コメンタリー続きです。
私の大好きな場面のひとつ。
ベネディクト横顔フェチにはたまりません。
Previous → A Study in Pink Audio Commentary その5
モ:もうひとつ悩んだのがどう名前を呼び合うかだ。
ゲ:すぐに苗字では呼ばないだろうと思った。”モファット”も賛成したよ。
モ:不自然だろ。
ゲ:だが同時に疑問がわいた。「シャーロックとジョン」?
面白い事に何度プレスリリースを出しても「シャーロックとワトソン」と呼ばれる。ジョンは平凡な名前だから。
スー:シャーロックは変わっている。
ゲ:でも一度聞けば慣れてもらえると思う。名字で呼び合っていたら不自然だ。
モ:「ホームズ」「ワトソン」なんて寄宿学校の男子生徒みたいだ。
堅苦しいしあか抜けないし古臭いけど本当にできるのか何日か検討した。
ゲ:ふたりをファーストネームで紹介するのは初めてのことだから。
名前で呼ぶ許可を得る前は「ホームズさん」第一話の最初のうちは「ワトソン先生。」
自然になじませている。
スー:夜7時から朝6時までこの店にいた。外の様子が刻々と変わった。
暑い夜だから外でお酒を飲む人が多くいて誰もいなくなり男が来た。
ゲ:チャップリン以外はクソだと言っていた。
モ:いつ?
スー:真夜中だった。その後、静かになり気づいたらコーヒーを手に会社へ向かう人々がいた。
モ:もう朝になってる。
ゲ:長い撮影だった。
モ:おそらく議論になる問題はシャーロックのセクシュアリティだ。
あいまいとか謎だと言われるが原作を見ると明らかだ。
まったく興味がないんだ。彼は脳以外の部位には興味がない。
ゲ:「重要じゃない」
モ:パイロット版にあったセリフだ。
女性に興味がないからゲイだと言う人がいるけど男にも興味がない。恋愛は彼の領域ではない
(このあたりの会話をあらためて聞いてみると、
「さっき会った人誰?」とか彼女いる?」とかは知り合って間もない人同士の普通の会話ですよね。
でもなぜだか見ているこっちが少々照れてしまうのは、
このふたりの表情が何というかあまりにも・・・(語彙不足)だからなんですよね。
と、思うのは私だけかもしれないけど。何しろ根が腐っているので。
以前も書きましたが「君が何でも僕は構わないんだ。」は名訳だと思います。
原文は「I’m just saying, it’s all fine.」です。
スー:ジョンは結婚を?
モ:原作ではそうだ。
ゲ:ドラッグのことを同じで120年で200通りくらい様々な解釈がされてきた。
ほんの小さなことを必要以上に大げさに取り上げて解釈したものばかりだ。
例えば彼を打ち負かした女もそのひとつだ。
彼が愛している女性というわけじゃない、出し抜かれた唯一の女性だから関心を持っている。
ロマンスを予測する説が出るのも当然だが面白いのは本来の意味とは異なる解釈ができるって事。
モ:「ボヘミアの醜聞」の書き方は絶妙だね。
外に出る
モ:ホームズは彼女への恋心を認めたくないとも考えられる。
コナン・ドイルは巧妙な作家だ。数多くの映画でホームズと魔性の女の対決が描かれている。
彼が恋するのは悪女だけだ。
ゲ:「蜘蛛女」も。
(以前、ベネディクトがシャーロックとアイリーンの一夜について言及したことがありました。
演じている本人がそれを言わないでほしいと思いましたが、
一方でそれを言わなければならないほど周囲がヒートしていたのかもしれません。
だけどもしS3からの崩壊がファンの暴走だったとして、
このドラマが放送された頃からずっとシャーロックとジョンをカップルに、
つまりファンフィクで盛り上がっていたと思いますが、なぜ今更なんでしょうね。
いずれにしてもシャーロックがファンによって壊されてしまったというのならそれはとても悲しいです。)
スー:ソーホーで走り回り大変だったチェイスシーン。スチールカメラをたくさん使った。
キャノンのカメラだった。
モ:シーズン1の最期の撮影だ。終了後朝6時に乾杯した。
スー・撮影助手が改造した三輪車を使った。
ゲ:ロンドンで撮影するのは不可能だとみんなが言う。僕らはソーホーの中心から5番通りにいた。
近くの道路は人であふれていてグリーク通りは大騒然。だがディーン通りは静かですごく不思議だった。
モ:僕らが食事に行っている間、ポール・マクギガンは残って小さなカメラで標識の写真を撮っていた。
スー:彼は昔写真家として活躍していた。
ゲ:カーディフに戻った。
モ:全3話のエピソードからものすごくロンドンの空気が伝わっていると思う。
だけどロンドンで撮影したのは?
ゲ:5~6日?
モ:1話につきたった1週間だ。
ゲ:「オースティン・パワーズ」風になるべくぼかして表現した。
例えばみんなが知っているピカデリー・サーカスはバスがあふれる独自のピカデリーにした。
ゲ:現代的なロンドンがわかる。
第2話では現代のロンドンを体現した「金融の宮殿」であるガラス張りの高層ビルを出した。
カーディフは寒かったよ。寒さはきついがうまくロンドンのかわりになった。
続きます。
さんざん振り回して怒り出すかと思ったら笑い出すジョンを見て不可解な表情のシャーロック。
一緒に夢中になって楽しんでくれそうな人が見つかって良かったね、って言ってあげたい場面でした。
このエピソードはもちろんシャーロックというドラマのイントロダクションなんですけど
同時にジョン・ワトソンのPVも兼ねている事にやっと気づいたこの頃です。
私の大好きな場面のひとつ。
ベネディクト横顔フェチにはたまりません。
Previous → A Study in Pink Audio Commentary その5
モ:もうひとつ悩んだのがどう名前を呼び合うかだ。
ゲ:すぐに苗字では呼ばないだろうと思った。”モファット”も賛成したよ。
モ:不自然だろ。
ゲ:だが同時に疑問がわいた。「シャーロックとジョン」?
