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THIRD STAR その4

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Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。

素晴らしい景色を堪能しながら彼らは一時間ほど歩き草地で2回目のキャンプをします。
映画の場面にはありませんが、この日はマイルズとジェームズで文学について語り合ったとありました。


マイルズとビルが同じテントに収まっています。
ビルがタルカムパウダーをはたいたり大騒ぎしています。
そして・・・
M:俺の服はどこだ?
D:俺のもない!
ジェームズが面白い事になりそうだとビデオを撮りながらテントから出ます。
B:全部置いてきた。
ビルの言葉にマイルズとデイヴィーがそろって「なんで?」と叫びます。
B:現代社会の贅沢品は要らないんだ。
M:お前、殺してやる!


B:俺たちは自然を体験しに来たんだ。服なんか葉っぱとKendal mint cakeがあればいいんだよ。
どや顔で言い切るビルを追いかけるマイルズ。
D:追いかけるな、ビルが喜ぶだけだ。

そうして翌朝。
ビルとマイルズは疲れが出てぐったりとする中、デイヴィーがひとり荷造りをしています。


ジェームズの足の具合が悪く朝からカートに乗り、急な坂道を交代で押していきます。
坂道を登り切ったところで次に急な下りになったのでみんなでカートに乗り込むことに。


楽しそう。




坂を下りると入り江が現れました。
そこは地図にも乗らない小さな入り江で「フェリー」と書かれた掘っ立て小屋に老人がひとり入っていました。


片道は3ポンド、往復だと6ポンド50という不思議な料金設定でした。
ビルが老人に声をかけます。

B:こんにちは。4人乗りたいんですけど。
O:いつ?
D:このフェリーはいつ出航ですか?
怪訝そうな表情をしたままぶつぶつを人数を数えています。
M:4人だよ。
O:カートもだな?
M:ああ。
O:片道?往復?
B:往復だけど今夜は向こうでキャンプをするんだ。
O:いつ戻るんだ?
B:遅くても土曜日には。

その様子をじっと見ていたジェームズは老人の瞳があまりにもつぶらなのと、
老人の態度が気に入らなかったので
「アイメイクしてるのかな?」と隣のデイヴィーに聞こえよがしに言うジェームズです。


O:4人で往復だな?
M:そうだよ。毎日運航してるのか?
O:ああ、365日無休だ。始発は午前六時、帰りは最終が午後八時。
クリスマスと元日とイースターは運休する。
M:それじゃ365日無休じゃないぞ。

マイルズの突っ込みに便乗するジェームズ。
老人は一度料金表を見ます。

O:そうだ。何か問題でもあるか?
そして挑むように「カートは別料金だよ。」と言うので
「聞けよ、トッツィー・・・」とマイルズがからかいます。
それに気づいた老人は更に「カートは一人分の料金をもらうよ」と言うと
ニヤリと笑い「カートは片道か?それとも往復?」と付け加えます。
ジェームズは笑いながら「往復でお願いします。」と一礼しました。


フェリーは古い漁船で操縦しているのも老人でした。


海を見ながらバラファンドル湾に立つ自分を思い浮かべるジェームズ。


その時、後方で笑い出す声が聞こえるので振り向くとマイルズがビルにいたずらをしていました。



フェリーで海を渡った4人は入り江にテントを設営することになりました。
ジェームズの足の麻痺が次第に悪化してきます。


B:ジェナ・ジェイムソンが裸でここにいたらどうする。
クリスティン・スコット・トーマスでもいいな。
マイルズはビルには同意せず、テントをはるように言います。

J:デイヴィー、立てない。
それを聞いたデイヴィーが血相を変えます。
J:いや、大丈夫。薬を飲めば治るから。他のふたりには言うなよ。
ジェームズはデイヴィーから渡された薬を飲みます。


夜になってもジェームズは回復せず、夜の寒さで震えが止まらなくなりデイヴィーが寝袋でジェームズを包みます。
ビルが酒を飲み始めますが、ジェームズは吐き気が止まらず口にすることはできませんでした。
その時、ジェームズはみんなで大麻を吸おうと提案します。
ジェームズは鎮痛剤としてモルヒネの他に大麻も処方されていました。


B:天国だな。
M:ここが天国だったら俺は嬉しいけどな。
お前がもうすぐ死ぬって忘れてた。
(ジェームズは最高の言葉だ、僕はそのためにここに来たのかもしれないと言っています。
実際に映画の中でもジェームズは嬉しそうな表情でマイルズを見ています。)


J:マジで僕は天国の門があるなんて信じてないよ。
デイヴィーはどう思う?
(天国の門を否定するのはキリスト教的にはアウトだそうです。
真面目なデイヴィーはかなり困っています。)
J:言えよ。
D:わかんないけど、俺は神とかそういったものは信じたいよ。
B:輪廻だよ。死んで生まれ変わるっていうやつ。
J:軟体動物に?
B:やめろよ、俺の涅槃を汚すな。

J:いやでも真面目な話、僕たちの魂は・・・
よくわからないけど最近いろいろ考えたりそんな本を読んだりしてる。
それが何なのか存在自体まだわかってない・・・暗黒物質に関係してると思うんだ。
実際、仏教徒は永続エネルギーを信じてるし、量子物理学者たちはその存在を証明してる・・・
時を超越した宇宙空間の存在をね。
D:ああ、何だそれ?
J:人間の存在って何だろうって事だよ。僕はきっと光の中を舞うチリになる。
無数の原子のひとつになるんだ。
D:何を言ってるんだかわかんねえ。
J:天空でタップダンスを踊ってると思ってくれ。きっと僕は楽しんでるよ。


J:マイルズはどう思う?僕たちが死んだらどうなると思う?
M:わからない。
J:それについて考えた事があるはずだ。お前の考えが知りたいんだ。
M:お前が星空の向こうで踊りたいのに、そこには何もないと俺が思ってるなんて聞きたくないだろ?
・・・・俺は父親が死んだときに悟ったよ。
J:本当に?
M:ああ。


(マイルズがそれについてもう少し説明があります。
それほど父親を失ったショックが大きかったとジェームズは納得しますが、
同時に天空でダンスをする夢も許されないのか、もうすぐ死ぬんだぞ!と心の中で叫んでいました。)

その時ビルが「俺たちの魂は子どもに受け継がれるんだ。」と言い、
恋人もいないジェームズは更にショックを受けます。


続きます。

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