belinda Gravesend:BG(ベリンダ ブリジットの娘)
Virginia Watson-Scott:VS(バージニア・ワトソン・スコット ブリジットの母)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)
Julia:J(ジュリア)
Mary:Ma(メアリー ブリジットのいとこ)


トニーが王女をエスコートしダイニングルームへ。


TF:もちろん田舎は大好きですができればすべて動かずにいてほしいのです。
私には美学があるので。
牛を配置したら接着剤でとめておきたいんですよ。
M:トニー、あなた面白いわね。
彼はここで何をしているの?

後ろについていたソニーがブリジットに文句を言っています。

SG:ラスプーチンの野郎!
BG:あなたってばかね、ばかな気取り屋だわ。

ソニーがトニーをおしのけ王女にはなしかけます。

SG:マム、よければ・・・・
M:私の席はどこ?
SG:フランス大使の隣です。

フランス大使のジャック・ダラントゥールが話しますが王女は興味なさげです。


JD:ディナーのゲストは美の女神たちよりも多く、智の女神よりは少なくすべきですね。
しかしこれは驚くべきことです。
M:何を言ってるのかわからない。始めましょう。


ソニーが合図をすると後ろに控えていたスタッフが王女の椅子を引きます。
王女が座る前にパトリックが座ってしまいそれを王女が凝視し周りが凍りつきます。
ほっと一息ついたところで気がつき慌てて立ち上がるパトリック。
立ち上がるのを確認してから王女が座ると、みんなも座ります。


晩さん会開始です。
王女が隣のソニーと話しています。

M:女官がタクシーの運転手に向かって「ロイヤルガーデンホテルまでお願いします。」と言ったの。
知っての通り田舎だったのだけど。
そうしたら運転手が私に頷き言ったのよ。「彼女の家なら知っていますよ!」って。

ソニー爆笑

SG:素晴らしい。善良な人たちだ。社会の中で最も善良な人ですね。


メアリーがパトリックに話しかけます

Ma:あなたを見たわ。フロントで。私たち同じホテルなのね。
PM:有名なコッツウォルズカーベリーの本拠地だね。
Ma:「失望しないために早めにご予約を。」
PM:そう、それさえ知っていれば気楽だよ。

笑うメアリー。



Ma:ここよりは良さそうね。
PM:ここ以外ならどこでも。
ここに来てない限り、僕がそう思うのはここだけだ。
Ma:どうすればいいの?失望しないためには。
PM:それは無理だな。救いは触れたとたん砕けるんだ。
つまり、周りを見てみなよ。


まわりを見ながら

PM:スノッブにソーシャル・クライマーに過去の遺物。
Ma:私がなぜここにいるのかわからないわ。
ブリジットは自分が到達したことを家族に知ってもらいたかったのかしら。
PM:確かに。でもどこへ?

にやりとするパトリックにメアリーも笑います。


M:これは何?鹿なの?ソースが曖昧な味ではっきりしないわ。
SG:鹿肉ですよ。ソースは残念です。ひどいもんですね。

王女は笑って右隣のジャック・アラントゥールフランス大使に話しかけます。

M:あなたは鹿肉はお好きかしら。

大使は手に持ったフォークを料理を刺したまま大仰に振りながら答えます。


JD:ええ、最高ですね。
加えてこのソース。とても繊細です。
この国でこのような料理に巡り合えるとは思いませんでした。




振った勢いでソースが王女のドレスに飛んでしまいました。
ブリジットが心配そうに見ています。

JD:申し訳ございません。ソースが。
M:拭いて。
JD:今なんて?
M:拭きなさい!

王女の声が室内に響き一斉に注目します。

JD:わかりました。では失礼して。

大使はナプキンを水に含ませると跪いてシミをふき取ります。
王女は笑いながらソニーに話しかけます。


M:食べるよりはましね。
SG:ソースで散々な目にあわせてしまい、本当にすみません。

大使の妻のジャクリーヌが席を立ち大使に駆け寄ります。

M:あなたが謝ることはないわ。
ほら、ここにもとんでるわよ。
JD:ジャクリーン、私は大変なことをしてしまったよ。
JA:殿下、私もお手伝いさせてください。
M:いいえ。彼がこぼしたのだから彼が拭くのよ。
彼がコースから逸らさなければドライクリーニングで輝かしい経歴を築けたんじゃないかしら。
そこはもういいわ。ここも拭いてちょうだい。

JA:C'est insupportable! (もう耐えられない)

それを聞いた王女がジャクリーンに言います。

M:耐えられないというのは不快なソースを浴びたことよ。
あなたの夫が駐英大使ということを思い出させる必要はないわよ。


ジャクリーンは小さくおじぎをすると部屋から出て行っていまいます。

M:静かね。静かなのは好きじゃない。

ソニーが咳ばらいをします。

M:リッチモンドパークからダマジカを送ってもらったの。
あなたもリストに載ってるわよ。
女王が「自分も載せておきなさい」と言うのでそうしたわ。
SG:なんと思慮深い。


続きます。
会話がわけわかりませんね。もうトホホです。


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