面白い事に何度プレスリリースを出しても「シャーロックとワトソン」と呼ばれる。ジョンは平凡な名前だから。
スー:シャーロックは変わっている。
ゲ:でも一度聞けば慣れてもらえると思う。名字で呼び合っていたら不自然だ。
モ:「ホームズ」「ワトソン」なんて寄宿学校の男子生徒みたいだ。
堅苦しいしあか抜けないし古臭いけど本当にできるのか何日か検討した。
ゲ:ふたりをファーストネームで紹介するのは初めてのことだから。
名前で呼ぶ許可を得る前は「ホームズさん」第一話の最初のうちは「ワトソン先生。」
自然になじませている。
スー:夜7時から朝6時までこの店にいた。外の様子が刻々と変わった。
暑い夜だから外でお酒を飲む人が多くいて誰もいなくなり男が来た。
ゲ:チャップリン以外はクソだと言っていた。
モ:いつ?
スー:真夜中だった。その後、静かになり気づいたらコーヒーを手に会社へ向かう人々がいた。
モ:もう朝になってる。
ゲ:長い撮影だった。
モ:おそらく議論になる問題はシャーロックのセクシュアリティだ。
あいまいとか謎だと言われるが原作を見ると明らかだ。
まったく興味がないんだ。彼は脳以外の部位には興味がない。
ゲ:「重要じゃない」
モ:パイロット版にあったセリフだ。
女性に興味がないからゲイだと言う人がいるけど男にも興味がない。恋愛は彼の領域ではない
(このあたりの会話をあらためて聞いてみると、
「さっき会った人誰?」とか彼女いる?」とかは知り合って間もない人同士の普通の会話ですよね。
でもなぜだか見ているこっちが少々照れてしまうのは、
このふたりの表情が何というかあまりにも・・・(語彙不足)だからなんですよね。
と、思うのは私だけかもしれないけど。何しろ根が腐っているので。
以前も書きましたが「君が何でも僕は構わないんだ。」は名訳だと思います。
原文は「I’m just saying, it’s all fine.」です。
スー:ジョンは結婚を?
モ:原作ではそうだ。
ゲ:ドラッグのことを同じで120年で200通りくらい様々な解釈がされてきた。
ほんの小さなことを必要以上に大げさに取り上げて解釈したものばかりだ。
例えば彼を打ち負かした女もそのひとつだ。
彼が愛している女性というわけじゃない、出し抜かれた唯一の女性だから関心を持っている。
ロマンスを予測する説が出るのも当然だが面白いのは本来の意味とは異なる解釈ができるって事。
モ:「ボヘミアの醜聞」の書き方は絶妙だね。
外に出る
モ:ホームズは彼女への恋心を認めたくないとも考えられる。
コナン・ドイルは巧妙な作家だ。数多くの映画でホームズと魔性の女の対決が描かれている。
彼が恋するのは悪女だけだ。
ゲ:「蜘蛛女」も。
(以前、ベネディクトがシャーロックとアイリーンの一夜について言及したことがありました。
演じている本人がそれを言わないでほしいと思いましたが、
一方でそれを言わなければならないほど周囲がヒートしていたのかもしれません。
だけどもしS3からの崩壊がファンの暴走だったとして、
このドラマが放送された頃からずっとシャーロックとジョンをカップルに、
つまりファンフィクで盛り上がっていたと思いますが、なぜ今更なんでしょうね。
いずれにしてもシャーロックがファンによって壊されてしまったというのならそれはとても悲しいです。)
スー:ソーホーで走り回り大変だったチェイスシーン。スチールカメラをたくさん使った。
キャノンのカメラだった。
モ:シーズン1の最期の撮影だ。終了後朝6時に乾杯した。
スー・撮影助手が改造した三輪車を使った。
ゲ:ロンドンで撮影するのは不可能だとみんなが言う。僕らはソーホーの中心から5番通りにいた。
近くの道路は人であふれていてグリーク通りは大騒然。だがディーン通りは静かですごく不思議だった。
モ:僕らが食事に行っている間、ポール・マクギガンは残って小さなカメラで標識の写真を撮っていた。
スー:彼は昔写真家として活躍していた。
ゲ:カーディフに戻った。
モ:全3話のエピソードからものすごくロンドンの空気が伝わっていると思う。
だけどロンドンで撮影したのは?
ゲ:5~6日?
モ:1話につきたった1週間だ。
ゲ:「オースティン・パワーズ」風になるべくぼかして表現した。
例えばみんなが知っているピカデリー・サーカスはバスがあふれる独自のピカデリーにした。
ゲ:現代的なロンドンがわかる。
第2話では現代のロンドンを体現した「金融の宮殿」であるガラス張りの高層ビルを出した。
カーディフは寒かったよ。寒さはきついがうまくロンドンのかわりになった。
続きます。
さんざん振り回して怒り出すかと思ったら笑い出すジョンを見て不可解な表情のシャーロック。
一緒に夢中になって楽しんでくれそうな人が見つかって良かったね、って言ってあげたい場面でした。
このエピソードはもちろんシャーロックというドラマのイントロダクションなんですけど
同時にジョン・ワトソンのPVも兼ねている事にやっと気づいたこの頃です。